第二節「根っこ」
EP No.011「煉獄登り①」
◀注意▶━━━━◀注意▶━━━━◀注意▶
このお話にはR15描写が存在します!
苦手な方は注意して見てください!
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~前回の最終シーン~
諸事情により非掲載とさせていただきます!ご了承くださいッ!
~前回の続き~
彼は意識を失い、目覚めたら煉獄に居た。
颯真「……はっ!?はぁ、はぁ、はぁ…。」
サンダル「起きたか?」
颯真「お前、、、は、、、。」
右手で顔の右側の辺りに手を当てながら前の事を思い出そうとする、、、。
サンダル「とうとう本性を表したか、、、。全く、他の天使達は信用し過ぎなんだよ!」
横たわる彼の首に剣を翳す。
颯真「なっ!?」
サンダル「この行為、、、万死に値する。」
颯真「俺が、、、何をしたって言うんだ!」
剣先を掴み彼女を押し退け立ち上がる。
サンダル「あくまでしらを切るつもりか?」
颯真「答えろッ!!」
サンダル「……そうか、、自分の罪を知らぬまま消えるのは理不尽だな、、良いだろう…見せてやる、、、。」
彼女の瞳が、、、青く、、、輝いて、、、。
颯真「!?」
サンダル「これが私の能力だ、、、。」
颯真「なん、、、だ、、、これは、、、。」
意識が遡って行く、、、。
~意識超越~
その時、、、彼の記憶には、、、マモンとの約束、ルシファーへの暴力、自身の裏切り…その負の感情が、彼の感情を掻き乱す。
颯真「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だッ!」
サンダル「これこそが真実ッ!」
颯真「俺が、、、命を、、、。」
サンダル「そうだ!自身の罪を認めろ!」
颯真「殺ってしまった…取り返しのつかない事をしてしまった、、、俺は、もう…。」
サンダル「?」
颯真「生きている訳には、、、。」
彼は膝から崩れ落ちた、、、瞳に光が無い…何かが彼の精神に干渉する。
???(もう何も救えない、、、ならさ、、全て壊しちゃえば、、、?)
颯真「壊す?…ハハッ、、、そうだな…それも良いな、、、。」
彼の瞳が赤く、、、黒くなる。
サンダル「!?」
颯真「クリエイターが世界を破壊する、、、面白いな、、、。」
???(じゃあ先ずは目の前の天使を、、、殺っちゃおっか?)
颯真「ソウダナ、、、ソウシヨウッ!」
彼は能力を起動させて、黒い剣で彼女に斬り掛かるッ!
サンダル「なんだ、、、ッ!」
彼女は距離を取り、彼を観察する。
颯真?「ハカイ、、、ハカイダ、、コノヨハハカイデシカスクワレナイッ!」
サンダル「何が起こってる!?」
颯真?「サイッコウダ!タタカウコトガコレホドタノシイナンテッ!」
二本目の剣で彼女の腕に突き刺すッ!
サンダル「グァァァァッ!!」
颯真?「アハハハハハッ!!キエチマエ!」
サンダル「一体、、、誰だ、、お前はッ!」
腕から血を流しながら彼に問いかける。
颯真?「フハハハハハハッ!」
彼は不気味な笑い声を上げるだけだ。
サンダル「クソ、、、次から次へと、、ッ!まさか、、、奴らが目覚めたか、、、!?」
颯真?「セイカーイ!」
サンダル「!?」
颯真?「イマチャクチャクトメザメツツアルノハネ、、、キミノオモウヤツラダヨ!」
サンダル「まさか、、、クリフォトが!?」
颯真?「ソウサ、、、サイコウダロ?!」
サンダル「またしても、、、ッ!」
???(お話はここまでだよ〜?じゃあ、、消えちゃえ!)
