EP No.007「地獄巡り⑤」
~前回の最終シーン~
颯真「そうやって決めつけるから、、、ッ!悪循環となって増えて行くんだッ!」
彼から黒いオーラが湧き出る。
サンダル「喧しいぞッ!」
颯真「お前みたいな奴が居るから、、、ッ!世界はいつまで経っても良くならないッ!」
サンダル「、、、!?」
颯真「そうだ…無闇に誰かを傷付ける奴は…俺が許さないッ!お前を、、、殺すッ!」
完全に悪魔化が進んでいる、、、四肢の先は黒く染まり、獣耳は消え、代わりに丸まった角が生えてきた。爪は更に伸びた。
マモン「こ、、、これは、、、私と同じ…」
サンダル「なんだ、、、これは、、、ッ!」
颯真「はァ、はァ、はァ、、、ッ!」
~前回の続き~
颯真(なんダ、、、意識が、、、ッ!)
サンダル「遂に本性を表したかこの悪魔め!お前如き、俺の敵では無いッ!」
~最強の電撃砲~
????(壊せ、、、。)
何処からか声が脳内に響く。
颯真(!?)
燃え盛る炎の中に居る様な感覚に襲われる。
????(許せないのだろう、、、?)
颯真(……お前は誰だ!?)
????(来るぞ。しゃがめ。)
その者の警告通りに彼は攻撃して来たッ!
サンダル「はァァァァッ!!」
しゃがんで回避出来たッ!
颯真「ッ!!」
????(そのまま蹴りを入れろ。)
颯真「グァァァァッ!!」
超高速で動き、懐に潜り込むッ!
サンダル「こいつ…動きがッ!?ガハッ!」
彼の蹴りが
颯真(おい、、、お前は、、、ッ!)
????(利害の一致と言う訳だ、、、暫く協力して貰うぞ?颯真。)
颯真(なんで俺の名前を、、、!?)
????(今は一時的にお前に宿っている。さっさと奴を倒せ。)
颯真(倒すって、、、何をすれば、、、?)
????(私の能力を使え。そうすれば奴を倒せるだろう。)
颯真(能力、、、?)
????(私の能力は雷を扱う能力だ、、、お前は以前私の能力では無いが、使った事があるだろう?)
颯真(あぁ、だがあれは偶発で、、、。)
????(ならば使いこなして見せよ。)
数秒の沈黙の後、彼はこう答えた。
颯真(……具体的にどうすれば良い?)
????(荷電粒子砲、、それを作れ。)
颯真(荷電粒子砲、、、まさか!?)
????(そうだ。超精密で超強力な、、、スナイパーライフルだ、、、そして、、丁度話をしている間に暴走が解ける。)
颯真「!?」
オーバーフロウが解除された。体は元に戻り普通の状態へ。
????(何をしている?早く作れ。)
颯真(分かった。)
彼の手からサンドスターが溢れ荷電粒子砲がずっしりと作られた。
????(荷電粒子砲の発射には、10ギガワット、、、つまり、1000万キロワットが必要だ。)
颯真(1000万キロワット…今作れるのかこれ、、、。)
????(そこで私の能力だ。)
颯真(?)
????(私にとって10ギガワットは、、容易い事だ、、、何せ雷を扱うからな。)
颯真(ま、さ、か、、、。)
????(その地点に物凄く遅い雷を落としチャージする。お前は尻尾でもなんでも良いから避雷針を作れ。私はそこに落とす。)
颯真(分かった…ターゲットスコープ起動、チャージ率表示、磁場表示、冷却装置良し、避雷針生成、防音ヘッドギア装着、システムオールグリーン。荷電粒子砲、、、起動ッ!いつでも来いッ!)
荷電粒子砲の砲身が伸びる。その後サイトが展開され、発射体制に入った。
????(分かった。必ず当てろよ。)
颯真(あぁ。)
サンダル「ちぃッ!小賢しい真似をッ!」
彼が近付いたその瞬間ッ!
バチッ!バチバチッ!ドゴーンッ!
雷が後方に設置した避雷針に向かって見事に落雷しエネルギーがチャージされて行く!
