第28話 静かな部室

2人きりの部室。

とても静かで、時々筆箱を開ける音とか、教科書を次のページに開く時の音以外は何も聞こえない静かな部室で、先輩と2人きりで勉強している。


こういうと聞こえはいいが、実際は1人で勉強しているのと変わらない。


特に何もすることはないが、このまま帰るとは言いずらかったので今日の課題をこなしているだけである。


中学生の頃に習った内容なのだが難しい。

誰かに聞けるわけでもないし、かといってこの問題の答えはわからない。


先輩に聞こうか,,,

嫌、それは難易度が高すぎる。

僕は女性経験が全くない、そもそも目すら合わせることができないのにこの問題の解答は聞けない。




そんなことを考えている間に下刻時間の知らせをい告げるチャイムが鳴った。


あっもうこんな時間か,,,

鍵しておくから今日は帰っていいよ、


あっはい

ありがとうございます。


じゃあまた明日


先輩は僕にそう告げた


僕に手を振ってくれる先輩の光景が目の前に広がった。


僕はそのまま家に帰ろうとした


あっちょっと待ってて


先輩が僕を引き留めた。

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