第6集
【51】
「特別なことは一度もしたことがない。やるべきことを繰り返しやっていただけ。」
努力をして成功をした人は必ずといってもいいほどこう言った発言をします。
それは、当たり前にそれをしてきたからこそ言えることで、言っても構わないことです。
ただ、その人の当たり前が他者にとって当たり前とは限らない。
本人は当たり前でも、他者からは特別なことなのかも知れません。
【52】
「この世界に人種なんてものは存在しない。あるのは人だけ。」
誰もがこれがわかっていないから差別がなくならないし、差別する側もされる側も理解を進められない。
簡単な表で表すと↓
生物→人類(ヒト)→人種→出身→個人(ヒト)
ということです。
人は皆、全く同じ人類というヒト始まり、ヒトに行き着く。
要するに人しかいないんです。
嫌いなヤツも好きなヤツも知人も他人もみんな皆が人。
上記の表の途中には貧富の差も入りますが、結局は人。
人は人なんです。
みんな、大前提と末端の間にあることを気にしすぎだと思います。
全ての人類がそれを理解したとき、世界から貧富の差と戦争がなくなるのだと思います。
悲しいことにそれがいつ訪れるのかは全く検討もつきませんが…
【53】
「教師だって人間だ。時には好き嫌いはするし贔屓もする。それでも機械に全てを任せるよりは幾分かマシだと信じたい。」
自分は残念なことに、ろくな教師と巡り会えませんでした。
学生に対して自身の意見を押し付けようとする、自身の非を認めない、教師(大人)という立場を利用して事実をねじ曲げる、やってもいないのにいじめの犯人にされる、そもそもろくに話を聞かない…自分のエピソードはいくらでも出てきます。
恐らくですが、自分は「人に合わすことをしない、自分が間違ったときは謝るが、大人の意見が誤っているときは大人でも指摘する、自身の親を介入させずに自分で大人と意見しあう」ことが気に入らなかったのでしょう。
自分は、やってもいないのに謝ることは出来ません。
そこに居なかったのにやったと言われても認めることはできません。
多くの人が笑っていた中で、たまたま自分の席が近かったからと、共犯にされても認めることはできません。
周りにいた多くの人や当事者自身も自分(筆者)は関わってないと証言しているのにも関わらず、教師(と当事者の親のほとんど)はお前だけが無関係なわけがないだろうと決めつけてくる。
しかし、そんな「人としてこうはなりたくない」という教師としか会えなかった自分も、一つだけ思うことはあります。
何かを教える立場になるものは、機械よりは人であった方がいいと。
教師が人であるゆえに大人と対峙し大人と論争してきた自分が言うのだから、これはきっと間違いありません。
自分が教師から学んだことは「こうなってはならない」ということだけですが…
【54】
「信じるのと崇拝するのは違う。」
信じることと崇拝することは似て非なるものです。
信じることは悪くないことです。
しかし、崇拝してしまうと悪いことになる場合があります。
誰かの意見が正しいときはそれを信じて乗っかることもいいでしょう。
しかし、信じた意見がやはり間違っていたと気が付いたときにそれをそのまま信じ続けるのは崇拝であり、信じることではないです。
ただ、崇拝者はこのことに気が付かないかも知れませんが。
【55】
「愛することは簡単だが、愛されることは難しい。」
誰かを好きになること、誰かを愛すること、その方法は違えどそれは自分自身がそうしたいと思ってやれば自ずと出来ることです。
しかし、他者からそれをしてもらうのは容易ではありません。
愛されることは難しく、だからこそ愛されることに意味がある。
誰かに愛されることもあるからこそ、誰かを愛することが出来る。
【56】
「出会えたことに感謝。」
人との出会いは一期一会。
その一期一会の出会いに感謝したことはありますか?
親、兄弟(姉妹)、友達、知人…人との出会いは無限ではありません。
たまには、その巡り会えた奇跡に感謝してみてはどうでしょうか?
【57】
「人をほめたときにやっとその人と対等になれる。」
これは他者を認めろということです。
他者を認めないのに自身を認めさせようと言うのは無理があります。
どんなに嫌いなヤツでも良いことをしたならばほめてあげること。
どんなに悔しくても相手が素晴らしいならば認めること。
それが出来たのならば、人はまた成長できるでしょう。
ただ、人として間違ったことをほめたり認めたりしてはいけませんよ。
【58】
「人は予め裏切ろうとして裏切るよりも、心の弱さ故に裏切ってしまうことが多い。」
これは、人の真理ですね。
同調圧力に流されてしまうのもこれと同じで弱さ故です。
予め裏切るのは裏切りではなく、計略や謀略と言った類いのものです。
裏切りはいつも突然に起きることです。
裏切りといえば、これは「計略や謀略」だったのか微妙ですが、戦国武将の小早川秀秋が戦国を終わりに向かわせる世紀の裏切りをしましたね。
稀代の天才なのか最低の裏切り野郎なのか、それはある程度は記録から想像は出来ますが、本人が亡くなっている以上は真実はわからないままです。
記録されている歴史が全てが正しいとも言い切れませんからね。
【59】
「他人からは逃げることが出来ても、自分自身からは決して逃げられない。」
わかりますか?
自分だけは偽ることが出来ないのです。
天知る地知る汝知る我知る、神の味噌汁。
おっと、すみません、余計なことを言いました。
それはさておき、この言葉は「我知る」という部分です。
我知るとは、読んで字のごとく自分がそれを知っているということ。
いくら他人に繕っても自分に繕うことは出来ません。
自分に嘘をつくといずれ自分に返ってきます。
もちろん、他人に嘘をついても自分に返ってきますが。
他人に少しは嘘をついても、自分には嘘をつかないで生きてください。
ちなみに「天知る地知る汝知る我知る」とは、秘密はいずれ漏れるものという感じの意味があります。
神の味噌汁の意味は神のみぞ知る。
【60】
「人が草花のように無言であればどれほど楽だったか。」
この言葉は、人の心は一筋縄ではいかない難しいものだということです。
草や花に心があるのかどうかはさておき、人は心を持って言葉を発する。
だからこそ難しく、面白い。
この言葉は政治の言葉なので、人が心を持つからこそ面白いという部分には触れてませんが、自分は人は心があるから面白いと考えています。
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