番外編:絶望の季節と闘うボンビークッキング、ただし我流。

121●我がボンビークック(1)バナナとレモンのフローズンヨーグルトなど。

番外編:絶望の夏と闘うボンビークッキング、ただし我流。



121●我がボンビークック(1)バナナとレモンのフローズンヨーグルトなど。




(^^♪ 新しい夏が来た、絶望の夏だ。


 兎に角クソ熱い。

 暑い、と言うよりも、熱い、アッチッチだ。

 朝日を浴びたその瞬間から背中も頭もチュンチュンのヒリヒリである。

 2022年、6月30日。この国の気温40度。

 我が家はまだ37度くらいの地域だが、こんなのもうニッポンじゃねエ!


 昭和30年代の映画を観てみろ、縁側で風鈴と団扇だけで涼しそうなこと。


 21世紀って、こんなに暑いとは思わなかった。

 家の中でクーラーつけてパンツ一丁でも、ヌクヌクと熱く感じる。

 炎熱地獄の異世界である。

 J・G・バラードの『燃える世界』+『旱魃かんばつ世界』だ。

 この国、滅びるなあ。

 いつか異常熱波でみんなバタバタ死んでしまうぞ。

 “日本沈没”の前に“日本旱魃”だ。

 あ、しかしその前に、貧富の格差拡大と値上げラッシュで亡びてしまうだろう。

 この国は貧乏神に滅ぼされるのである。

 元凶は消費税だ。誰だってわかる。

 値引き品のミカン一個50円ですら、税金を取る。

 子供がお小遣いで買う10円の駄菓子だって、2個以上なら税を取る。

 庶民のさもしいサイフを徹底的に干上がらせる消費税。

 これは、鬼の所業である。悪代官である。ホロドモールのウクライナである。

 せめて、単価千円以下の食品は無税にしろ。

 かわりに、轢き逃げ高級外車や轢き逃げクルーザーや轢き逃げジェットスキー(水上バイク)に300%くらい税金(物品税)を課せばよいではないか。

 税金と言うより、社会への迷惑料というタテマエでね。


       *


 ま、それは別のお話として……

 暑気払い映画をいくつか。

 『SОS北極 レッド・テント(赤いテント)』(1969 伊・ソ合作)

 『北極の基地 潜航大作戦』(1968米)

 『ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦』(1990フィンランド)“冬戦争”の映画。

 『八甲田山』(1977日本)

 『南極物語』(1983日本)

 『シャクルトン 南極海からの脱出』これはテレビドラマ。(2002英)

 『アナと雪の女王』(2014米)……これは内容的には好みではないが、なにせ原題がFrozenだからね。


 これらのDVDを観ながら、ヒエヒエの冷たいスイーツを味わいたい。


       *


 しかし……

 冷たいアイスもシャーベットも、糖質がデンジャラスだ。

 冷たいから甘みが麻痺するだけで、実はメチャクチャ砂糖なのだ。

 最近は糖質オフのアイスもあるようだが、お値段がねえ……


 ということで、思いつく。


 フローズンヨーグルトだ!


