EP No.003「地獄巡り①」
~前回の最終シーン~
ミノス「ふっ、、、良かろう、、、さっきの言葉は撤回しよう、、、お主は十分に強い。だが、、、地獄の猛者達はもっと強いぞ?」
颯真「あぁ。わかってる。」
アンドロ「ミノス。どうだ?動けるか?」
ミノス「少しだけな、、、だがテレポートは使えないな、、、すまないが、階段を下って貰いたい、、、。」
アンドロ「分かった。」
アスタロト「久々の地獄巡りだな。」
颯真「あぁ、、、行こう、、地獄に。」
~前回の続き~
颯真「階段はこっちで合ってるか?」
アンドロ「あぁ。その階段を下って第二圏を横断する。ここから先は欲との戦いだ。」
颯真「断欲か、、、。」
アスタロト「さて、、、行くとしよう。」
三人は螺旋階段を下って行くその途中の場所で彼らはこう話した。
颯真「なぁアン?」
アンドロ「君もか、、、なんだい?」
颯真「地獄ってどんな場所なんだ?」
アンドロ「そう言えば説明してなかったな。どこから聞く?」
颯真「ここの下辺りから。」
アンドロ「私達が今向かっている第二圏は、愛欲の罪。つまり肉欲に溺れた人達が、荒れ狂う暴風に吹き流される所だ。」
颯真「じゃあその下は?」
アンドロ「次の第三圏は貪食の罪。大食の罪を犯した者がケルベロスに食われては再生を繰り返す所だ。」
颯真「グロいな、、、。」
アンドロ「更にその下、第四圏は貪欲の罪。貪食の罪を犯した者は、吝嗇と浪費の悪徳を積んだ者が、重い金貨の袋を転がしつつ互いに罵る場所だな。」
颯真「やはり地獄だった。」
アンドロ「そして第五圏は憤怒の罪。憤怒の罪を犯した者は怒りに我を忘れた者が血の色をしたスティージュの沼で互いに責め苛む。場所だ。」
颯真「スティージュ?」
アンドロ「地獄の場所の名前だな。」
颯真「成程。」
アンドロ「第五圏と第六圏の間にあるのが、ディーテの市。ディーテの市は堕落した天使と重罪人が容れられる、永劫の炎に赤熱した環状の城塞。ここより下の地獄圏はこの内部にあって、そこを通るんだ。」
颯真「へぇ、、、。」
アンドロ「さて、ここからが本当の地獄だ。第六圏は異端の罪。これを犯した者は、火焔の墓孔に葬られる。」
颯真「なんか段々やばくなってるな。」
アンドロ「そうだな。下に行けば行く程、罪は段々重くなり、、罰もそれに比例して重くなって行くからな、、、話を戻そう。第七圏は暴力の罪。これを犯した者は、その種類によって三つの環に分けられる。」
颯真「環?リング?」
アンドロ「あぁ。第一の環は、隣人に対する暴力だ。この場所では、隣人の身体、財産を損なった者が、煮えたぎる血の河、フレジェトンタに漬けられる。」
颯真「血の河大好きじゃねぇか、、、。」
アンドロ「第二の環は、自己に対する暴力。自殺し、自ら命を絶った者が、奇怪な樹木と化しアルピエに葉を啄ばまれる。」
颯真「アルピエ?」
アンドロ「人面鳥だ。」
颯真「成程。」
アンドロ「そして第三の環は神と自然と技術に対する暴力だ。神および自然の業を蔑んだ者に、火の雨が降りかかる。」
颯真「じゃあ次は第八圏か?」
アンドロ「そうだ。第八圏は悪意の罪だ。」
颯真「悪意、、、色々あるな。」
アンドロ「女衒、阿諛、沽聖、魔術、汚職…偽善、盗賊、謀略、離間、詐欺、、、。」
颯真「多くない?あと説明求む。」
アンドロ「分かった、、、さて、、、先ずは
颯真「何か江戸時代にあった様な、、、。」
アンドロ「次は
颯真「会社で部下が、上司にヘコヘコする奴だな、、、。」
アンドロ「次は
颯真「なる。」