サンダル「雷、、、!?」
颯真「喰らいやがれッ!荷電粒子砲、、ッ!ファイヤァァァッ!!」
チュィィィィィィンッ!ドカァァァァンッ!
彼をターゲットスコープのど真ん中に入れてトリガーを引いた!その砲撃はビーム砲で、サンダルフォンに向かうッ!
颯真「ウォォォォォッ!」
サンダル「フィールド、、、全開ッ!」
チュインッ!ゴォォォォォォォッ!!
六角形の薄い半透明のフィールドを、何枚も展開して荷電粒子砲を防御するッ!
サンダル「グァァァァァ、、、ッ!」
皮膚が焼け焦げるッ!
颯真「どうだ、、、ッ!?」
サンダル「はァ、はァ、はァ、、、ッ!」
????(駄目か、、、。)
サンダル「今度はこっちの番だッ!」
凄い速度で接近して来るッ!
颯真(まずいッ!こっちに来るぞッ!)
????(冷却中か!?)
颯真(後1分ッ!)
????(撃て!早くッ!)
颯真(チャージも足りないッ!)
現在42%、、、。
????(雷を落とすッ!早く撃てッ!)
颯真(銃身が焼け落ちても知らないぞ!?)
????(最大出力ッ!ライトニング、、、クラッシュッ!!)
ゴロゴロ、、、ドゴォォォォォォンッ!
空から雷が避雷針に降りかかるッ!
颯真「相手がシールドを張るなら、、ッ!」
サンダル「喰らえェェェェェェッ!」
飛びかかるッ!
颯真「ウォォォォォォォリャァァァァッ!」
ガンッ!!バキッ!ドゴォォォォォンッ!!
銃身を相手にくい込ませて、至近距離で最大出力の荷電粒子砲を放つッ!しかしその銃身は焼け落ちてしまうッ!
サンダル「グァァァァァァァァァァァッ!」
バキバキ、、、パッカァンッ!!
辺りにはサンドスターが雪の様に降る。
颯真「!?」
????(やはりな、、、奴はセルリアンで天使に擬態していたか、、、。)
颯真(知っていたのか、、、!?)
????(フフ、、、私は知っていた、、、何せお前がマモンと戦っている時、、お前の仲間は私の幻覚で下圏に誘導していた、、、今頃第五圏だろう…そこで待っているぞ、、ハッハッハッハ…ハッハッハッハッハッ!)
そう笑いながら消えて行った。
颯真(チッ!なんてこった、、、ッ!)
荷電粒子砲をサンドスターに戻し、階段へと走って向かった。
マモン「、、、。」
彼女はただただ見ているだけだった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~時は戻りアスタロト組~
彼らは物陰に隠れていた。
アスタロト「まだ決着が着かないか。」
未だに格闘している音がする。
アンドロ「どうする、、、?決闘とはいえ、加勢するか?」
アスタロト「いや、このまま待とう。」
リョコウ「何故です?」
アスタロト「下手に加勢した所で、どうにかなる様な奴では無い。特に大罪者や七大天使なんかはそうだ。一人で敵軍の一般兵数十隊を一瞬で殲滅する能力を持って居る。」
旦那「それって、、、エースなんですか?」
アスタロト「そうとも限らない、、、天使や悪魔の中にも、戦闘を拒む者は居る。」
リョコウ「でもそれって、、、。」
アスタロト「そうだ。宿命なのだ、、、ッ!天使は悪魔を、、、悪魔は天使を倒す宿命にあるのだ、、、ッ!」
少し険しい顔をする。
アンドラス「かと言って私達悪魔では、神に遠く及ばない、、、そう、、、何も。」
アスタロト「天使も同様だ、、、この世界は何処か矛盾している、、、。」
旦那「、、、。」
アンドラス「、、、?」
リョコウ「見て下さい!彼処!」
アスタロト「……どこだ?」
砂埃が立ち上るがその中に誰かが走って来て居てそれは????が創り出した彼…颯真の幻覚だった、、、。
幻颯真「はァ、はァ、はァッ!」
物陰に滑り込む。
アスタロト「どうしたのだ?少年?」
幻颯真「今の内に早く下の圏へ行くぞ!理由は後で話す!急ぐぞ!」
アスタロト「分かった。」
アンドロ「仕方ないか、、、ッ!」
リョコウ「わ、分かりましたわ!」
旦那「はい、、、ッ!」
四人は幻覚に誘われ、第五圏へ向かった。
~第五圏~
アスタロト「それで、その理由とは何だ?」
幻颯真「残念な事に、、、今の俺じゃあいつは倒せない、、、。」
アスタロト「それで、逃げて来たと?」
幻颯真「あぁ、、、これで、サタンとの対話が、少し遠退いたな、、、。」
リョコウ「大丈夫ですよ!きっと出来ます。貴方なら、、、。」
旦那「そうですよ、、、。」
アンドロ「二人の言う通りだ、、確かに今は敵わないかも知れない、、サタン様と対話が出来ないかも知れない、、、でも、、、私は信じているぞ?颯真。」
アスタロト「その通りだ。今は最下層に行く事を目標としよう。」
幻颯真「あぁ、そうだな。」
と、、、その時ッ!
