第559話 マイナ (5)

タンッ!


まず、ニルが走り出したのは、曲剣使いの方。


直剣使いを狙うと言ったのに、敢えて曲剣使いを狙う辺りは…俺と考え方が似ているからだろう。奴隷であるニルにとって、俺という存在がこの世界の全てであり、比喩的な表現でも何でもなく、彼女にとって俺の居ない世界というのは考えられないものだ。

奴隷というのは、主人が居てこその奴隷であり、奴隷商人が売れない奴隷をずっと抱えているという事も基本的には有り得ない事だ。商品は売れてこその商品であり、生活費が掛かるだけの商品なんてのは商人にとって邪魔なものでしかない。

奴隷が生きて行く上で、何よりも重要な事は、自分の命とほぼ同等に、主人の命である。主人が死ぬと奴隷が死ぬというのは、こういう戦闘時以外では殆ど有り得ないが、それを抜きに考えたとしても、自分を生かしてくれる主人というのは、とてつもなく貴重である。

盗賊のように、違法に奴隷を作り出し、勝手に売り捌くような連中ならば、酷い扱いをするかもしれないが、奴隷をわざわざ買ったのに、甚振って殺すだけの為に使うなんて異様な性癖の持ち主というのは少ない。普通は、メイドのような事をさせたり、荷物持ちだったりと、肉体労働を代わりにやらせ、最低限の衣食住くらいは保証してやるというのが一般的な奴隷の扱い方である。故に、殺されず生きて行けるだけの糧をくれる主人が、奴隷にとっての全てとなるのは至極当然の事である。今のニルは、俺の奴隷としてではなく、パートナーとして一緒に居るつもりではいるが、事実上は奴隷であり、世間の目は奴隷を奴隷として見る。

ニル自身も、自分は奴隷であるという事実を真っ直ぐに受け止めているし、俺と出会ってからの時間よりも、奴隷でいた時間の方が圧倒的に長い為、奴隷としての感覚は消え去ったりしない。それ以外にも、俺とニルの間には、信頼関係の元となる色々が有るから、一概には言えないが、主人の思考を読み取って、それに出来る限り沿うように物事を考えるのは、奴隷達の生きる術のようなものであり、当たり前の事でもある。

それが命を取り合うような戦闘の事ならば尚更だろう。

だからこそ、俺は直ぐにニルのやりたい事を把握出来る。俺がやろうとしている事をやるのだから、当然、俺はそれに合わせる事も直ぐに出来る。最近はニルも自分で考えて行動するようになって予想外な動きも有るが、全ての考え方の基本となっているのは、俺の考え方であり、そこから大きく逸脱する事はない。つまり、俺が直剣使いの男に一撃を食らわせた時の状況と全く同じような事をしようとしているという事だ。一度引っ掛かった直剣使いは、警戒しているだろうが、警戒していたとしても関係無しに引き込むつもりだろう。


「ナメるな!」


ブンッ!ギィン!


「っ?!」


曲剣使いの男は、素直に距離を詰めて来るニルに対して、かなり強気に前へと出て攻撃を仕掛けてくる。

曲剣使いの男が、ナメられていると感じる程に真っ直ぐ突撃するニル。しかし、それでも、曲剣使いの振り下ろした刃は、ニルの盾によっていなされる。

ニルの防御を突破できなかった曲剣使いは、一気に窮地に立たされる。

ナメた突撃をされて、一瞬カッとなり、思い切り曲剣を振った為、それをいなされてしまうと、体勢が立て直せず、ニルの攻撃を受けられないのだ。

ほんの僅かな時間の中にも、相手の行動を誘導するような動きを入れるところは、流石ニルというところだろう。


「はぁっ!」


そんな曲剣使いの男を守ろうと、真横に居る細剣使いが、ニルに対して攻撃を仕掛ける。


「はっ!」

ギィィン!!


しかし、残念ながら、その攻撃は後ろから現れた俺の桜咲刀によって弾かれる。今は二対二なのだから、曲剣使いの男が危なくなった時、細剣使いの男が援護に入ったように、ニルが危なくなれば俺が援護に入る。


細剣使いの攻撃は、ニルを狙ったもので、俺に対応する為の力はほぼ入っていない。その為、細剣使いの体勢もまた、大きく崩れる。


曲剣使いを先に狙ったのは、直剣使いの男を引っ張り出す為ではあったが、そのまま仕留められるのであれば万々歳。敢えてチャンスを見逃す必要は無いのだから、仕留めるつもりで、俺とニルは二人に追撃を行う。


俺が相手をしていても、危ないと感じる程の相手だったのに、ニルが加わっただけで、ここまで劇的に状況が変わり、一気に攻勢に転じる事が出来るのは、それだけニルが強くなったという事だ。

