EP No.009「地獄巡り⑦」

~前回の最終シーン~

颯真「俺の名前、、、分かるか?」

ラファエル「……颯真。」

颯真「記憶はあるか?」

ラファエル「あぁ。」

颯真「協力してくれ、、、後でサタンとも、対話する、、、今の俺じゃ無理だ。」

ラファエル「その前に、、、こっちを、、、頼みたいが、、、?」

颯真「あぁ。任せろ。」

ラファエルと入れ替わる様に踏み込み、能力を使い、アンドラスを翻弄する。

颯真「はぁぁぁぁッ!!」

アンドラス「なんなのだ、、、この強さは…私では、、、ッ!!」

一瞬の内に、首元に剣を翳していた。

颯真「諦めるんだ、、、だが抵抗しなければこれ以上の攻撃はしない、、、お前は仲間を連れて逃げろ。」

アンドラス「何ィ、、、!?」

颯真「…良いか?これは交渉でも、対話でも無い、、、強制だ。」

アンドラス「私に慈悲を掛けるつもりか?」

颯真「あぁ…そうすれば互いに傷つかなくて済む、、、。」

アンドラス「……完敗だな、、、。」

颯真「さぁ行け。早く。」

アンドラス「分かった。だが、まだお前に、納得した訳では無いからな。」

颯真「分かってる。行くぞラファエル。」

ラファエル「あぁ。」

二人は、彼が構える第六圏へと向かう。


~前回の続き~


二人は階段を降りながら会話をする。

颯真「それにしても、、、こんな所で出会うなんてな、、、思いもしなかった。」

ラファエル「そうだな、、、急に飛ばされたんだ…相手が覚えてるかどうかなんて誰にも分からないし、それに、、、。」

颯真「それに?」

ラファエル「お前から来てくれなかったら…俺は誰とも出会えなかったしな、、、。」

颯真「そうか、、、。」

ラファエル「そろそろだな、、、下に行ったあいつらと合流しなくちゃな、、、。」

颯真「ん、、、?あれは、、、なんだ?」

第六圏の入口で覗き見ている。

ラファエル「天使と、、、悪魔が一人ずつ…それに、人間とフレンズもだ、、、。」

颯真「あれは、、、アスタロト、、、それにリョコウバトと旦那、、、!?あの天使は…一体、、、?」

ラファエル「レイイエルか!?」

颯真「レイイエル、、、?」

ラファエル「カバラによって定められた72の天使達、、、その一人、、、まさかこんな所に居たなんて、、、。」

颯真「能力は?」

ラファエル「解放を司る天使、、、確か、、ムリエルとコンビを組んでいた筈、、、。」

颯真「ムリエル、、、。」(妙に既視感が…いや、、、気の所為か、、、。)

ラファエル「しかし、、、まずいな。」

颯真「何でだ?」

ラファエル「レイイエルはソロモン72柱を解放する気だ、、、しかも、その一人、、、アスタロトを、、、。」

颯真「解放するのがまずいのか?」

ラファエル「あぁ、、、アスタロトは、、、人類が生れべくして持つ諸悪の根源の一つ…クリフォトの樹の一人、、、。」

颯真「クリフォト!?アスタロトが?!」

ラファエル「あぁそうだ、、、アスタロトは無感動を司っている、、、今解放したら、、かなりまずい事になるぞ、、、ッ!」

颯真「止めないと、、、ッ!」

ラファエル「あぁッ!」

二人は四人の元へ走る。


~第4のクリファーアディシュス無感動』戦~


ラファエル「待て!レイイエルッ!」

レイイエル「?」

リョコウ「貴方は、、、?」

旦那「颯真さん!」

颯真「悪いッ!手間取った!」

アスタロト「来てしまったか、、、。」

彼からは邪悪な意思しか感じない。

アスタロト「ハッハッハッハッハッハッハッハッ、、ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!!」

黒いオーラが一気に溢れて行く、、、。

颯真「!?」

ラファエル「間に合わなかったか…ッ!」

レイイエル「これは、、、一体!?」

ラファエル「お前はそこの二人を連れて早く逃げろッ!」

レイイエル「は、はいッ!!」

二人を連れて階段を下った。

颯真「まずくないか、、、これ、、、。」

ラファエル「あぁ、、、凄くまずい。」

アスタロト「思い出した、、、全てッ!」

颯真「!?」

アスタロト「私は、、、アシュタロス、、、クリフォトの樹、、、その四番目に属する…無感動を司る悪魔ッ!ハッハッハッハッ!!実に清々しいぞッ!」

彼の立っている地面が凍り出したッ!