バチバチッ!ドゴーンッ!
とてつもなく大きな雷の音が響くッ!
アスタロト「!?」
旦那「か、、、雷!?」
リョコウ「いえ、、落ちる筈が無いんです。さっきの圏を下る前は快晴、、、雲一つ無い空でしたのに、、、。」
アンドロ「いや、、、雷を落とせる天使が…私の知る中で、、、数人、、、居るッ!」
アスタロト「何!?」
リョコウ「誰なんです?」
旦那「天使って雷落とすの!?」
アンドロ「あぁ、、、音から推察するが、、その内の一人に、、、
旦那「エレキブレイカー、、、!?」
リョコウ「、、、ッ!」
アンドロ「その名前は、、、ラミエル、、、意味は、、、神の雷霆、、、。」
リョコウ「
アンドロ「そうだ、、、あいつは雷を操る。この音、、、本気を出したか、、、!?」
ゴロゴロ、、、ドゴォォォォォォンッ!
すると、また大きな音が鳴るッ!
アンドロ「!!?」
アスタロト「この音は、、、ッ!」
リョコウ「ウ、、、ッ!!」
旦那「耳が、、、ッ!」
そして数秒後、、、。
アンドロ「止んだか、、、しかし何故雷が…加勢しに来たのか、、、?」
幻颯真「フッフッフッフッフ、、、ハッハッハッハッハッ!」
姿がだんだんと変わって行く、、、。
アンドロ「!?」
幻颯真「よくぞ見抜いたな…私はラミエル…神の雷霆と呼ばれる七大天使の一人だ。」
その姿は、、、。
幻ラミエル「それに私は幻覚を司るのだよ…君達にはここに誘導させて貰った。」
左目の周りが、クリアブルーになっており、左瞳は赤い。逆に右瞳は青く、普通の目だ。服装は青系統で統一されていて、トップスは膝上までのケープ付きウールコートと、ポリエステル製のVネックを着ていて、ボトムスはロングスカートを着ている。靴は紐靴で、紐がグレーで本体は白い。髪は全体的に青い色だ。翼は青く左右二対四枚が生えている。
アンドロ「何が目的だ、、、?」
幻ラミエル「ふむ、、協力してくれるか些か分からないが、、私はこの圏の何処かに幽閉されている。助けて欲しいのだ。」
アスタロト「、、、。」
リョコウ「、、、。」
旦那「、、、。」
アンドロ「確証は?」
幻ラミエル「ふむ…檻と言った方が正しいか分からないが、、、どうやら私の出せる本気の攻撃でもビクともしないのだ、、、。」
アンドロ「それは雷が落ちても壊れない…と言いたいのか?」
若干の敵対視もありながら質問する。
幻ラミエル「そうだな、、、正確に言えば、雷でも焼け落ちない、、、或は相性の問題で雷が効かないと言う事だ…見た目は金属製の頑丈な檻と言った所だ、、、。」
アンドロ「地面に埋まっている可能性は?」
幻ラミエル「無くはない…だが辺りを見渡す限りでは土や岩は無いな、、、。」
アンドロ「空中に垂れ下がっているのは?」
幻ラミエル「そうでは無いだろう、、、これだけ強力な攻撃をして物音一つ立てずに健在している、、、相当硬いか特殊な素材か。」
アンドロ「カモフラージュしているのは?」
幻ラミエル「その可能性が高いだろう、、、こちらからでは周りの景色が見えない。」
アンドロ「中からも外からもカモフラージュしているのか、、、厄介だな、、、。」
幻ラミエル「、、、。」
アンドロ「ん?」
その時、階段付近から粒子の噴出音がした。
幻ラミエル「来たか、、、。」
颯真「居たァッ!」
リョコウ「颯真さん?」
旦那「、、、。」
颯真「大丈夫か、、、って…こいつ誰?」
幻ラミエルを指さす。
アンドロ「名前はラミエル。神の雷霆と呼ばれた七大天使の一人らしい。」
颯真「七大天使、、、サリエルとかか?」
幻ラミエル「如何にも。しかし、七大天使と言えど七人では無いぞ?」
颯真「どう言う事だ?」
幻ラミエル「私達七大天使は言ってしまえばあれだが、天使の中で最上位の天使だ。」
颯真「つまりエリート中のエリートでなれるのはほんのひと握りって事か?」
幻ラミエル「そうだ。」
颯真「なるほど、、、。」
幻ラミエル「場合によっては八人で組む事もあるぞ?その際は八大天使となる。」
颯真「えっと、、、多くないか?」
幻ラミエル「まぁ七つの美徳者の一部も七大天使の中に入っている。」
颯真「ラファエルとか、、、?」
幻ラミエル「そうだ、、その中の三本の指に彼は入っている。」
颯真「三大天使の一人、、、。」
幻ラミエル「もっとも、彼は第二圏で戦っている様だがな、、、。」
颯真(ラファエルが第二圏で、、、?)
セリアン(どうする?戻るか?)
颯真(いや、このまま下に行こう。ラミエルを助けた後はあいつがラファエルと合流する感じが一番自然だからな、、、。)
エミカ(でもラファエルも仲間でしよ?)
颯真(第九圏で合流する方が得か、、、。)
セリアン(今はラミエルを助けよう。さて…何処に居るか、、、。)
アスタロト「一体何処に居るのだ?」
颯真「なぁラミエル、、、。」
ラミエル「なんだ?」
颯真「現状の説明プリーズ、、、。」
彼は少々困惑していた。
ラミエル「分かった。」
彼女は彼にさっきと同じ説明をした。
……………………数分後………………………
ラミエル「と、、、言う事だ。」
颯真「分かった、、それで…ここは第五圏…憤怒者の地獄、、、。」
と言った後、少し考え込んで、、、。
颯真「なぁ、、、もしかして、、、。」
アンドロ「なんだ?」
颯真「この沼の中じゃ無いか、、、?」
彼が指さしたのは、血色の沼スティージュ。
アスタロト「何!?」
アンドロ「そこは盲点だった、、、。」
颯真「雷を落としても壊れない、つまり雷のエネルギーが沼中に吸われたと言う事は、、檻が硬いんじゃなくて、そもそも雷自体が、檻に届いてないって事じゃないか、、、?」
ラミエル「なるほど、、、だからか。」
颯真「その証拠があれだ。」
沼の周りを指さす。その周りは沼の中の泥が飛び散っていた。
リョコウ「雷を落とした時に飛び散った泥…でしょうか、、、?」
アスタロト「この泥、焼け焦げて居るな。」
颯真「恐らくその中に居る可能性が高い、、と、俺は思ったが、、、。」
アスタロト「そうだな、どうだラミエル。」
ラミエル「確かにだな、、だから私から見て周りは見えないしお前達にも見えないのか…納得した、、、。」
旦那「じゃあどうやって助けるんですか?」
颯真「それは今から考える。」
リョコウ「でもその沼は深そうですし…。」
アンドロ「飛べたり、泳げたりする者、、、しかも泥中でだ、、、。」
リョコウ「厳しいですね、、、。」
一方でラファエル達は、、、。
~三対軍団~
時はまた少し戻り、第二圏。
ラファエル「クソッ!数が多過ぎるッ!」
両手の平からビームを連射するが、次第に力尽きて行く、、、。
悪魔1「へっへっへっ…大天使もここまでの様だな、、、ッ!」
悪魔2「さっさと殺っちまおうぜ!?」
ラファエル「グッ、、、ッ!」
片膝を地面に付く、、、。
悪魔3「うらうらッ!今までの怨み、、ッ!晴らさせて貰うぜぇ!?」
悪魔の一人がラファエルに斬り掛るッ!
