EP No.018「煉獄登り⑧」

◀注意▶━━━━◀注意▶━━━━◀注意▶

この話にはR-15描写が存在します!気を

付けて下さい!

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~前回の最終シーン~


颯真「あぁ。止めに行く。しばらくアンイン地方の基地に行く。」

女王「分かった。お前の目的を果たせ、、、その、託された願いを。」

颯真「あぁ。行ってくる。」

そう言って彼はアンイン地方へ向かった。


~前回の続き~


女王(これがクリエイター、、、か。)

彼女は一人静かに彼を見送った。

女王「さて、、、出て来て貰おうか?」

??「知っていたの、、、?」

女王「あぁ。君は一体何をしに来た?」

??「貴方達の事を研究していたのよ。」

女王「倒す為の、、、か?」

??「、、、。」

女王「良くこの場所が分かったな。だが、、知られたからには、お前をタダで帰す訳には行かない、、、。」

??「隠蔽するって訳、、、?」

女王「あぁ。彼はそうであったが、君は情報を漏らしかねない、、、。」

??「どうするの、、、?」

女王「君の身体を頂く。私もクリエイターについて知りたくなったのでな。」

??「!!」

女王「我と1つになれ!」

そう言った瞬間、女王の瞳が、、青く、星が並んで、、、。

??「、、、ッ!」

二人の意識が統合されて行く、、、!


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~クリエイター化~


二人は繋がった精神世界に居る、、、。

女王「ハッハッハッハッハッハッ!!」

??「これは、、、一体、、、!?」

女王「ここは君と私だけの空間だ。誰一人、私達を邪魔する事は出来ない。」

??「ッ!!」

女王「君に1つ選択をやろう、、、。」

??「?」

女王「私と共に行くか、私の一部になるか…さぁ、、、選ぶが良い、、、。」

??「、、、。」

女王「君はクリエイターを知りたい、、私もそれを知りたい。それで十分成立する、、、ならば、互いにクリエイターを知る為、協力するのはどうだ?悪くない話だろう?」

??「ええ、そうね、共に行きましょう。」

女王「決まりだな、、、私と共に来い。1つ言うが、私は君、君は私だ。気を付けろ。」

??「えぇ、分かったわ。」

女王「そう言えば名前を聞いてなかったな…名前は何と言う?」

カコ「私の名前はカコ。貴方は?」

女王「私は女王、、、と言っても名乗る名がこれしか無くてな。侮蔑目的以外なら好きに呼ぶと良い…。」

カコ「分かったわ。よろしくね。女王。」

女王「あぁ。よろしく頼む。」

空間が瞬く間に消えて、、二人は元の場所に戻った。


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~身体の変化~


二人はクリエイターとなり、身体が融合している。今は女王の姿だ。

女王(さて、、、気分はどうだ?)

カコ(大分心地良いわ、、、。)

女王(そうか…さて、、どうする?私は君の意向に従う積もりだが、、、。)

カコ(彼を追いましょう。そうすれば何か、大事な事を掴めるかも知れないわ。)

女王(分かった。移動は君に任せる。)

カコ(私なのね、、、。)

姿が入れ替わり、カコの姿になった。

カコ(さぁ、行くわよ!)

女王(お手柔らかにな。)

二人は空を飛んで颯真を追った。


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~隊長の役目~


一方で颯は、颯真を探して居た。

颯(どこだ、、、一体何処に、、、?)

すると、茂みから出てくる1つの影が居た…そう、ルーラーセルだ。

ルーラー(…人を見つけたわ、、、彼に話を聞きたいのだけれど。)

すると、、、。

颯「君は誰だ?」

ルーラー「私はルーラーセル。女王様の忠実なる下僕です。貴方は?」

颯「僕?僕は颯だ。」(白い…?ファージのタイプか、、、?でも、会話が出来る、、、高度な知能を持っているのか、、、?)

