第27話 入部届

うん、了解。

昨日いきなり帰っちゃうから焦ったよ

何気に障るようなこと言っちゃたのかなって、


先輩は少し困った顔でそういった。


いえ、全然大丈夫です。


僕は先輩と目を合わせることができなかった。



しばらく沈黙の時間が流れた


話す話題も勇気もない

こういう時彼女ならどうするのだろうか、

今日はいい天気ですねだとか、

今日のニュース見ましたか?だとか


はやく彼女に会いたい


実はこの部活に入った理由はそれだけなのだ。


そんなことを考えていると彼女が来た

彼女は僕の方を見てから少しとまったがその後先輩と話し始めた。


僕はどうすればいいのだろう...


何か言いたいが挙動不審になりそうで怖い。

滑舌が上手く回らなそうで怖い。

もしもの事を考えると冷や汗がでる。


しばらくして彼女と先輩の話が一段落つくと彼女は僕の方を見た


あれっ?この部屋暑かった?

窓開けるね


彼女は僕の汗を見て窓を開けてくれた。


えっあたっ


僕は突然過ぎて何も言えなかった


どうしたの?大丈夫?


先輩が僕の方を心配そうに見てくる。

僕の返事を僕の目を見て待ってくれている。


2人とも優しい


僕は深呼吸した。

彼女と先輩の目を見た。


あ、あの僕あんまり話すの苦手で


うん


先輩が相槌を打ってくれる。


なので、いあy、だからよろしくお願いします。


自分で何を言ってるかわからなかった


うん、よろしくね。


彼女は僕にそう言ってどこかへ行ってしまった。


先輩と二人っきりになってしまった。


何も話すことがないので、気まずい


10分程度の時間が流れた後、先輩は勉強をし始めた。


そういえばこの部活って何してもいいんだったっけ?


何をしよう...


とりあえず僕も先輩と勉強をすることにした






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