颯真?「アッハハハハハハハハッ!」
サンダル「ウワァァァッ!!!!」
????「そこまでだ。」
颯真?「、、、?」
????「どうやらただ事じゃない様だな?サンダルフォン、、、。」
姿はアルビノヒョウに左右二対の翼が生えた様な姿で、瞳は赤い。
サンダル「お前は、、、ッ!?」
????「偶には人間も信用してやれよ〜?彼みたいな人かもしれないだろ?」
サンダル「わかってるが、、、。」
????「……もう良い後は俺がやる、、、きっとアイツは操られている。」
サンダル「、、、。」
????「そうだな〜…当ててやろうか?」
颯真?「、、、?」
????「お前、、、アスモデウスだろ。」
颯真?「ナッ!?」
????「ビンゴ。サン。お前は下がれ。」
サンダル「でもだな、、、。」
????「頑固だな〜お前、、そこはだな…はい分かりましたって下がる所だろ!?」
サンダル「、、、。」
????「カバラ様の力があるんだから、、死にはしないさ。」
サンダル「好きにしろ。」
彼女は不貞腐れてこの場を後にした。
そう言うと、颯真と彼女は分離した。
颯真「うわっ!?」
ドサッ!
アスモ「せっかく強い個体に憑依したのに…見抜かれちゃった、、、。」
????「だろうな、、、流石のお前でも、怒っちまったか?颯真。」
颯真「なんで俺の名前を、、、?」
????「
颯真「??」
????「遅れたが初めまして。俺の名前はカマエル、、、セフィロトの樹の五番目だ。お前に取り付いてた悪魔、、、アスモデウスに対応する守護天使って訳だ。」
颯真「セフィロトとクリフォト、、、。」
カマエル「そう!面倒くさい事になってな…まぁ続きはアイツを倒してからだ。」
アスモ「また封印する気、、、?」
カマエル「お前が悪さをしたのは事実、、、だが、最後の選択をする権利をやろう。」
アスモ「?」
カマエル「一つ。今すぐ地獄に戻り、平穏に暮らす…二つ。今までの罪を悔い改め煉獄の山を登る…三つ。ここで俺に消されるか、、さぁ選べ!時間はもう無いぞ?」
アスモ「アッハハハ!四番目が無いよ〜?」
そう言う彼女は臨戦態勢だ。
カマエル「……良いだろう…お前がまだ抵抗するのなら完膚なきまでに叩き潰すまで!」
アスモ「そう来なくっちゃ、、、ね?」
カマエル「出来るもんならやってみな?」
アスモ「簡単な事さ〜。君は私の能力からは逃れられないんだよ〜?」
カマエル「そうだな、、、アイツならな。」
アスモ「?」
カマエル「残念だが、、、対策済みだ。」
アスモ「……!?能力が効かない!?」
カマエル「遺憾だな、、アイツから優しさを教わったのに、、初めて優しさを与えた者がクリフォトに支配された者とは、、、。」
見下す様な目で彼女を見つめる。
カマエル「本来天使とは人々を導きより良き生物へと昇華させる為に居る。」
颯真「指導者、、、。」
カマエル「その声と能力を扱える人間こそ、メシアである、、、。」
颯真「じゃあ、、、この能力は、、、。」
カマエル「恐らく、誰かの能力を受け継ぎ、その身に宿し、進化させた物だろう。」
颯真「誰かって、、、誰だよ?」
カマエル「それは俺にはわからない。」
アスモ「長話してると…何で、、、!?」
彼女が手を翳すが、何も起こらない。
カマエル「言っておくが、、、お前に取って俺は相性最悪だ。その逆、俺に取ってお前は恰好の的、、、相性抜群って訳だ。」
アスモ「なら直接ッ!」
地面に足が少しめり込む程踏み込みカマエルに肉薄するッ!
カマエル「その程度か?」
彼は彼女の攻撃を完全に見切り、片腕で受け止めた。
アスモ「!?」
カマエル「数千年の内に随分衰えたな、、、今と大違いだ、、、。」
アスモ「君は、、、ッ!」
カマエル「闇に惑いし哀れな影よ、、、人を傷つけ貶めて、、、罪に溺れし業の魂、、、そんなお前に一つ言ってやろう…いっぺん…本当の地獄を見てみるか?」
アスモ「なんて怪力、、、ッ!」
カマエル「精神の保証は出来ないぞ?」
アスモ「ッ!」
カマエル「さぁ、、、どうする?今なら、、まだ間に合うぞ、、、?」
アスモ「私、、、は、、、ッ!」
無理矢理彼の手を振り解き颯真を見つめる。
颯真「!?」
アスモ「まだだよ、、、ッ!」
もう一度彼に憑依するッ!