ルーラー「そう…1つ聞きたいのだけれど、いいかしら?」

颯「あぁ、僕が答えられる質問なら。」

ルーラー「この辺り一帯に、、セルリアンは居なかったかしら?」

颯「…見かけてないな。それより君に質問を2つ程良いかい?」

ルーラー「えぇ、答えられる事なら。」

颯「女王様って誰だ?」

ルーラー「私達の生みの親です。」

颯「なるほど、、、あと、颯真を見なかったかい?こんな容姿をしているんだけど。」

彼はスケッチブックを取り出し簡易的に颯真を描いた。短い時間だが綺麗に描けている。

ルーラー「それなら、さっき女王様から、、アンイン地方に向かったと連絡がありましたので、そこに行ったかと、、、。」

颯「アンイン地方に!?何故だ?」

ルーラー「確か、無線が入ったとか…。」

颯(そうかッ!無線の範囲外だッ!失念していた…これじゃ、、無線の内容がどんな内容なのか分からない、、、一時、シェルターに戻るか、、、。)

ルーラー「他には?」

颯「いや、無いよ。ありがとう。」

そう言って彼は走り去って行った。

ルーラー(彼は一体、、、?)


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~進化し続ける身体~


また一方では、颯真はエミカの駆るルーズ〈旧名 ウルフ〉に上面にある取っ手を掴みつつ乗り、アンイン地方の基地に向かって、飛んでいた。

颯真(もうそろそろだ。)

エミカ(レーダーに反応あり!一時方向に、多数の接近する物体あり!)

ロストのセンサーが何かを捉えた、、、!

セリアン(セルリアンか?)

エミカ(いや、、、これは…ミサイル!?)

彼の前方からミサイルが多数飛んで来たッ!

颯真(チッ!迎撃する!UF・ウイング!)

すると彼はウイング形態に変身してミサイルを迎撃する!

エミカ(サイクロン!)

ロストはミニガンを連射してミサイルを撃ち落とす!

颯真(ふぅ、、、何とかなったな。)

エミカ(だね。)

セリアン(陸地に着いたらアサルトレイダーになる必要が出て来たな、、、。)

颯真(セリアン、、このミサイルを解析してくれないか?)

セリアン(分かった。数秒待て。)

颯真(あのミサイル、、、何処かで…。)

セリアン(分かったぞ、、、あのミサイルはサンドスターが含有されていた。攪乱幕、、ビーム系の武装を封じる為の物だろう。)

颯真(確かに、辺りにサンドスターが散らばっているが、、、。)

エミカ(もしかして、、、罠?)

セリアン(いや、牽制の意味合いが強いかも知れないな。自陣地を張って相手には無理を強いる。それが相手の作戦かも知れない。)

颯真(だとしても、何故奇襲や追撃をしないんだ?攪乱幕で圧倒的に有利な筈…。)

セリアン(これは憶測だが…相手は殲滅作戦をしている、、、?ならこれは牽制では無く足止めか、、、?)

颯真(まだ分からない。だが、さっきの通信で分かった事が1つある。)

エミカ(え?)

颯真(相手は基地に甚大な被害を与えた、、と言う事だ、、ミーアキャットが言っていた通りなら、殲滅作戦でも有り得る。)

セリアン(なら急ぐ必要が出てきたな。)

颯真(エミカ、頼む。)

エミカ(分かった!)

ロストは更に加速し基地へ急いで向かった。


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~燃える基地~


数分後、彼は基地の近くまで接近していた。

颯真(もうそろそろ基地だ…何!?)

エミカ(そんな、、、燃えてる!?)

セリアン(一足遅かったか、、、ッ!)

基地は火の海と化していた。

颯真(着地する、、二人は分離してアサルトレイダーに。辺りを探索して、付近の人達の避難誘導を頼む。俺は基地で建物の中に誰か居ないか捜索する、、30分後に指定座標で落ち合おう。)

エミカ・セリアン(了解!)

二人はアサルトレイダー形態になり、颯真と分離した。

颯真(見つかってくれよ、、、ッ!)

