第23話:納会と嫉妬、ごまかした写真
みんなの噂をまとめると、こうなる。
忘年会あたりから黒井が僕のことをパシり扱いし始めた。クリスマスイブの飲み会でひと悶着あった。そしてノー残戦争での会話で僕が反旗を翻した。しかし、夜中のトイレで制裁を受け、殴られて出てきたところを、施錠後の居残り者を探していた課長に見つかった。翌日支社長に呼ばれ事情を聞かれたが、黒井は和解したと言い、僕はひたすら怯えて謝っていた・・・。
昼休み後には、佐山さんにすら噂はしっかり伝播して、僕はすっかりハブにされたいじめられっこの気分だった。
しばらくは、理不尽さを感じて憤った。
でも、噂の一人歩きを取り消して本当の真実を伝えたとしたって、・・・ハブどころじゃないよね、エンガチョだよね。だから伝わっている事実がたとえどんなものだろうと、僕がみんなから白い目で見られるという結果については、正しいのだった。あいだのプロセスがどう変化しようと、結果は変わらない。だから、これで合っているんだろう。さっきまでは細かな誤解や間違いを訂正したい気持ちがあったが、もうそんな些末なことはどうでもよくなった。
そう、誤解なんか、ないじゃないか。
唇の傷もたんこぶも、黒井がやったわけで。黒井のせいで僕は、泣いたわけで。
うん、結局、僕はキスされたかったし、そして、されたんだし。そのせいで今、みんなから白い目で見られている。事実と真実は一直線で、そこには誤解も齟齬もない。
黒井が嫌がる僕を押さえつけて無理矢理したわけじゃない。黒井はちょっとおかしいから感じないだけであって、あの状況でああいう雰囲気になること自体がすでに、ふつうじゃないんだ。殴ったの殴られたのの嘘が問題なんじゃない。そもそもこれは、ふつうじゃない僕が招いたことだ。
そうか。
それならしょうがないな。
妙に落ち着いた。
さっきまでそわそわして手に着かなかった仕事を再開する。全然問題ない。昨日なぜか浮かれて舞い上がって、みんなとのちょっとしたやりとりを楽しんでいた僕だけれども、まあそれが、浅はかな勘違いだったということだ。僕はいつだってこうだったし、突然みんなの輪に入るような人間にはならない。この位置で、合ってるんだ。
僕はさっき気まずくて済ませられなかったいくつかの相談や確認を、何でもない顔で済ませた。そうだよ、僕はいつもこうだった。僕が近づくとみんな、あれ、何か用事?って顔で一枚膜が出来る。僕の目が曇っていて、一時的に見えなくなっただけなのだ。黒井のおかげで、一時的に麻痺していた、だけ。
それも今日になって、解けたということだ。元に戻った。掻き回された日常が、急激に常態に戻ろうとして、僕を元の位置に押しやっている。
昨日支社長が言っていたのが腑に落ちる。下地となる問題があって、こうして忙しい時期に入ると、それが何らかの形をとって噴出する。自然現象。そう、僕の場合も、あの忘年会あたりからせり上がってきた何かが、今元に戻ろうとする力とぶつかって、急激に押し戻されている。今回の喧嘩騒ぎがなくたって、違う形でそうなって、結果は同じだっただろう。
うん。
・・・思い上がったんだ。僕が。
みんなのことを軽蔑しながらみんなに憧れて、人間関係に踏み込みたいのに逃げ出しながら、自分は何の代償も払わずいい思いがしたいだなんて、・・・一瞬、夢が叶ってしまったもんだから。
その、ツケが、ちゃんと来てるってだけ。ことこれに関しては、きっと、踏み倒せないのだろう。自然現象。そういう仕組みなのだ。
しばらく真面目に仕事をして、また日が暮れた。毎日よくきちんと暮れるものだ。通常運転の世界に、僕だけが乗り遅れている。
18時をまわったあたりで、支社長が納会の開会を宣言した。
「えー、みなさん、お疲れさまでした。朝礼でも少し言いましたが、今日が年内最終日という事でね、ささやかながら、ビールと乾きものを用意しました。といっても、お酒はね、羽目を外すほどの量は用意してませんから、ご心配なく」
見れば、僕の位置から反対側の、フロアの端に長机が設置されていた。
「それじゃ、これくらいで仕事は切り上げてもらってね、どうぞ、少し召し上がって、あとはほろ酔い気分で帰ってください。じゃ、来年もよろしくお願いします。お疲れさまでした」
おつかれさまでしたー、と会釈するが、まあみんな、一目散にビールに飛びついたりはしない。一番近い一課の女性連中が、仕方なく乾きものを紙皿で配ったりしている。半分セクハラだよなあと思いつつも、これ以外に落としどころもない気がして、まあ、我慢してもらうことになるんだろう。