ラファエル(ここまでか、、、ッ!)
彼が自身の消滅を覚悟した、、、その時ッ!
ドカァァァァァァァンッ!!
爆発音が第二圏に響き渡るッ!
悪魔1「あ?なんだぁ、、、?」
悪魔3「チッ、、、どこのどいつだ!?」
その悪魔は斬り掛るのを止めた。
????「最初から私を頼れば良い物を、、この頑固者め、、、。」
若干渋い声をしているその者は、、、ッ!
悪魔3「うぎゃあッ!」
パリンッ!
ラファエル「お前は、、、ッ!?」
~第三圏では~
サンダル「強い、、、ッ!」
ハニエル「流石に強いですね、、、ッ!」
彼女達も辺り一面悪魔に囲まれ立ち往生をし苦戦を強いられて居た、、、。
アンドラス「ハハハハハハ!この程度の事で私が殺られると思うなよ!?」
互いに両刃剣での鍔迫り合いが続く。
サンダル「なんなんだお前はッ!」
ガキンッ!
アンドラス「私はアンドラスッ!サタン様に仕える親衛隊隊長だ、、、ッ!」
ガンッ!
サンダル「アンドラス!?ソロモン72柱が何故ここに居るッ!?」
一旦距離を取る。
アンドラス「私はソロモンではなくサタン様に仕える悪魔、、、彼も魅力的だがッ、、、私はサタン様だけに使えるのだッ!」
サンダル「何故サタンに仕えるッ!?」
アンドラス「分かるだろう、、?サタン様は私を救ってくれた救世主なのだ、、、ッ!」
サンダル「救世主、、、?」
アンドラス「そうだぁ、、、お前達天使には到底理解出来ないだろうが、、、私にとってサタン様は救世主なのだッ!だからこそ皆はサタン様とルシファー様に仕えるのだ、、、そう…あの方々のカリスマは素晴らしい!」
サンダル「まるで意味が分からないぞ!?」
アンドラス「言った所で無駄だった様だな…この辺りで決着を着けよう、、、。」
一方でハニエルは、、、。
メフィスト「ハッハッハッハッ!どうした?生命の樹の者よ…その程度で私を満足出来るとでも思ったか!?この程度、、、私の主、ルシファー様に遠く及ばぬぞ?」
特殊な赤黒い球を彼女に投げつける。
ハニエル「グッ、、、ッ!」
青白い半透明な球体状のシールドを張るが、その特殊な球によって罅が入る、、、。
ハニエル「戦う事なんて、、、ッ!」
メフィスト「嫌いを押し付けるか?天使よ…私は大好きだがね、、、?そうだ、、、主を守る為、、、戦い、強くなり、敬服するッ!それが私だ…これまで言っても尚、、、まだ分からぬと押し切るか?」
ハニエル「分かりませんよ、、、そんな事…僕には、、、分かりません、、、ッ!」
メフィスト「そうか、、、ならば死ねッ!」
特大の球を投げつけようとしたその時ッ!
ハニエル「、、、ッ!」
????「危ないッ!」
寸での所でハニエルを回収して回避する!
メフィスト「誰だ、、、!?」
突如上空から現れた青色の天使は、、、!?
ハニエル「貴方は、、、!?」
????「いや〜危ない危ない、、、ナイスタイミングだったね、、、ハニエルさん?」
ハニエル「ケルビムさん、、、!?」
ケルビム「おまたせ。それにしてもまぁ、、流石だね〜…セラフィムさんの予報は。」
二人とも自身の翼で空を飛んでいる。
ハニエル「セラフィムさんが?」
ケルビム「僕達の隊長さんも一緒さ。」
ハニエル「智天使の隊長って…まさか!?」
ケルビム1天使の中で最強の武人と呼ばれたその名前は、、、智天使長ゼルエルッ!まぁ別名はケルヴィエルとかなんだけど、、。」
ハニエル「ゼルエルさん来てたんですか?」
ケルビム「そうそう、、、ラファエルさんの救助に行ったから、もう少し後かな。」
戻ってラファエルが居る第二圏では、、、。
~最強の武力を司る天使~
ゼルエル「これ程の軍団、、、やはり、、、サタンは何かを企んでいるか、、、。」
その姿は、白いトキンを着ていて、その上に黒いヒマティオンを羽織っている。前髪には緑色の草木をモチーフにした髪飾りがあり、瞳は暗緑色。
ラファエル「相変わらずの古典的な服装、、変わらないな、、、ゼルエル。」
ゼルエル「ふん…そう言うお前も変わらないではないか、、、本当に何かあってからでは遅いのだぞ、、、?」
ラファエル「分かってる、、、だが、上位の天使が一度に天国から居なくなるのはまずいんじゃないのか、、、?」
そう言いながら立ち上がる。
ゼルエル「その点は心配ない。智天使達は、ウリエルに任せてきた。」
ラファエル「大丈夫かよ、、、。」
一方で天国、、、ウリエルは。
ウリエル「はぁ、、、全く、、、うちの長は何かを感知したと思ったら、、、。」
ケルビム2「まぁまぁ僕も手伝うからさ。」
ウリエル「ありがたいのです、、、。」
ゼルエル(また迷惑を掛けてしまったな、、しかしこれが私の役目…今は殲滅するのみ。辺り一面の悪魔、、、胸が高鳴るぞ。)
ラファエル「さて、、、どうする?」
ゼルエル「私が全て方そう、、、。」
ラファエル「頼んだ。俺は下圏へ向かう。」
ゼルエル「あい分かった。」
ラファエルは階段を使い、下圏へ向かった。
ゼルエル「さぁ掛かって来い悪魔共、、、私の一撃で全てを終わらせてやろう、、、。」
~ラミエル救出作戦~
颯真「どうしようか、、、。」
旦那「、、、。」
リョコウ「何かあれば、、、。」
アスタロト「私が行こう。」
アンドロ「アスタロス!?」
アスタロト「私もクリエイターだ。心配には及ばない、、、。」
颯真「俺も行こう。二人なら持ち上げられるかもしれないしな、、、。」
アンドロ「なら私は周囲の警戒を。」
リョコウ「私は階段付近を。」
旦那「私もリョコウバトさんと同じ。」
アスタロト「分かった。行くぞ少年。」
颯真「あぁ。」
ドッポーンッ!
二人はクリエイター形態になり、血色の沼、スティージュへと飛び込んだ。
颯真(見えねぇなこれ、、、。)
アスタロト(慌てるな少年。泥底の中央に、生体反応が出ている。恐らくそこだろう。)
颯真(そこにラミエルが居るのか、、、。)
アスタロト(形状がどうであれ檻を地上まで持ち上げる必要がある。)
颯真(持ち上げるにはかなりの推進力が必要だが、、、。)
アスタロト(足りるかどうか分からないが、やるしかないだろう、、、?)
颯真(そろそろ近い、、、。)
アスタロト(あった…これが奴を閉じ込める檻、、、頑丈そうだ。)
颯真(さて、、、持ち上げるか、、、。)
アスタロト(あぁ。)
颯真(せぇ、、、のッ!!)
アスタロト(グゥ、、、ッ!)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
二人はスラスターを使い、檻を持ち上げる!
ラミエル(来たか、、、。)
アンドロ「来たな?」
リョコウ「アンドロマリウスさん!」
階段方面から飛んできた。
アンドロ「なんだ?」
リョコウ「階段付近から誰か、、、。」
旦那「なんか、白い姿をした、、、。」
食い気味に彼は言う。
アンドロ「不味いな、、、。」
リョコウ「え?何でですか?」
アンドロ「天使達の動きだ…奴らは最下圏を目指して進軍している。」
リョコウ「何で分かるんですか?」
アンドロ「私は諜報員だぞ、、、?こんな事もあろうかと、、、第三圏に、隠しカメラを置いてきた。だから全体の動きが分かる。」
リョコウ「なるほど、、、。」
アンドロ「だが私ではな、、、。」
リョコウ「どうにかして時間を、、、。」
と、、、その時。
ドボォンッ!キュイィィィィィィン!!
