第3集

【21】

「本当に驚いたとき、人は沈黙する以外の方法を持たない。」


言葉を失うとか、言葉が出ないとか、表現は色々ありますが、本当に驚いた(感動も絶望も)ときは何も言えないし、わざわざ言うことでもないものなのです。

言葉と言うのは対話の手段であると共に、感情や心を表す手段でもあり、言葉が蛇足となる時もあると思います。



【22】

「自らの意思で考えることを止めたとき、人は人ではなくなる。」


この言葉は、他人の意見ばかりを気にして、何に対しても自らの意思で判断せずに他人任せにしていることが多い現代の日本人に強く言いたいです。

誰かにこうしろと指示してもらわなければ、指標を示してもらえなければ何も出来ない、あるいは何もしようとしないのは、指示したことのみを忠実に実行する機械と変わりませんよね。

人であるならば、自らで考え、自ら判断し、それが間違っていたなら自ら反省し、自らを正す。

他人に自分自身を委ねず、自分自身に自分自身を委ねて生きて欲しいものです。



【23】

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。」


うろ覚えですが、戦国武将の徳川家康の言葉だと思います。

この言葉の意図を故人である徳川家康に問うことは出来ないので、それぞれが感じることしか出来ませんが、自分個人としては、この言葉には「生きていくことは大変だけど、その大変さを背負い、目的地を見据えて諦めず進もう」と言う想いを感じました。

単に「人生は大変だ」という言葉ではないと思います。



【24】

「恩義を忘れ、私欲を貪り、人と呼べるか。」


これも【23】に続いて戦国武将の言葉で、真田幸村こと真田信繁の言葉。

数多いる戦国武将の中でも一二を争う人気戦国武将の人気たる所以を感じる重い言葉です。

故人なので記録のみでしか人柄を知ることしか出来ませんが、裏切りが日常の戦国時代において、義に厚く、信念に生き、義と信念を貫いて死んだ人なのでしょうね。



【25】

「チャンスは決して平等には訪れない。」


どんなことでもそうだと思います。

スポーツだって人生だって、多くのチャンスを与えられる人と、たった一度、あるいは一度もないかも知れない人、決して平等には訪れないものです。

だからこそチャンスはものにしたいですね。

まずは、チャンスに気がつくことが出来るかどうかだと思います。

余談ですが、元サッカー日本代表監督のOさんは、Jリーグを制覇した際に「チャンスは両チームに同じように訪れる。」と言い切ったらしいですが、個人的に無責任な発言だと思います。

結果を残した人だからこそ、目の前の結果だけでなく、もっと大きな視点で考えてから発言すべきだし、仮にサッカーに限っても強いチームならば訪れるチャンスは多く、弱いチームはチャンスは少ないはずなので、同じ様に訪れるとは軽はずみに言ってはならない思います。



【26】

「命を削っているんだから、つまらなかったら文句言うのは当然のこと。」


命というのは時間のことです。

時間や命というのは実体がない概念のようなものだと個人的に思っていますが、その時間や命という概念は限られていて、いつか必ず死という概念のもとに命は終わる。

死という概念の終着点がある中で、限られた命(時間)の中で、つまらないことに費やしたとしてもそれは決して返ってこない。

会話をするにしても、テレビを見るにしても、時間を取らせる(あるいは捧げる)のは命に直結するものだと気がついて欲しいです。

余命がどれ程あるかは、本当の意味では誰もわからない(もしかしたら1秒後に死ぬかもしれない)からこそ互いに命である時間を大切にしたいですね。



【27】

「みんな泣きながら産まれてくるんだから、死ぬときは泣かずに笑って死にたい。」


これは自分の人生の目標です。

産まれたときから生きている間、一度も泣かない人はいない。

そこに感情があるか、想いがあるかは人それぞれだけど、幾度となく泣き、幾度となく笑っている中で、最後は笑って死にたい。

死を悔やむこともあるだろう、無念さもあるだろうけど、死ぬときはそれらを全てを手放して、笑って死にたいです。

余談ですが、人(赤ちゃん)は産まれた時に泣き声を上げますが、あれは「生まれたことを宣言している」のではないですかね?

本来は、感情もなにもなくて、生きるため、呼吸をするために誕生直後に泣き声を上げているだけですが、それを「私(俺)は生まれてたんだ!」と宣言していると考えてみるのはどうでしょうか?



【28】

「俺は誰かになりたいと思ったことはない。

俺は俺になりたい。」


誰かに憧れたり、尊敬したりすることは良いことだと思います。それでもなお、自分は他人になりたいと思ったことはないです。

自分自身がどれだけ自分自身に成れるかだと思います。

今年(2020年)の1月26日に事故で亡くなった元NBAプレイヤーのコービー・ブライアントさんも似たようなことを言ったことがあるらしいです。

「俺はマイケル・ジョーダンになりたいとは思わない。俺はコービー・ブライアントになりたい。」

偉大な先人を意識して、その上で越えるとか越えないではなく、自分自身を求める彼の姿勢が好きでした。



【29】

「コジコジはコジコジだよ。これからもずっとコジコジだよ。」


漫画「コジコジ」からの引用で、主人公のコジコジの言葉です。

作者は故人のさくらももこさん。※ちびまる子ちゃんの作者です。

この言葉は、過去も未来も現在も自分自身であることは変わらない、他のなにかに成ることはない、肩書きや立場は変われど自分自身は変わらない…という意味を込めたかどうかはわかりませんが、個人的に近い考えだと思うこともあるし説得力もあるし共感も出来る言葉です。

ちなみに、コジコジというキャラクターは、とことん能天気で楽天的でバカで可愛いキャラクターです。



【30】

「30回に1回しか成功しないのなら、その成功する1回を最初に持ってくればいいだけのこと。そのために何をするかだ。」


これは極論というか、偏っていると言われても仕方ないと思ってます。

1回だけ成功すればいい(2回目以降が存在しない)のならば、そのあとは仮に何十回、何百回、何万回失敗しようとも関係ない(2回目以降が存在しないので)ことで、その1回を成功するために何をするべきかが肝要だと思います。

失敗を恐れるではなく、失敗を恐れないでもなく、失敗をしないためにどうするかということが大切です。










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