アンドロ「次は魔術だ。魔術は、この世界に置いて禁忌とされている。」
颯真「う〜ん、、、急に炎出したりとか?」
アンドロ「そうだな。そんな感じだ。」
颯真「じゃあ能力で炎を出すのは?」
アンドロ「それは良いんだ。」
颯真「ん???」
アンドロ「誰もが、そう易々と使用できる訳じゃないって事だ。私の友人で例えるなら…ノロヴェか、、、?」
颯真「ノロヴェ、、、か、、、。」
アンドロ「何か知っているのか?」
颯真「俺の仲間に、、、そんな奴いたなって思っただけだ、、、。」
少し寂しそうに話す。
アンドロ「そうか、、、では続きを話そう。次は汚職。汚職は職権を悪用して利益を得た汚吏が居る場所だ。」
颯真「汚職かぁ、、、。」
アンドロ「次は偽善だ。偽善は文字通り偽りの善意だ。偽善者程悪い奴は殆ど居ないって事だな。」
颯真「偽善、、、。」
アンドロ「次は盗賊。盗賊は物を奪う奴らの事で、強盗より罪が重いんだ。」
颯真「何でだ?」
アンドロ「対抗する時間が無いからだ。」
颯真「つまり強盗は対抗する時間がまだあるから軽いのか?」
アンドロ「そうだ。」
颯真「ちょっとおかしな話だよな、、、俺の元いた世界は強盗の方が罪が重いのに。」
アンドロ「まぁそれは地方とかの違いだろ。まぁ次だ、、、次は謀略。謀略は権謀術数を持って他者を欺いた者がここに居る。」
颯真「嘘つきとか?」
アンドロ「いや、ちょっと違うな。嘘つきは真実でない事を口にする人を指す。一方謀略は他人を陥れる行為を指すんだ。」
颯真「へぇ、、、じゃあ別の方か、、、。」
アンドロ「そうだな。じゃあ次、次は離間。離間は仲を乱す行為をする人達の事だ。」
颯真「居たな、、、そんな奴。」
アンドロ「もしかしたら出会えるかもよ?」
颯真「あぁ、、、それで、最後は?」
アンドロ「最後は詐欺だ。詐欺は錬金術など様々な偽造や虚偽をした者がここに入る。」
颯真「嘘は嘘でも幾つかあるんだな。」
アンドロ「あぁ。そして、、、この地獄の、最下層が、、、第九圏、、、コキュートス。ここは嘆きの河と呼ばれる氷地獄で、同心の四円に区切られているんだ。その地獄に割り当てられた中で、最も重い罪である、裏切を行った者が永遠に氷漬けとなっていて裏切者は首まで氷に漬かって、涙も凍る寒さに歯を鳴らすそうだ。」
颯真「どんだけ寒いんだ、、、?」
アンドロ「さぁ、、、?」
アスタロト「話を聞いて居たが、、前と大分変わってしまったな、、、。」
アンドロ「そうか?私は原初から居ないから分からないが、、、。」
アスタロト「私が居た頃はまだ余り統一されて居なかったからな、、、。」
アンドロ「ふむ、、、。」
颯真「お、、そろそろ第二圏じゃないか?」
下から風が靡いている。
アンドロ「第二圏だ。台風レベルで強いから吹き飛ばされるなよ?」
颯真「了解!」
アスタロト「心得た。」
三人は、地獄に突入した。
~一方コキュートスでは~
サタン「あのミノスを倒したか、、、。」
赤い瞳の黒きライオンは彼を見ていた。
?????「僕が行きましょうか?」
黒い12枚の翼を持つ堕天使はそう言った。
サタン「まぁ待て。お前は奴の戦い方を一度学ぶ必要がある、、、それに、、ミノスより強い奴はこの地獄に五万と居る、、、。」
?????「そうですか、、、。」
サタン「精々、ここまで来てくれ給え、、、ハッハッハッハッハッハッ、、ハッハッハッハッハッハッ!!」
~戻って颯真組~
颯真「うわぁッ!飛ばされるッ!」
アンドロ「建物に沿って歩くんだ!」
アスタロト「グォ、、、中々だなッ!」
その強さなんと風速20m/s!