颯真「抜けたァッ!」
アスタロト「やったぞッ!少年ッ!」
檻が沼から出てきた。そのまま地面に降ろし一息つく。
颯真「ふぅ、、、何とかなったが、、、。」
アスタロト「今度は檻の解錠か、、、。」
ラミエル「はじめまして、、、だな。」
彼女が作り出した幻影は既に消えていた。
颯真「あぁ、、、しかし、、、硬いな、、、この檻、、、。」
アスタロト「生半可な攻撃では、壊れそうに無いな、、、。」
ラミエル「すまないが、、この檻から離れて貰えるか?」
彼女の瞳が輝いている。
颯真「あっ。」(察したわ、、、。)
アスタロト「なるほど、、、。」
二人は檻から離れつつ他の三人にも伝えた。
ラミエル「さて、、ゆくぞ?しっかり距離を取ったな?!」
颯真「あぁ!大丈夫だ!」
ラミエル「ではゆくぞッ!最大出力、、ッ!ライトニング、、、クラッシュッ!!!」
その、100メガワットにもなる雷は、檻に当たった瞬間、真っ赤な液体となり融ける!
颯真「ウソーン、、、。」
そう言って彼女の元に近付いて行く。
ラミエル「さて…助けてくれたお礼に天使の事を幾つか教えてやろう…何がお望みだ?」
颯真「う〜ん、、、それなら、渾名みたいな感じの名前があっただろ?それを頼む。」
ラミエル「そうか、、、なら先ずは私から…さっきも言ったが私の名前はラミエル、、、意味は神の雷霆。雷と幻視を司る天使だ。」
颯真「じゃあラファエルは?」
ラミエル「ラファエルか、、、名前の意味は神は癒される。治癒を司る三大天使の一人でセフィロトの樹の八番目を護っている。」
颯真「なるほど、、次は各階級の長について知りたいが、、、。」
ラミエル「ふむ、、、私が知っている者なら答えるぞ?」
颯真「熾天使長は?」
ラミエル「今はミカエル指揮しているが、、以前はルシファーが指揮していた。」
颯真「ミカエル、、、?」
ラミエル「意味は神の如き者、、三大天使の一人で勇気と正義を司る。一方でルシファーは堕天使だ。以前は天使軍を率いていたが、神が人間に愛を注ぐ事に腹を立て半数が反旗を翻した。だがその大半が堕天し、今の悪魔を作った、、、とされている。」
と、、、その時ッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
第五圏の天井に罅が入り、、、。
颯真「なんだ、、、!?」
ラミエル「遂に来たか、、、。」
彼女は奴が来た事にニヤニヤしている。
リョコウ「見て下さい、、、あれ!」
彼女が指さした次の瞬間ッ!
アンドラス「チッ!天使どもめッ!」
メフィスト「まさか、、、ッ!」
ラファエル「うわぁァァァッ!」
ハニエル「ちょっとッ!」
サンダル「やり過ぎだろ!?」
ゼルエル「ふん、、、。」
アスタロト「なん、、、だと!?」
旦那「あわわわわッ!」
リョコウ「なんなんですか、、、!?」
アンドロ「最悪だ、、、。」
颯真「天使が降ってきた!?」
ラミエル「さて、、、どうなるか、、、。」
遂に出会ってしまった天使と悪魔達、そして颯真達五人!果たして、颯真達はどうなってしまうのか!?次回に続くッ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~後書き~
どうも、彩月です。今回はなんと!天使達のオンパレードでした!皆の知ってる天使が、わんさかいました!次回はどうなって行くんでしょう!次回もお楽しみに!
追記:遅れてしまって申し訳ないです。
リアルタイムな話、私がテスト期間と言う事もあり、遅れてしまいました。お預けな感じですが、また時間があり次第書いて行きますので、首を長くしてお待ち下さい。
❊来週は投稿出来ないかも知れませんが、、恐らく来月から投稿を再開します。しばらくお待ち下さい。
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