第4話険悪な二人に何が···?

アニメイトを見回り終え、となる漫画を手に取ろうとした瞬間に後ろから声を掛けられた。

「あーっ!美織ちゃ~んじゃ~んっ!どうしたん、こんなとこで?......って、えーと、高なんとかだっけ?意外なとこに意外な組み合わせを拝めるなんてなぁ~。あははっ」

「......っ、馴れ馴れしい!ほんとっキモいんだけど」

月史絵は、馴れ馴れしく呼んだを睨み付け、吐き捨てる。

「つれないねぇ、本当に。嫌われるようなことに覚えがないんだけどな~」

相変わらず、彼女に怯むことなくチャラい話し方を続ける彼。

「......」

月史絵と老獪川との険悪な雰囲気に気圧され、口を挟むことさえ出来ずにいた。

老獪川とは、クラスの副委員長だ。

どういった関係なのだろうか、この二人?

「自覚なしか!あんたといると無性にりたくなる。どっか行け、鬱陶しいっ!」

「はいはぁ~いっよーっと。行きますよ~、待ってるしぃっ」

軽く受け流しながら、手を振りアニメイトを後にする老獪川。

「......っとぉ、あの、月史絵さんって......」

「あっ、ごめんね。せっかく来たのにこんな空気にして」

「ううん。なっ何を買うの?月史絵さんは」

「私はね──」




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