EP No.010「地獄巡り(終)」
❊注意!
このお話にはグロ、残酷のR15描写が
あります!気を付けて見てくださいッ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~前回の最終シーン~
彼とアンドラス、そしてラミエルの三人は、第九圏、コキュートスに向かう。それ以外は第八圏の下り階段前で待機している。
颯真「二人とも、良いな?」
アンドラス「命令するな。」
ラミエル「十分だ。」
颯真「それじゃあ、、、行くぜ。」
~前回の続き~
颯真とラミエル、アンドラスは遂に極寒の地コキュートスへと突入する。
アンドラス「、、、。」
颯真「、、、。」
ラミエル「、、、。」
三人は黙々と階段を下る。
颯真(この先に、、、コキュートスが、、、サタン、、、待ってろ、、、。)
~愛とは~
颯真「着いた、、、ここが、、、。」
アンドラス「そうだ…地獄の最下層にして、第九圏、、、コキュートスだ。」
颯真「、、、。」
いよいよか、、、と思い、固唾を呑んだ。
颯真「案内してくれ。」
内部は思いの他寒く無かった。
アンドラス「言われなくてもするさ。」
三人はコキュートス内部の氷を渡り、サタンの居る城へ入る門で、、、。
ルミナス「アンドラス様。」
彼が率いる親衛隊の一人が話しかけて来た。
アンドラス「どうした?」
ルミナス「この御二方は?」
アンドラス「天使とクリエイターだ。」
ルミナス「サタン様に?」
アンドラス「そうだ。」
ルミナス「、、、。」
アンドラス「安心するのだルミナス。なにかあった時は私が対処する。お前は城の守備をしているのだ。」
ルミナス「…お言葉ですがアンドラス様、、最近お疲れになっては居ませんか?」
アンドラス「、、、。」
ルミナス「でしたら私が。」
アンドラス「見抜かれていたか、、流石私の部下だ…だが持ち場を離れる必要は無い。」
ルミナス「?」
アンドラス「私が全て片す。何かあったら、頼むぞルミナス。」
そう言われ、少し隠しながら嬉しがった。
ルミナス「分かりました。お気を付けて。」
アンドラス「お前もな。」
三人は門を潜った。
ラミエル「部下が居るのだな、、、。」
アンドラス「あぁ。」
ラミエル「所で何時になったら着くのだ?」
アンドラス「後数分だ。」
ラミエル「、、、。」
三人はサタンの居る扉の前まで歩いて来た。
颯真「ここが、、、サタンの部屋、、、。」
その扉は10M程で、かなり大きい。
アンドラス「くれぐれも無礼の無い様にするのだぞ?」
颯真「善処する。」
ラミエル「そうだな。」
アンドラス「では扉を開けるぞ、、、。」
彼が扉を開け出すとゴゴゴゴゴゴゴゴと音が鳴り響く…軈て扉が開き切ると、大罪者達が彼らを迎えた、、、。
サタン「良くぞ来たな、、、。」
マモン「さっきぶりだね!」
アスモ「いや〜私もだね〜。」
ベルゼバブ「私もです。」
ベルフェ「初めましてだね、、、。」
レヴィ「ふ〜ん、、、?」
ルシファー「初めまして、、、かな。」
颯真「これは、、、七つの大罪者、、、全員居るのか、、、?」
サタン「勿論。」
レヴィ「三人だけなの?」
彼女の姿と、服装が変わっている。その姿はメラニズムドール(けもフレ3)だった。
颯真(こうして見てみると俺が居なかったら姿が変わっていない奴が居るのか、、、。)
サタン「それで、、、何の用だ?」
颯真「サタン、、、お前と対話しに来た。」
アスモ・マモン・ベルゼバブ「!?」
アンドラス「、、、ッ!」
ルシファー「、、、。」
ベルフェ「ふ〜ん、、、。」
サタン「戦う気は無い、、、と?」
颯真「そうだ。」
サタン「理由は?」
颯真「俺の元から離れた仲間、、それを連れ戻しに来た。」
サタン「ほう?」
颯真「、、、。」
サタン「皆よ、我と彼だけにしたまえ。」
アンドラス「!!?」
サタン「アンドラス。案内して差し上げろ。丁重にな。」
アンドラス「はっ!」
彼はサタンを除く大罪者とラミエルを連れて大部屋へ向かう。
サタン「そこに座ってくれ給え。」
颯真「、、、。」
無言で指定された席に座る。
サタン「……対話をしに来たそうだな。」