 糖質オフのヨーグルトに、カチカチに凍っていただくのだ。


 これまで私はほぼ十年、アイス禁断の生活を送ってきた。

 あれ、クソ暑いときに食べ始めたら、止まらない。

 恐るべき中毒性を備えた、魅惑と誘惑と幻惑の魔食品なのだ。

 それで今までは、氷を一杯浮かせた糖質オフのドリンクでしのいできた。

 あるいは糖質オフのゼリーとか。

 しかし今年は耐えられない。

 あまりに急激な熱波に、身体がついていけないのだ。


 で、手軽な糖質オフのフローズンヨーグルトを作ってみた。


       *



【バナナとレモンのフローズンヨーグルト】


 ヨーグルトは糖質オフで、最初は紙でなくプラ容器に入ったものを買う。

 容器は再利用するからだ。

 サイズは350~380g入りで、110~160円くらいで売っていることが多い。

 中身は半分食べて、容器に半分のヨーグルトを残そう。


 バナナは正価でなく、傷みかけて半額になったダメージバナナで足りる。

 太いのが4本で80円とか。

 そもそも、このクソ暑さの中、新品バナナ買っても、あっという間にズルけてしまい、食べたくても保存がきかず、困ってしまうのだ。

 保存するなら皮をむいて冷凍するしかない。

 同じ冷凍ならフローズンヨーグルトにしてしまおう。

 バナナは二本、皮をむいてお鉢に入れ、大きめのスプーンで適当に細かく輪切りにする。

 これを、容器のヨーグルトに投入。


 次にレモン。

 半額のダメージレモンで足りるが、なかなか半額にならない。

 しかし、レモンは必須である。泣く泣く正価で購入する。

 一回に使うのは半個。

 ピーラーで一個全体の外皮をスライスカット。薄皮状態にする。

 半分に切って種を除去し、身と薄皮をさらに細かくカットする。

 私の包丁はナマクラなので、よく洗ったキッチンバサミでカット。

 包丁がナマクラでガマンするのは、事故防止のためである。

 切れ味がいいと、すでに私は幾度となく指を切っていただろう。


 5ミリ角くらいに細かくカットしたレモン半個分を、容器のヨーグルトに投入。

 残り半個分のレモンはラップで包んで冷蔵保存。


 そこへさらに、糖質オフ甘味料(ラカントとかパルスイート)をチョイとふりかけて甘みを足す。

 凍らせてヒエヒエになると、甘みの感覚が減じるからね。


 で、ヨーグルトとバナナとレモンを、大きめのスプーンでコネコネとかき混ぜる。

 徹底的に攪拌するのでなく、適度に果肉感を残した方がよさそう。


 かき混ぜたら蓋をして冷凍庫に。


 一夜過ぎてカンカチに凍ったら、冷凍庫から出して3分待つ。

 ウルトラマンがお家に帰る時間になれば、容器の縁の方から溶けてくるので、そこ  を大きめのスプーンでゲシゲシと、かき氷的にへずり取って食する。


 イケる。


 ヨーグルトが適度に柔らかく、フルーツだけを凍らせたものよりソフトな口当たりである。

 そして、レモンが効く、グッジョブ。

 バナナオンリーだと、あの、まったりとした甘みが連続して、ちょっと飽きる。

 そこにレモンチップの酸味と果肉感が参加すると、おお、この爽快感はトロピカルなパラダイス。

 バナナ一辺倒とは別物の、気の利いた味わいになる。

 暑さ対策にも、レモンはよかろう。


 ただし、食べ過ぎにはご用心。

 兎に角バナナ二本分なので、一度に全部食べたら、胃にもたれる。


 なお、空になった容器は蓋も捨てずに再利用する。

 新しく買ったヨーグルトの容器から中身を半分移して、それでまた、次なるフローズンヨーグルトを生産するのだ。


 素材はいろいろと試してみると楽しい。

 たとえば、半額になったときに各種フルーツを買って、冷凍保存しておくのだ。

 冷凍したストロベリー、ブルーベリー、プラムなど。

 プラムは冷凍したものに水をかければ皮を手でむける。そしてシャリシャリ状態の果肉を包丁でそぐようにカットしてヨーグルトと合体。最後に残ったプラムの種は忘れずに自分の口に入れて、残された果肉をしっかりと噛みしめ、味わっておこう。


 投入するプラムは2~3個。


 じつは、プラムはイチオシ。

 なかなか半額のダメージプラムがなくて、コスト高になるけれど、ヨーグルトと合わさると、酸味が適度に和らいで、セレブなお味に。


 素材いずれにしても、ヨーグルトと混ぜるときには、糖質オフ甘味料を少し足しておこう。

 個人の好みだけど、フルーツだけでは、ちょっと甘さが物足りなく感じる。


 なお、缶詰フルーツもGOOD。

 マンゴーと白桃の缶詰が100円から120円に値上がりして、ブルータスよおまえもか……なんだけど、使ってみると美味しく仕上がる。

 一缶の半分ずつ使う。

 こちらは缶詰のシロップも半分入れれば、甘味料を足す必要無し。

 ただし、糖分濃度は違反級に高くなるので、食べ過ぎないように。


 あ、それとリンゴもいいけれど、小玉なら一回に丸一個投入することを考えると、フローズンにするよりも、普通に冷蔵して、普通にリンゴだけを食べたほうがおいしいと思う。凍ったリンゴって、あんまし美味ではない。


 以上、ただしあくまで私個人の独断と偏見に基づいた作り方なので、皆様の食物アレルギーやその他の体質にはまったく配慮しておりません。責任は一切持てません!

 作って食されるのは、すべて自己責任で、ね。





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