人を好きになりたいと思ふ

何気ない日常、その中にある発見や自己分析、そして人を好きになるという事が細やかに描かれていて、喜怒哀楽以外の色々な感情を教えてくれる作品です。登場人物たちの息遣いが聞こえてくるどころか、生き様をそばでリアルに見ているかのように感じます。BLをN◯Kの連ドラ風にするとこんな風になるような気さえします。
とても人間臭くて、でも東京の洗練された舞台で華やかで、純粋な気持ちが心地よく時にカオスで、読者の脳みそを刺激してくれます。またコミカルな部分も多々あり、くすりと笑ってしまいます。
片思いって、両想いって、自分って、他人って、好きな人ってets、一つ一つを大切に考えたくなる愛おしい内容です。訳あり主人公に読めば読むほど振り回される中で、幸せになる方法はなんだろう、そもそも幸せってなんだろう、そんな事をふと思わずにはいられません。
300話以上ある大作ですが、読めば納得の内容に心はとっぷりと浸かって、もう沼。絶対に読んで欲しい！！一緒に沼ろう！！そうなれば作者のあとみく様には、お願いします！！続きを書いて！！と懇願するしかありません（笑）