颯真「あぁ。」
サタン「我を連れて行く為に。」
颯真「そうだ。」
サタン「勿論そのつもりだ。」
颯真「え?」
サタン「だが…まだ駄目なのだ。」
颯真「?」
サタン「我はまだ、、お前の傍に行く訳には行かないのだ、、、。」
颯真「なんでだ、、、?」
サタン「我を敬う者は多数、、、それも計り知れない人数だ。」
颯真「悪魔を統治する者として、、、か。」
サタン「そうだ、、、だからこそ、、、。」
颯真「支配者も大変だな。」
サタン「ふっ、、、お前もな、、、。」
颯真「そう言う事なら仕方ない、、、早々に退散させて貰うとするか、、、。」
椅子から立ち上がる。
サタン「待っていろ、そして待っているぞ?お前と共に、敵と対峙する時が来るのを。」
彼も椅子から立ち上がる。
颯真「あぁ、、、俺はお前を置いて行く、、だが、追いついて来てくれ…俺達は天国の…いや、世界の頂上で待ってる。」
サタン「その決意、しかと受け取ったぞ。」
左手を差し出す。
颯真「あぁ、、、約束だ。」
彼も左手を差し出し、握手する。
サタン「しかしどうする?」
颯真「何が?」
サタン「ラファエルはどうした?」
颯真「ラファエルは一個上の圏で待ってる。だからこれからあいつと一緒に登るが?」
サタン「そうか、、、ならば伝えて置け、、地獄の王は不在だった、、、とな。」
颯真「?」
サタン「我が天使達に見つかれば、、争いは免れない、、ならば自らの意思で身を引き、皆を守るのが我の役目。」
颯真「、、、。」
サタン「行け、そして待っていろ。我も、、直ぐに行く。」
颯真「あぁ、、、待ってるぞ。サタン。」
そう言い、部屋から出た。
サタン(久しぶりにあの名前を使う事になるとはな、、、この世とは奇怪だな、、、。)
一方で、ラミエル達は、、、。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~何故~
大広間にて、皆は会話していた。
マモン「ねぇねぇ、君は何処から来たの?」
ラミエル「、、、。」
アスモ「まぁまぁ、初めてなんだしちょっと緊張しているんじゃないのかな〜?」
ルシファー「、、、。」
マモン「拗ねてるの?」
アスモ「まぁまぁ、仕方ないよ〜。」
ルシファー「気に入らないのさ、、僕以外に注目が集まるのが、、、。」
ベルフェ「まぁまぁ、、ゆったりしようよ…別に僕らは君達を侵す訳でも無いし。」
ルシファー「ベルフェゴール、、、。」
レヴィ「そうそう♪僕達は僕達の居場所さえあれば良いんだよ〜♪気にする事無いよ♪」
ルシファー「、、、。」
マモン「平和なら、、、ね?」
ルシファー「あっそ、、、。」
不貞腐れて部屋を出た、、、。
マモン「サタンまだかな、、、?」
アスモ「大丈夫だよきっと。」
ベルフェ「そうだよ、きっと僕達の出番って余り必要無いんだよ、、、。」
マモン「そうかな、、、?」
ベルフェ「最近サタンって構ってくれないし忙しいみたいだし、、、。」
アスモ「それは天使達の仕業かな〜?」
彼女に視線を向ける。
ラミエル「私から言える事は何も無い、、、なにせ、数百年も泥の中だからな。」
マモン「しっかしね〜、、、なんで天使達は助けに来なかったのかな、、、。」
レヴィ「見捨てちゃったりして♪」
アスモ「それは無いと思うな〜?」
レヴィ「なんでさ?」
アスモ「天使達がこんな強い仲間を見捨てる訳無いからね〜。」
レヴィ「そっか、、、。」
ラミエル「一つ聞きたいのだが、、、。」
マモン「何?」
ラミエル「天使が敵とは思ってないのか?」
マモン「そうだよ?」
レヴィ「そうだね。」
マモン「そうそう。」
ラミエル「何故だ?」
マモン「それはね、私達が神に見捨てられたからだよ?」
ラミエル「?」
アスモ「つまり、神は嫌いでも、天使達とは一部を除いて友好的って訳さ〜。」
ラミエル「どういう事だ、、、?」
アスモ「こちら側は戦闘を余り好まない者も多くてね、、、逆に戦闘好きも居るけど。」
ラミエル「こちら側にも少数だが居たぞ。」
アスモ「それで戦いを終わらせる事が出来ていれば双方円満なんだけどね、、、。」
ラミエル「?」