アンドロ「もう少しで階段だ!」
颯真(ヤバいッ!飛ばされるッ!)
エミカ(UF、起動ッ!)
颯真がセルリアンの装甲を纏った!
アンドロ「!?」
颯真(セリアン!)
セリアン(クロー展開!)
足裏から鉤爪状のクローが展開し、硬い地面を確り捉える!
ドガァンッ!ドガァンッ!
地面を思いっ切り踏み込むッ!
颯真「グゥッ!だめだッ!クローじゃ、真面に歩けねぇ、、、ッ!」
強風で体制が崩れる!
アンドロ「掴まれッ!」
手を延ばすも、ギリギリ届かないッ!
颯真「ウワァァァァァァァァァァァッ!!」
そのまま強風に煽られ、吹き飛ばされた!
アンドロ「颯真ァァァッ!」
アスタロト「少年ッ!」
ヒュゥゥゥゥゥゥッ!!
颯真「うァ、、、アァ、、、ッ!」
右往左往に視界が揺れるッ!
エミカ(姿勢が、、、維持出来ないッ!)
数分間流され続ける!
セリアン(回転が不規則過ぎる、、、ッ!)
颯真「やば、、、ッ!」
地面が真近に迫っていた、、、その時ッ!
ドサッ!
????「大丈夫ですか!?」
キャビンアテンダントさんの服装をした鳥のフレンズにキャッチされる。
颯真「うぅ、、、ハァ、ハァ、ハァ、、。」
UFを解除した。
????「!?」
??「その人、、、?いやフレンズ、、、?いやどっちでも良いけど、、、誰?」
彼はそう言った。
????「一旦洞窟に避難しましょう!」
彼女は颯真を背負って洞窟に走って向かう!
??「分かった!」
彼はその鳥のフレンズについて行く。
~洞窟内~
颯真「う、、、うぅ、、、うぅん、、、。」
ゆっくりと起き上がる。
????「起きましたか?」
颯真「俺は、、、確か、強風で飛ばされて…それで、、、。」
????「それで?」
颯真「意識が、、、。」
????「そうですか、、、。」
颯真「お前は、、、誰だ、、、?」
????「私はリョコウバト。」
颯真「じゃあお前は、、、?」
旦那「私は旦那です。」
この名乗りに違和感は覚えなかった。
颯真「そうか、、、。」
リョコウ「貴方のお名前は?」
颯真「俺は颯真。エゾオオカミの颯真だ。」
リョコウ「颯真さん?それとも、、、。」
颯真「颯真で良い。それより、なんでこんな所に居たんだ、、、?」
リョコウ「それが、、、分かりません。」
颯真「分からない、、、?」
リョコウ「えぇ、、、旦那が久々の休日で、飛行機で海外に旅行しようと乗りました。」
颯真「、、、。」
リョコウ「すると、飛行機の窓が突然…。」
颯真「飛行機の窓が割れたから、急に酸素が薄くなり低酸素脳症を発症して気絶…その後は覚えていない、、、か。」
旦那「低酸素脳症って何ですか?」
颯真「低酸素脳症は脳に必要な液体が流れて行かない灌流低下や、血液中の酸素の割合が著しく低くなる低酸素血症によって脳の全体的な障害がおこる状態の事を指すんだ。」
旦那「もっと簡単に、、、。」
颯真「身体に酸素が足りない状態の事だ。」
旦那「分かりました、、、。」
颯真「恐らく空気が台風並みの速度で抜けるから、成人男性でも無理だな。」
旦那「、、、。」
颯真「さて、、、どうしようか、、、ん?」
いきなり強風が止んだ、、、。
颯真「よし、、、今の内に階段に向かおう。急ぐぞ!」
リョコウ「分かりました。」
旦那「は、、、はい!」
三人は階段に向けて走り出したが、その時!ピンク色の風が、地を這う様に流れる。
アスモ「やぁやぁ…君達の行動が気になると思ったらこんな所で何をしているんだい?」
ピンク色の霧から黒いフェネックが現れた!その右目は勿論黒く召喚陣が描かれている。
リョコウ「!?」
旦那「だっ、、、誰、、、?」
颯真「アスモ、、、デウス、、、。」
リョコウ「アスモデウス?」
颯真「色欲の罪だ、、、お前達は逃げろ!」
リョコウ「貴方はどうするんですか!?」
颯真「ここでアスモデウスを食い止める!」
アスモ「できるかな〜?」
攻撃体制に入っている!
