EP No.013「煉獄登り③」

~前回の最終シーン~


旦那「上手い、、、。」

リョコウ「そうですわ。」

颯真「だな。」

ミライ「料理が出来るんですね?」

颯真「まぁな。人間の時の名残さ。」


~前回の続き~


颯真「所で、実行は何時なんだ?」

ミライ「来週の朝方からの予定です。」

颯真「そうか、、、。」

少し考えている。

ミライ「?」

颯真「じゃあそれまで自由か?それとも何か予定とかあるか?」

ミライ「特にはありませんが、貴方達も私達と協力するなら、まずは、連携した戦い方を学ぶ必要があると思うんです。」

颯真「確かにそうだな。ぶっつけ本番で協力しろとか言われても出来ないしな…。」

サーバル「じゃあ何処に行けば良いかな。」

ミライ「ほら、あるじゃないですか。」

颯真「あそこ行くのか?」

アライグマ「なんなのだ…?」

フェネック「きっとあそこだよ〜?」

サーバル「え?何々?」

旦那「?」

リョコウ「???」

二人は全く分からない。

旦那「あの〜どこですか?」

ミライ「行ってからのお楽しみです!」

という訳で彼らはミライさんの案内でとある場所へと向かう事に…。


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~船で行こう!~


ミライ「先ずはこちらの船で向かいますよ。船酔いに注意して下さいね?」

サーバル「は〜い!」

アライグマ「わかったのだ!」

フェネック「はいよ〜。」

颯真「了解。」

リョコウ「はて、、、一体どこに…?」

旦那「颯真さん…私達、一体どこに?」

颯真「大方予想は付いてるからな。きっと…いや絶対あそこだ。」

旦那(あそこって、、、何処なんだろう?)

この時の彼は知る由もなかった。


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~到着!シーサーバル道場!~


颯真「し っ て た 。」

ミライ班と颯真達が着いた先、、、それは、シーサーバル道場であった!

旦那「ここって、、、道場…?」

リョコウ「そう、、、ですわね。」

道場の看板にデカデカとシーサーバル道場と書かれている。

赤サーバル「ミライさ〜ん!はいた〜い!」

ミライ「はいた〜い!レフティさん!」

青サーバル「ミライさん!はいた〜い!」

ミライ「はいた〜い!ライトさん!」

颯真「はいたい…?沖縄の方言か。」

旦那「沖縄!?」

リョコウ「???」

赤サーバル「その通り!君は何て名前?」

颯真「俺は梅宮颯真だ。よろしくな。」

赤サーバル「はじみてぃや〜さい!私はシーサーバルレフティだよ!ゆたさるぐとぅ・うにげ〜さびら!」

颯真「!?」

青サーバル「宜しくねって事だよ!」

颯真「あ、あぁ。なるほど。標準語で話してくれないとわからんな…。」

旦那「右に同じく。」

リョコウ「そのまた右に同じく。」

颯真「ミライ、、、ここに来たって事は、、もしかして…。」

ミライ「はい!特訓です!」

颯真「なるほどな。リョコウバト?」

リョコウ「はい、何でしょう?」

颯真「もしかしたらワンサイドゲームになる可能性が大いにある…。」

リョコウ「ワンサイドゲーム?」

旦那「一方的な試合?」

颯真「あぁ。俺…強くなり過ぎたかも。」

赤サーバル「そういうのは実力で示してからだよ〜?オオカミちゃん!」

青サーバル「そうだよ!有言実行しなきゃ!男らしくないぞ〜!」

颯真「…で、内容は?」

彼の顔付きがガラリと変わった。

赤サーバル「やる気だね〜!内容は簡単!」

青サーバル「今からセルリアンと百連組手をして貰いま〜す!」

颯真「ルールはどんなんだ?」

赤サーバル「ルールは中・遠距離武器無しの持久戦だよ!」

青サーバル「セルリアンは次第に強くなって行くから頑張ってね〜!」

颯真「ふ〜ん?じゃあ始めようか。緊急時はリョコウバト、頼む。」

彼は一人で完走する気だ。

リョコウ「え、、、えぇ、、、?」

ミライ「無理に等しいですが、、、。」

サーバル「きっと颯真ちゃんは凄いフレンズだと思うよ!」

フェネック「確証はあるのかい?」

サーバル「勿論!野生の勘!」

アライグマ「野生の勘なら良いのだ。」

颯真「さぁ行くぜ!この黒刀三日月と、黒刀吹雪で!倒し切ってやらぁ!」

左右両掌から生成されたのは、今まで颯真が使って来た名刀。三日月と吹雪である。その刀はどちらも黒刀である。

赤サーバル「二刀流!?」

青サーバル「確かに近接武器だね。」

ミライ「刀を使うんですか!?」

颯真「珍しいのか?これ使うの。」

ミライ「いぇ、刀は詳しくありませんが、、それよりフレンズさんが刀を使う、、、いや元人間でしたか…。」

颯真「見てろ。全部叩き切ってやる。」

そういうと彼は刀を構えた。

颯真「…いつでも来い。」

赤サーバル「それじゃあ、開始!」

セルリアン百連組手が、今始まった!


