第7集

【61】

「成功は単なる結果でしかない。」


もし、何かに成功することを目標にして生きているのならどれほど寂しいものか…

成功とはその先があるからこそ意味が生まれるもので、成功そのものはほとんど意味のないものです。

受験にしても何にしても、成功後にはその先がある。

その先があるからこそ成功したことに意味が生まれる。

これは、夢を叶えることとも似ています。

夢とは、思い願うのは簡単ですが、叶えるのは困難なことが多く、そうそう叶えられるものではないです。

そんな夢も叶えたあとが大変なものです。

夢を叶えた達成感とともに夢を叶えた故に夢を無くした消失感があり、そのどちらともに大きな心への影響があります。



【62】

「受け手がそう思ったのならばそれは嘘ではなく真実だ。受け手がそう思ったのならばそれは真実でなく嘘だ。」


人の言葉、想いと言うのは、とかく伝わりにくいものです。

100人に同じ話をしたら、少なくとも50人程度は共通した捉え方をするでしょう。

しかし、残り50人はどうか?

皆がバラバラかも知れません。

50人が全て同じかも知れません。

伝えたいことと伝わることは同じになるとは限らないのです。



【63】

「上を見上げればキリがない。下を見下ろしても仕方がない。」


上とは多くの人が羨ましいと感じる他人の幸福を。

下とは多くの人が可哀想で済ませてしまう他人の不幸を。

上と下はそれぞれを表しています。

そして、この言葉には、もう一文続きます。

「上と下があることを忘れずにひたすら前を向いて生きろ。」

どうですか?

伝わりましたか?

伝わったかはわかりませんが、これらの言葉は、他人ばかりを気にせずに自分自身を確りと持てという意味があります。

悲しいことに、多くの人は、子供の頃から自身よりも幸せそうな人は見ますが、反対に自身よりも不幸せな人は無視します。

まずは、自分自身を持ってから上と下を考えて行動してください。



【64】

「世界を笑顔に。」


これは自分の夢でした。

自分自身の立場や環境では到底難しく、挫折してしまいましたが、代わりに今はせめて自分の近くの世界(人)を笑顔にしようと生きてます。

それにはまず自分自身が笑顔であることだと思います。

笑顔というものは、相手の笑顔に引き寄せられるように自然と出てしまうものです。

とはいえ、そうならないこともあります。

ですが、例えば、世界中の人が笑顔になって笑い会うとき、たったひとり笑顔でない人が居たとして、その人はきっと自然に笑顔になるでしょう。

笑顔とは鏡のように反射するものですから。



【65】

「苦しいことは他人事。楽しいことは自分事。人よ、それでは虚しくないか?」


自分は虚しいです。

自分は苦しむ人すべてに手を差し伸べられるほどの力はないですが、せめて、他人事ではなく自分の事と思って胸に刻んでます。

楽しいときは、可能ならばすべての人にそれをさせてあげたいです。

それもまた自分の夢でした。



【66】

「今度といつかはいつまで経ってもやってこない。」


大人にも子供にもこれは当てはまります。

また今度、いつかやる、今度こそ…それらは実現した試しがないです。

最も、極稀にその今度やいつかが訪れることもあるでしょうが、それはまずあり得ないことなのです。

今度やいつかと言って誤魔化さずに、今すぐ、または時間を決めることが肝要です。



【67】

「十時開店のパン屋を見て神父は言った。開くの十時か…」


これは言葉遊びです。

しかし、只の言葉遊びではなく、神父にそれを言わせることに意味があります。

開くの十時か、とは、悪の十字架、のことであり、本来なら相反するものでも、気づかぬ内に交わってしまうことがあるということを表しています。



【68】

「大半の人にとって、自由とは、不自由に至ってからそれが自由だったと気づくことが多い。」


これは、自由と不自由…つまり、日常と非日常を表現してます。

自由=当たり前の日常

不自由=訪れた非日常

当たり前の日常の大切さを普段から感じる人はそう多くはありません。

無くなって初めて気づくものです。

自分は当たり前の日常も、当たり前ではない非日常も、どちらも特別なものだと思っていますが。

特別な普通の日常、特別な非日常、という感じです。


【69】

「自分が子供だとわかっているやつはもう十分大人だ。逆に自分が大人だと思っているやつは大体が子供だ。」


自分が子供だとわかるということは、自分をちゃんと理解しているということです。

対して、自分は大人のつもりの人は、実は自分を見つめることが足りていない人です。

まあ、心の成熟については人それぞれ違いがありますが。



【70】

「恋はするものではない、落ちるものだ。」


気づいた時には好きだった。

気づいた時には君を想ってた。

恋とはそういうものではないでしょうか?

恋とはいつも突然なのです。



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