第11話 天地開闢

その昔この星がまだ生まれる前──


真っ暗な闇の空間の中


一筋の光が指す


やがてそれは大きな光の塊となり


闇を照らす光源と成る


その名を《創造者》は太陽と名ずけた


暫くすると闇の中に浮遊する小さな塊は


寄り添い合い重なり合って小さな星を作った


その星の名はキリーマ


キリーマには水も空気も無い


《創造者》は山を創り川を創り海を創った


山からは空気を生み出し


海と山とで水を循環するシステムを構築した


その天地開闢の始まりのなった山こそ──


神鳴山かみなりさんである

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