颯真「早く逃げろッ!」
数秒の沈黙と共に、こう言った。
リョコウ「分かりました、、、。」
二人はアスモデウスから十分に距離を取る!
颯真(良し、、、逃げたか、、それにしてもこの匂い、、、何かある、、、。)
エミカ(七つの大罪の一人と戦うなんて、、久しぶりだね、、、。)
セリアン(戦い方は覚えているか?)
颯真(あぁ。だが十分に発揮できるか、、、分からないが、やってみる。)
アスモ「最近罪人が消えてると思ったら、、彼女がやってたんだね〜。」
颯真「リョコウバトが、、、救助を?」
アスモ「そうそう、手に負えなくってさ〜。やっと見つけたと思ったらね、、、君が邪魔するし。大変だよね〜、、、。」
颯真「あいつらは罪人じゃないッ!」
アスモ「でも、ミノスの審判を受けてここに来たって事は、罪人って事でしょ〜?」
颯真「、、、?」
アスモ「なら私の餌だよ〜?」
颯真「餌、、、!?」
アスモ「そうそう、私達悪魔は〜魂を喰らうのがお仕事みたいな所があるからね〜。」
颯真「だからか…特殊な匂いと誤魔化しては居たが…複雑な匂いがしたのはまさか…。」
アスモ「そうだよ〜?この圏の人達全員、、私の餌さ〜♪」
颯真「自分を満たす為の餌、、、ッ!」
アスモ「ここに来たって事は、私に喰われに来たって事だよ〜?最近は味が落ちてね〜?余り美味しく無いんだよね〜。」
颯真「いや感想は聞いてないぞ?」
アスモ「だからさ、、、私に頂戴?」
踏み込んで接近する!
颯真「誰がッ!」
敢えて接近し、刀で突き刺すがッ!空振りをしてしまい、攻撃を喰らってしまうッ!
颯真「グッ!」
アスモ「じゃあ、、いっただっきま〜す。」
颯真「何だ、、、!?体が、、、ッ!」
肉体から魂が抜けて行くッ!
エミカ(颯真ッ!)
セリアン(だめだッ!魂が、、、ッ!)
アスモ「ふん〜ふんふんふん〜♪」
鼻歌を歌いながら颯真の魂を剥離する!
颯真『ヤバいッ!』
エミカ「颯真ッ!」
体が彼女の姿に変わってゆく、、、ッ!
アスモ「それッ!」
ベリッ、、、ベリベリッ!
颯真『ウワァッ!』
彼の魂が音を立てて抜け落ちた、、、ッ!
エミカ「颯真ッ!」
颯真『逃げろ、、、ッ!お前も死ぬぞッ!』
アスモ「今更逃げたって無駄だよ〜?」
愉悦そうに魂を球体状に固める。
颯真『ぬぁ、、、ッ!やめろッ!』
彼の魂は黒一点も無い白さだった。
アスモ「おぉ、、、驚きの白さだねぇ、、、でも、私達大罪者は魂を穢せるんだよ〜?」
颯真『グァァァァッ!アァァァッ!』
両手から黒さが湧き出てきたッ!