もし、ニルの防御を曲剣使いの男が突破出来るかもしれないと思っていたならば、突っ込む前にニルを止めていただろう。だが、ニルならば間違いなく止められるだろうと確信していた。だから、俺は何も言わずにニルの後ろを走ったのだ。

ニルの攻撃、防御技術というのは、言ったようにが無い。実際にニルに対して攻撃を仕掛け、いなされた後、その技術の高さに驚く者が多い。特に、オウカ島で身に付けた技術というのは、大陸側では知られていない技術ばかり。ニルのような、戦場では華奢きゃしゃと呼ばれるような者が、屈強で強面な男達を次々と押し退けるような技術なんて、ランカのところでくらいしか習う事が出来ないはずだ。

故に、目の前に居る曲剣使いの男も、経験が豊富であったとしても、全く新しいタイプの戦闘スタイルに、対応し切れていないのだ。


「このっ!」


体勢を崩している曲剣使いに対して、冷静に戦華を突き出すニル。

俺も、細剣使いに対して、肩口へ刀を振り下ろす。


「「はぁぁっ!」」


そこへ、ニルに対して大剣使いが、俺に対して直剣使いが援護に入って来る。


誘われていると分かっていても、ここで曲剣使いと細剣使いを落とされてしまえば、彼等の負けはほぼ確実に決まってしまう。そうならないように、彼等は援護に入らざるを得ないという事だ。予定通り、直剣使いの男を引っ張り出す事に成功したわけである。


ガギィィン!

ブンッ!


大剣使いは、ニルに対して振り下ろしの攻撃。直剣使いは、俺に対して鋭い突き攻撃を仕掛けてくる。

二人の援護のタイミングは完璧であり、俺とニルは、曲剣使いにも、細剣使いにも近付けず、援護に入って来た二人の対処をしなければならない状況へと陥る。


ニルは、曲剣使いへの攻撃を即座に諦め、振り下ろされる大剣に対して、盾を肩に担ぐ形で引き寄せ、前へと潜り込む。

紙一重というタイミングでの動きである為、大剣使いは攻撃の軌道を変える事など出来ず、刃を、担がれた盾に対して斜めに侵入させてしまい、結果、流れるように刃が滑る。


小盾というのは、防御出来る面積が少なく、上手く扱わないと、相手の武器の質量で吹き飛ばされてしまう事も有る小さな防具である。その為、そもそもの質量が大きな戦斧、戦鎚、大剣のような武器を苦手とする事が多く、大抵は受け切れずに押し潰されるのがオチだったりする。


しかし、ニルの場合、受けるのではなく流す為、質量はあまり関係無いのである。正確に言えば、ニルの力ではどうやっても動かない程の質量…例えば、巨人族の一撃だったり、SSランク級のモンスターの一撃というのは、いくらニルでも流す事は出来ない。

故に質量が関係無いとは言えないのだが…今俺達が相手にしている者達レベルで言えば、ほぼ関係無いと言って良いだろうという事だ。

ギガス族のような、力の強い者ならばもう少し可能性は有ったかもしれないし、ニルの読みを惑わせるタイプならばもう少し可能性は有ったかもしれない。しかし、力の強いギガス族のイーサネンや、惑わせるタイプだったと思われる戦斧使いは、既に処理済み。残っている四人の中に、ニルの防御を突破出来る可能性が有る者は一人も居ない。

いや、居たとしても、ランカからは、そういう相手との戦い方も教わり、色々と引き出しの増えたニルを斬り伏せるのは無理だろう。

ニルに対しての、絶対的な信頼。それは既に俺の中で形成されている。こうなると、負ける気が一切しない。


俺の方も、振り下ろそうとしていた刀を止めて、横から現れた直剣使いの一撃を、半歩下がってしっかりと避けた。


ニルは、大剣をいなし、がら空きになった横腹に向けて戦華を突き出そうと動く。


「させるかぁぁ!!」


「っ?!」


ブンッ!!


大剣使いを狙ったニルの動きに対して、体勢を立て直した曲剣使いの男が、ニルの腕を斬り落とすような軌道で側面から武器を振り下ろす。

ニルは手を引っ込めて、攻撃を躱す。しかし、ニルの攻撃の全てを止められたわけではない。ニルは、戦華を突き出そうとすると同時に、横から妨害が入る事を予想し、盾を大剣使いの顔面目掛け、突き出していたのだ。

当然だが、突き出された盾は、平面部ではなく、角部を突き出すような形でだ。何度か見た事の有る盾による殴打だが…あれは間違いなく痛い。見ているだけで痛い。いや、狙い所が顔面、特に目や鼻筋辺りを中心にしている為、痛いだけでは済まないだろうが…


バキィィン!ゴキッ!