颯真「なるほど、、、名前らしい能力だ。」

ラファエル「この寒気さ…普通のじゃない…悪寒に近い様な、、、ッ!」

颯真「辺りの魂を穢れさせる氷、、、ッ!」

ラファエル「ダメだ、、、近付けないッ!」

アスタロト「この冷たさ、、、最高だ、、、全てを凍らせる悪意、、、ッ!」

颯真「寒い、、、ッ!」

ラファエル「くそ、、、寒すぎるッ!」

現在の温度、、、-20℃

アスタロト「どうしたァ?余りの寒さで身体が動かせないのかァ?!」

バキバキッ!バキバキッ!バキバキッ!

彼は悠然と颯真達に近付いて行く、、、氷が歩く度に割れて、それを聞く度に、心を穢れさせる、、、正に邪悪の樹tree of evilである。

颯真「これが、、、悪意、、、ッ!」

ラファエル「グゥ、、、ッ!」

アスタロト「全て凍り付いてしまえ。」

彼が足先を地面に当て音を鳴らすと第六圏は瞬く間に白銀の世界へと変わった。

颯真「これが、、、クリフォトの樹の力か…ダメだ、、、身動きが、、、ッ!」

ラファエル「諦めるな、、、まだ、、ッ!」

彼らの下半身は白く凍り付き、全く身動きが取れなくなった、、、。

アスタロト「、、、。」

颯真「あぁ、、、何だっけ、、、。」

彼の瞳が虚ろになって行く…クリフォトの樹に取り込まれそうな魂の現れである。

ラファエル「颯真!?おい!確りしろッ!」

彼が呼びかけるが、全く反応しない。

アスタロト「、、、。」

彼、無感動と呼ばれるアディシュスの場合、取り込まれた者は感情を失ってしまう。


颯真(俺は、、、何を、、、見ているんだ…10個の、、、殻か?)

その樹へと近付き、歩いて行く、、、。

颯真(なん、、、だ、、、意識が、、、。)

そこで彼の自我は割れて行く、、、。

颯真(誰だ、、、そこにいるのは、、、。)

誰も応えてくれない、、、代わりに何かの、命令の様な声が聞こえる。

?????(第▒の▒へ行▒。)

モザイク、自主規制音、スノーノイズ、、、普通の人には聞こえない声を彼は理解し、、話した…最早彼の人格はバラバラに砕け散り彼ではなくなっていた。

??(▒▒▒▒?)

?????(▒▒▒▒。)

??(▒▒▒▒▒▒▒、、、。)

?????(ここから▒、▒と行き、▒▒▒目▒▒▒▒た物▒▒る。)

??(▒▒▒▒。)

その颯真だった者は、、、クリフォトの樹を確実に、ゆっくりと下ってゆく。


ラファエル「颯真ッ!グゥッ!!」

足元の氷を砕こうとするが傷一つ付かない。

アスタロト「諦めるのだ、、、クリフォトと一つになれば、全ては救われる。」

ラファエル「何!?」

アスタロト「これは真実だ、、、誰もが目を背けてきた真実、、、。」

ラファエル「真、、、実、、、?」

アスタロト「そう、、、生まれながらにして見られる事の無い、、、真実ッ!」

ラファエル「違う、、、。」

アスタロト「なのに人間達は否定しながら、そうなっているッ!」

ラファエル「違う、、、ッ!」

アスタロト「これこそが真実だッ!」

ラファエル「違うッ!」

アスタロト「何故分からないッ!」

ラファエル「違うッ!!」

アスタロト「何故否定するッ!」

ラファエル「お前の言う真実は、、真実では無いッ!そうだ、、、お前の言う真実は、、紛い物だッ!」

アスタロト「なんだと、、、?」

ラファエル「真実は、、、もっと遠くて、、届かなくて、、、尊い物なんだッ!だから、それを踏み躙る奴は、居ちゃいけないんだ!お前がその紛い物を唱える限り!俺はそれを否定し続けているッ!お前を拒絶するッ!」

彼の身体が赤く燃えだした、、、同時に、、前方に六角形のフィールドが展開された。

ラファエル「これは、、、!?」

左手甲に文字が浮かぶ、、、。

?????「良く耐えたな。」

宙から天使が舞い降りた。

ラファエル「……!!」

?????「こいつは私に任せろ。」

ラファエル「はぁ、、、ッ!」

ザドキエル「主天使長ザドキエル、、、只今参った、、、。」

ラファエル「先生、、どうしてここに?!」

ザドキエル「なに、感じたのでな、、、。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

❊ここで解説ッ!