エミカ「颯真を、、、離せぇッ!」
思いっ切り爪で切り裂くッ!
アスモ「、、、。」
真面に攻撃を喰らったアスモデウスは、、、その場で硬直する!
エミカ「やったァッ!」
彼女の手に颯真の魂が戻る。
エミカ「颯真?大丈夫?」
颯真『あぁ、、、大丈夫、、、だ。ちょいと心がグワグワするだけだ、、、ッ!』
エミカ「分かった。」
彼女の中に颯真が戻った。
アスモ「、、、。」
エミカ「ここからは僕が相手だッ!」
アスモ「やってしまいましたな〜…君達。」
顔が暗くなる、、、。
エミカ「!?」
アスモ「私のお食事を邪魔するなんて、、、余程の死にたがりみたいだね〜、、、?」
エミカ(何か、、、来るッ!)
アスモ「私は君みたいな人、大っ嫌いなんだよね〜。消えてくれないかい?」
エミカ(逃げよう、、、ッ!)
セリアン(そうだな…十分な足止めは出来た筈だ、、、後退するッ!)
エミカ(セリアン!僕にも使えるかい!?)
セリアン(やってみようッ!)
エミカ(UF、、、ready?!)
彼女の足にセルリアンが纏い、ホバーで移動しながら牽制する!
颯真(二人、、、とも、、、。)
セリアン(颯真、、、!?もう動いて大丈夫なのか!?)
颯真(今まで味わった事の無い感情が、、、俺の中で芽生えようとしている、、、ッ!)
セリアン(!?)
颯真(今の俺は、、、小夜李を、、、。)
セリアン(これも大罪者の能力なのか、、、しかし、この程度なら、、、ッ!)
颯真(いや、小夜李が欲しくてたまらない!心が、、、熱く燃えるッ!)
セリアン(え、、、!?)
流石に彼女も驚いた。
颯真(エミカ、変わってくれ。)
エミカ(大丈夫なの!?)
颯真(あぁ。この熱い気持ち、、、熱く、、熱く滾るこの気持ち、、、正しく愛だッ!)
エミカ(う、、、うん。分かった。)
体を入れ替える。
颯真「待たせたな、、、。」
アスモ「君に決めたよ〜、、、。」
赤い目が若干光る。
颯真(セリアン!必殺技だッ!)
セリアン(アレをするのか?)
颯真(勿論だッ!あの時は、、恥ずかしくて出来なかった技だが、、、今なら出来そうな気がするッ!)
アスモ「本気で行っちゃうよ〜?」
セルリアン化して、先制攻撃をしたッ!
颯真(右手にサンドスターロウを集めてッ!グッと握るッ!)
彼は、、、あの技を繰り出そうとしていた!
アスモ「?」
颯真「ハァァァァァァァァァァァァァッ!」
更に右手に力を込めるッ!
アスモ「何をしているのかさっぱりだけど…何か、、、不味いかも、、、?」
颯真「行くぞォォォッ!」
ブースターを使い、急接近する!
アスモ(!?)
そのまま右手で石を貫く!その名は…。
颯真「ダァァクネスッ!ナックルゥゥッ!」
バァァァァァンッ!パッッカァァン!
アスモ「うっ、、、石が、、、ッ!」
フレンズ形態にもどる。
颯真「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァッ!」
すぐさま距離を取って離れる!
颯真「出来た、、、ッ!」
アスモ「やるねぇ、、、今回は私負けだよ…じゃあね〜?」
霧の中に消えた、、、。
颯真「おいッ!」
既に彼女は消えた。
颯真(どうする、、、?)
セリアン(順当に行けば、、このまま階段を目指して行くが、、、どうする?)
