朝、2人

シェンマオ

第1話

朝、アラームの音と共に起きた私は、隣で静かに眠る彼の髪を少し撫でてみる。

昨日お風呂に入り忘れていたせいで少し臭い


私はベッドから立ち上がり、シャワーと

朝食を手早く済ませる


それから用意していたキャリーバッグの中を再度確認した。


今日から旅行へ行くのだ、予定している飛行機の時間が刻々と近付いている。


さぁ出発だ、という所で忘れ物をしていた事に気付いた。

旅行に欠かせない大事な物だ。私は急いで部屋に戻り、キャリーバッグに詰めようとする。けど、どうにも上手く入らない。


仕方ないので、お気に入りの一つだけ持っていく事にした。残りはベッドに綺麗に並べておく。


時計を見て、慌てた私は車のドアを開けて助手席にキャリーバッグを投げ入れ、自分はエンジンをかける。


少し臭う車内、隣で眠る彼の寝顔を見て、私は車のアクセルを踏んだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

朝、2人 シェンマオ @kamui00621

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