アスモ「フハハハハハッ!」
カマエル「何処まで性根が腐ってんだろうなお前は、、、最早お前に慈悲などいらない。俺の炎で消え失せろ。」
その瞬間、彼の右手から放たれた炎は、、、彼女を骨の髄まで焼き尽くすッ!
アスモ「グァァァァァァァァァァッ!!!」
カマエル「どうやら、、、自分に迫っている未来すら見えなかったようだな、、、。」
少しして、彼はまた目覚めた。
颯真「!?」
カマエル「おはよう。気分はどうだ?」
颯真「、、、。」
カマエル「
颯真「まただ、、、また死んだ、、、、ッ!俺の目の前で、また命が失われた、、ッ!」
カマエル「?」
颯真「何故躊躇無く殺した、、、ッ!」
カマエル「これは仕方の無い事だ、、、元々彼女から仕掛けてきた事だ。」
颯真「だからって殺す事は無いだろッ?!」
カマエル「……何が言いたい。」
颯真「何故こうも簡単に命が失われるッ!」
カマエル「命とは儚い物だ、、彼女は今日が命日だっただけの事だ。」
颯真「冗談じゃない、、、ッ!!他人の命を奪って何になるッ!」
カマエル「害を為す者を排除したまで。」
颯真「そうやって決め付けるからッ!!」
カマエル「、、、。」
数秒の静寂が流れる。
颯真「…地獄に居て、、、一つだけ分かった事がある、、、それは悪魔達にも悪魔なりの生活や、、種としての生き様があった事だ…なのにッ!お前達は一方的に決め付けてッ!それが正義と言い張ってッ!」
カマエル「なに、、、?」
颯真「確かに、、地獄に暮らす者達の生き様は見るに堪えない、、、でもッ!その原因はお前達天使や神にあるんだろ!?」
彼は以前、彩月と話していた事が彼の脳裏を過ぎって居た。
━悪魔にされた天使は神に捨てられた。神はこれを黙って見ていた。
━悪魔にされた天使は、その醜い姿を
見られまいと、新しい次元を作った。悪魔にされた天使達は、その姿は変わろうとも、
自身に課せられた役目を果たす為、罪人を
罰し、自身を黒く染め、今の地獄にした。
カマエル「言ってくれるな、、、?」
颯真「なら何で謝罪しないッ!これじゃ、、まるで人間以下だッ!不誠実過ぎるッ!」
拳を強く、強く握り締めて叫ぶ。
カマエル「お前…ッ!それ以上言うとッ!」
彼が武器を構える。
颯真「それでも俺は構わないッ!俺は真実を述べているだけだッ!」
言葉だけで威圧し、彼を黙らせる。
カマエル「、、、ッ!?」
颯真「冗談じゃないぞッ!何が天使だ…ッ!何が昇華だ…ッ!目の前の命助けられなくて何がメシアだッ!」
突如として空が割れた。地面が鳴り響く。
カマエル「何だ、、、一体何がッ!?」
颯真「もう一度やり直す、、、ッ!この命が尽きるまでッ!何度でもッ!何度でもッ!」
カマエル「何をする気だッ!?」
簡単に地面に倒れてしまう。
颯真「天よッ!我の声を聴き給えッ!我が
カマエル「何だ、、、太陽が、、、逆に!?時間が、、、巻き戻って、、、ッ!?」
太陽が突如として逆向きに動き出し彼以外の物体が巻き戻されてゆく。
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~巻き戻りの地獄へ~
颯真「……ハッ!?」
サタン「どうした?」
颯真「いや、、、何でもない。それより、、これからあいつと一緒に登るがどうする?」
サタン「我は不在だったと伝えるのだ。」
颯真「なるほど、、、分かった…なら上の圏に居る奴らと合流して煉獄を登る、、後から追いついて来てくれ。」
サタン「分かった。」
颯真「待ってるぜ?」
サタン「あぁ。待っていてくれ。」
颯真「必ずな、、、。」
そう言いった彼は大部屋から退室し、廊下を歩いてラミエル達の待つ部屋へ向かう。
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~ルシファー再戦~
颯真(なんだろう…この妙な既視感と言うか何か違う様な感じ、、、。)
ルシファー「やぁやぁ、、、。」
颯真「お前は、、、ルシファー、、、。」
ルシファー「僕の名前を覚えてたんだ、、、光栄だよ、、、。」
颯真「…ッ!」
急な軽い頭痛に見舞われると同時に嫌な予感から来た物なのか刀を構える。
ルシファー「!?」
颯真「痛い、、、痛い、、、ッ!」
ルシファー「見抜ぬかれていたんだね、、、なら話が早いよ、、、。」
彼も槍を構える。
颯真(何だ、、、この痛みは、、、ッ!)