彼は基地内を捜索する。


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    ~R-15グロ描写注意!~

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~血塗られた基地内~


颯真(これは…!?ッ!血腥いちなまぐさい、、、ミーアキャットか、マイルカか、、ッ!キッツイなこれ、、、。)

彼は基地内を見回っていた。辺り一帯に鮮血が付いていて部屋を紅く染め上げ、その匂いを嗅いだだけで吐きそうだ。

颯真(ミーアと、マイルカは、、、ん?この先に血痕が続いている、、、?)

彼は血痕が続いている先に行った。


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~危機一発~


颯真(…?この部屋…鍵がかかってる、、、血痕はこの先、、、蹴破るか、、、。)

彼は刀〈左手側〉とティザー銃〈右手側〉を生成して装備した。

颯真(先ずはノックからだ。)

コンコン。

颯真「誰か居るか!」

数秒間を置いてもう一度ノックする。

コン!コン!

颯真「聞こえるか!誰か居るか!!」

何も聞こえない。

颯真「今から扉を蹴破る!扉から離れろ!」

しかし何も聞こえない。

颯真「扉を蹴るぞ!良いな?!」

何も聞こえなかったので扉を蹴破る。

颯真「せいッ!!」

ドカァン!

扉が音を立てて崩れた、、、その部屋に居たのは、、ミーアキャットとマイルカだった。

ミーア「!!」

マイルカ「、、、。」

颯真「大丈夫か?!」

そう言って彼は刀を納刀し、銃をしまった。

ミーア「颯、、、真、、、さん、、、。」

颯真「今手当する。じっとしてろ。」

腓腹筋が刃物で切られた様な傷があった。

颯真(とりあえず止血、、、骨は折れてないみたいだ、、、包帯を巻けば、二人は何とかなりそうだ。)

サンドスターから包帯を生成し、二人を手当する。止血が完了して、二人は何とか意識を取り戻した。

ミーア「颯真、、、さん、、、。」

颯真「もう安心だ…しかし、暫くは動けなさそうだな。報告して周囲を警戒するか…。」

そう言って彼は通信機を取り出した。

颯真[颯真より探検隊。聞こえるか?ミーアキャットとマイルカは俺が保護した。そっちが終わったら大至急こちらに来て欲しい、、二人を手当したが、、まだ動けそうに無い。暫く二人の近くで保護しているが敵が近くに居る可能性も否めない。大至急来てくれ。]

そう言って無線を切った。

颯真「もう大丈夫だ。お前の味方がもうすぐここに到着する。到着したら俺は敵を叩く。ここで暫くじっとしていろ。」

ミーア「分かりましたわ、、、。」

それを聞いて彼はドア付近で待機した。


……………………数分後………………………


颯真「…!来たか。」

彼の耳が翼の音を捉えた。

ミーア「ハクトウワシさん、、、。」

ハクトウ「大丈夫!?…!」

彼女ハクトウワシが勢い良く入って来た。

颯真「遅かったな。じゃ、後は頼む。」

ハクトウ「what !? 何処へ行く気!?」

颯真「決まってるだろ?こんな事をした奴を倒しに行く。付いて来るなよ?」

ハクトウ「いいえ、私も行くわ。」

颯真「じゃあ誰がこの二人を守るんだ?」

ハクトウ「それは…ッ!」

ドール「颯真さん!…ミーア先生!マイルカさん!大丈夫ですか!?」

ミーア「えぇ、、、大丈夫ですわ、、、彼が手当したお陰で何とか、、、。」

ドール「…颯真さん、、、二人を手当てしてくれてありがとうございます。」

颯真「礼はいい、、、それより、、ドール、ハクトウワシ。二人でここを守れるか?」

ドール「え?…はい。」

颯真「俺は敵を倒してくるから、頼んだぞ?そうでなきゃ、、またこうなるかもしれないからな…隊長達には、俺が敵を倒しに行った事を伝えてくれ。」

ドール「分かりました!」

颯真「じゃ、行ってくる。」

そうすると彼はクリエイター形態でアサルトレイダーと合流する為指定座標に向かった。


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    ~R-15グロ描写注意!~

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~会敵~


颯真(エミカ、セリアン、聞こえるか?)