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~怒涛の百連組手!~


彼の周りに普通のセルリアンが出現した。

颯真「この程度なら、、、。」

普通に刀を使い、次々に切って行く。

パッカーン!パッカーンパッカーン!

旦那「つ、強い…。」

ミライ「なんと言う強さ…。」

サーバル「すっご〜い!踊ってるみたい!」

アライグマ「凄いのだ…。」

フェネック「だね〜。」

すると彼からこんな音が聞こえて来た。

颯真「すぅ〜っ、ふっ、ふぅ〜っ!」

ミライ「これは、、、呼吸のタイミングと、攻撃のタイミングを合わせているんですね!一番酸素が必要になるタイミングで、一気に吸い込み、攻撃と同時に息を吐き出して威力を上げています!科学的にも、息を吐き出しながら力を入れると、普通に力を入れるより力が出るんです!更に刃物はより速く、より強く切る事で、物を切りやすいんです!」

旦那「えっと、、、つまりは?」

ミライ「颯真さんの戦い方は理にかなってる戦い方なんです!」

リョコウ「なるほど、確かにそうですわ。」

サーバル「へぇ〜!」


~1~25体目~


颯真(そろそろか…?)

彼は刀を振りながら次の行動を考えている。

赤サーバル「じゃあ次、行っくよ〜!」

セルリアンが少し強化された。

颯真(目に見えて強くなった訳じゃないが…流石に技使うか…?なら刀より片手直剣、、いやそれだと体力が持たない…持久戦は体力をどれだけ維持できるかにかかってる、、、下手に技を使って体力切れではい終わりじゃ話にならない…技はもう暫く後だな。)


~26~50体目~


颯真(そろそろ体力も危うくなって来たな…今半分位か、じゃあそろそろを使わせて貰うか、、、。)

彼は刀を分解し、、新たに二本の片手直剣に生成し直した!

赤サーバル「武器を作り替えたの!?」

青サーバル「あきさみよ〜!まさか二種類の近接武器を使うなんて、、、。」

ミライ(颯真さん、、、貴方は一体、、何者なんですか…?)

颯真「ハァッ!!」

パッカーンパッカーンパッカーン!

赤サーバル「じゃあもっと強くなるよ〜!」

颯真「なっ!硬いッ!」

この時のセルリアンはもう、、、技無しでは倒せなくなっていた。

颯真「グッ!」

思わぬ反撃に悪戦苦闘する颯真。

旦那「颯真さん!」

颯真「大丈夫だ!まだ死にやしない!」

そう言いながら技を繰り出す!

颯真(バーチカル垂直スラッシュ斬り!改!!)

パッカーン!

右剣(聖剣クラウ・ソラス)にサンドスターを送り武器自体を強化する、所謂強化型垂直斬りである。

颯真(真!ホリゾンタル水平トルネード竜巻!)

パパパパパパパパパパパパパパパッカーン!

左剣(魔剣ブルンツヴィーク)にセルリウムを送り武器自体を強化する、所謂旋回竜巻斬りでで、辺りのセルリアンを一挙に倒した!

颯真「こんなもんか、、、。」

旦那「あっ、あぁ、、凄いです!」

颯真「いや〜賭けだったんだが、、、とりま倒せたから良し。」


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~最悪の勘違い~


赤サーバル「油断してるね〜?」

颯真「そう言えばまだだった…。」

彼は納剣する。

青サーバル「一体何を…?」

颯真「流石にこのままじゃ倒せなさそうだしちょっと本気出すか。」

赤サーバル「まだ本気じゃ無かったの!?」

颯真「当たり前だ。最初から本気なんて相当相手が強いとかしかないぞ?」

ミライ(颯真さん、、、一体何を…?)

颯真(あれは奥の手と言うか人前でやっちゃ行けないから…良し、ユニオン・フレンズを使うか…あの時から一人切りだがなんとか…完成したのか?…そうか。なら一週間後、、今からでも行ける?…それは良かった。予定は一週間後だ。もしかしたら、その前に呼ぶかもしれないから準備してくれ…分かった。また後でな。)