アスモ「つまり、神が悪いって事さ。」
ラミエル「話が飛んでいるぞ?」
アスモ「その内分かるよ。」
ラミエル「?」
アスモ「さて、君はこれからどうするつもりなんだい?まさかそのまま上がる訳じゃ、、ないよね?」
ラミエル「私はラファエル達と来ている、、このまま煉獄を登り、天に帰るつもりだ。」
アスモ「なるほど、、、。」
マモン「サタンまだなの、、、?」
ベルフェ「流石に不安になって来たね…。」
レヴィ「う〜ん、、、。」
マモン「私行ってくるね!」
アスモ「行ってらっしゃ〜い。」
レヴィ「見てきてね。」
ベルフェ「何かあったら呼んでね。」
マモン「うん!」
彼女は部屋を出た。
ラミエル「おい!待て!」
急に立ち上がり、焦り出す。
レヴィ「どうしたの〜?」
ラミエル「見えてしまったのだ、、、見ては行けない物を、、、ッ!」
アスモ「??」
レヴィ「意味分かんない、、、。」
彼女は何を見てしまったのだろうか、、、。
視点は颯真に戻る。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~心無き者~
彼は今、城内でラミエル達の部屋を探す。
颯真(じゃあ一つ上の圏に戻りますか、、、旦那、リョコウバト達と合流して早めに煉獄を登りたい訳だが、、、その前にラミエルとアンドラスと合流しよう、、、。)
と、、、考え事をしていると、、、。
ルシファー「やぁやぁ、、、。」
と、ニヤニヤしながら颯真に接近する。
颯真「お前は、、、ルシファー?」
ルシファー「これはこれはどうも、、、名前覚えてくれていてありがとう、、、。」
颯真「、、、??」
ルシファー「じゃ、、、死んで?」
ブォンッ!!
槍を取り出し、凄い勢いで投げつけるッ!
颯真「!!?」
ドゴォォォォォォォォォンッ!!!
緊急回避をして槍を避ける!当たらなかった槍は後方の壁に突き刺さるッ!
ルシファー「おっと、、、避けないでよ、、城の内壁に穴が空いちゃうでしょ、、、?」
不敵な笑みを浮かべる。
颯真「おいおいッ!いきなり殺意マックスで襲って来るのかよ?!!」
ユニオン・フレンズを起動させる!
ルシファー「気に入らないのさ、、、君が…僕よりッ!注目されるのがッ!!」
颯真「はぁ!?」
ルシファー「いっつも、、、いっつも、、、いっつもそうさ、、、ッ!!いつも僕以外が褒められて、、、僕は叱られるばかりで!」
颯真「、、、。」
ルシファー「だからさぁ、、、僕の踏み台になって貰わなきゃねぇ?!」
二本目の槍で颯真に攻撃する!
颯真「どうしてそうなった?!」
刀で受け、鍔迫り合いをする!
ルシファー「他人を蹴落としてでも、自分が一番になり続ける、、、そうさ、、、僕が…僕が一番さッ!」
颯真「またあの時みたいに、、、お前はあの惨劇を繰り返すのか、、、ッ!」
ルシファー「そうさ、、、全ては神がした事なんだよ、、人格を否定し、認めず、忠誠を誓わなかった者はゴミ屑の様に捨てられる!これ程の屈辱は無かったさ、、、ッ!だから僕は大罪者になった、、、ッ!!僕みたいな人を生み出さない為に、、、ッ!!」
颯真「なら!」
ルシファー「もう世界は当てにならない!」
颯真「それは全てを見てから決めるべきだ!今決めるべき事じゃないッ!」
ルシファー「なら!何を見れば良いのさ!」
攻撃の手を止めた、、、。
颯真「…見るべき物は、人それぞれだ、俺は仲間を探すし、、お前は何故神がこんな事をするのか、、、俺はそれが見るべきだと…」
ルシファー「君は良いよね、、、楽天的で…こんな醜い世界に、、、希望を持てるから…僕はね、、、?違うんだよ、、知りたいのはそんな取るに足らない様な事じゃないのさ…何故一番になろうとして蹴落とされたのか…何故皆を助けたのに僕が悪魔になったのか…何故僕はこんな所で生きる事になったのか…その答えを知りたい、、、でも、神は教えてくれなかった、、、だから反逆したッ!」
颯真「、、、。」
ルシファー「だからこそ、、神はこの世界に居てはいけないッ!君も革命の邪魔をするのなら、、、僕の前から消えて無くなれッ!」
槍で彼に攻撃を仕掛けるッ!