彼は頭痛が治ると同時に両肘、両膝に痛みを感じた。有り得ない位痛い。
ルシファー「ハハッ!どうしたの〜?」
颯真「グォ、、、ッ!はァ、はァ、はァ。」(まるで、、、四肢を捥がれた様な…そんな痛みが、、、来るッ!痛過ぎる、、、ッ!)
呼吸が荒くなる、、、。
ルシファー「瀕死だねぇー?」
颯真(これじゃ真面に戦えない、、、ッ!)
ドサッ、、、。
痛みに耐えかねて地面に倒れ込む。
ルシファー「今楽にしてあげるよ、、、♪」
彼はゆっくり歩きながら、武器を構え直し、槍を突き刺そうとしている。
颯真「はァ、はァ、はァ、、、スゥ〜ハァ〜スゥ〜ハァ〜スゥ〜ハァ〜スゥ〜ハァ〜。」(落ち着け、呼吸を整えろ、痛みを最小限に抑え、次の手を考えろッ!思考を止めるな、呼吸を乱すな、絶望するな!これは俺の師範から学んだ大事な事だ、、、ッ!)
ルシファー(雰囲気が変わった、、、?)
颯真(集中…刀の
ルシファー(何か来るッ!)
颯真(剣技、、、チーターッ!)
フーッ!と息を吹き出す音を聞いた瞬間ッ!
ルシファー(ここは一旦距離を取ってッ!)
彼は刀を構えながら即座に立ち上がって!
颯真(肆ノ太刀、、、改二ッ!)
一瞬の内に肉薄する!
ルシファー(速いッ!)
颯真(
完全に抜刀せず、刀の頭で彼の脇腹に、強い一撃を加えるッ!
ルシファー「グァ…カハッ!」(刀の、、、頭で脇腹を強打したのか、、、ッ!呼吸が…出来ない、、、ッ!)
颯真(何とかなった、、、とりあえず外へ…いやラミエルを迎えに行かないと、、、。)
彼は一目散に走り去った。
ルシファー(…まるでこれから何が起こるか分かって居たかの様な素振りだった、、、。未来予知、、、或いは、、、。)
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~ラミエルと合流~
颯真(着いた、、、ここがラミエル達が居る大部屋、、、居るのか、、、?)
ノックして確認する。
アスモ「な〜に〜?」
颯真「俺だ。」
アスモ「どうぞ〜?」
そう言われ扉を開ける。
ガチャ。
颯真「ラミエルは居るか?」
アスモ「あ〜、、、それなら〜さっき焦って部屋を飛び出したけど、、、。」
颯真「どこに行った?!」
アスモ「多分、、マモンを追って外に行ったかな〜、、、それ以上は分からないね。」
颯真「分かった!ありがとう!」
バタン!
アスモ「…大丈夫かな〜?」
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~時は進み~
颯真(どこだ、、、どこに居る、、、ッ!)