颯真(そうだな。このまま階段を目指そう。アンやアスタロトと合流しよう。あと、、、リョコウバトや旦那ともだ。)
彼は階段を目指す。
~一方天使サイドは…~
ラファエル「これは、、、。」
セラフィム「そうですね、、、。」
ラファエル「しかし、まさかな、、、。」
セラフィム「あの技、、、偶然とはいえあの威力、、、侮れませんね、、、。」
と、、、そこに、、、。
????「やぁやぁ二人とも。元気かい?」
ラファエル「お、ケルビムじゃないか。」
セラフィム「何の用ですか?」
ケルビム「いや〜報告をしに来たよ?」
ラファエル「それで、どうだった?」
ケルビム「僕達じゃ手に負えなくてね、、、どうしようもないや、、、。」
セラフィム「ふむ、、では、彼に解決させるのはどうでしょう?」
モニターに移る彼を推薦する。
ケルビム「!?…なんで彼がここに?」
セラフィム「私達では、異変が解決出来ないのなら、、代わりに彼がこの異変を解決して貰う事にしましょう、、、。」
ケルビム「なるほど、、彼が協力してくれる確率は?」
セラフィム「まぁ大雑把に見積もって、、、85%位でしょう、、、。」
ラファエル「考えたな…しかしこのやり方は余り好きじゃねぇな、、、。」
少し怪訝そうに見る。
セラフィム「これ以上の安全牌は今の所無いでしょう。彼が罪を抱えたらそのまま地獄に残る。彼が解決しても私達は得をする。」
ラファエル「しっかし、まぁ、、、たまたま地獄に来ただけなのに、こんな事を任されるなんて、ちょっと身勝手じゃないか?」
セラフィム「良いのです。これは現在の彼に取って、試練なのですから。」
ラファエル「、、、。」
ケルビム「じゃあ僕はこれで。」
扉を通り退出した。
ラファエル「さて、、、どう出ると思う?」
セラフィム「現段階では何も言えません。」
ラファエル「う〜ん俺は何かあると思うな。あるとしたら、、、第五か、第九だな。」
セラフィム「第九は分かりますがなぜ第五で何かあると?」
ラファエル「諜報部員の知らせで聞いてな…どうやら第五で何かを幽閉している、、、と聞いてな。毎日檻が軋む音を鳴らすそうだ。だからだな、、、。」
セラフィム「そうですか、、、。」
ラファエル「それに、、そろそろ行かなきゃならねぇし、、、もしもの事があったら、、後は頼んだ。セラフィム。」
セラフィム「御気を付けて。」
ラファエル「あぁ。」
~時は少し戻り、アスタロト組~
二人は颯真と逸れ、階段を目指している。
とても強い風が二人を吹き付ける。
アスタロト「少年は無事だろうか、、、。」
アンドロ「大丈夫だろう、、、あの風の中、意識は朧気だったが、しっかりセルリアンを纏っていた。私達は階段で待とう。」
アスタロト「心得た、、、ん?何だ?」
アンドロ「風が、、、止んだ、、、?」
二人は辺りを見回す。
アンドロ「今の内に急ぐぞ!」
アスタロト「分かった。」
二人は階段へ急ぐ。
アンドロ(それにしても、やけに罪人の数が少ないな、、、どうしたんだ、、、?)
アスタロト(今も昔も変わらぬ事が一つだけあった、、、それは罪人が居た事、、しかし現在見ている地獄は、何かがおかしい。)
と、、、そこに、、、。
ダッダッダッ!
アンドロ「?」
リョコウ「ハァ、ハァ、ハァ、、、。」
旦那「ハァ、ハァ、ハァ、、、。」
アンドロ「大丈夫か?」
アスタロト「、、、。」
リョコウ「!?」
旦那(この人達も!?)