そうすると、彼はユニオン・フレンズをして左腰にあるロングブレイドを抜剣する。

赤サーバル「!?」

青サーバル「君…セルリアンだったんだ。」

辺りに不穏な雰囲気が立ち込める。

颯真「さて、、、残りも倒すか。」

スラスターを噴射して、全てのセルリアンを意図も簡単に倒し切った。

颯真「これで良いか?」

武器を格納して能力を解除する。

赤サーバル「それより聞きたい事があるんだけどね…?」

颯真「なんだ?」

青サーバル「君…騙すの上手いね。」

颯真「、、、。」

赤サーバル「まさか、セルリアンがここまで進化していたなんてね…ミライさん!」

ミライ「レフティさん!待って下さい!」

青サーバル「いや待たないよ!」

ミライ「ライトさんまで!」

赤サーバル「君は何時まで騙し続けたら気が晴れるの?」

颯真「だから固定概念は嫌いなんだよ…。」

赤サーバル「?」

青サーバル「噛み合ってなってないよ?」

颯真「仕方ないか…それじゃかかって来い…ただし、怪我しても…知らないぞ?」

次の瞬間、彼の威圧で二人は膝を付いた。

赤サーバル「グッ!!」

青サーバル「たっ、、、立てない…ッ!」

颯真「どうした?ん??お前らにとって俺はセルリアンだぞ?たった一匹のセルリアンにすら勝てないのか?」

ミライ「颯真さん!駄目ですよ!」

リョコウ「良いんです。」

ミライ「リョコウバトさん!?」

リョコウ「きっと彼には考えがあるんです。だからミライさん、最後まで見て下さい。」

旦那「リョコウバトさんの言う通りです、、颯真さんは、悪い人じゃありません。」

赤サーバル「立てない…怖い…。」

青サーバル「足が…ガクガクする…。」

二人は完全に怯えている。

颯真「そんなに弱かったのか…お前ら。」

赤サーバル「え?」

颯真「弱い奴から教わってたのか…俺は。」

青サーバル「私達は…弱くない!」

颯真「ならかかって来い。」

しかし威圧で立ち上がれない。

赤サーバル「ッ!!」

颯真「弱いなら周りを頼れよ…。」

青サーバル「え?」

颯真「探検隊の基本だろ?なっミライ。」

ミライ「あっ、はい…。」

颯真「だ、そうだ。道場ってのはさ、、皆で強くなる場所だろ?そこにとっても強い奴がいて…そいつから技とかを学ぶんだろ?」

赤サーバル「、、、。」

颯真「一人じゃねぇんだから助けを呼べよ…強いからって一人で戦っちゃ駄目だろ。」

赤サーバル「   助けて…。」

颯真「聞こえないな〜?それじゃ味方は来てくれないぞ〜?」

リョコウ「Sっ気出てますね…。」

赤サーバル「助けてッ!」

颯真「だ、そうだ。誰か相手してくれ。なんなら全員でも構わん。」

来いのハンドサインをしながら皆に言った。

旦那「え、えぇ…?」

サーバル「何か凄いね!私もやるやる〜!」

アライグマ「任せるのだ!正義のアライさんが相手になるのだ!」

フェネック「私も参加するよ〜。」

颯真「やったな!三人も来てくれたぞ?」

リョコウ「ノリノリですね…w」

颯真「探検隊の三人か…こりゃ骨が折れそうだな…全く…。」

アライグマ「不意打ちアライさんパーンチ!喰らうのだ!」

颯真「おっと危ない。不意打ちとはなかなかやりますな…。」

ギリギリ回避して距離を取る。

フェネック「後ろが空いてるよ〜?」

颯真「神・回・避!」

バク宙して爪攻撃を回避する。

フェネック「うそ〜!後ろにも目が付いてるみたいだね〜?」

颯真「みたいじゃなくてついてんの。」

彼の背中にはセルリアン特有の目があった。

フェネック「凄いね〜。」

颯真「死角は無いぜ?」

サーバル「なら真正面から!」

乱れ引っ掻きで攻撃する!

颯真「速いが単調だな。それでは見切られて反撃されるぞ?!」

ガシッ!ドン!

彼女の右手首を掴み柔道の背負い投げをしてダウンさせた!

サーバル「ミャッ!…強いね〜!」

アライグマ「アライさんは負けないのだ!」

体当たりを繰り出す!

颯真「体当たりは、ダメ押しや反撃に使うと効果的だぞアライさん。今じゃない。」

最小限の動きで回避する。

アライグマ「のだ〜!?」

どてー!

盛大にコケる。

フェネック「真横が空いてるよ〜?」

乱れ引っ掻きで攻撃する!

颯真「奇襲は複数人で行うと尚効果的だぞ?あと、もうちょい音が無かったら受けてた。はい次ィ!」

ガシッ!ドン!

彼女の攻撃もいなしてダウンさせた。

フェネック「いてっ…強いや〜!」

ミライ「凄い…あっという間に…。」

颯真「さて、、、残るはお前らだけだ。」

赤サーバル「、、、。」

青サーバル「、、、。」

颯真「ダウンね。良し、じゃあ俺が言うのもなんだが総合的な評価をするぞ。」

サーバル「は〜い!」

アライグマ「イテテなのだ…。」

フェネック「負けちゃったね〜。」

颯真「まずサーバル。」

サーバル「はい!」

颯真「自慢の脚力を活かしてもっと立体的に攻撃を繰り出せる様になると良いぞ!簡単に背中が取れる様になると尚良しだ!」

サーバル「分かった!」

颯真「次にアライさん。」

アライグマ「なんなのだ?」

颯真「アライさんは、もっと目立って囮役になるのが良いかもしれないな。体力が多い、あと攻撃力が少し足りないな。さっきのだと突っ込みすぎて外れてるから少し距離を取りつつ、隙が出来たら突撃もありだ!」

アライグマ「分かったのだ!」

颯真「最後にフェネック。」

フェネック「な〜に〜?」

颯真「フェネックはもっと足音とか消せると良くなるかもだな。味方が表立って攻撃している時に、不意を突いて仕掛けると効果的にダメージが与えられるぞ?」

フェネック「分かったよ〜。」

颯真「あと皆に言える事だが、実際の攻撃は声を出さずにするんだ。声が聞こえたらそこに注意が向いて、感付かれて反撃されるからしないように。さて、じゃあ次は実践行ってみよう!」