十分ほど経って、ようやく、三々五々、ビール片手に長机を囲んだ談笑が始まった。女の子たちは自分たちで買ってきたスパークリングワインで乾杯している。どうやら西尾嬢もその輪にいるみたいだ。これにてノー残戦争も一応の終わりを見た、ということか。
もし、こんなことになっていなければ。
何の気もないそぶりで黒井の席に行って、「行く?」「うん」と言って、ビールを飲みに行けたのに。その構図がありありと思い浮かんで、胸が痛んだ。
仕方なく、トイレに立つ。
もうすぐ適当に納会も終わって、誰かが後片づけするのを尻目に、何となく帰るだけだ。そうしたら、年明けまで、ただ過ごすだけだ。そうしたら、また会社が始まって、また仕事をして・・・。
トイレの洗面台で、吐きそうになった。
昼に食べたマックで胸焼けがする。
何のために、生きてるんだ。
だめだ、考えちゃだめだ。帰って、テレビでも見て、いや、映画でも借りて帰って、のんびり過ごせばいいじゃないか。新しいゲームを買ってもいいし、久しぶりに読書してもいい。食欲はないけど、美味しい果実酒で晩酌して寝てしまえばいいんだ。
仕事のことなんか忘れよう、丸一週間、ごろごろしてのんびり過ごそう。そうだ、ずっとそれを夢見てたじゃないか、ゆっくり過ごす時間がほしいんだって、思ってたじゃないか。貯金なんか諦めて、ボーナスも使っちゃって、やりたい放題やって自分の時間を過ごすんだ。そうしよう。
かりそめの予定で自分を励まして、タコが自分の足を食うような消耗をしながらトイレを出た。あとは、何事もなく、帰るだけだ。
すると、スーツ姿の女性が廊下でうろうろしていた。手にはデジカメのようなケース。こちらに気づき、笑顔で会釈する。
見たことのない顔だった。支社の女の子は内勤の時は制服なので、どうやら外部の人間らしい。とりあえず会釈を返す。
「あの、お疲れさまです。納会って、もう始まっちゃいました?」
「あ、はい。さっき」
「あー、そうなんだ。あ、あの私今本社から来たんですけど、ちょっと遅れちゃって。キーの申請が出来なくて、良かったら、一緒に入れてもらっていいです?」
「あ、はい。どうぞ」
カードキーをかざしてドアを開け、女性を通す。「ありがとうございます」ときびきびした礼。
「えー、と」
「あ、あっちです。はじっこ」
「ああ。三井さんももう来てるかなあ・・・。あ、そうだ、支社長はおられます?」
何となくそのまま一緒に歩き出す。年上なのだろう、面倒見の良い姉御タイプ。
「あ、私、人事の松山です。あのね、今度の社内報で、支社の納会の様子っていうひとコマを撮るってことで、お邪魔したわけなのね」
「ああ、それで・・・お疲れさまです」
「いえいえ、おこぼれに預かろうって」
ハハ、と気さくに笑ってみせる。きっと、こうやって人当たりがいいから、誰とでもすぐ打ち解けられるんだろう。
「うわあ、支社ってすごい久しぶりなんですよ。知った顔いるかなあ・・・。あ、あれ黒井くんだ」
どきっとして顔がひきつった。心拍数が上がる。
「黒井くーん!おつかれ!頑張ってる?」
廊下側から、窓側の席の黒井に手を振る。黒井は顔を上げると、「ええ?」と立ち上がった。
「松山さん!なんで?」
「これ、社内報」
松山はカメラを持ち上げてみせる。黒井は僕の方には目もくれなかった。
「わあ、久しぶりだー!」
「どう、ちゃんとやってる?問題起こしてない?」
「えー、いやー、どうかなー」
「えっ?」
「あは、またやっちゃったりしてたりして」
「ええ?あちゃー。もう、あとでお説教タイムだねこれは」
松山は島の人に「あ、お邪魔してすみませんー」と気さくに声をかけ、また歩き出した。ここで離れるわけにも行かないし、僕もゆっくり松山のペースで歩き出す。
後ろから、黒井が松山のことを説明する声。ごく普通の話題が出来るせいで、周りの反応も明るい。僕が場を離れた後は、外部の人間がはさまったこともあり、空気が凍り付くこともなかった。騒動が過去のことになりつつある、雰囲気。僕ひとり残したまま。
黒井のことを知らないと思ったのか、松山は僕に話を振る。
「あのね、今の黒井くんってね、本社にいたんだけど、なに、別の意味でキレ者だったのね。はは。支社に移ってどうかなーって、心配してたの」
「へえ、そうなんですか・・・」