颯真「それは、、、間違ってるッ!」
刀で槍を受けるッ!
ルシファー「間違ってないさッ!」
颯真「違う!お前のやり方は間違ってる!」
ルシファー「僕を否定するのかい、、、?」
颯真「そうだ!お前がそれを捨てない限り、俺はお前を否定し、拒絶するッ!!」
キュイィィィィィィィィィィィィンッ!!!
彼の体内から高エネルギー反応がした!
ルシファー「何!?」
颯真「ウォォォォォォォッ!!」
なんと彼は、、、AIFが発生した!
ルシファー「そのフィールドの形…限られた天使達が使う絶対不可侵領域、、、ッ!」
颯真「はァ、はァ、はァ、、、。」(今、、一体何が起こったんだ、、、?)
ルシファー「でも、まだ使い熟して無い、、僕に勝機はあるッ!」
彼は突如走り出し、城の外へ!
颯真「!?待てッ!」
ルシファー「一旦逃げさせて貰うよ…?」
予想外の速さに体力が足りない!
颯真「はァ、はァ、はァ、、、。」
ルシファー「次は無いからね、、、?」
颯真「…クソッ!」
しゃがみこんで息を整える。能力を解除して辺りを見回す。
颯真(それにしても、、、増々難しくなって来たな、、、とりあえず合流を、、、。)
部屋を探す、、、。
一方ラミエル達は、、、。
ラミエル「すまない、部屋を出るぞ。」
ベルフェ「ん?」
アスモ「もしかして、、、。」
ラミエル「あぁ。実に興味深い話だったが…ここまでの様だ、、、。」
席から立ち上がり、城の外へ向かう。
ラミエル(私に見えたいつもと違う幻視、、これが正しければ、、、。)
彼女は光の導きによって彼の元へ向かう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
❊R15描写注意ッ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~第一次決戦・ルシファー戦~
彼らは遂に、地獄にて最初の決戦をしようとしていた、、、。
颯真(とりあえず外に出たが、、、。)
ラミエル(…!居た!)
颯真「…?ラミエルか!?」
ラミエル「あぁ。サタンとはどうなった?」
颯真「…この事は他言無用で頼む。」
ラミエル「…どう言う事だ?」
颯真「サタンは、、自らの身を引き、争いを避けようとしていた、、、。」
ラミエル「なるほど…?」
颯真「だから、サタンはこの城に居なかったという体で頼む。」
ラミエル「争いを避ける為、、、か。」
颯真「あぁ、、、これで、天使達と悪魔達は争わなくて済む、、、一時的な平和だが、、仮初でも、、、俺はそれで良い、、、ただ、本当の、、、真の平和を勝ち取る為には、、全てを失なっても突き進む覚悟が必要だ。」
ラミエル「……大層な考えだな?」
颯真「それ位の意思が無きゃ、、今こうしてここに居ねぇよ、、、。」
ラミエル「フッ…そうだな、、一度上の圏に戻ろう。話はそれからだ。」
颯真「いや、殺意マックスな奴と対した。」
ラミエル「何?」
颯真「黒い八枚羽根の堕天使だ。」
ラミエル「まさか、、、。」
颯真「俺はこの地で奴を無力化する。」
ラミエル「しかし、良いのか?」
颯真「問題はそこじゃない。問題はあいつが一つ上の圏に行き、リョコウバトや旦那達を襲う事、、それをさせない為に、俺はここであいつと戦いどうにかする。お前は一つ上の圏に向かって、ラファエル達を頼む。」
ラミエル「了解した。」
次の瞬間、、、ッ!
ルシファー「アッハハハハハハッ!!」
二人の前方5mに彼は居た!
颯真「いつの間に!?」
ラミエル「まさか、、、!?」
ルシファー「待たせたね、、、。」
颯真「ラミエル!急げ!」
能力を起動させ、ルシファーに相対する!
ルシファー「させないよ!」
ハンドサインをした瞬間誰かが飛び出した!
ラミエル「何!?」
マモン「、、、。」
そこには、光を失った緑色の目、、洗脳状態のマモンが居た、、、。
颯真「お前は、、、マモン!?」
マモン「、、、。」
彼女は返事をしてくれない、、、。
颯真「何故だ!マモン!」
マモン「、、、。」
ルシファー「返事はしないさ〜♪だって、、彼女の意識はァ僕が乗っ取ったからね〜♪」
そう言い、ケタケタ嗤う、、、。
颯真「何、、、!?」
ラミエル「どうする、、、?」
颯真「俺は、、、ッ!」
彼にビームガンを構える!