三人「は〜い!」

ミライ「あっ、はい…。」

颯真「ミライ、ボスっているか?」

ミライ「ラッキーさんの事ですか?」

颯真「そうそう。訓練するから四体くらい…いや五体呼び寄せてくれないか?」

ミライ「分かりました。」

それを聞いた彼女は道場から離れた。

颯真「リョコウバト!ちょっとこっちに!」

リョコウ「はい!何でしょう?!」

そう言って彼女は颯真に近寄った。

颯真「リョコウバトも参加してくれ。本題は連携を取れる様になる事だからな。」

リョコウ「私に出来るでしょうか…?」

颯真「大丈夫だって、最初は味方の動き方を見てるだけで良いから。」

サーバル「はいは〜い!質問!」

颯真「なんだ?」

サーバル「平地ではどうすれば良いかな?」

颯真「う〜ん…教えるとつまらないからな…自分で考えるのも有意義だぞ?」

サーバル「は〜い…。」

颯真「さて、、、四対一か…本気を出さずにどれだけ耐え切れるか、、、。」

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~高慢する二人のシーサー~


地面に倒れている二人はこう考えた。

赤サーバル(私…何で負けたんだろう。)

青サーバル(私…何で疑ったんだろう。)

赤サーバル(彼が強かったから?)

青サーバル(彼がセルリアンだから?)

赤サーバル(それとも私達が弱いから?)

青サーバル(それとも敵と思ったから?)

赤サーバル(いや…多分違う。)

青サーバル(いや…多分違う。)

赤サーバル(彼に倒す気は無かった。)

青サーバル(本能で威嚇してしまった。)

赤サーバル(私は彼を見下していた。)

青サーバル(私は彼を蔑んでいた。)

赤サーバル(これじゃまるで…。)

青サーバル(これじゃまるで…。)

赤サーバル(高慢…。)

青サーバル(高慢…。)

その時、二人に意識が入り込んだ。

?????(君達さぁ…ダメだよ〜?他人を見下してたら。)

赤サーバル(誰…!?)

青サーバル(なんなの…!?)

ルシファー(僕の名前はルシファー…今は、傲慢を司る悪魔…いや堕天使かな。)

赤サーバル(何で大罪者がここにッ!)

青サーバル(まさか…私達を…。)

ルシファー(流石に僕も懲りた…と言うか、理解したって言った方が正しいかな。)

赤サーバル(じゃあ何をしに来たの?)

青サーバル(その言葉、本当なの?)

ルシファー(本当さ…ただする事が変わったってだけの話。僕の使命はただ一つ…謙虚を司る天使ミカエルに変わり、僕の存在意義を示す事。これは他の大罪者も同様に天使達に変わって審判を下せると言う存在意義の証明をする為にしているんだ…それが偶、君達が僕を引き寄せたって訳さ。)

赤サーバル(じゃあ本当はミカエルが…?)

青サーバル(私達は審判される方だった?)

ルシファー(そうだよ?だから、今から僕が君達に試練を与えるよ。)

赤サーバル(何?)

青サーバル(試練?)

ルシファー(僕からの試練は、、君達が彼を蔑んだ理由をこの戦闘で見つける事。因みに試練中はビースト化して、早く見つけないと消えちゃうから気を付けてね。)

そう言った彼は黒い粒子となって消えた。


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~再・ルシファー?戦~


颯真「よ〜し!じゃあ実践行ってみようか!みんな準備は良いか?!」

五人の周りでラッキービーストが訓練の為のバリアを張っている。

サーバル「大丈夫だよ!」

アライグマ「今度は負けないのだ!」

フェネック「落ち着いて行こうね〜!」

リョコウ「が、頑張りますわ!」

ミライ(なにか…嫌な予感がします…。)

颯真「それじゃあ…訓練開始ィッ!!」

サーバル「…!?待って!」

颯真「何だ?」

サーバル「見て!後ろ!」

颯真「ん?…!!」

アライグマ「なんなのだ!?」

フェネック「まずいかもだね〜…。」

旦那「まずいですよフェネックさん!」

颯真「まずいぞ…これは、、、凄くまずい…サーバル!アライグマ!フェネック!お前達は付近のフレンズの保護と護衛を頼む!」

サーバル「大丈夫颯真ちゃん?!」

アライグマ「アライさんも加勢するのだ!」

フェネック「微力ながら私もね〜。」

颯真「ダメだ!今回はシーサーバルが…守護けものがビースト化している!影響を及ぼす範囲がどの位か分からない以上、避難させた方が安全だ!ミライ!三人と一緒に早く避難させろ!ここは、俺が何とかしてみせる!」