アンドロ「身構えなくて良い。」
リョコウ「、、、。」
アンドロ「とりあえず聞きたいが…君達は、
リョコウ「えぇ、、、貴方達は、、、?」
アンドロ「私はソロモン72柱…番号72番アンドロマリウスだ。」
リョコウ「じゃあそこの貴方は、、、?」
アスタロト「私はソロモン72柱…番号29番アスタロスだ。」
リョコウ「私はリョコウバトです。」
旦那「私は旦那です。」
リョコウ「それにしても、右目に何か、、、それは一体、、、?」
アンドロ「あぁ、これは私達ソロモン72柱にだけある模様だ。」
リョコウ「模様?」
アンドロ「右目に召喚陣が描かれている。」
旦那「悪魔、、、ですか?」
アンドロ「良く知っているな。その通りだ。この世界に置ける私達悪魔は、生物学に分類される所の黒変色種と呼ばれるメラニズムと言われている動物のフレンズだ。」
旦那「、、、?」
アンドロ「簡単に説明すると、人間は普通、ペールオレンジや焦げ茶色の肌だ。」
旦那「はい、、、。」
アンドロ「それが日焼けもしていないのに、茶や黒色の肌になるのがメラニズムだ。」
旦那「その反対もあるんですか?」
アンドロ「あぁ。この世界に置ける白い肌のフレンズは、天使と呼ばれている。」
旦那「白い、、、肌?」
アンドロ「大抵白い翼を持ったフレンズは、天使と言う認識で間違いない。」
旦那「?、、、?、、、?」
アンドロ「私達悪魔は黒い。対して天使達は白い。この認識で間違いない。」
旦那「なるほど、、、ん?」
リョコウ「あの、、、どこに向かっていたんでしょうか、、、。」
アンドロ「地獄の最下層、、、コキュートスと呼ばれる極寒地獄だ。」
リョコウ「、、、。」
と、、、そこに。
颯真「おっ!居たッ!」
ホバー移動していた颯真が四人に合流。
リョコウ「颯真さん!」
アスタロト「知っていたのか?」
リョコウ「えぇ、風で流されていた所を。」
アスタロト「助かった。」
リョコウ「えぇ、、、。」
颯真「リョコウバトに旦那、、居たのか。」
旦那「はい、、、。」
颯真「良し、一旦地上に上がるか。」
アスタロト「そうだな。」
リョコウ「え、、、?」
旦那「???」
颯真「お前らはここに居ちゃ行けない。」
リョコウ「でも、なんで、、、?」
颯真「お前らまで辛さを味わう必要はない。それに、今の内に行けば地上に出られる。」
リョコウ「何故私達を逃がすんですか?」
颯真「逃がしたいから、、、それ以外に何かあるのか?」
リョコウ「、、、。」
旦那「、、、。」
颯真「俺達はこのまま最下層目指して下る。お前らが着いて来るのは自由だ、、但し悔いのない方を選べ…お前達が危険な目遭っても俺は完全に擁護する事が出来ないぞ、、、?自分の身は自分で守れ。」
アンドロ「中々に厳しい事を言ったがこの人の言う通りだ。地獄は何が起こるか、私にも分からない。重荷になる様なら地上に帰って普通の人生を悦楽した方が良い。」
アスタロト「二人の言う通りだ。この地獄は君達に取って精神との戦いであると同時に、自身との戦いでもある、、、自らの意思で、この選択をすると良い。私からは以上だ。」
二人は数分間考えた、、そして、一つの答えに辿り着いた、、、。。
リョコウ「私は、、、皆さんの様に、強くはありませんが、私は、行きます。」
旦那「私もです、、、確かに私の様な者が、ここに居ちゃいけないのはわかってます、、でも、、、それでも、、、私は見てみたいんです、、、何故貴方達が強いのかを、、。」
アンドロ「分かった。言ったからには、、、最後までやり通せ。何かあったら最大限協力する。着いて来い。そして案内しよう、、、最下層コキュートスまで、、、ッ!」
リョコウ「分かりました、、、。」
旦那「頑張ります、、、ッ!」
新たにリョコウバトと旦那が加わり、五人で向かう事となった、、、果たして無事に辿り着けるのか!?次回に続くッ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~後書き~
いやー徹夜久しぶりにしたけどやばいねw
まぁ元々寝る時間短いし大丈夫か。(笑)
ではでは!次回も、お楽しみに!
追記:シャナルアさん別視点お願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます