2023年10月9日 巡り合わせ

 新型コロナに罹患して、後遺症はあるものの、お休みも引きずらないタイミングで転職してました。


 前の働き場所は、地元スーパーで半ドン上がり。まあ親の世話もあるし、これで良いかなと結構長く勤めてました。ただコロナ禍で貸していた店舗がずっと空き家になって、身入りが減り。働かないとです。

 ダブルワークも親の面倒見れる範囲でやってましたけど、スーパーへの通勤が、往復1時間20分徒歩通勤でここを引きずってしまって、余り長続きしなくて。


 そのスーパーには何度となく、フルタイムお願いしますと言ってたのですが…枠がない。そして保険関係の節約から、昇格は出来ませんでした。結構頑張っていたのですけど、届かないなと。


 でも嫌いではないのですよ。仕事帰りに商品購入しては、母親が何でも美味しいとは言ってました。そう、そのスーパーは県内でも品質と商品を厳選しているので美味しいのですが、そこまで言ってくれるかなは有りました。今となっては日々幸せの積み重ねだったと思います。

 母親も晩年は食が細くなって、その都度、頑張れば美味しい物食べれるからと励ましていたのですが、どうにもならなくなって入院すると、入院3日目、病院食が進まなくなって急逝しました。だから、言ってたじゃんは、たまに瞳が潤みます。


 まあ母親も死んで、今迄面倒を見ていた時間がポッカリ空くわけです。それがどうにも埋めようがないのは、そういう経験した方しかわからないと思います。

 以前に、他の職場のアルバイトの先輩で同じ境遇の先輩がいたのですけど、ちょっと見かけて、凄いお酒臭くて、どうしたんだろうと思ってましたけど。きっと母親死んだのかなと、同じ境遇になって悟りました。親を見とるとは、結構しんどいものです。


 ただ、ここはお金で割り切って施設に入れて、ドライに生きて行く方法も有ります。ただ私的には、そんな寂しい境遇させられないなと、両親二人無事見送れた事は、誰にも言えませんけど誇りには思います。


 そして、いざの貯金が減っていく中で、ハローワークに通いつめるのですが、どうにもおじさんは採用されません。

 そんな中で、地元新聞社のアルバイトの募集があって、まあ過去2回落ちてるし、もう1回だけ行ってみようかで、何故か面接の運びとなりました。

 そして、面接で3人の面接官がいて、何かものものしかったのですが。まあ丁重なお断りかで気持ちを切り替えたら、学芸員の資格持ってるよねで、ああはい、後日連絡します。採用となりました。まあ、母親が小言も言わず大学行き認めてくれた起因が、このタイミングで巡るかなも、ご縁でしょうか。


 今ひとつ就職先が映えないで、進んだ大学。大学では勉強しか楽しみがなかったので、ついでに学芸員の資格取っておこうかで、無事卒業。

 本来ならば、学芸員になるべきだったのですけど。大学時代、約30年前、情報処理室に詰めてはMacintoshのマウスでデジタルキャンバスに絵を描いていたので、これ仕事に出来ないかなと、Macintoshを扱っている電子商材メーカーの方に就職してしまいました。でもまあ、そのメーカーも途中でApple製品扱わなくなったので、そろそろ区切りかなとは思ってました。


 いや、ちょっと時計を戻して。

 実は、電子商材メーカーと共に就職先を考えていたのが、そう、アルバイト先の新聞会社です。当時の青森出身の大学の仲間と合同説明会受けたのですけど、ふんわりとおいでよだったので、それも良いかなでした。

 もっとも大学時代は、文芸を読めても、かなり書ける方ではなかったのでどうかなと、迷った挙句、どんな未来になるか分からないMacintoshを扱っている電子商材メーカーに傾きました。若かったですね。でもそう言うのも大事です。


 それが、今回労働晩期で、また出会うなんて。巡り合わせってあるのかなと、不意に思い出すのも不思議なご縁です。


 不思議ついでに言うと。母親の死を契機に、仏壇と先祖の遺影を修繕したら、何故かお金巡りが一気に改善されて。そう、先祖を敬うなんて、まあ困ったら、そういう縋り方もあるよと言う事でしょうか。


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