ラミエル「!」
颯真「ラミエル!大丈夫か?!」
ラミエル「クッ、、奇襲攻撃を受けた、、、私とした事が、、、ッ!」
彼女は傷口から血を流しながら、状況を彼に伝えようとするが、意識が浮き沈みする。
颯真「落ち着け、今手当してやる。」
両手を彼女に翳し、治癒の光を当てる。
ラミエル「!?」
颯真「どうした?」
ラミエル「その能力は、、ラファエルの能力じゃないか、、、。」
颯真「あぁ、、、似たような感じだがな。」
ラミエル「治癒の光、、、。」
颯真「因みに似た様な雰囲気あるだろ?」
ラミエル「あぁ、、、君と彼は似ている。」
颯真「あいつ俺の前世らしいぜ?」
ラミエル「!?」
颯真「いやマジで。」
ラミエル「だからか、、、。」
颯真「?」
ラミエル「今君が治癒の能力を使えるのも、性格や雰囲気が似ているのも、、、いや、、それより私の傷は癒えた、、早く撤退を。」
彼女は自分で起き上がり、出口を目指す。
ルシファー「そうは行かないかな〜!」10m後ろから姿を表す。
颯真「お前は、、、ッ!」
二人は後ろを振り向く。
ルシファー「さっきは油断したけど、今度はそうは行かないよッ!」
颯真「ラミエル、お前は上に戻っても良い。休んどけ。」
ラミエル「だが!」
颯真「俺が何とかするって!」
ラミエル「…分かった。」
そう言うと彼女は稲妻の様な速度でこの場を走り去った。
ルシファー「大丈夫かい?君一人で。」
颯真「勿論。」
彼はそう言うと、クリエイター形態に。
ルシファー「狭いね…場所を外に移そうか。きっとここより楽しめるよ?」
颯真「そうだな、、、そうするか。」
バリバリンッ!
二人は窓を突き破り、外へ向かった。
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~戦いと闘い~
ルシファーは槍を、颯真はロングブレイドを使い、戦っている。
颯真「チッ!らちがあかないッ!」
ルシファー「どうしたのかな?」
颯真「なら中距離からッ!」
バックステップをしながらビームガンを構え彼目掛けて連射するッ!
ルシファー「その手には乗らないよッ!」
槍を高速回転してビームを弾くッ!
颯真「何!?」
ルシファー「隙が出たッ!」
槍を投擲して隙を突くッ!
颯真「はァッ!」
シールドを構えて槍を弾くッ!
ルシファー「まだまだッ!」
すかさず二本目の槍で追撃するッ!
颯真「シールドバッシュッ!」
シールドを構えた状態から体当たりをする!
ルシファー「チッ!」
颯真「お返しだァッ!」
至近距離からビームガンを連射するッ!
ルシファー「その程度の攻撃ッ!」
ビームガンを腕で弾いて、バックステップで一旦体制を立て直すッ!
颯真「させるかッ!」
反対の手に持っていたロングブレイドで追撃をするが、ギリギリ回避されるッ!
ルシファー「甘いッ!」
二本目の槍でロングブレイドを弾くッ!
颯真「グッ、、、ッ!」
剣は彼の後方に突き刺さる。
ルシファー「、、、。」
颯真「、、、。」
二人は数分の間沈黙する…すると。
颯真「…何故こんな事をするんだ…ッ!」
ルシファー「気に入らないからさ。」
颯真「気に入らない、、、?」
ルシファー「そうさ、、、僕よりも目立って気に入らないのさ!」
颯真「それだけの理由で、、、ッ!」
ルシファー「君に取ってはちっぽけでも、、僕に取っては大き過ぎるのさ、、、存在する理由としてはね、、、。」
颯真「、、、?」
ルシファー「君には分からないだろうね、、僕の受けた屈辱が、、、ッ!」
颯真「屈辱、、、?」
ルシファー「そうさ、、、神は僕を捨てた…気に入らないッ!」
颯真「…何故捨てた?」
ルシファー「知らないさッ!そんな事ッ!」
ガン!ガン!ガン!ガンッ!
シールドに向かって何回も槍を突き刺す、、しかし槍は突き刺さらない。
颯真「意味も無いのにか、、、?」
ルシファー「ただ僕は一番になりたかった!誰よりも凄い天使で居たかったッ!神様達に認めて貰いたかった、、、ッ!僕の弟に、、ミカエルに尊敬されたかったッ!なのに、、神は僕を認めてくれない所か、僕を堕天使にしたんだッ!聞いても教えてくれないッ!!だから反逆したんだッ!同士を募ってッ!」
颯真「それじゃあ、、、お前も、、、酷い奴じゃないか!皆を傷付けて!」
ルシファー「神が悪いんだ!神が僕を捨てたからこうなったんだ!」
颯真「他人の所為にするなッ!確かに、神がお前を捨てたのを俺は許せない!命を粗末にして置いて、平然としているのは許せない!だが!お前は周りを見たか?周りの人達の気持ちを知ろうとしたか?!」
ルシファー「なっ!?」
颯真「配慮が足りないんだ!お前は!周りを見ずに突っ走るから、周りの人の気持ちを、優しさを踏みにじってるんだ!お前はそれを知らずに自分が一番だと言うからッ!神に…捨てられたんじゃないか!!」
ルシファー「周りを、、、見る、、、?」
颯真「そうだ。それがお前の罪だ。自分だけじゃなく、周りも見てみろ。そしたらきっと優しくなれるし、世界が変わるぜ?」
ルシファー「そうか、、、僕は、、、。」
颯真「あぁ、もう一度だ。人間はそうやって何度も立ち上がってきた。お前もそうだ。」
ルシファー「また、、、ヴッ!!」
颯真「どうした!?」
彼はルシファーに駆け寄る。
ルシファー「グゥゥ、、、ッ!」
颯真「大丈夫か!?」
ルシファー「僕の中で、、、何かが…ッ!」
颯真「ルシファー!」
ルシファー「今直ぐ離れて、、、お願いッ!次の瞬間から、、、僕は、、、ッ!」
颯真「ッ!」
危険を察知したのか直ぐに距離をとる。
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R-15グロ描写注意!
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~怪物~
ルシファー「グァァァァッ!ァァァッ!グッグァッ!ァァァァァァァァァッ!」
彼の表皮から触手の様な物が生える。段々と人型から離れて行く。
颯真「!?」
ルシファー?「グァァァッ!」
颯真「そんな、、、ッ!」
彼はギリギリ人型に留まっている物の、、、そこに自我は存在しなかった。
颯真「分かりあっていた…筈なのにッ!」
拳を握り締める。
颯真(どうする…どうする…ッ!何か、、、何か手立ては、、、ッ!)
サタン「焦るでない。颯真。」
颯真「ッ!?サタン!?」
ルシファー「グァァァッ!」
触手で攻撃して来る!
颯真「ぐッ!」
サタン「フン。」
二人は回避する。
颯真「サタン、、、まずい事になった。」
サタン「見れば分かる。」
颯真「方法を考えなければ、、、ッ!」
数秒の沈黙の後に、彼はこう言った。
サタン「一つだけある。」
颯真「本当か!?」
サタン「我とけも合体するのだ。」
颯真「だが、あれは指で数える程しか、、、成功する確証も、、、」
サタン「諦めるのか?」
颯真「そうじゃない!…またあの時見たく、皆を傷付けてしまわないか心配で、、、。」
サタン「フッ、、、心配性だな。お前は。」
颯真「そうかもしれないが、、、。」
サタン「以前君が我を信じてくれた様に我を信じる事はできないのか?」
颯真「、、、。」
サタン「以前君は我に言ったな。大丈夫だ。心配するな…と。」
颯真「確かに言ったが、、、。」
サタン「では今は?」
颯真「…可能性があるなら、やってみたい!1%でも、0.1%でも、可能性があるなら!」
サタン「フン、、、それでこそ颯真だ。」
颯真「あいつを止めるッ!協力してくれ!」
サタン「しかと心得た!」
颯真「行くぞサタン!」
二人は合体待機状態に!
サタン「うむ!」
二人の覚悟が今、道を開く!