ビースト化した守護けものの二人の額には、「P」の文字があった。眼は常に発光し、

手は野生化しかけて肥大化している。

ミライ「…分かりました。行きますよ!」

サーバル「…分かった!負けないで!」

アライグマ「こっちは任せるのだ!そっちは頼むのだ!」

フェネック「任せたよ〜!」

ミライ班の四人は付近のフレンズ達の避難と護衛に向かった。

颯真「よし…行ったな?」

リョコウ「それで…どうするんです?」

颯真「リョコウバト、お前ビーストを相手に戦った事あるか?」

リョコウ「いいえ、、、。」

颯真「そうか…なら、俺一人で抑え込むしか無いようだな…リョコウバトは旦那を守って居てくれ。」

旦那「無茶ですよ!」

颯真「果たして無茶だろうか?」

間髪入れずに返答する。

旦那「え?」

颯真「おいおいまさか俺が一人で戦うとでも思っているんじゃ無いんだろうな?」

旦那「え…でも、、後は颯真さん以外居ないじゃ無いですか…!」

颯真「居るんだよ。ここに。」

そう言って彼は人差し指を空に向けた。

旦那「空…?」

颯真「そうだ…もう暫くしたら飛んでくる。それまで弱い俺で耐えてくれ。」

そう言った彼は改造した自製のテーザーガン二丁を構えた。

テーザーガンとは、中距離から相手を麻痺させる為の物であり、殺傷能力は無い。

颯真「さぁ、かかって来い!」

彼が使うテーザーガンは使い切りでは無く、リロード可能でありその仕組みは射出された直後に二本の針が牙状に展開されて、相手の皮膚に到達したと同時に噛み付き、一瞬小型電池から0.02Aの電離を流して筋細胞を止めダウンさせると言った感じである。

赤サーバル「グァァァァッ!!」

レフティが先に仕掛けた!

颯真「一旦…落ち着けェッ!」

ダン!!

一発頭突きをかます!

赤サーバル「グッ…グゥゥゥゥッ!!」

怯んで四、五歩後ろに下がる。

颯真「よしッ!」

しかしライトが背後から奇襲する!

青サーバル「グァァァァッ!!」

リョコウ「颯真さん!後ろ!」

颯真「チッ!パワー任せの攻撃だなッ!」

ダッダン!ビュン!ズザザザザザッ!!!

彼は、ライトの攻撃を簡単にいなしながら、背負い投げをして遠くに投げ飛ばした。

赤サーバル「グァァァァッ!!」

ダァン!!グギッ!

その時!繰り出す際に出来た隙をレフティは見逃さなかった!

颯真「何!?…グァッ!」

胴体に一撃、、ビースト化した守護けものの攻撃を喰らった彼は、少し怯んだ。

旦那「颯真さん!」

メキッ!

肋骨に罅が入る。

颯真「大丈夫だ!」

彼は心配させまいと気合いで踏ん張る。

颯真(早く来てくれ…。)


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~シーサーバル~


一方守護けもの達は、彼から出された試練に向き合っていた。

赤サーバル「何故見下したか…。」

青サーバル「何故蔑んだか…。」

ルシファー「あっ、そうそう。現状で止める事が出来るのは彼だけだからね。」

赤サーバル「彼って…颯真?」

ルシファー「そうだよ。彼もビースト化した守護けもの二体を一人で抑え込むのは至難の業だと思うからね。あと、単純にパワー負けしてるし。受けたダメージから見ても、彼はもう持ちそうにないよ?」

そう言いながら状況を観せている。

青サーバル「何で…?」

赤サーバル「何で使わないの…?」

ルシファー「どうやら、彼には彼のやり方があるみたいだね…さて、答えはもう見つけたかい?彼を生かすか殺すか…それは今君達の手の中にあるんだよ?それを理解して答えてくれるかな?それと、、、この選択は彼にもあるんだ。」

赤サーバル「生き死にを決める?」

青サーバル「私達が…?」

ルシファー「そう、、君達が彼を殺したいのなら、君達は彼が力尽きるまで黙っていれば良い。反対に君達が彼を救い、和解を選べば彼は真に君達を救う事が出来るだろう、、、さぁ選べ。最早猶予は僅かしか無いぞ…?」

選択の時は、刻一刻と近付いている。


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~悪戦苦闘~


その一方、颯真はビースト化した守護けもの二体に悪戦苦闘していた。

赤サーバル「グァァァァッ!!」

遂に爪を使い出し、彼を殺しにくる!

颯真「あっぶな!」

寸手の所でバク転をし、回避する!

青サーバル「ギシャァァァァッ!!」

体制が悪い中奇襲攻撃を仕掛けてきた!

リョコウ「颯真さん!ライトさんが!」

颯真「分かってるッ!…こうなったら!」

彼はテーザーガンを発砲する!

颯真「一発目ッ!まだ死ぬなよ?!」

バン!!グシャッ!!ズザザザザザ!!

右手から放たれた弾は、ライトの右前腕部に直撃!痛みの余り受け身を取れずに倒れる!

青サーバル「グァァァァッ!!アァァッ!」

颯真「クソッ!使いたくなかったのに…!」

リョコウ「颯真さん!」

颯真「分かってる!今はこれしか無い!」

旦那「そんな…ッ!」

そんな彼らの不幸にさも畳み掛けるかの様に辺りにファージセルリアンが湧いていた!