ルシファー「おっとぉ!そうは行かないよ?なんてったってマモンを盾にすればさァ?」
彼女を盾にしながら会話を続ける。
颯真「クソッ!」
ルシファー「アッハハハハハハハハハッ!!実に滑稽さ、、、その程度で、君達の攻撃は止まるんだからねぇ?」
颯真「、、、ッ!!」
ルシファー「簡単な事なんだよ、、、本当に簡単な事さ、、、マモンも悪魔なのにさ、、早く殺しちゃえば良いのに、、、。」
颯真「、、、。」
ラミエル「本当に一人で大丈夫か、、、?」
颯真「あぁ、、、問題ない。」
その瞳は、、、覚悟をしていた、、、。
ラミエル「分かった。」
ルシファー「させないよ!」
彼女を向かわせ、ラミエルを行かせない!
颯真「させるか!」
ガシッ!
彼女に組み付き、足止めする!
ルシファー「!?」
ラミエル「ッ!」
彼女は一つ上の圏に向かった!
颯真(ヨシ!後は戻って来るまで、持久戦に持ち込むだけだ!)
ルシファー「う〜ん…逃がしちゃったか。」
颯真「お前の好きにはさせないぞッ!」
ルシファー「まぁ良いよ…これで僕の勝利は確実な物になったからね!」
颯真「!?」
ルシファー「ここからは僕の時間さ!」
颯真「、、、?」
ルシファー「ん?」
颯真「いや、戦わないならさっさと戻れ。」
ルシファー「仕方ないな〜僕も戦うか〜。」
颯真「え、、、?」
ルシファー「え〜い!」
腰の鞘から刀が出現ッ!そのまま引き抜き、彼に斬り掛かるッ!
颯真「何!?」
ルシファー「余所見し過ぎさ!」
颯真「チッ!」
ガンッ!
背中からダガーを取り出し、刀を受けるッ!
ルシファー「ふ〜ん、、、ならさ、、、。」
颯真「!?」
ルシファー「予想外な攻撃をすればッ!」
彼女が颯真を押し、組み付きが解除された!
颯真「組み付きが!?」
ルシファー「ほーら隙が出来た!」
隙が出来た瞬間に刀で突き刺すッ!
颯真「グッ!」
ガンッ!
ダガーで刀を弾きマモンに向かうッ!
ルシファー「今だ!捻り潰しちゃえ!」
マモン「、、、ッ!」
彼女のハイキックが彼に向かうッ!
颯真「ハァッ!」
ハイキックを屈んで回避!その後再びマモンに組み付いた!
ルシファー「ほらほら!」
刀で彼に斬り掛かるッ!
颯真「これ以上やっても無駄だ!止めろ!」
ルシファー「互いの何方が死ぬまで戦うのがこっちのルールだよ?」
颯真「ルシファーッ!」
歯を食いしばりながら彼を説得するッ!
ルシファー「そう、、、終わらせたいなら…こっちから終わらせて上げるよ!」
刀を彼に投げ付け、槍で刺突するッ!
颯真「ヌァァァァッ!」
瞬間、彼の体感時間が極端に長くなったッ!
颯真「ウォォォォッ!!」
再び刀をダガーで弾いた瞬間、ダガーを鞘に戻しつつ刀を左手でキャッチ!そのまま左腰の刀を右手で抜刀し、槍を二刀で受けるッ!
マモン(駄目ッ!)
ルシファー「何!?」
颯真「もう辞めるんだッ!こんな事ッ!」
ルシファー「僕はもう戻れないのさッ!」
かなり距離を取ってから背中にある三本目の槍を左手に持ち、彼に投擲するッ!
颯真「無駄だッ!しま、、、ッ!?」
槍を弾いたが地面の氷に足を取られで体制が一気に悪くなる!
ルシファー「これで僕の…勝ァちィ!」
二本目の槍を彼に投げるッ!
マモン「ダメぇッ!!!」
彼女が自らの意思で颯真とルシファーの間に割り込み、槍を身に受けたッ!
マモン「ヴァァァァッ!」
グサッ!
槍を受けた彼女は悶え、地面に倒れるッ!