「ぐあああああぁぁぁぁぁっ!!」


防御魔法が弾け飛ぶ音の後に、痛そうな音が響き、大剣使いの叫び声が聞こえてくる。やはり痛かったらしい。


ザシュッ!!

「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!」


それに対して、俺の方も、しっかりと一撃を決める。


直剣使いの援護を避けた俺は、振り下ろそうとしていた刀を、出来る限りコンパクトに、素早く直剣使いの腕に振り下ろした。

援護に入るタイミングは、ほぼ完璧に近かったが、直剣使いの男は、先に受けていた傷のせいで、攻撃の鋭さが僅かに落ちていた。そのせいで、俺は攻撃を受ける、弾くではなく、事が出来てしまった。

直剣使いの男が援護に入る際、俺の動きを制限する事は絶対条件である。それは、行動を制限出来なければ、今回のように、相手の反撃を自分が受ける事になるからである。

それなのに、彼は俺の動きを制限する事が出来なかった。故に、直剣使いの男の右腕を肘上からバッサリと斬り落とすという結果になったのである。


顔面を押さえて叫ぶ大剣使い。無くなった右腕を押さえて叫ぶ直剣使い。


それは、この戦闘の終わりを告げる叫び声であった。


四人による攻撃でも、俺を落とす事が出来ず、一人を完全な戦闘不能に、そしてもう一人に怪我を負わせた。そこから立て直すのはもう無理だろう。


「く…クソォォォ!!」


自暴自棄になった細剣使いが、恐怖の表情で俺に向けて攻撃を仕掛けてくる。


キンッ!!

「っ!!」


しかし、その攻撃は、素早く俺の前に割り込んだニルによって、簡単に受け流されてしまう。


ガシュッ!!

「が……ぁ……」


ドサッ……


カウンター気味に放った俺の攻撃が、細剣使いの喉元に入り、致命傷を与える。


細剣使いは、そのまま膝から崩れ落ち、前のめりに倒れ込む。


残るのは曲剣使いと、痛みを堪えている大剣使い。一応、直剣使いも生きてはいるが、武器すら持っていないのだから、もう彼に何かをする事は出来ないだろう。


「クソがぁぁぁぁっ!!」


大剣使いの男は、片目を閉じた状態で、大剣を大きく横へと振りながら、俺とニルを同時に攻撃しようとする。鼻筋と片目をニルに潰された状態で、それでも攻撃して来るのは凄い覚悟だ。

手傷を負った相手は怖い。それを知っている俺とニルは、一切手を抜かず、大剣使いの一撃を、同時に後ろへと引いて避ける。


「「「「「うおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」


そこで、周囲の雑兵達が動き出す。


何も言葉を交わしていないのだが、ニルは直ぐに周囲の者達への対処に、俺は大剣使いの対処に動く。


大剣を振り抜いた状態で、隙だらけの大剣使いに対して、俺は刀を突き出す。剣技ではなく、単純に、防具の無い顔面を狙った一撃だ。


ガシュッ!!

「ぐ…………ぉ……」


ドサッ……


閉じていた左目の辺りに突き刺さる桜咲刀。

直ぐに刀を引き抜くと、相手は大剣をもう一度俺に向けて振り回そうとしたが、数センチ動かすだけしか出来ず、男はそのまま倒れ込む。


「ご主人様!背中は私にお任せ下さい!」


「ああ!頼むぞ!」


「はい!!」


周囲から集まって来る敵兵を、ニルが単独で対処してくれる。たった一人での対処ではあるが、これ程背中を心配せずに戦える状況は、戦場ではそう有る事ではないだろう。


最後に残ったのは、曲剣使いと、片腕を失った直剣使い、

一応、直剣使いの男は、脇に手を挟んだ状態で脇を締めて、何とか止血しているみたいだが、そんな状態では、もう出来る事は残っていないだろう。


「クソッ……これでも仕留められないのか…」


直剣使いの男は、血色の悪くなりつつある顔で、俺の方を見て苦笑いを浮かべ、そんな事を言う。


「ったく……渡人ってのは化け物ばかりだな……」


「………………」


「なあ……マイナ様だけでも見逃してくれないか…?」


今にも倒れそうな直剣使いが、自分ではなく、マイナの命乞いをし始める。


「何故そこまでしてマイナを庇う?あれは盗賊だ。」


直剣使いを含め、ここに居る戦闘奴隷の連中は、誰も彼も強い部類に入る者達ばかりだ。その強さだけで生計を立てて行くことすら出来るような者達ばかり。決して奴隷となるような連中ではないはずだ。