リョコウ「!?」

旦那「こっ、、、これって、、、。」

颯真「あの時見た、、、ファージセルリアンみたいだな、、、撤退は出来ないか…。」

ビースト化した二人も静止する。

リョコウ「そう、、、ですわね。」

旦那「ど、、、どうしましょう?!」

颯真「、、、?」

彼はセルリアン達をまじまじと見つめた。

リョコウ「どうしました?」

ファージ達「フワンフワンフワンフワン。」

機械的な音声が発せられる。

颯真「助けを、、、求めている、、、?」

旦那「一体、、、どう言う事ですか?」

颯真「何故だろう…既視感が凄くある…。」

ファージ達「フワンフワンフワンフワン。」

二人には、ファージセルリアンの発する音が只の機械的な音声にしか聞こえなかったが、彼は違った、、、彼は歴とした声として、、その耳で、その声を捉えていた。

颯真「ぬぅ…分からん。」

ファージ達「フワンフワンフワンフワン…こ… …すか?。」

颯真「?…何だ?」

動き出した二人に対応しつつ、耳を傾ける。

ファージ達「フワンフワンフワンフワン… …えますか?

颯真「こいつらで手一杯なのに、、ファージセルリアンの相手もか、、、ッ。」

二人の攻撃を避けつつファージ達に話しかけ行動を抑制する。

リョコウ「なら私が!」

彼女が臨戦態勢に入った時。彼はこう言う。

颯真「待て!そいつらは敵じゃない!」

リョコウ「?」

旦那「敵じゃ、、、無いって、、、?」

颯真「そいつらが敵なら、俺らは一瞬の内に同化されてパーだ。だから敵じゃない。」

またも避けつつ会話する。

リョコウ「では、、、味方?」

颯真「そうじゃないだろう…今の所は、、、恐らく中立的な立場…俺達の誰かに、協力を仰いでいるんだ、、、多分。」

リョコウ「え?」

旦那「セルリアンも会話できるんですか?」

颯真「まぁ、な、、、それはセリアンで証明済みだし、何よりセルリアンにも心がある…爬虫類みたいな暮らし方だけどな。」

彼は回避(ry

旦那「爬虫類?」

颯真「あぁ、人間以上には感情を持たない…自分の損得は種としての損得みたいに、、、常に一つの団体が一つの命である様に、、、セルリアンは生きてきたんだ。」

彼は(ry

旦那「人間とは似ている様で違いますね。」

颯真「さて、、、じゃあ味方かどうか、、、試させて貰おうか!」

彼は守護けもの二人を優しく跳ね飛ばして、意識を拡散させた。

颯真「答えてくれッ!お前達の目的は…?!一体なんだ……ッ!!」

ジャギッ!ジャギジャギッ!

すると、ファージセルリアンの一体が彼の前に出て、他のファージセルリアンはビースト化した守護けもの二体を取り押さえた。

リョコウ「なっ!?」

ファージ①「安心して下さい。」

旦那「シャベッタァァァァ!!」

ファージ①「彼女らは、私達が無力化させただけです。」

颯真「まさかファージセルリアンから日本語が発せられるなんて、、、。」

ファージ①「これは人間やフレンズから、、いや、貴方からも自ずと発せられる日本語…人間が使う言語の一つです。」

颯真「あぁ、、、。」

ファージ①「私達はずっと待っていました…貴方の様な力を持った者を。」

颯真「待っていた…?」

ファージ①「えぇ。貴方が持つ、、、その、を、、、。」

颯真「分かり合える、、、力?」

ファージ①「そう、、、私達に限らず、、、フレンズ達にも、、、。」

颯真「待て待て…話が見えて来ないぞ…?」

ファージ①「…では、結論を言います、、、私達の元に、来て頂きたいのです。」

颯真「何処に、、、?」

ファージ①「私達の住処…所謂煉獄の塔へ、来て頂きたいのです。」

颯真「…今は無理だ。」

ファージ①「何故です?」

颯真「守護けものがビースト化している、、このままじゃ、二人が危ない。」

ファージ①「貴方になら分かる筈です、、、私達が危殆きたいに瀕している事を。」

颯真「…ッ…でもダメだ。俺は目の前の命を見捨てる訳には行かない…話はこの後だ。」

ファージ①「それが…貴方の判断ですね?」

颯真「あぁ。」

ファージ①「分かりました…では貴方に、、信用に値するか…試練を課します。後10分までにあの二人を救ってみせて下さい、、、でなければあの二人は白セルリアンとなり、私達の繁栄の為の礎となってもらいます、、良いですね?」

颯真「勿論だ。」

ファージ①「私達は一時的に撤退します。」

するとファージセルリアン達は撤退を始め、守護けもの達が起き上がった!

赤サーバル「ヴヴヴヴヴヴ、、、。」

青サーバル「ガルルルルル、、、。」

威嚇をして彼を見定める。

颯真「きっとお前達なら乗り越えられる!」

彼の声が二人に届いているのか…!?