性懲りもなく、松山に嫉妬。
どうしょもねー、と自分につぶやく。
「あ、三井さんお疲れさまです!遅くなりましたー」」
「おー、まっちゃん、カメラマンが遅れちゃ話になんないよ。おれ、飲みに来ただけの人になっちゃうじゃない、あははは」
三井という小太りのおっさんが豪快に笑う。本社の方が、のびのびとした雰囲気なのかもしれない。
「あ、じゃちょっと、支社長に挨拶」
「そうですね」
先に支社長席に向かう三井。
「あ、ごめんなさい、ちょっとだけこれ、持っててくれます?」
松山は僕にカメラを手渡した。
「は、はい」
「すぐ戻りますね。あ、撮っててもいいですよ!」
ふらつく三井に小走りで駆け寄り、「もう出来上がってるじゃないですか!」と腕をたたく。もう、僕も騒動を忘れて、本社に異動したいよ。
「よう、何、本社のひと?」
僕に話しかけてきたのは、一課の鈴木だった。
「あ、そう。何か、社内報の写真撮るんだって」
「へえ。で、何」
それとなく隅へ歩き出す。鈴木が小声で「それで、お前ら、どうしたの」と。
「え・・・」
「忘年会のときさ、お前に、頼んじゃったじゃんか。何かあれがまずかったか?」
気にしてくれていたのだ。
黒井との接点を作ってくれた鈴木にまで心配をかけてしまった。素直に、申し訳ないと思った。
「ううん、あれは全然関係ない。本当に・・・」
「そんならいいんだけどさ・・・。あのさ、ほら、タクシー代のこと。俺も悪いと思ってたからさ。でも、前ちょっと話したとき、あいつ、お前に払わせたって平気な顔で言うから。俺、それちょっと違うだろって」
「・・・うん」
「関係ないだろって、言われちまったけど」
「・・・うん」
ああ。そんなことまで、あったか。誤解の、原因。
「まあ、お前が納得してるなら、俺が言うことじゃないかもしれんが」
「・・・うん、いいんだ」
「そうなのか?」
はあ。これじゃ、カツアゲされてる気の弱い中学生だよ。全く、みっともない。
「あの、さ。別に、今回のことだって、あいつは悪くないんだ。全部俺が勝手に言ってるだけでさ。だから・・・」
挨拶を済ませた三井と松山が支社長を伴ってこちらへやってくる。「ごめん」と鈴木に片手を挙げ、カメラを持って松山に歩み寄る。鈴木、本当にごめん、それと、ありがとう。
「あーごめんなさいね。じゃあ早速撮ろうかな」
「あ、良かったら先に一杯、注ぎますよ?」
「ええ?そんなあ、悪いなあ」
「ちょっとまっちゃん、飲む気まんまんじゃない」
「バレた?」
「おう、遠慮しないで、やってくださいよ?うち、女の子はなかなかビール進まないから」と上機嫌な支社長。
「えー支社長、それって私が飲兵衛みたいじゃないですかー!」
笑い。
僕がビールを注ぐ。事情を知らない三井と松山のおかげで、周りも今は僕を敬遠していない。気が紛れて本当にありがたい。
「まっちゃん若い男の子にお酌させちゃってさ、やだねえ」
「ちょっと、年増扱いしないでよねー!こちらは親切でやってくれてるのよ。ねえ?あ、そういえば・・・」
「山根です」
「あ、山根くんね。ごめんね、変なのにとっつかまっちゃって」
「いえ、そんなことないです」
「ねえ、ついでにちょっと訊いてもいい?気になってたんだけど、その唇、どうしたの?」
「え・・・」
そりゃ、気になるよね。
場の空気が凍りそうなところで、何と支社長が助け船を出してくれた。
「彼ね、喧嘩したんですよ。こう見えてね、血の気が多くて」
まあ、本社の上にも話は届いているのだろう。今更隠すこともないらしい。
「ええ!そんな風に見えない!」
松山がボクシングの真似をしてみせる。
「で?勝ったの?」
「いや・・・」
「あらま。大丈夫?」
「はあ、まあ」
「へえ。でも、支社も元気ってことですね!血気盛んは見習いたいですよ」
松山は快活に笑って、支社長にお酌する。何でもうまくフォローできるものだ。あとは支社長と、本社の話で歓談。どのくらいの立場なのか知らないが、支社長とも普通に話が出来るなんて、もしかしたら課長クラスなのかもしれない。
「あーあ、何しに来たか忘れてるね。山根くんだっけ。悪いけど、写真、お願いできない?」
三井がカメラを指差す。
「あ、いいですよ」
何かしていた方が気が楽だ。ひととおり説明を受けたところへ、佐藤がやってきた。
「おい、三井!よお、久しぶり!」
「おお、佐藤じゃん」
「聞いたよ、お前パパなんだって?」