颯真「我は希望を創りし者ッ!!」
サタン「我は怒りし黒き者ッ!!」
颯真・サタン「今重なりて、悲しき愚か者を粉砕せよッ!」
颯真「けも合体ッ!!」
サタン「怒りに燃ゆる地獄の炎ッ!」
颯真「UF・デスペラードッ!」
なんと二人はけも合体を成功したのである!
颯真「出来た!出来たぞ!」
サタン「まだだ!攻撃が来るぞ!」
颯真「分かってる!ボルトレールガンッ!」
キュィィィィィンッ!ダァァァァンッ!!
左手に装備された超強力な超電磁砲が命中し怪物化した彼の内部基、本体が現れた!
怪物「ギシャァァァッ!」
鋭い声で威嚇する!
颯真「ドリル、、、ッ!スマッシャァッ!」
ヴィィィィィィィィィィィィィィィンッ!!
そんな声には目もくれず、右手のドリルを、地面に突き刺し高速回転させ、地面を隆起!さらに怪物を突き飛ばすッ!
怪物「グァァァッ!」
颯真「アームチェンジ!ダブルターンッ!」
下腕に装備された武器が回転して入れ替わり右手に高周波ブレード、左手にガトリング砲が装備された!
颯真「このまま一気に近付くッ!」
ガトリング砲で触手を撃ち落としながら接近し高周波ブレードで拘束していた彼を救助!そのまま退避する!
怪物「グァァァッ!」
颯真「大丈夫か!ルシファー!」
ルシファー「うっ、、、うぅ、、、。」
サタン(意識が無い様だ。案ずるな、心肺は動いている。死んではいない。)
颯真「良かった、、、なら安全な場所に。」
マモン「任せて!」
颯真「マモン!」
マモン「借りは返すのが私だからね!」
颯真「…ルシファーを頼む。」
マモン「分かった!」
彼女は城の中へ!
颯真(どうする?サタン。)
サタン(ルシファーを救助した時に奴の石が見えた。そこを破壊すれば倒せる。)
颯真(分かった!…今までは出来なかったが今からの俺は違う。皆と一緒に生きるんだ!絶対に、、、ッ!絶対にッ!)
息を整えて必殺技モーションに入る!
颯真「これで最後だァァァァァァッ!」
キュィィィィィィィィィィィィィィンッ!!
オーバーフロウを使い、力を溜めるッ!
サタン(喰らうが良いッ!!我が力を操りし彼の全身全霊の一撃をォォォォォォッ!!)
右下腕外部だけ回転してドリルを起動する!
怪物「グァァァァァァッ!」
触手を束ねて颯真にパンチを繰り出すッ!
颯真「ドリルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!クラッシャーァァァァァァァァァッ!!!」
ギュィィィィィィィィィィィィィンッ!!!
大きく飛び上がって怪物の石目掛けドリルを突き出すッ!
颯真「ウォォォォォォォォォォォォォッ!!行っけェェェェェェェェェェェェェッ!!」
触手は意図も簡単にバラけて行き、遂にッ!怪物の石を貫いたッ!
怪物「グァァァァァァァァァァァァッ!!」
パッカァァァァァンッ!!!
颯真「うぉッ!」
ズザザザザッ!
