47話 先輩と僕 2
先輩は今、僕の汚い部屋の中にいる
自分の部屋に両親以外の誰かをいれるのはほとんど始めてで正直戸惑っている。
とりあえず先輩にお茶を持って行った。
先輩は僕に謝罪の言葉とゼリーと僕がよく飲んでいたジュースを渡してくれた。
僕は「いえいえ、先輩は悪くないですので気にしないでください」とだけ言った。
しばらく先輩と僕に無言の時間が流れた。
僕は先輩にどういう感情を向ければいいのかよくわからなかった。
あの時先輩の話を聞いたとき胸の中にあった感情にうまく言葉を向けれなかった。
そんな時先輩は口を開いた。
「今から話すお話はね、できれば誰にも言わないでほしいんだけどいい?」
僕ははい、と答えた
「あのね、中学校の時私好きな人がいたんだ、君が殴られたあの人」
「これね、中学校の頃の私の写真」
そういって先輩のスマホから見せられたプリクラは今と全く別人の人だった
そこには大きな文字で下ネタが書いていた
「私ね昔こういうグループにいたんだ」
「それでね、私君が殴られた人のことが好きだったんだ。」
「それで中学校一年生の夏ぐらいに付き合って、その後そういう事もしてて、中学二年生ぐらいになったときにね、あの人が仲間うちで私と他の何人かとそういう事をするようになったの」
「..........ほんと馬鹿なことをしてた。」
僕は先輩の話を黙って聞いていた。
その後しばらく無言の時間が続いただけだった。
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