エミカ(何?)

セリアン(何かあったか?)

颯真(二人を手当して仲間を呼んだ。後は、こんな事をした奴を倒すだけだ。)

エミカ(でも、辺りには居ないけど…。)

セリアン(レーダーにも反応は無い、、、。恐らく逃げたな。)

颯真(クッソ、、、仲間を傷付けられて、、黙って居られるか、、、ッ!)

エミカ(、、、。)

セリアン(一旦指定座標で合流しよう。その方が都合が良い。)

颯真(分かった。)

三人は指定座標へ向かう、、、しかしッ!

バエル「ハッハッハッハッ!!よくぞ来たな狼よ!」

颯真(!?あれは、、、バエル!?)

バエル「見た目からしてクリエイターか、、なら容赦はいらないな!」

颯真「まさかお前と出会うなんて、、それも俺が追っていた奴だったなんて…ッ!」

バエルには血の跡が大量に付いていた。それもまだ乾き切っていない。

颯真「1つ聞くが、、お前が基地を襲った奴だな?」

バエル「そうとも。我が主の命令なのでな。やらせて貰った。」

颯真「、、、ッ!」

バエル「あの基地を落とすのは実に簡単な事だったよ、、、。」

颯真「弱い奴を一方的に嬲って、、、楽しいのかよ、、、ッ!」

バエル「あぁ。楽しいさ。戦いは実に、、、実に楽しい!」

颯真「…そうか、、、なら容赦しねぇ、、、お前を倒す。倒して話を聞く。」

バエル「出来るかな?」

颯真「出来る。俺は前よりも進化してんだ。負ける気は…無い!」

そう言って颯真はムーンレイソード〈旧名 ロングソード〉を抜剣した。

バエル「その意気や良し、、私も真剣勝負と行こうか!」

そう言ってバエルも抜剣した。

颯真(エミカ、セリアン。基地を襲った奴と会敵した。今すぐこっちに来てくれ。)

エミカ(了解!今行くよ!)

セリアン(距離的に少し時間がかかる。もう少し待ってくれ。)

颯真(分かった。それまで持久する。)

アサルトレイダーは合流を優先する。颯真達の戦いが、今始まる!


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~激しい戦闘~


二人が抜剣してから暫く、、、両者は火花を散らしながら互いの間合いの内側で拮抗していて、激しく剣を撃ち合っていた。

颯真「お前の目的は何だ!」

バエル「ソロモン神の在り方を、この世界に知らしめる為だ!」

颯真「ソロモンは何を考えているッ!?」

バエル「分からないか?!なら君にも教えてあげよう!これが、我が主の力だ!」

そうするとバエルは更に黒く染まった、、、彼のスラスターからは黒い粒子が大量に放出されている。

颯真「あれは…!?オーバーフロウ!」

バエル「君だけの力と思わない事だ。」

颯真(クッソ、、、対抗手段が無いッ!今はラファエルやサタンが居ないからオーバー系は使えない…ッ!かと言って、ユニコーンも居ないからビーストモードも使えない、、、どうする、、、どうするッ!)

バエル「未熟だな!粒子をまともに扱えないとはッ!!」

颯真「クソッ!!」

バエル「どうした?!そのスピードでは、、私に傷1つ付ける事すら出来ない!」

ツーハンデッドソードで滅多斬りする!

颯真「グァァァァッ!!」(ヤバい…ッ!!負ける…死ぬッ!!)

その時、颯真にはある言葉が浮かんで来た…

〔…覚醒せよ、、、君にはまだ、、可能性が残されて居る。〕

颯真「!!」

バエル(装甲が厚い、、、だが!)

颯真(負けて、、、ッ!)

バエル「これで終わりだ!」

バエルが剣を突き刺そうとした瞬間!!

颯真(負けて、、、溜まるかァァァッ!!)

キラキラバシュゥゥゥン!!

何と!颯真の瞳が虹色に!!