つまり、彼等は、無理矢理奴隷にされたはず。それがマイナではなかったとしても、そんな事をする奴というのは大体盗賊だ。それなのに、その盗賊である者を恨むどころか、代わりに命乞いをするなんて、普通は考えられない。


「……俺達は…いや、少なくとも俺は、マイナ様の元に来てから、救われたんだ……頼む…-」


直剣使いの男が言っている事が全く理解出来ないわけではない。


マイナというのは、パペットという巨大な盗賊団の頭であり、かなりの力を持っているはずだ。普通の盗賊には到底叶わない願いも叶えられてしまう程だった事だろう。

そんなマイナの側近のような立場に居て、護衛のような立ち位置ならば、大切にされていたとは言わずとも、それなりの生活くらいは送れていたはずだ。奴隷にとっては、そんな生活を送る事は夢のまた夢という代物。それで救われたと感じるのも当然だと言える。

ニルのような、一般人と変わらない生活を送れる奴隷というのは、ほんの一握りだ。


だが………それは、言ってしまえばマイナに気に入られていたからであり、それ以外の者達の扱いは酷いと言わざるを得ないものだった。

体内に爆弾を仕掛けられていたり、薬物漬けにされていたり…もうとにかく酷いの一言だ。

それ自体は、マイナではなく、その下の者達が行っていた蛮行だったのかもしれないが、それを止めなかったのもマイナである。そうするように指示を出していたかは分からないが、止めない時点で、それと変わらない程の罪になっていると言える。


直剣使いの男が言うように、助けられたと感じる者達も少しは居たのかもしれないが、そこだけを見て、美談だと思う事は、もう出来ない。

故に、俺の答えは……


「無理だ。これまでしてきた事は、許される事じゃない。

それに、もし仮に俺が許したとしても、当事者である周囲の者達は、決して許さないはずだ。」


「…………そうか……」


ここまでデカい事をして、散々人を殺しておいて、今更許してくれ、見逃してくれというのは、あまりにも都合の良い話だ。許される事など無いなんて事は、既に彼等自身も分かっているはず。


一度瞼を閉じて、一言だけ呟いた直剣使いの男。


「………うあああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


右腕を失い、既に戦う事など出来ない体の直剣使い。

しかし、それでも、彼は落ちていた武器を左腕で拾い上げ、決死の覚悟で走って来る。


「うおおおおぉぉぉぉぉぉっ!!」


それに続くように、曲剣使いも走り出す。


「はぁぁっ!」


走り込んで来る二人に対して、俺は刀を振る。


剣技、四爪転しそうてん


四連撃を放つ剣技の、最初の二連撃を直剣使いに、後の二連撃を曲剣使いに放ち、二人の両肩に刃を走らせる。


ブシュウウウウゥゥゥ!


「クソ……」


ドサッ…ドサッ……


二人の刃は、俺に届く事は無く、致命傷を受け、同時に倒れ込む。


直剣使いの彼の命乞いが、マインドコントロールによるものなのかどうかの判断は出来ないが、彼のような奴隷が、命を賭して守ろうとする程の価値が、マイナという女に有るようには見えない。

ただ…彼のような男は、嫌いにはなれない。死ぬ間際まで、誰かの為にと剣を振る姿を見ると、どうしても色々と考えてしまうものだ。

それ故に、彼の気持ちの分だけ、マイナへの憎悪が膨らむ。


奴隷として体の自由を奪い、それに加えて、彼等の感情にまで枷をするなんて、正気の沙汰とは思えない。


だが、今回は、ハイネ達に任せると決めた。俺はその憎悪を押し込めて、ハイネ達の方を見る。


「ニル!」


「はい!道を開きます!」


俺の方が片付いたのを見て、ニルは直ぐにハイネ達の方へと足を向ける。


ハイネ達は、作り出していたフェイントフォグをいつの間にか消されており、かなりの混戦状態。マイナを守らんとする奴隷達の生き残りが、殆ど全てハイネ達に群がっている状態である。


「退いて…下さい!」

ザシュッ!!


「ぐあっ!」


ニルは、少し強引に敵を斬り伏せながら、ハイネ達の居る場所へと向かって行く。俺は、その後ろを援護しつつ付いて行く。


「ハイネ!大丈夫か?!」


「はぁ…はぁ…ええ…大丈夫よ…」


全く大丈夫では無さそうな顔色で返答するハイネ。

背中に受けている傷も有るのだし、無理をさせ過ぎてしまった。


「周りの連中は俺とニルに任せろ!スラたん!ハイネの事を守ってくれ!」


「任せて!!」

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