ここでは、ザドキエルはラファエルが候補生だった時の先生を務めていた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ラファエル「先生!あの、、、ッ!」

ザドキエル「分かっている、、、あの少年をどうにかすれば良いのだろう?」

ラファエル「はい、、、。」

それを聞くと、右手に『Ⅳ』の数字が浮かび上がり、それを天に翳し呪文を唱える。

ザドキエル「我が右手に宿りしセフィラよ…暖かななる慈悲の光で、その凍てつく感情を溶かし給えッ!温暖なる光Warm lightッ!」

その瞬間彼女の右手から暖かな、それでいて優しい光が第六圏を包み込んだ。

颯真「う、、、あ、、、。」

彼の瞳に光が戻りつつあった。

ラファエル「颯真、、、!?」

ザドキエル「はァァァァァァァァァァッ!」

アスタロト「ぐ、、、グォ、、、ッ!!」

彼はそのまま地面に倒れて第六圏の氷は全て溶けて消えた、、、。

ザドキエル「はァ、はァ、はァ、はァ、、、何とかなったか、、、。」

ラファエル「颯真…おい!確りしろ!颯真!サタンと対話するんじゃなかったのか!?」

ザドキエル「、、、。」

ラファエル「先生、、、颯真が、、、。」

ザドキエル「私に出来るのはここまでだ。」

ラファエル「そんな、、、。」

颯真「あぁ、、、うぁ、、、。」

彼の心は、戻りつつある。


時は少し戻り、彼は、、、。

??(▒▒▒、、、▒▒が第四▒、、、。)

ラファエル(▒▒ッ!▒りしろッ!)

??(な▒▒?)

ラファエル(▒▒…おい!▒▒しろ!▒▒!▒▒▒と対話するんじゃなかったのか!?)

?真(お▒▒、、、▒▒、、、?)

?????(▒▒▒!そ▒は、お前を▒▒す言葉▒▒▒ない、、、。)

颯?(▒や、、、違▒、、、。)

?????(▒くこ▒▒へ▒い。)

颯真(違うッ!)

?????(!?)

颯真(俺は、、、俺だッ!それは誰にも否定出来ないし、消したり出来ないッ!!!)

?????(何故だ、、、。)

颯真(俺は、、みんなを照らす太陽になる!そうだ、、、この樹すら輝かせる太陽に!)

?????(何、、、ッ!?)

颯真(だから、、、俺は、、、ッ!!)

彼の意識が、眩く輝いている。

?????(なんだ、、、これはッ!?)

颯真(お前を助けるッ!)

アスタロト(暖かい、、、。)

颯真(行こう、、、アスタロト、、、。)

アスタロト(そうか、、そうだったのか、、私が真に求めていたのは、、、。)

二人はクリフォトの樹を脱出、意識が地獄に戻って来た。

颯真「う、、、う〜ん、、、。」

ラファエル「颯真ッ!」

颯真「ラ、、、ラファエル、、、。」

ザドキエル「では、私はこれにて。」

ラファエル「、、、。」

アスタロト「私は、、、何を、、、?」

颯真「急ごう、、、リョコウバト達が、、、第八圏に、、、。」

ラファエル「待て!無茶するな!」

颯真「無茶は何時もの事だろ、、、?」

そう言いながら立ち上がる。

ラファエル「、、、。」

アスタロト「少年、、、?」

少しふらつきながらも、彼に近付く。

颯真「立てよ、、、アスタロト、行くぞ、、第八圏に、、、リョコウバト達がいる。」

アスタロト「しかし、、、私には、、、。」

颯真「関係無い…行け。」

食い気味に返事をした。

アスタロト「、、、。」

颯真「お前は自身の罪を見ようともしないで逸らす気か?」

アスタロト「、、、。」

颯真「一番の罪は、、、裏切りでも、人殺しでもない、、、その罪を見る事、、、それをしないで目を逸らし続ける事だッ!」

拳を握り締める、、、。

アスタロト・ラファエル(!!)