颯真「マモンッ!」
ルシファー「何!?」
彼は棒立ちしていた、、、。
颯真「大丈夫かッ!マモンッ!」
マモン「ハハッ、、、この傷じゃ、、流石に治りそうに、、、無いね、、、。」
颯真「喋るな!今治すッ!」
マモン「聞いて、、、颯真、、、。」
颯真「待ってろッ!話はそれからだッ!」
両手から光を放ち彼女を治療しようとするが彼女は悶えてしまうッ!
マモン「ヴッウゥッ!」
颯真「なっ、、、。」
マモン「私達大罪者は、、、普通の治療じゃ回復出来ないの、、、。」
颯真「おい、、、死ぬなよ、、、ッ!」
マモン「だから、、、聞いて、、、。」
颯真「……分かった。」
彼は彼女の手を取り、
マモン「私はね、、、君会えて、、、本当に良かった…もっと別の出会いをして居たら…私はきっと、、、もっと君を、、、傷付けていたかもしれない、、、だから、、、。」
彼女から黒い血が流れて行く、、、。
マモン「私の最後の願い…聞いてくれる?」
颯真「あぁ、、、勿論だ、、、。」
マモン「これからは、、、きっと、、、皆を守れる颯真で居てね、、、メシアの君なら、きっと、、、出来るから、、、だから、、、諦めないで…私、、、は、、、見てる、、、からね、、、頑張って、、、颯、、、真。」
次の瞬間、、、彼の手から、、、彼女の手が離れ、、、生を終えた…彼女の体は消えて、空へ帰って逝った、、、。
颯真「マモォォォォォォンッ!!!!!」
彼女の死に、彼は慟哭する。
ルシファー「命拾いしたね、、、でも、、、次は無いよ?」
颯真「おい、、、ルシファー…何故だ…何故マモンは死ななければならなかった…ッ!?答えろ、、、ッ!ルシファーッ!」
彼の中で、、、何かが切れた。
ルシファー「意味なんか無いよ?」
颯真「何、、、だと、、、ッ!」
ルシファー「遊び道具が無くなっちゃって、僕も残念さ、、、でもね、、、まだまだ遊び道具は沢山あるよ?」
颯真「遊び、、、道具だって、、、?」
ルシファー「そうそう!僕の遊び道具が一つ減っただけさ!」
槍を構えながら颯真に刺突するッ!
颯真「許さないぞ、、、ッ!」
ルシファー「?」
颯真「お前だけは絶対にッ!」
彼から黒いオーラが滲み出てくる。
ルシファー「!?」
颯真「殺す、、、甚振って嬲ってから、、!四肢を捥いでッ!何回も、、、何回もッ!」
彼の瞳が、、、赤く、白目が黒く染まるッ!
ルシファー「……ッ!?」
颯真「ヴァァァァッ!!!」
次の瞬間、彼の腕に刀が刺さっていた。
ルシファー「ウギャァァァァッ!」
彼は血を吹き出しながら悶える。
颯真「ハハハハハハッ!どうだ!痛いか?」
ルシファー「よくも、、、ッ!」
颯真「だがまだだ、、、この程度…マモンが受けた痛みや悲しみに比べれば、、、ッ!」
二本目の刀をもう一方の腕に突き刺すッ!
ルシファー「グァァァァッ!ァァァッ!」
もう一方の腕も血が吹き出す。
颯真「そうだ、、、もっと苦しめッ!」
ルシファー「……化け物め、、、ッ!」
颯真「お前だけは、、、許さんッ!」
落ちていた二本目の槍を右足に突き刺すッ!
ルシファー「ヌァ、、、ッ!」
足からも血が吹き出す。
颯真「マモンの、、、仇だ、、、ッ!」
ルシファー「グゥ、、、ッ!」
更に三本目の槍を左足に突き刺す、、、彼の装甲は返り血を浴びて真っ赤に染まる。
颯真「もっとだ、、、もっと苦痛をッ!」
四肢を引き千切るッ!
ルシファー「グゥゥゥゥッ!」
颯真「最後だ、、、ッ!」
腰にあったダガーで彼の心臓に突き立てる!
ルシファー「グァァァッ!!!」
彼は動かなくなった、、、。
颯真「やった、、、やったぞ、、、マモンの敵を討ったんだ、、、ハハハハッ!ハハハハハハッ!ウッ、、、。」
余りのショックに彼は意識を失った。
ドサッ!!
能力が解除され、地面に倒れ込む。
颯真(これで、、、良かったのか、、、?)
次回に続くッ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~後書き~
いや、、、あの、、、ごめんなさいッ!彼、怒りでバラバラにしちゃったみたいです、、怖すぎ、、、ッ!?
普段優しい人は怒らせないようにしよう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます