EP No.006「地獄巡り④」

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❊注意!このお話にはR15描写があります!注意して見て下さい!

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~前回の最終シーン~

アンドロ「そうか、、、さて、、、気を取り直して、、、次は第四圏だ。」

颯真「第四圏貪欲者の地獄?」

アンドロ「そうだ。吝嗇と浪費は罪である。よってここに落とされる。内容は重い金貨の入った袋を真反対に転がしつつ互いに罵り、言い合う場所だな。」

颯真「何とも言えない地獄だな、、、。」

リョコウ「でも、この下に、、、。」

アンドロ「そうだな。」

旦那「恐ろし過ぎます、、、。」

と、身震いする。

颯真「じゃあ、、、行きますか。」

アンドロ「あぁ。」

アスタロト「そうだな。少年。」

リョコウ「はい、、、。」

旦那「頑張ります、、、。」

五人は更に階段を下って行く、、、。


~前回の続き~


颯真(第四圏…か、、、もしかしたら、、、大罪者がいるかもしれないな、、、。)

エミカ(この地獄って、何かおかしいよね。ほら、ベルゼバブみたいな、、、。)

セリアン(、、、。)

エミカ(どうしたの?セリアン。)

セリアン(いや…颯真がリターニーの能力を使った時、誰かが、、、語りかけて来た気がした、、、前に聞いた、誰かの声だ。)

颯真(誰かの声、、、?)

セリアン(あぁ、、、。)

颯真(分からない…でも確かに俺は聞いた。女性の声だ、、、懐かしい、、、でも小夜李とは違った、、、。)

エミカ(そっか、、、でも今は気にしてる暇って無いんじゃない?)

颯真(あぁ、、、次は第四圏、出るとしたらマモンに他ならないな、、、。)

セリアン(そう、、、だな、、、問題はどこに居るかだ、隠密をして居たら私達の勝機は無くなるが、、、。)

颯真(でも行くしか無いだろ?サタンに会いに行く為には、地獄の最下層コキュートスに行く必要があるのだから、、、。)

エミカ(確か、極寒地獄だったよね?)

颯真(あぁ。)

セリアン(そうだな。)

エミカ(大丈夫なの、、、?)

颯真(現状は無理だな、、、。)

セリアン(だが方法はある。)

エミカ(どんなの?)

セリアン(周囲の氷をサンドスターに変換しそれで得たエネルギーで熱を作る。)

エミカ(はぇ〜、、、?)

どうやら難しくて理解出来ない様だ。

セリアン(つまり、装甲の内部に暖房装置を取り付けるんだ。)

セリアンが補足説明をする。

エミカ(なるほど、、、。)

颯真(とりあえず、今は最下層を目指そう。この調子だと、、他の大罪者が行く手を阻むだろうし、、、何より、俺達以外の誰かが、この先に居る気がする、、、。)

セリアン(大罪者以外か?)

颯真(あぁ。何か暗躍する奴が居る…そんな気がするんだ、、、。)

セリアン(暗躍、、、それも気にかけるか…しかしどうする?下手をすれば三つ巴、、、いや、四つ巴も有り得るぞ?)

颯真(いや…四つ巴は無いかも知れないが、それ以上に体力だ。人間や普通のフレンズも居る。この辺りで休憩するのもありだ。)

と、、、その時。

ギュルルルル、、、。

颯真「ん?」

アスタロト「、、、?」

アンドロ「なんだ、、、?」

旦那「すみません、、、お腹空いちゃって…何か食べ物ありますか、、、?」

リョコウ「私もお腹空きましたわ、、、。」

旦那、リョコウバトは、お腹が空いてしまい階段に座り込んでしまった。

アスタロト「そうか、、、人間はお腹が空くのか、、、ふむ。」

アンドロ「と言ってもだな、、、。」

颯真「待ってろ。今作る。」

旦那「?」

リョコウ「作る、、、?」

颯真「う〜んと、、、何が良い?」

旦那「コロッケを、、、。」

リョコウ「じゃあ私も、、、。」

颯真「わかった。」

旦那「え、、、!?」

リョコウ「!?」

次の瞬間彼の両手からサンドスターが溢れ…食べ物を形成して行く、、、そう。コロッケだった、、、そして彼の手には熱々コロッケが形成された。

颯真「ほらよ。冷めない内に食べな。」

二人に袋入りのコロッケを手渡す。

旦那「本当に、、、コロッケだ、、、。」

リョコウ「えっ、、、えぇ、、、。」

二人は驚きながらもその食べ物を口にして、揃って同時にこう言った、、、。

旦那・リョコウ「美味しい、、、。」

颯真「そうか。」

アスタロト(今私の内心は凄く驚いている…少年の才能が垣間見えた、、、。)

アンドロ(凄いな、、、しかし、何からその食べ物を、、、?)

颯真「さて、、、暫く休憩するか。」

アスタロト「あぁ、、、そうだな。」

アンドロ「まぁ、、さっきまで歩いてばかりだったしな、、、そうしよう。」

と、、、数秒後、、、。

旦那「あの、食べなくて良いんですか?」

彼が率直な質問を三人に投げかける。

颯真「ん?食事の事か?」

アスタロト「ふむ、、、。」

アンドロ「私達悪魔はしないな。」

旦那「しない、、、とは?」

アンドロ「者によるが、代わりに何かを生命のエネルギー源にするのだ。」

旦那「ん、、、?」

アンドロ「私達ソロモン72柱は、一部例外を覗いて闇をエネルギー源としている。」

旦那「闇、、、?」

アンドロ「そうだ。だから私達悪魔は食事を一切必要としない。」

旦那「じゃあその例外とは、、、?」

アンドロ「例えば大罪者だな。」

旦那「大罪者、、、?」

アスモデウスやベルゼバブの姿を思い出す。

アンドロ「大罪者は罪人の魂をエネルギー源としている。」

旦那「、、、。」

リョコウ「、、、。」

二人の顔が、、、青くなる、、、。

アンドロ「どうした?」

リョコウ「いえ…なんでもありませんわ。」

旦那「大丈夫、、、です。」


……………………数分後………………………


アンドロ「そろそろ行けそうか?」

彼が立ち上がりながらこう言う。

リョコウ「はい、、、。」

旦那「大丈夫です。」

颯真「よし、、、行こう。」

アンドロ「では、次の圏へ。」

五人は第四圏へと向かった、、、。


~天使組~


ラファエル「ここが第二圏、、、思ったより風が強いな、、、ッ!」

ハニエル「そろそろ階段ですよね、、、ッ!やけに、、、遠くないですか!?」

サンダル「そうだな、、、ッ!しかし、、、この感じ、、、思った以上に、、、敵が多いみたいだな、、、ッ!」

周りを見てみると、、、既に囲まれていた。

ラファエル「チッ、、、なら強行突破だッ!一点だけ穴を開ける!その隙に階段を!」

サンダル「あぁ!」

ハニエル「はい!」

ラファエル「ラファエル!道を開くッ!俺の攻撃を喰らえぇぇぇぇッ!」

両手の魔法陣から放たれたのは二本のビームであり、敵を一掃して行くッ!


~悪魔組(アンドラス)~


ラファエル達天使が第三圏を通過した数分後アンドラス達悪魔は第三圏にて天使達を待ち構える。

アンドラス(ここで天使達を迎え撃てとの事だったが、、、何時来るのか、、、。)

メフィスト「なぁアンドラス、、、。」

暗闇から現れたのは、、、吸血鬼に似た男…いや、悪魔と言った方が近いか、、、。

アンドラス「どうしたメフィストフェレス。持ち場を離れるな。」

メフィスト「まぁまぁ良いではないか。」

その姿は吸血鬼なのだが、悪魔の尻尾と角があり、爪が長い。赤黒いマントを羽織り鋭い眼光で彼を見つめている、、、瞳は黒白目でまるで夜に住まう者だ。

アンドラス「それで、、、何の用だ?」

メフィスト「彼らが、、、第四圏に到達したそうだなぁ、、、。」

アンドラス「第四圏、、、マモンか…。」

メフィスト「しかも、その内の一人が物凄く強いと聞くぞ、、、?」

アンドラス「だからどうしたと言うのだ?」

メフィスト「心配では無いのか?」

アンドラス「あのお方は地獄の誰よりも強いのだ。負ける筈が無い、、、それに、お前の主も強いのだろう?」

メフィスト「勿論だろう…?ルシファー様が弱い筈無いのだ、、、しかし、来ないな。」

アンドラス「待っていれば来る、、、ミノスは断罪する者だ…天使達をそう簡単に通す訳には行かないだろう、、、。」

メフィスト「ハッハッハ…私達は主をお守りする事、、、それだけが生き甲斐、、、。」

アンドラス「…サタン様をお守りする為。」

メフィスト「ルシファー様に仕え、最上級の栄光を与える為、、、。」

アンドラス・メフィスト「我ら、、主の御心に誠意を持ちて応える為に、自身の全てを…主に捧げ、、、その使命を果たす。」

アンドラス「だからこそ、、、。」

メフィスト「なればこそ、、、。」

アンドラス「悪魔には悪魔なりの…救世主が必要なのだ、、、。」

メフィスト「弱者には弱者としての、英雄が必要なのだ、、、。」

二人同時に言った、、、その数秒後。

悪魔兵「アンドラス様!メフィスト様!」

アンドラス「なんだ、、、息を切らして。」

文字通り悪魔の偵察兵が息を切らして二人の前に走って来た。

メフィスト「何があった?」

悪魔兵「敵襲です!敵は、、、大天使です!生命の樹の者達かと、、、ッ!」

アンドラス「まさかな、、、こんなにも早く来るとは、、、行くぞ、メフィスト。」

メフィスト「ふん、、、言われなくても。」

アンドラス「親衛隊、全軍に告げる…天使達を排除せよ!サタン様のテリトリーに近付けさせるなッ!」

メフィスト「護衛隊、総員に告げる…親衛隊と協力し、大天使を排除せよッ!」

悪魔が天使達三人の元へ押し寄せてくる!


~悪魔組(サタン)~


サタン「ふむ、、、争いが始まったか、、、彼らは第四圏、、、天使達に保護される前にこちらで何とかするか、、、マモン。」

指を鳴らし、マモンを呼び出す。

マモン「なになに?どうしたの?サタン。」

そう言い影から現れたのは、メラニズム色のサーバルだった、、、彼女の右目が黒く、、召喚陣が描かれている、、、。

サタン「彼らが第四圏に入った。」

マモン「私のテリトリーに?」

サタン「そうだ。だがその者達は我に会いに来ているそうだ、、、。」

マモン「なんでなの?」

サタン「どうやら我と対話するらしいな、、滑稽だ、、、。」

マモン「そっかー、、、じゃあ連れて来れば良いんだね?」

サタン「あぁ、、、だが、我の力に及ぶか…確かめて来て欲しいのだ、、、。」

マモン「確かめる?」

サタン「我より弱い奴は、ルシファーが攻撃してしまうからな、、、そうだろう?」

ルシファー「サタン様より弱い奴なんて、、僕の敵じゃない、、、やっつけるよ?」

マモン「仕方ないな…私がじっくり見極めてあげるから、楽しみにしててねー!」

サタン「あぁ、、、。」


~颯真組~


颯真「そろそろか?」

アンドロ「そうだな、、、。」

アスタロト「どうやら、、、彼女自身が直々にお出迎えみたいだな、、、少年、、、。」

リョコウ・旦那「、、、?」

階段を出て暫く歩いていると、、、。

マモン「はいはーい!ストーップ!」

颯真「まさか、、、。」

マモン「そのまさかだよー?」

颯真「しかも前より強化されてやがる、、、ソロモン72柱だったんだな、、、。」

マモン「そうだよ!私はね、ソロモン72柱番号7番!アモンって呼んでね!」

颯真「それで、、、?」

マモン「ふっふっふーん、、、私は君を案内しに来たんだよ?」

颯真「君、、、って事は、アンか?」

マモン「ノンノン、、、君だよ!」

指は彼、、、颯真を指していた。

颯真「…え?」

マモン「いやーね?面倒な事になってさー。サタンから君を小手調べして来てって言われちゃったんだよね、、、。」

颯真「サタンから!?」

マモン「そうそう。」

颯真「なら早くやろう、、、けも比べを。」

彼から黒いオーラが少し出ていた、、、。

マモン「…?」(なに、、、この感じ、、、まるでサタン、、、いや、、、それ以上、、ルシファーより上だって言うの、、、?)

颯真(この感じ、、、そろそろ来るか、、、なら丁度良い、、、あれをやるしか無い。)

マモン「それじゃあ、、、それ以外の仲間は下がろうか、、、。」

アンドロ「わかった、、、。」

アスタロト「決闘と言う事か、、、。」

旦那「、、、。」

リョコウ「ご武運を、、、。」

彼とマモン以外の四人は二人から距離を取り静観する。

颯真「あぁ、、、。」

マモン「さて…じゃあ早く終わらせよっか。短期決戦で行くよッ!」

すると、、彼女の体からサンドスターロウが溢れ出し、辺りを包み込むッ!

颯真「!?」

セリアン(これは、、、オーバーフロウ!?最初から本気と言う事か、、、ッ!)

エミカ(どうしよう、、、ッ!)

マモン「ふっふっふーん、、、私の全力に…勝てるかな!?」

颯真「あぁ、、、勝ってやるよ、、、俺には負けられない理由がある、、、ッ!」


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❊R15グロ描写注意!

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~VSマモン戦~


マモン「行っくよーッ!」

すると彼女は瞬間移動したかの様に、颯真に肉薄するッ!

颯真「、、、ッ!」

彼はユニオンフレンズを起動し盾を構えた!

マモン「そんな弱い武器、、、一撃でッ!」

両手が黒く染まるッ!

颯真「良く見極めれば、、、ッ!」

彼女が攻撃する寸前で盾をパージし、それを利用して背後に回り込むッ!

颯真「ハァッ!」

背後から蹴りを入れるッ!

マモン「居ない、、、?グッ!」

颯真「先ずは一撃ッ!」

シールドの近くに移動し、回収しようとしたその時!彼女の能力が発動する!

マモン「う〜ん、、、距離を取られたら私が攻撃出来ないからさ、ちょっとこっちに、、来てッ!」

マモンを中心として、引力が発生する!

颯真「!?」

ジリジリと引っ張られて行く!

マモン「そ〜れッ!」

颯真「それならッ!」

ガンッ!ドォンッ!

足元にあるシールドを蹴り上げて、シールドバッシュを喰らわせるッ!

マモン「グハッ!と言うとでも思った!?」

彼女の引力は止まったが、、、。

颯真「何!?皮膚が、、、硬化した!?」

彼女の皮膚は黒くなっていた!

マモン「ふっふっふーん!私には硬化能力があるんだよ!この、、、最強の盾がね!」

颯真「最強の、、、盾!?」

マモン「そうッ!だから今の君じゃあ、、、私に傷一つ付けられないんだよッ!」

颯真(どうする、、、?)

エミカ(現状じゃどうしようも、、、。)

セリアン(いや、、、一つだけある。)

颯真(一つだけ、、、?なんだ?)

セリアン(私達でけも合体をするんだ。)

エミカ(けも合体…?あのケルベロスとした様な感じの、、、?)

セリアン(そうだ。私達のアーマーが、、、MarkⅡに進化したんだ!)

エミカ(マーク、、、ツー?)

颯真(なんだそれ、、、?)

セリアン(これで他の形態に頼らずとも、、十分な火力や性能が出せる、、、。)

颯真(なるほど、、でも練習する時間なんて無いぞ、、、?)

セリアン(大丈夫だ。使い方は前より簡単になっている。武装は前より少ないが、その分強力だ。時間が無いッ!今急行する!)

颯真(分かった、、、やるぞエミカ。)

エミカ(分かった!)

マモン「何を考えてるか知らないけど、、、私には、、、効かないからねッ!」

両腕を硬化して殴りかかろうとする!

颯真「それはどうかな、、、?」

マモン「え?」

攻撃の手が止む。

颯真「確かに今の俺じゃあサタンと対話するどころか、お前にすら勝てない。」

マモン「どう言う事、、、?」

颯真「だが、、、俺は一人じゃないんだ。」

マモン「まさか、、、いやでも、、、ッ!」

颯真「そのまさかだ、、、だが、、、お前の思う奴では無いんだ、、、。」

マモン「まさか援軍を、、、誰ッ!?」

颯真「そうだ、、、俺が援軍だッ!」

マモン「君が…援軍!?アッハハハハハハハハハハハハ!面白いね!俺が援軍だなんて!一人軍隊ワンマンアーミーじゃあるまいし!」

颯真「時期に分かる、、、嫌でもな。」

マモン「それが本当なら、、、本隊はどこに居るのかなぁ?アッハハハハハハッ!」

颯真「そうだな、俺は本隊でもあり援軍だ。この言葉を覚えておけ、、、。」

マモン「本隊でもあり援軍?まるで意味が…まさか、、、ッ!」

颯真「漸く気付いたか、、、そうだ、、俺はクリエイターだ。と言う事は…分かるな?」

マモン「早めに決着を着けないと、、、私の負けになる、、、ッ!」

颯真「そうだ、、、それに、、上圏で奴らが戦っている。どの道を通ろうがお前は俺達を全滅させるしか勝機は無い、、、。」

マモン「ぐぬぬ、、、謀ったなッ!?」

颯真「状況に関してはたまたまだ。だが、、お陰でお前を降参させる事が出来る。」

マモン「……認めない、、、私は、、、ッ!降参なんか、、、ッ!」

辺りには緊迫した雰囲気が流れる。

颯真「諦めるんだ、、、俺は、、、お前を…討ちたくない、、、俺に撃たせるな…ッ!」

マモン「そんな甘い考えはね、、、地獄じゃ通用しないよ、、、ッ!」

颯真「でも貫き通す!それが俺の交わした…大切な約束だから、、、ッ!」

マモン「約束、、、約束ッ!そんな事をした所でッ!君は、この世界の事を何も分かって居ない、、、ッ!約束はね…誰かを裏切る時のフラグなんだよ、、、?」

颯真「だとしても、、、だ。」

マモン「、、、。」

颯真「そんなフラグ、へし折ってやる。」

彼の雰囲気が、、、少し変わった、、、。

マモン「ハハッ!まだそんな事を、、、ッ!私に慈悲でもかけてるつもり、、、?」

颯真?「見苦しいぞ、、、。」

彼の瞳が段々金色になって行く、、、。

マモン「、、、!?」

颯真?「確かに慈悲は掛けている、、、だがこの後どうするかはお前次第だ。」

マモン「その瞳、、、神の証、、、ッ!」

颯真?「聞いているのはこちらの方だ、、、どうする?強欲の罪、、、マモンよ。」

マモン「神が、、、何故ここに、、、ッ!」

颯真?「私の手を取り慈悲を受けるか、、、又は手をはたき自ら本当の地獄に堕ちるか。」

彼は彼女に手を差し伸べる。

マモン「私は、、、ッ!」

セリアン(颯真ッ!来たぞッ!)

この声掛けで瞳が元に戻る。

颯真「来たか、セリアンッ!」

セリアン(少々手間取ったが、無事にここに来れたッ!けも合体を行うが、良いな!?)

颯真(了解ッ!ユニオンフレンズ、、、合体準備状態に入る!)

エミカ(分かった!)

セリアン(了解!)

マモン「あ、、、あぁ、、、あれは時の神…■■■■、、、。」

この言葉に彼は反応したが聞こえなかった。

颯真「?」

セリアン(やるぞ颯真!)

颯真(分かった!)

セリアン(M56“SERIAN”MarkⅡ!)

颯真(ユニオンフレンズ!)

セリアン・颯真(けも合体ッ!)

ブォーン!ガシャンッ!シューンッ!

ビークル形態から、主砲、ガトリングガン、盾、レッグに別れて変形しユニオンフレンズの各部位に合体する!装甲は青迷彩になる!

颯真「完成だッ!これが俺達の絆の一部ッ!ユニオンフレンズ・ブレイバーッ!」

マモン「ブレイバー、、、私の…負け…ッ!そんな事ない、、、ッ!私は、、、ッ!」

オーバーフロウが解除される。

颯真「喰らえッ!破甲榴弾砲ッ!」

ドォォォォンドカァンッ!

マモン「グッ、、、グァ、、、ッ!」

グシャッ!バキバキ、、、ッ!

硬化能力で両腕を硬くし、クロスしてガードするが、両下腕の内側が抉れ、弾が溝落ちに突き刺さるッ!

マモン「まさか、、、カハッ!有り得ない…私の、、、最強の盾が、、、敗れるなんて…有り得ない、、、ッ!」

地面に倒れ込む。


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❊R15暴力、グロ描写注意!

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~悪魔の存在意義~


颯真「大丈夫かッ!」

走って駆け寄る。

マモン「ウッ、、、。」

彼女の傷口からは、血が流れていた。

颯真「待ってろ、、、今助けてやるッ!」

ユニオンフレンズを解除した。

マモン「、、、。」

傷口から弾を抜き取り治療する。その途中で彼女がこう言葉を零した、、、。

マモン「何で、、、私なんかの為に…。」

颯真「誰も死なせちゃいけないんだ。あの時した、、、大切な約束があるから、、、。」

マモン「ハハ、、、まさか本当ににフラグをへし折るなんて、、やっぱり私じゃ敵わないみたいだね、、、勿論連れて行くけど、、、今の状態じゃ、、、歩けもしないよ…。」

瞳に光が無い、、、。

颯真「そんな、、、まさかッ!」

マモン「フフ、、、私達悪魔は頑丈だから、簡単には、、、死なな、、、グハッ!」

血を少し吐き出す。

颯真「大丈夫か!?」

マモン「大丈夫、、、それより、、、私の…人間だった頃の、、、話を聞いてくれる?」

少し笑みを浮かべながら、彼に話しかけた。

颯真「……あぁ。」

マモン「私はね、貧しい村の出身だったの…土壌が良くなくて、、、農作物もあまり採れなかったみたいで、、両親は私に物を、、、何も与えてくれなかったの、、、。」

颯真「、、、。」

マモン「でも、、、森の中、栄養失調で死にかけた私に、、サタンはこう言ったの、、。『我の仲間にならないか』って、、、最初は不気味だったよ…でもサタンは、、私の親になってくれたの、、、愛情もいっぱい注いでくれた、、、私にとってサタンは、、、仲間じゃなくて、、、家族だから、、、。」

颯真「家族、、、。」

マモン「それから私は全てを求めた…今まで得られなかった愛情や友達も全部、、そこでソロモンにあったの、、、。」

颯真「ソロモン、、、?」

マモン「うん、、そして彼は、、、私に力を与えてくれた、、、この世界を、、、一緒に変えようって、、、でも私はサタンと一緒に居たかったから、断ったの、、そしたら…」

颯真「そしたら、、、?」

マモン「『君は君の為に生きるべきだ』って言われて、、、私は凄く迷った、、、。」

颯真「命の恩人に仕えるか…はたまた自分の願いを叶えるか、、、究極の選択だな。」

マモン「そう、、、だから、、、二つ同時に叶えようとしたの、、、その夢を。」

颯真「そしたら、、、大罪者に、、、?」

マモン「突然獣耳と尻尾が生えて、、、右目には召喚陣が、身体は黒く染まったの、、、その時サタンに、、、怖い声で言われたの…『この愚か者』って、、、ねぇ、、、なんでサタンは私に怒ったの、、、?教えて?」

颯真「それはきっと、、、自分の世界に引き込みたく無かったからじゃないか、、、?」

マモン「、、、?」

颯真「お前には…そうなって欲しくなかったから、、、怒ったんじゃないのか、、、?」

マモン「……そっか、、、私は、、、余程の愚か者だったんだね、、、だから、、、。」

颯真「命の恩人に恩を返ししたい気持ちは、俺には分かる…だが、人間は強欲なんだ、、一度に全部叶えようとすると、、、かえって空回りするもんなんだ、、、だからさ、、、今だけじゃなくて、、、これからの数十年に意識を向けて、、、どうしたら叶えられるか考えてみろよ、、きっと良い方法が見つかるから、、、良い意味で、、、自分に、素直に生きようぜ?」

マモン「分かったよ、、、フフ、、、私は、強欲の罪の悪魔…マモン。君は、、、?」

颯真「俺は颯真…エゾオオカミの颯真だ、、宜しくな、、、?」

マモン「うん、、、宜しくね、、、颯真。」

話が終わり掛けた、、、その時ッ!

サンダル「おい!そこのお前!」

颯真「、、、?」

サンダル「お前だお前!今振り向いた奴!」

颯真「俺か、、、?」

サンダル「そうだ!」

少しイラついた表情をしている。

颯真「何か用か?」

立ち上がり悪魔の彼女から離れる。

サンダル「何をしている?」

少し落ち着いた様だ。

颯真「アイツを治療していた。」

サンダル「治療、、、だと!?お前サタンの手先だな!?そうだろ!?」

地面に倒れ込んだマモンを見てそう言う。

颯真「違う、、、怪我をしてたもんで…治療していただけだ。」

サンダル「嘘を付くな。」

颯真「本当の事だ。」

少し食い込む様に言う。

サンダル「、、、。」

颯真「そろそろ良いか?合流して更に下圏に行きたいんだが、、、?」

サンダル「下圏、、、まさかッ!」

颯真「そうだ。サタンに会いに行く。」

サンダル「……丁度良い、、、お前に聞く事が増えた、、、先ずはそいつから離れろ。」

颯真「……分かった。」

彼女から完全に離れた。

サンダル「醜い悪魔め、、、ッ!」

次の瞬間、、、天使の彼は彼女を蹴ったッ!

颯真「!?」

サンダル「この、、、この、、、このッ!」

マモン「グッ、、、グッ、、、グッ!」

何回も、彼女に蹴りを入れる。傷付いた腕で防御するが、見るも醜い姿に変わって行く。

颯真「何をしているんだ、、、ッ!?」

サンダル「悪は滅びる運命なんだ、、、ッ!悪魔は死する者だッ!消えろッ!」

颯真「止めろッ!」

天使の彼を突き飛ばし、彼女の前に立つ。

サンダル「何をするッ!」

天使の彼は怒り心頭だ。

颯真「あいつが何故悪と言われる、、、?」

サンダル「悪魔だからだ。」

颯真「何故死ななければならない!?」

サンダル「大罪を行ったからだッ!」

颯真「何故悪魔は悪で天使は善なんだ!?」

サンダル「神によって決められたからだ。」

颯真「そうやって決めつけるから、、、ッ!悪循環となって増えて行くんだッ!」

彼から黒いオーラが湧き出る。

サンダル「喧しいぞッ!」

颯真「お前みたいな奴が居るから、、、ッ!世界はいつまで経っても良くならないッ!」

サンダル「、、、!?」

颯真「そうだ…無闇に誰かを傷付ける奴は…俺が許さないッ!お前を、、、殺すッ!」

完全に悪魔化が進んでいる、、、四肢の先は黒く染まり、獣耳は消え、代わりに丸まった角が生えてきた。爪は更に伸びた。

マモン「こ、、、これは、、、私と同じ…」

サンダル「なんだ、、、これは、、、ッ!」

颯真「はァ、はァ、はァ、、、ッ!」

最悪の能力を開花させてしまった颯真、、、果たして、その行方は如何に!次回に続く!


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~後書き~

久しぶりに更新したな、、、次の更新は来週になるからお楽しみに!




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