颯真「ウォォォォォォッ!!」

攻撃を瞬間的に回避しカウンターを入れた!

バエル「何!?グァッ!!」(馬鹿な!この速度域に、付いて来られるだと!?)

颯真(なんだ、、、これ!?)

颯真の瞳には、全てがスローに見えていた。

バエル(まぐれに違いないッ!ならば!)

もう一度ツーハンデッドソードで斬り掛る!

颯真(見える、、、見えるぞ!奴の動きが!完全に捉えられる!!)

ツーハンデッドソードを弾き、胴体に7発の打撃を加えた!その時間約1秒!

バエル(何と言う速さ、、、ッ!私より速い速度域で、情報を処理しているのか、、!?だがその速度域は、脳が負荷に耐えられず、焼き切れるぞ!計算を見誤ったな!)

颯真(行けるッ!!これならッ!もっとだ…もっと速く!!)

颯真はムーンレイソードから二本の片手直剣に武器を切り替え、こう叫んだ!!

颯真「ビックバン!!」

覚醒した彼の超高速50連撃は、、、目にも留まらぬ速さでバエルを切り刻む!!

バエル(何ィ!?これは、、神聖剣技術ッ!まさか持っていたとは、、、ッ!)

颯真「ウォォォォォォッ!!」

バエル(まずいッ!オーバーフロウを発動しているのに押されているッ!このままでは…撤退しかないか、、、ッ!)

バエルは全速力で逃げる!

颯真「!!」(ッ!!?いきなり、、、体が重い、、、ッ!力が、、、入らない…ッ!)

颯真の瞳は元に戻り、、強制的に能力が解除された。その場に倒れ込んでしまい剣も消滅してしまった。

エミカ「大丈夫!?」

セリアン「大丈夫か!?」

颯真「ヤバイ、、、力が入らない、、、。」

エミカ「とりあえず、基地に戻ろう!」

セリアン「このまま抱きかかえるぞ。」

颯真「おk、、、頼む。」

アサルトレイダーは颯真を抱きかかえて基地へ向かった。


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~旦那と…~


一方で、旦那とリョコウバトは、琉球地方のシェルターに戻った。

旦那「良し、戻って来た。後はアイツを待つだけだ。」

リョコウ「私達は、、一体どうなってしまうのでしょう、、、。」

旦那「心配するな。もしもの時は俺がお前を守る。死んでもな。」

リョコウ「、、、。」

旦那「大丈夫だって!死にやしない。」

リョコウ「私、、、怖いですわ、、、。」

旦那「?」

リョコウ「死ぬ事をものともしない貴方が…いつか、離れてしまうと思うと…私…私、、気が気じゃないですわ、、、。」

旦那「、、、。」

リョコウ「貴方が大切で、、、大切で、、、仕方ないですわ。もう私の傍から、、絶対に離れて欲しくない程に、、、。」

体が少しずつ黒くなって行く、、、。

旦那「…!?」

リョコウ「私は、今まで以上に貴方を愛して止まないですわ、、、♪」

旦那(何か、、、ヤベぇよな、、、これ。)

リョコウ「私の中の愛欲が、、、今、貴方の事で埋め尽くされていますわぁ♪」

更に体が黒く染まる!

旦那(ヤンデレになっちまったのか!?)

