先輩と僕 3
しばらく無言の時間が流れる。
部屋の外には中学生くらいの叫び声が聞こえていた。
あのね
先輩いが口を開いた。
「あの子とあの子のもと彼氏もそのグループの子だったの」
あの子の元カレが私が好きだった男の子の弟でね
僕は理解ができなかった。
だってお互いそんな雰囲気の人たちと仲がいいような雰囲気なんてなかったから。
.......そうだったんですね
僕の心臓がぎゅっと小さくなった
うん、でもあの子たちはお互いに両想いになって付き合ったの。
言葉では理解できても頭にうまく入ってこなかった。
そうですか、それで僕に何が言いたいんですか?
少し口調がきつくなった。
ごめんなさい、私それでねあの人達にもうあの子のことで近づかないでってことともう二度とこんなことはしないでってちゃんと言って,,許してもらった..から、安心して学校に戻ってきてほしい。
許してもらったから という言葉が引っかかる
先輩から見てあの屑たちは自分よりも上の存在で先輩から見てあの屑は恐怖の対象なんだと理解した。
先輩が元気になったら部活にも来てねと言い部屋の中でポツンと一人でいた。
カーテンとカーテンの間から見える窓の外を見ていた、窓の外には中学生くらいのカップルが並んで歩いているのを眺めていた、二人で楽しそうに恥ずかしそうに手をつないで歩いていた。
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