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~守護けものの意地~


一方二人は試練と向き合っている。

赤サーバル「何故見下したのか…。」

青サーバル「何故蔑んだのか、、。」

ルシファー「それは、、、人が持つ心の根底から無くならない…無意識さ、、、。」

赤サーバル「無意識…?」

ルシファー「そう、、、人は…欲深い、、、違いを嫌い、同じを好む…それが人間さ。」

青サーバル「どう言う…事?」

ルシファー「でも彼は違うさ…僕には、、、それだけは確かに胸を張って言えるのさ。」

赤サーバル「胸を張って、、、言える?」

ルシファー「そう、、全知全能よりも遥かに超えた彼は、幾つもの伝説がある。」

青サーバル「伝説?」

ルシファー「正確には、僕が勝手に伝説って言ってるだけだけどね。」

赤サーバル「リビングレジェンド、、、。」

ルシファー「正しく彼はそうだよ、、生ける伝説と呼んでも差し支えない位には。」

青サーバル「その伝説って、、、?」

ルシファー「それは本人から聞いて?」

赤サーバル「えぇ、、、?」

ルシファー「さぁ!余興は終わりだ。君達…答えは見つかったかな?」

赤サーバル「、、、。」

青サーバル「、、、。」

ルシファー「そうかそうか、、、君達はそこまでして彼が憎いんだね?」

赤サーバル「違う、、、。」

ルシファー「君達はさ、、、自分の気持ちと向き合って居ないんだよ、、、だからそんな弱気な発言しか出来ないんだ、、、。」

青サーバル「そんな事ないッ!!」

ルシファー「あるさ、、なら何故早く答えを言わなかった?何故自分の欠点を認めない?何故自分より美しい者を邪険に扱う?」

赤サーバル「それは、、、ッ…。」

ルシファー「人間は一つひとつの個体として存在する限り、誰しも欠点は存在する、、、違うかい?」

青サーバル「そうだけど、、、。」

ルシファー「アニメでよく見る超能力モノやSFにありがちな完璧人間なんて、ここ彼の世界には居ないんだよ?」

赤サーバル「でも、、、でも、、、。」

ルシファー「でも?」

赤サーバル「神様は、、、違うでしょ?」

ルシファー「…プッ、ハッハハハハハッ!!凄い事聞くねぇ!アッハハハハハハハッ!!腹よじれちゃうよ!アッハハハハハッ!!」

青サーバル「なっ、、何が可笑しいの?!」

ルシファー「全知全能な神なんて居ないよ!笑わせちゃうねぇ!アッハハハハハハッ!」

彼は腹を抱えて数分間大爆笑した。

赤サーバル「え、、、?」

ルシファー「あーっ、、、可笑しかった、、所で…全知全能の神ってさ、森羅万象を知り尽くしてどんな事でも出来るんだよね?」

青サーバル「うん、、、。」

ルシファー「それっておかしくない?」

赤サーバル「え?…どう言う事…?」

ルシファー「君達は全能のパラドックスって知ってるかい?」

青サーバル「知らないけど、、、。」

ルシファー「そうか、、じゃあ、簡潔に説明するけど、もしこの世界に全知全能な神様が居たとして、その神様が持てない重さの物体を知っているのかな?って話。」

赤サーバル「知っていたら?」

ルシファー「その神様は全能ではないよね?反対に知らなかったら全知ではないよね?」

青サーバル「確かに、、、。」

ルシファー「これが全能のパラドックス。」

赤サーバル「矛盾が起こってる、、、。」

ルシファー「だから僕達悪魔は神、、、特にゼウスが嫌いなのさ。」

青サーバル「嫌い、、、?」

ルシファー「そうさッ!なんでも自分一人で決めてッ!…まぁそんな事は彼が真っ向から否定するかもね。」

赤サーバル「え?」

ルシファー「彼は、、、完璧な人を求めては居ないんだよ?彼が欲しているのは平和と…この先にある決して消えない希望だ。」

青サーバル「希望、、、?」

ルシファー「彼は今、君達の希望になろうとしている。それを君達は裏切る気かい?」

赤サーバル「、、、。」

青サーバル「それは、、、。」

ルシファー「勿論、君達が彼を裏切るなら、僕は止めないし、君達は自滅するだけだし、僕は知らないフリして他の人をまた試練するだけさ、、、ぶっちゃけ、試練する相手が誰だろうと僕に取ってはどーでも良いしね。」

赤サーバル「なっ、、、。」

その時、彼の声が響いた!

颯真『戻って来いッ!行くなッ!ミライ達が待ってるぞッ!』

ルシファー「さぁ、、、決断の時だよ。」

青サーバル「私達が、、、何故、彼を蔑んだのか、、、分かった気がするの、、、。」

ルシファー「ほぅ、、、?」

赤サーバル「それは、、、彼にしか無かった物を羨んで、、、見下されるのが、嫌だったから、、、。」

ルシファー「、、、。」

青サーバル「でも!私達は、、、勝手に判断して、、、。」

ルシファー「…正解!…よく頑張ったねぇ…じゃあ、、、さようなら、、、また会う事の無いように、、、。」

そう言った彼は、黒い粒子になって消えた。

辺りには光が満ち始めていた、、、。

赤サーバル「、、、。」

青サーバル「、、、。」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~終止~


ビースト化した、守護けもの二人の攻撃は、彼を着実に追い詰めていた。

颯真「クソっ!キリが無いッ!」

二人の攻撃をいなしながら会話をする、、、彼の頭からは血が流れていた。

リョコウ「参加したいですけど…ッ。」

颯真「駄目だ!来るんじゃない!」

旦那「でも、、、それじゃ、、、ッ!」

颯真「ミライが来るまで持ちこたえるんだ!その間は、、、俺がいる限り、、ッ!!誰も死なせはしないッ!!」

リョコウ「…颯真さん!」

旦那「でも、、、その傷じゃ…ッ!」

颯真「俺を…信じろ!」

と、、、その時!

バシューン!バシューン!

スモークが二発発煙した!

颯真「来たか!」

エミカ「お待たせッ!」

セリアン「割と時間がかかったがな!」

リョコウ「あれは!?」

旦那「飛行機と、、、戦車!?」

飛行機が戦車を吊り下げて空を飛んでいた。

颯真「…危ない危ない、、、あと少し遅れて居たらやられていたぜ、、、。」

赤サーバル「グァァァァッ!!」

セリアン「なるほど、これがビースト化した守護けものというものか、、、。」

旦那「何か…社会科で見た様な戦車や飛行機とは違うんですが、、、。」

颯真「だろうな。独自に改良した機体だから形も変わっているんだ。」

エミカ「遂に僕の機体もMarkIIか〜♪」

セリアン「どうやら、うっとりしている場合では無さそうだな、、、。」

颯真「じゃあ、行ってみるか!二人とも!」

エミカ・セリアン「了解!」

二人の心を合わせ、今!合体する!


━━━━━━━━━━

~二体合体!?~


颯真「エミカ!セリアン!クロスモードッ!合体ッ!始めッ!!」

エミカ・セリアン「了解ッ!!」

二機が宙を飛びエミカが上半身、セリアンが下半身に変形する!

エミカ「バックパックスラスター良しッ!!サブスラスター良し!」

背中に大きなX型のバックパックスラスターそして両腿にサブスラスターが接続する!

セリアン「両機接続良し!武装良し!」

最後に頭が飛び出し、人型になった!

エミカ・セリアン「起動!各部異常無しッ!けも合体!完成!アサルトレイダー!」


━━━━━━━━━━

~驚きの性能!~


颯真「合体成功だな!」

エミカ「うん!」

颯真「これなら今まで一体に集約していて、複数の位置に居る敵に対処出来なかったが、二体となり複数の位置に居る敵に対処出来るようになった!」

リョコウ「なんて技術力、、、。」

颯真「さぁ、反撃だッ!エミカ!セリアン!片方を押さえ込んでくれ!」

エミカ・セリアン「了解!」

颯真「ユニオンフレンズ・タンク!」

彼は能力を起動してシーサーバルレフティを抑え込む!

颯真「グヌヌヌ、、、ッ!落ち着けェ!」

ダン!グググ、、、ッ!

彼は怪我しない程度にレフティを抑え込む!

赤サーバル「グァァァァ!グァァァァ!」

しかし彼女も負けじと暴れる!


エミカ「イッちゃえェェェッ!」

バビューンッ!グググッ!

スラスターを噴射して、ライトを抑え込む!

青サーバル「グァァァァッ!」

セリアン「私達の力ならばッ!」

キャタピラの外からサブアームが展開されてライトをガッシリと押さえ付ける!

青サーバル「グルルルルッ!」


颯真「戻って来いッ!行くなッ!ミライ達が待ってるぞッ!」

赤サーバル「…っはッ!」

青サーバル「…っハッ!」

エミカ「ふぅ、、、何とかなったね…。」

セリアン「全く、、、困った物だ。」

そう言って二人は組み付きを解除した。

赤サーバル「こ、これは?」

そう言ってエミカとセリアンを指さす。

颯真「アサルトレイダー…俺たちの絆の結晶で創り出された、新たな力だ!」

エミカ「あの、、、颯真?」

颯真「なんだ?」

エミカ「合体解除して良いかな、、、?」

颯真「良いぞ?」

エミカ「合体解除!」

セリアン「フッ!!」

二人は合体を解除して元の姿に戻る。

エミカ「痛たた…これは慣れが必要だね。」

セリアン「そうだな、、、私も疲れた。」

颯真「…二人ともおかえり。」

エミカ「ただいま〜。」

セリアン「あぁ。ただいま。」

そう言って二人は疲れ顔で彼の中に戻った。

颯真「あちゃ〜…これはむちゃさせちゃったかもしれない、、、。」

赤サーバル「え、、、えぇ!?」

青サーバル「なになに!?今の?!」

颯真「エミカとセリアンだ、、、エミカは、エゾオオカミのフレンズで、、、セリアンはセルリアンだ。二人とも危害を加えなければ無害だ。宜しくな。」

赤サーバル「そう、、、。」

青サーバル「…なんだね。」

この時の二人はある言葉を思い出していた。

ルシファー〔…正解!…よく頑張ったねぇ…じゃあ、、、さようなら、、、また会う事の無いように、、、。〕

赤サーバル「…宜しくね!」

青サーバル「宜しく!」


二人は自らの罪を祓った。果たして次は、、どんな事が待ち構えて居るのだろう。

次回へ続く!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~後書き~


久々に書いたが…まさか、5000字も溢れてしまうなんて、、、なんてこったい。


次回はまぁ、、、二週間後位かな。

それまで首を長くして待ってくれ!

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