颯真「来いよ、、、一緒に堕ちようぜ?」

アスタロト「、、、。」

ラファエル「颯真、、、行こう。」

颯真「あぁ、、、。」

アスタロト「待て!少年ッ!」

彼の呼び止めに颯真は足を止めた。

颯真「、、、。」

アスタロト「私は、、、闇に呑まれていた…それを助けてくれた少年には、、何と言えば良いのか、、、私には分からない、、、。」

ラファエル「、、、。」

アスタロト「でも、これだけは分かる、、、それは、、少年の暖かな光を感じた事、、、何者にも負けない光を、、、もう一度、、、私に見させてくれた事、、、。」

颯真「、、、。」

アスタロト「だから、私は君に誓うッ!誰かを救う光になるとッ!悪魔でも、、、誰かを守れる事を証明するとッ!」

颯真「そうか、、、きっとなれるぜ?」

優しい笑みを浮かべる。

ラファエル「颯真、、、。」

アスタロト「だから今は、、、少年と共に、未来を切り開きたいのだ、、、。」

颯真「道を踏み外したら、その時は俺が全力で止める。だから今は、、迷わず行け!」

アスタロト「ではこのアスタロト、、少年に忠義を尽くし…」

颯真「すまん、、、一つ冷める様な事言って良いか?」

アスタロト「?」

颯真「そう言うの、、、要らないぞ………?あくまで俺達は仲間だ。畏まらなくて良い…それじゃ言いたい事は言ったから、、ん?」

そう言いながら階段を数段下るが、、、。

ラファエル「、、、。」

颯真「どうした?早く行くぞ?」

アスタロト「分かった。少年。」

ラファエル「お前らしいぜ全く、、、。」

そうぼやき、三人は階段を下った。

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~第六、七圏~

彼らは情報を共有しながら階段を下る。

颯真「第一圏と比べると、大分変わったな…バラバラだし、、、。」

ラファエル「後はサタンと対話するだけ、、しかしリョコウバトや旦那はどうする?」

颯真「現実に送り返すだけだ。」

アスタロト「しかしそれは出来るのか?」

颯真「お前なら出来るだろ?ラファエル。」

ラファエル「出来なくは無いが、、、。」

颯真「……何かあるのか?」

ラファエル「神国で許可を取らなきゃな…」

颯真「勝手に蘇らせちゃ駄目なのか、、。」

ラファエル「そうだな、、、蘇らせるなら、一度神国へ行き、至高神に蘇生の許可を取る必要があるんだ、、、。」

颯真「でも、、その為に火山の中に入るのはリスクが高過ぎるぞ?」

ラファエル「だからその為に天国を登る。」

颯真「天国を、、、登る!?」

ラファエル「神国へ行く道は二つ有って、、一つはさっきお前が言った火山から直接行く方法、、、もう一つは天国を登り神国へ行く方法の二つだ。今回は緊急時じゃないから、天国経由で行こうと思う。」

アスタロト「そこに私は行けるか、、、?」

ラファエル「さぁ、、?門を潜る必要があるからな、、、今のお前なら行けると思う。」

アスタロト「そうか、、、。」

ラファエル「着いた、、、ここが第七圏、、悪意の罪、、、。」

颯真「確か、、、アンが、、、。」

ラファエル「アン、、、?」

アスタロト「アンドロマリウスだ。」

ラファエル「ソロモン72柱か、、、。」

アスタロト「そうだ、、、。」

颯真「しかし、、、クリフォトの樹か、、、あと他に誰が居るんだ?」

アスタロト「そうだな、、、第十の殻、、、キムラヌート、つまり物質主義を司るのが、彼女、ナヘマーだ。」

颯真「それから?」

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❊ここで解説ッ!

アスタロトの解説曰く、、クリフォトの樹は全部で10人居るそうで、それは以下の名前が挙げられる。

殻はクリファーと言うそうで、並び方は生命の樹を逆さまにした並び方。下に行けば行く程強い。(低い数字程強い)

第十の殻(キムラヌート物質主義)→ナヘマー

第九の殻(アィーアツブス不安定)→リリス

第八の殻(ケムダー貪欲)→アドラメレク

第七の殻(ツァーカブ色欲)→バール

第六の殻(カイツール憎悪)→べルフェゴール

第五の殻(アグゼリュス残酷)→アスモデウス

第四の殻(アディシェス無感動)→アスタロト

第三の殻(シェリダー拒絶)→ルキフグス

第二の殻(イエーリー愚鈍)→ベルゼバブ

第一の殻(バチカル無神論)→サタン


(オリジナル設定↓)

勿論本人は知らず、非常に強い悪意を抱いた時に解放される様だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

颯真「なん、、、だと、、、?」

ラファエル「有り得んな、、、。」

アスタロト「これはついさっき私が知った事であり、私以外誰も知らない。」

颯真「悪意を乗り越える必要があるのか、、どうする、、、?ラファエル。」

ラファエル「う〜ん…サタンがクリフォトに気付くかどうかだよな、、、。」

アスタロト「、、、。」

颯真「よし、早く合流して第九圏へ行こう…サタンと対話するんだ。」

ラファエル「勿論だ。」

アスタロト「あぁ。」

颯真「そろそろ第七圏か?」

ラファエル「そうだな。」

アスタロト「合流か、、、。」

三人は天使達、悪魔達と合流する。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~悪意~

そこでは、天使達と悪魔達が争っていた。

アンドラス「退け、、、天使達。」

サンダル「そう言う訳には行かない。」

ラミエル「この者達は私達が保護する。」

メフィスト「そう言う訳には行かないな。」

ハニエル「ダメですよ!」

レイイエル「何をするつもりです、、、?」

リョコウ・旦那・アンドロ「、、、。」

颯真「居た!」

アスタロト「これは、、、。」

ラファエル「何をしてるんだ、、、?」

そこに彼らが合流する。

リョコウ「颯真、、、さん?」

旦那「颯真さんだ!」

レイイエル「颯、、、真?」

サンダル「あいつか、、、。」

ハニエル「ラファエルさん!」

ラミエル「来たか、、、。」

アンドラス「何!?」

メフィスト「おやおや、、、。」

アンドロ「颯真!?」

颯真「待たせたなアン!次はお前の番だ!」

ニッコリ笑顔でアンドロマリウスに告げる。

アンドロ「私の、、、番?」

颯真「そうだ!」

ラミエル「何をするつもりだ、、、?」

颯真「皆聞け!天使達も悪魔達もだ!」

アスタロト「!?」

ラファエル「!!?」

颯真「サタンに関する事だが、この件は、、俺に任せて欲しい!」

サンダル「何!?」

ハニエル「な、、、!?」

アンドロ「え!?」

この場に居る全ての者が驚いた。

リョコウ「颯真さん!?」

旦那「なんて大胆な、、、。」

颯真「俺は、、サタンと対話する為に地獄を下っていたんだ!」

サンダル「対話!?」

ハニエル「対話だなんて、、、。」

ラミエル「出来るのか?貴様に、、、。」

颯真「勿論。」

アンドロ「まさか、、、お前、、、メシアの能力は、、、。」

颯真「そうだ、、、この能力で、、サタンと対話するッ!」

瞳がリターニーになる!