着地時に少しふらつく。
颯真「やった、、、やったぞ!」
サタン(やったな、、これで我が行く理由が出来た、、、だが、今はまだ行けぬのだ。)
颯真(分かってる。待ってるからな。)
合体を解除し、フレンズ形態で階段を登り、上圏のラミエル達の所へ。
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~地獄の第八圏~
颯真「待たせたな!皆ッ!」
リョコウ「颯真さん!待ってました!」
旦那「何か皆さんバチバチで、、、。」
颯真「、、、。」
アスタロト「良く戻ってきてくれた!少年!待ちわびたぞ!」
颯真「うぉ、、、。」
ラファエル「で、、、どうだった?」
颯真「残念ながらサタンは居なかったが、、その代わりに煉獄に行けるようになった!」
ラファエル「そうか、、、少し残念だが、、俺達天使が、天に呼ばれてな…俺は第二天で待ってる、、、早く来いよ?」
颯真「あぁ!」
それを聞くと彼は光に包まれた。
颯真「光でワープとか、、、ずりぃ…。」
リョコウ「まぁまぁ、、、少しずつ前に、、前に行きましょう?」
颯真「…だな!」
アスタロト「少年!」
颯真「何だ?」
アスタロト「少年とはここでお別れだ。」
颯真「…そうか。」
アスタロト「私は、、、少年と再び出会えて良かったと思っている。」
颯真「俺もだ。」
アスタロト「この件が終わったら、、私達の所へ来てくれるか、、、?」
颯真「勿論。地球の反対側だって行ってやるから待ってろよ?」
アスタロト「うむ、、、。」
アンドロ「颯真、、、。」
颯真「ん?」
アンドロ「…ありがとう。」
颯真「どういたしまして。」
ハニエル「あの、、、。」
颯真「今度は天使か、、、。」
ハニエル「はい、、、こちらとしても、、、貴方の意思があって、助かりました。」
颯真「当たり前の事をしただけだが?」
ハニエル「いえ、、、最近の人間は挨拶すら出来ない様な人が多いと聞きまして…。」
颯真「マ・ジ・で?」
ハニエル「えぇ、、、。」
颯真「まぁ、、そう言う人もいるって事で…そろそろ煉獄に、、、。」
ハニエル「はい!そうですよね…。」
颯真「ラファエルにも追いつかなきゃ、、、きっと退屈だぜ?」
ハニエル「待っています、、、貴方が煉獄の塔を登り切ると信じて、、、。」
彼女達も光に包まれた。
颯真「あぁ、、、きっとだ、、、。」
悪魔達と別れて、煉獄の塔を登る事になった颯真達、、、果たして、彼らの行方は!?
次回に続くッ!
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~後書き兼作者の悩み~
ケモナー1号「やーっと、第三回定期テスト終わったよ〜マジでだるい、、、。」
颯真「問題用紙見せて貰ったけど、あんなの簡単じゃないのか?」
❊颯真の偏差値は69
小夜李「ちょっと手間取る位かな、、、。」
❊小夜李の偏差値は70
ケモナー1号「俺の偏差値は多分、45だと思うけど、、、。」
颯真「すまん一つ良い?」
ケモナー1号「何だよ、、、。」
颯真「勉強してる?」
ケモナー1号「勿論。」
颯真「何時間位?」
ケモナー1号「休日暇なら五時間、、、平日忙しいなら一時間かな。」
颯真「、、、。」アチャー。
小夜李「これは、、、。」
ケモナー1号「だってさ〜、、周りがマジで五月蝿いんだもん集中できる訳がない。」
颯真「どの位?」
ケモナー1号「40
颯真「え?」
小夜李「うん?」
颯真「40って言ったら、、、。」
小夜李「図書館、、、それも静かな。」
ケモナー1号「もうマジ無理、、、。」
颯真「、、、。」(待てよ…何かあるな?)
ケモナー1号「後香水をガンガンに付けた人とか無理過ぎて胃がリバース。」
颯真(音と匂いが駄目?)「…後は?」
ケモナー1号「片付け無理だ、うん。」
小夜李「えぇ、、、汚い、、、。」
颯真「部屋、、、結構物が散乱してるな、、他には?」
ケモナー1号「友達から、空気読めてないよとか言われたり、、、。」
颯真「まぁ、、、うん。」
ケモナー1号「興味の範囲が狭過ぎるとか…一人で遊んでたな、、、。」
颯真「おう、、、。」
ケモナー1号「その所為か友達が少ない。」
颯真「ふ〜ん、、、興味のある事は?」
ケモナー1号「勿論、ガン○ム!けもフレ!天使とか悪魔とか神話系!」
颯真「宗教ではなく天使?」
ケモナー1号「そうだね。言ってしまえば、俺は西洋の教徒じゃないし。」
颯真「それ以外は?」
ケモナー1号「特に。」
颯真「じゃあ好きな事について語れるか?」
ケモナー1号「そりゃ〜もう何時間でも。」
颯真「、、、。」
ケモナー1号「長くなるから切るよ?」
颯真「あぁ、、、。」
小夜李「次回も宜しくね!」
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