リョコウ?「なぁんてね、、、。」

旦那「!?」

リョコウ?「君は引っかからなかったか〜。残念、、、。」

旦那「誰だお前!?」

リョコウ?「私の名前?いやだな〜仲間じゃないか〜♪」

旦那「いや、誰だお前。」

リョコウ?「…私の名前はツァーカム、、、色欲を司る、、、アスモデウス先生の弟子…かな?よろしくね!」

旦那「またか、、、お前もクリフォトか。」

ツァーカム「そっ、、、私は君と違って律儀なのさケムダー君。」

旦那「その名前で呼ぶな。俺はクリフォトの使者じゃねぇ。」

ツァーカム「その内、嫌でもそう言わざるを得なくなるよ。」

旦那「どういう意味だ?」

ツァーカム「そのまんまの意味さ〜。だって君はクリフォトと1回繋がった。つまりその素質があるって事。」

旦那「素質、、、?」

ツァーカム「君が、アスモデウス先生の血を貰って生き返れたのはどうしてだと思う?」

旦那「…悪魔の血液が特異だったってだけの話だろ?違うのか?」

ツァーカム「いいや、それだけじゃない、、普通、悪魔の血は人間に与えるとね?身体がドロドロに溶けて消えちゃうんだ、、、この意味が分かるかい?」

旦那「俺の体が、、、悪魔の血に対して、、適応反応を起こした、、、!?」

ツァーカム「正解!だから君にはさ、悪魔の素質があるんだよ♪正真正銘の悪魔さ、、、だから君もクリフォトと繋がれたんだ♪」

旦那「、、、。」

ツァーカム「私達は仲間なのさ、、偉大なるクリフォトの復活の為に、協力して貰うよ?ケムダー君。いや、アドラ君かな?」

旦那「…もうそれでいい、、、。」

ツァーカム「やったァ!じゃ、いこいこ!」

二人はクリフォトの使者を探しに行った。


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~隊長さん~


彼がルーラーと接触してから数分後、 彼は少し移動して、無線が届く位置まで来た。 その直後、颯真の無線連絡が届き、彼は行動を開始した。

颯(彼が救助したのか、、なら、実際に見て確かめなきゃ、、、となれば、、、船で移動する他無いかな。)

琉球地方では、発生したセルリアンとの戦闘は既に終わっていた。

颯(ミライさんは…サーバルやアライグマ、フェネックがシェルターに居て、暫く離れて居ても大丈夫だろう。なら僕は、ドール達と合流した方が良いかな。)

彼は琉球地方の船着場に向かった。


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~クリフォト達の合流~


ツァーカム「確かこの辺りの筈、、、。」

アスモ「やぁやぁ。久しぶりだねぇ、いや、さっきぶりかな?」

ツァーカム「先生!ご無沙汰してます!」

アスモ「おぉ!その言い方、、ツァーカム君だねぇ?!久しぶりだねぇ!」

ツァーカム「はい!」

旦那「、、、。」

アスモ「いや〜まさか私の弟子に会えるとは思わなかったよ〜。まさに出藍の誉れだね〜ツァーカム君。それより、、、なんで旦那が居るのか説明してくれるかい?大体、予想は付くけど。」

ツァーカム「この人もクリフォトに選ばれたんですよ先生。私が彼を口説きました!」

アスモ「だよね〜。いや〜しかしヤるねぇ…卒業も近いんじゃない?」

ツァーカム「いえいえ、、、まだまだですよ先生。学ぶ事は多いですから。」

アスモ「じゃ、他の人も探しますか〜。」

ツァーカム「はい!先生!」

旦那「、、、。」


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~集合!クリフォトの使者~


アスモ「反応はこの辺りか〜。」

ツァーカム「でも見えませんね。」

旦那「透明化してんだろ?」

?????「あれ、、、ばれた?」

旦那「見え見えだ。」

?????「惜しいなぁ、、、。」

アスモ「君は、、、シェリダー。」

シェリダーはハヤブサの姿をしている。

旦那「!?」

シェリダー「」

アスモ「しっかし二人だけ居ないのは残念…他の人を探すかなぁ、、、。」

???「ココに居ますよォ、、、。」

アスモ「うわっ!君は相変わらず気味が悪いねぇ…心臓が止まるかと思ったよリリス。」

リリス「それが私の在り方ですから…。」

アスモ「まぁいいや、、、クリフォト達が、だんだん揃ってきたね〜。」

旦那「一体、何が始まるんだ?」

アスモ「クリフォトの生誕祭さ。」


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❊ここでおさらいッ!