メフィスト「光の使徒、、それは、その者の真意を鏡写しにした能力、、、。」

アンドラス「なん、、、だと、、、ッ!?」

ハニエル「まさか本当に、、、。」

颯真「この力なら、サタンと対話が出来る!だから、、、俺に任せて欲しいッ!」

天使達、悪魔達はヒソヒソ話をする。


ラミエル「どうする?」

ハニエル「僕達の使命からするとその必要が無くなるという事でしょうか、、、。」

サンダル「信用ならないな、、、。」

レイイエル「あの、、、。」

ラミエル「なんだ?」

レイイエル「信じても、、、良いのではないでしょうか、、、?」

サンダル「急に何を言い出すんだ…!?」

ラミエル「ふむ、、、根拠は?」

レイイエル「私がアスタロトを解放しようとした時、、真っ先に私とあの二人を逃がしてくれました、、、それに、ラファエルさんと協力して止めてくれたみたいですし…。」

ラミエル「なるほど、、、。」

サンダル「だが、本当に止めたと思うか?」

ハニエル「そうですよ、、、直接見た訳ではないので、確証は持てないです。」

レイイエル「そうですか、、、。」

サンダル「きっとラファエルに任せっ切り…或いは逃げたのだろう、、、。」

ラミエル「お前は疑り深いな…一つ言うが、メシアの能力を持った人がそんな事をすると思うのか、、、?」

サンダル「、、、。」

ラミエル「メシアは聖人だ、、、お前は神を疑う気か?」

サンダル「そんな訳ないだろ?」

ラミエル「なら現状は信じるしかあるまい…それに私も助けられた事があるからな。」

ハニエル「そうなんですか?」

ラミエル「あぁ。」

サンダル「だがな、、見た事が無い以上完全に信用は出来ない。その方向性で行こう。」

ハニエル「まぁ妥当と言えば妥当ですね。」

レイイエル「、、、。」


一方悪魔達は、、、。


アンドラス「光の使徒なのは先程知っていた訳だが、、、。」

メフィスト「どうする、、、?サタン様や、ルシファー様に合わせる訳にはな、、、。」

アンドロ「だが、私は彼が本当に光の使徒、つまりメシアである事は確実だと思う。」

アンドラス「根拠はあるのか?」

アンドロ「初めてあった時から、、その様な気はしていた、、、だが実際に瞳がメシア…つまり深い青色になっているとなると、、、その確率は飛躍的に上がる。」

アンドラス「そうか、、私とメフィストでは今の奴を判断する材料は無い、、、つまり、信用には値すると言う事だな?アン。」

アンドロ「あぁ。間違いないと思う。」

アンドラス「ならば我々の行動は一つ、、、第九圏へ向かう階段を死守し彼がどうするかによって行動を変えるのだ。」

アンドロ「最悪の場合は、、、?」

アンドラス「奴を極刑に処すまでだ。」

アンドロ「そうか、、、。」


また一方の颯真達五人は、、、。


颯真「大変な事になったな、、、。」

ラファエル「これは逆に良いかもな。」

颯真「何でだ?」

ラファエル「この状態なら皆お前の話を良く聞いてくれるかもな。」

アスタロト「私が証人になろう、、、。」

颯真「う〜ん、、、なら、、、。」

ラファエル「なら、、、?」

颯真「天使組と悪魔組、、、それぞれから、一人ずつ代表を決める。」

リョコウ「代表、、、ですか?」

アスタロト「?」

颯真「そしたら俺とその二人、、、計三人でサタンと対話する。そして無事に対話したらリョコウバト達を地獄の外、、つまり階段を上がって脱出する。これでどうだろうか。」

旦那「脱出、、、ですか、、、。」

ラファエル「なら、そのまま下へ行こう。」

颯真「え?下、、、?」

ラファエル「地獄の最下層コキュートスには大穴が空いていてな?そこから反対に煉獄を登って行けば、天国に行けるんだ。」

颯真「へぇ、、、。」

ラファエル「そこからは更に天国の最上階、至高天を超えれば、無事神国って訳だ。」

颯真「なるほど、それじゃ実行しますか。」

ラファエル「どうする?俺とアスタロトでも良い訳だが、、、。」

颯真「いや、あのグループから分ける。」

ラファエル「そうか、、、。」

リョコウ「頑張ってください。」

旦那「私も応援してますから、、、。」

話は決まった様だ。


颯真「皆聞け!今話合ったが、、、天使達と悪魔達、それぞれのグループから代表で一人ずつ俺と来て欲しい!理由は分かるな?!」

アンドラス「そう来たか、、、だがそれなら既に決まっている、、、。」

ラミエル「こちらもだ。」

颯真「誰だ?」

アンドラス「私だ!」

ラミエル「私もだ。」

颯真「分かった、、それ以外は第八圏で待機して居てくれ!分かったか?!」

その決定に皆が賛同した。

颯真「よし、、、それじゃ行くぞ!」

皆は第八圏を目指し、歩き出す。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~準備~

彼とアンドラス、そしてラミエルの三人は、第九圏、コキュートスに向かう。それ以外は第八圏で待機している。

颯真「二人とも、良いな?」

アンドラス「命令するな。」

ラミエル「十分だ。」

颯真「それじゃあ、、、行くぜ。」

果たして、颯真の運命や如何にッ!

次回に続くッ!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~後書き~

どうも、、彩月です。そろそろ第一節が終了しそうですね!果たしてこれからどうなるのでしょうか!次回もお楽しみにッ!


~おまけ~

エミカ「最近僕達の出番無いよね、、、?」

セリアン「私みたく毎度では無いが沢山登場しているキャラを、テレビでは準レギュラーと言うそうだな、、、。」

エミカ「出番増やして欲しいんだけど?」

ケモナー「え、、、?」

エミカ「だ か ら、、、増やして?」

ケモナー「う〜ん、、、第二節からなら。」

エミカ「え?」

セリアン「第一節の出番は終了したと?」

ケモナー「そうだね、、、登場させちゃうとこんがらがる訳だし、さっきのシーンなんて十人同時に描写なんて出来ないからな。」

エミカ「ちぇ、、、。」

セリアン「なら第二節の活躍に期待だな?」

エミカ「だね♪」

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