第7話「幌馬車会話劇場」

「かほこさん僕、第7話の筈なのに第8話の様に疲れてるんだけど…」

 第6話を2本書いたので本当は第8話である。


「ええ、作者様が人が死ぬのがイヤだ、モンスターも殺したく無いとかお考えになるから面倒な事になりましたの」

 そう言うのはかなりの才能有る作家さんが書かないとダメなのだ。


 勇者[伊勢いせカイ]と女神[溺愛神できあいしんかほこ]は幌馬車ほろばしゃに揺られ梅雨間の晴れの中に在って街道を進んでいた。



この物語は次の町までの幕間劇、閑話である。



「そもそも、モンスターを救う話を永遠に書くのは無理があるんだ」

 作者はそれをやろうとして第6話を書き直し現第6.5話を書き、前に書いた第6話を1度ワークスペースに戻しお蔵入りさせたのだが、既に読んでる人が居るのに消してしまうとやっぱりダメかもと思い2つとも残したのだ。


「行き当たりばったりでお書きになるからですわ」

 女神も呆れる所業である。


「実際、物語としては次々現れるモンスターをチート勇者が変な方法で倒して行く方が笑えるしね」

 作者はお笑い至上主義者か何かか?


わたくし気づいてしまいましたの♪ファンタジー世界には色々なモンスターさんがいらっしゃるので書き放題、倒し放題ですわ♪♪」

 女神は見も蓋も無い事を言い出した。


「そうだね、かほこさん♪」

 勇者はエンカウントした暴れウサギの前で幌馬車を止める。


「あらイヤですわ、美味しそうなウサギさんですの…」

 どうやら2人はバーベキューにハマったらしい。

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