クリフォトの樹は、全部で10の殻があり、その中で元々の悪魔の名前や殻の名前で呼びあっている。


第十の殻(キムラヌート物質主義)→ナヘマー

第九の殻(アィーアツブス不安定)→リリス

第八の殻(ケムダー貪欲)→アドラメレク

第七の殻(ツァーカブ色欲)→バール

第六の殻(カイツール憎悪)→べルフェゴール

第五の殻(アグゼリュス残酷)→アスモデウス

第四の殻(アディシェス無感動)→アスタロト

第三の殻(シェリダー拒絶)→ルキフグス

第二の殻(イエーリー愚鈍)→ベルゼバブ

第一の殻(バチカル無神論)→サタン


現在揃って居るのは以下の悪魔達。


リリス

アドラメレク(旦那)

バール(リョコウバト)

アスモデウス

ルキフグス(ハヤブサ)


以下の悪魔は煉獄以外の場所に居る。


ベルフェゴール

アスタロト

ベルゼバブ

サタン


以下の悪魔はまだ覚醒していない。


ナヘマー


クリフォトの賢者復活まで、あと一人。


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~クリフォトの悪魔~


アスモ「さて、、、あと一人だね〜。」

旦那「あと、、、一人?」

アスモ「そっ。後は、物質主義のナヘマーが居れば完璧だったんだけど…」

旦那「だけど?」

アスモ「残念ながら、居ないんだよね〜。」

旦那(よし、、、。)

アスモ「あっ、今君内心ほっとしたね〜?」

旦那「何をされるか、分かったもんじゃないからな。」

アスモ「簡単な話さ〜。」

旦那「?」

アスモ「全ての意識を1つにしてしまえば、争いも起こらない。悲しい事もね、、いい夢しか見ないんだよ?」

旦那「だが、、、それだけの意識を統括するシステムが無いじゃないか、、俺の知ってるスーパーコンピュータでも、こんな事は一切出来ないぞ?」

アスモ「それが出来ちゃうんだな〜。」

旦那「なに!?スーパーコンピュータ以上の管理能力を持つシステムがあるのか!?」

アスモ「それがあるんだな〜。」

旦那「何処にそんな物が…?」

アスモ「察しが悪いな〜君は、、今から呼び出そうとしてるのがそうだよ〜?」

旦那「なに、、、!?」

アスモ「クリフォトの賢者、、、それは、、私達クリフォトの使者しか呼び出せない崇高なる賢者さ〜。」

旦那「で…?呼び出すには10人の選ばれし悪魔が必要ってか?」

アスモ「そっ、、、だから今集めてるんじゃないか。君もその一人って訳。」

旦那「、、、。」

アスモ「きっと君も気に入るよ?」

旦那(猛烈に帰りてー。)

アスモ「あっ、信用してないな〜?」

旦那「信じて溜まるか。」

バール「まっ、君が邪魔しても、この身体がある限り君は私達と一緒だけどね。」

旦那「嫌らしい事しやがって、、、。」

バール「ほらほら〜♪ハグしよハグ♪」

旦那「断る。」

彼は即答した。

バール「ガーン、、、。」

アスモ「これは手強いねぇ、、、。」

旦那「俺がスキンシップすんのは、リョコウバトと仲のいい奴だけだ。諦めな。」

バール「ムムム、、、。」

アスモ「無理やりでもダメそうだね〜。」

バール「見た目からして堕ちやすそうなのになんて愛の力、、、。」

旦那「残念だったなwww」

バール「絶対堕としてやるんだから〜!」

旦那「おうおう好きにしな。」

アスモ「随分余裕だね〜。」

旦那「まぁな。」

アスモ「本気出せば余裕だけど、、出したら面白くないよね〜。」

そう言って彼女アスモはニヤリとした。

旦那「どういう意味だ?」

アスモ「そのまんまの意味さー。」

旦那「?」

クリフォト達が復活させようとしている賢者とは一体何なのか!次回に続く!

To Be Continued...


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~後書き~


夏休みだァァァァッ!!チョーイーネ!!!サイコー!!約1ヶ月強の休みです。少しの間だけ早めに投稿するかもしれないので、、お楽しみに!!

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