「そうそう。ほんっと、可愛いぞ~、お前も早く子供作れよ」
「その前に嫁さんだよ」
「はは、それがあったか」
そういえば、佐藤は本社に同期がいると話していたっけ。それが三井だったのか。確か、黒井がその情報をもたらしたんだった。
胸がちくりとする。
今は、写真だ。写真。
旧交を温める佐藤と三井。
支社長と、ビールを次々空けていく松山。
スパークリングワインの西尾嬢たち。
知らん顔で、鈴木たち一課の酒豪連中も撮る。
普段見ないような珍しいツーショットもあったりして、ちょっと面白かった。みんな、僕ではなくカメラを意識するからやりやすいし。それに、僕が被写体にならないのが何より嬉しい。どんな顔で映ればいいか、分かるはずもない。
「おい、こっちも!」
「はいはい」
このままカメラマンをやって、あとは松山に渡してフェードアウトしよう。いいプランだ。
手持ち無沙汰な時間は、デジカメの写真を確認して場をやり過ごした。うん、しかし我ながらなかなかうまく撮れている。みんなの自然な笑顔がいい。僕にも才能があるんじゃないか。
しかし、安穏としたカメラマン生活も早々と終わりを告げた。
「あ、山根くーん!ごめんねー!はー、私ったら、・・・ねえ?」
何してるのかしらね?と肩をすくめてみせる。
「はは、いいですよ、撮るの結構、楽しいし」
「そう?」
「松山さんも、うまく撮れてますよ」
「えっ、私も撮ったの?まさか飲んでるとこじゃないよね」
「・・・でもずっと飲んでたじゃないですか」
「・・・む、そうくるか」
松山がぷっと吹き出す。僕もつられて笑った。
「とにかく、どうもありがとうね。助かりました」
「いえ、もう少し僕、やりますよ」
やっていたいんですよ。これ。
「ううん、だめだめ。だって、どのコマにも飲んでる私がさ、後ろに映ってたらまずいじゃん」
「ああ、全部に居たりして」
「そうそう」
笑い。
「あ、それに、山根くんが写ってないじゃん」
「いや、別に僕は」
「だめだめ、撮ってあげる。・・・っても、一人で写ってもしょうがないか。あ、その後ろの一団に混じってくれる?」
後ろではちょうど僕の同期たちが4、5人固まっていた。
「お、カメラマン終わり?」
少し顔が赤いのは榊原だった。「素敵なお姉さんとお話して、ずるいんじゃない?」と絡んでくるのは望月。お前ら、イブの飲み会でのこと、女の子たちに喋っただろうに!
まあ、それでも、酔いもあってか僕に普通に話しかけてきてくれたのは、嬉しいけど。
「あらやだ素敵だなんて。持ち上げても何にも出ないわよ?」
「いえいえ、やっぱりね、大人の女性はいいですよ。良かったら今度飲みやるとき、来てください」
「それは大歓迎ー。えー、何か、こんなモテるなら支社に引っ越してこようかなあ」
「あ、いいですね!ぜひうちの課に」
「いえいえぜひうちの課に」
誰かが、お前ら同じ課だろと突っ込んで、爆笑。少し、素で笑えるようになってきた。何だかんだで、鈴木や望月たちにも、助けられているんだ。
「まあ、お誘いありがとうございます。お姉さん嬉しくなっちゃう。あ、そうだ、仕事もしなきゃね。じゃあ撮るから、山根くんも入って?」
写真は嫌いだが、まあ、写るよりないだろう。別に、本当に社内報に載るのは2、3枚だけだ。
しかし、そこに。
「ああ、黒井くんも一緒に!」
松山が僕の背後を見て、手を振る。すぐ、後ろに、人の気配。いる、んだ。
「ええ?」
声。
「写真。一緒に入って?撮るからねー」
ほんの僅か、望月や榊原が緊張するのが分かる。僕は後ろを振り向けない。
「ハイ、チーズ!」
フラッシュ。
・・・。
斜め、後ろ。同じフレームに、収まったらしい。
「はい、撮れましたー。初仕事!」
「え、今まで何してたんすか」
「あはは、そこ、聞く?」
場は松山を囲んで盛り上がっていく。
・・・このまま、ここにいて。
黒井が、何か、話しかけてくれれば。
騒動をフォローする一言でも。
僕たちにしか分からないやりとりでも。
そうすれば、救われるのに。
・・・でも、そう願うのは卑怯でみじめな気がした。僕は回れ右して、黒井とすれ違う瞬間に「ごめん」と早口で言い捨て、そのまま前を見て、ほとんど小走りになって、自席へと戻った。そのあとはほとんど荷物をひったくるように取って、カードキーがピッと鳴るのももどかしく、外に出た。
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