5つ目

[今回の持論]




【必要悪に真に悪いものはない論】


 今回の持論は字面が物騒だ…

ただ、コレはそんな表面的なモノではない…小分け投稿するかもしれない。

悪しからず。まぁ不定期更新だし…(逃げの一手)


 最初に、『必要悪』を少し語りたいと思う。

必要悪は、根底に(多分だが)人間は全ていものだとする

『処善論』があり、その上に成り立っていると私は解釈している。

そうじゃないと、そもそもこの論が成立しない。

よって、処善論をそこまで支持しない方には、この論は分かりにくいものである。


 まず、必要悪とは何なのか。

簡単に言うなら、『メインのライバル』だ。

メイン…小説等のメインキャラや、歴史上の金持ちたちが挙げられる。

そして、それに相反するものが『ライバル』。

小説の主人公等であれば、途中途中でまで敵側寝返るだったキャラであり、

歴史上の金持ちたちであれば、貧しい人々のために対抗した義賊等だ。

関連するところだと、

 金持ちというより歴史上の施政者だが田沼意次辺りが具体例となる。

田沼の賄賂政治は、狂歌でうたわれるなどしているため、

民衆からは好感があったようだ。

(無論、現代の政治において、賄賂は法に触れる行為である。)

 こんな具合に、必要悪には根っからの悪人は居ないと思える。必要悪ではない悪人は、勿論根っからの悪人と言えよう。


 しかしながら、人間とは常に正義と悪を分けたがる。

アメコミとかの悪役ならまだしも、

現実で悪とされる者はみな己の正義を持っている。

殆どは、だが。

 やれ脱炭素社会だの、やれ筋金入りの麻生派だの、やれNHKをぶっ壊すだの、

やれアメリカ第一主義だの、やれ尊師だの…やかましい。

現代は見ていて気分が悪い。メリットは当事者位しかなく、

実際に関係のないその他大勢がデメリットを被る。

そういったところから娯楽は発展していくわけだが…さておいて。


 簡潔に言うなら『悪役の美学』を持つような悪こそ、必要悪と言えるのだろう。

無論、現実には存在しえない。『嫌われ者』という他者から嫌われてナンボの

方たちは違うだろう。

価値観や倫理観なんて人による。

ただ、一つだけこの長ったらしい文章の後に言いたいことは、

『日本人の感性・悪性』だ。


 日本人はその多くが嫌われまいとする心を持つ。

そのため、陰口やいじめなどは簡単に起こり得るのだ。

嫌われないため。他者に合わせ、うまく生きるため。見栄を張るため。

だが、それはどうだろうか。善であろうか。

長いものには巻かれて結構。八方美人で結構。モテて結構。

生きることが小難しい現代社会においてそうなることは良いことなのだろう。

色々なものを使い分けるのは必須である。間違いなく。

しかしそれでは正義たりえないだろう。

毛嫌いされて構わん、好きにしろ…なんてスタンスをとり、

他者から『悪』だと呼ばれることをし得る人物は多くない。

私の価値観・倫理観を押し付けるならば、この日本には必要悪が足りない。

ただの悪に成り果てる者が多すぎるのだ。

そしてそれが色々な分野にはびこっているザマだ。


 小さな社会で良い。自らの正義を振りかざせる社会はあって然るべきだ。

皆が己の正義をもてば、『善いこと』に関する争いは起こるだろう。

こんなことをほざく時点で国家転覆罪か。今の日本にそんなもの無いが。

…小さな正義だ。小さな正義を持っておけば良い。

振りかざさずとも良い。ただ、誰かの小さな正義が危険な方向に走れば、

その他大勢の正義で以て叩き直す。そんな具合で問題ないはずだ。

今の民主主義をバージョンアップすればこういった感じだろうか。

私の持論も危険な方向に既に走っており、叩き直されるのだろうか。

そうならば、反面教師として必要悪たりえるだろう。きっと。


 徒然なるままに—今日を綴ろう。

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