第550話 影武者 (2)
「だったらどうした?」
「私が貴方を飼ってあげる。大人しく私の言う事を聞きなさいな。」
持っていた扇を俺の方へと向けて突き出して、半笑いで言ってくる女。
特殊な性癖の持ち主ならば、こういう女に飼われたいとか思うのかもしれないが、俺は真っ平御免だ。
マイナの影武者は、それなりに似た顔の女が選ばれているようで、ハイネの言っていたマイナの容姿に近い。ハイネともよく似た容姿…というイメージを持っていたのだが、全くそんな事はなかった。
いや、単純に顔のパーツごとに見れば、似た系統ではあるのかもしれないが、性格の悪さが顔に出ているというか…どうにも気持ちの悪い顔をしている。
マイナという大きな存在の影武者になるのだから、それなりの恩恵も有るだろうし、手下の者達は彼女を見て頭を垂れ、言う事を聞く。そんな立場に居ると、精神的に色々と汚染されてしまうのだろう。
まあ、ただ利用されているだけの可哀想な影武者ではなく、本人も楽しそうにしているのだから、俺達の敵として認識しても問題は無いだろう。
「ご主人様を……飼う……?」
あ…これはニルがブチ切れ寸前のやつだ…
ゴゴゴゴ…とでも擬音が付きそうな程の怒りを見せるニル。
最初の一言でニルをキレさせる者が、何故こんなにも盗賊達には多いのだろうか…
ニルをキレさせて良い事なんて何も無いというのに…
「ニル。落ち着け。」
「……はい……」
今にも飛び出して斬り付けようかという表情のニルだったが、俺が落ち着いた声で言うと、一先ず怒りを抑えてくれた。自分の事に対しては何を言われても殆ど怒らないのに、俺の事となると本当に沸点が低い。いや…自分の事で怒らない分…と言った方が良いのかもしれない。
ただ、周囲の状況や、目の前に居る大男の事を考えると、無闇に飛び出すのは危険だ。ここは慎重に、そして確実に進まなければならない場面だ。一時的な感情で飛び出してはならない。
「ニル。アイスパヴィースを用意してくれ。」
「ですが…流石にあの一撃を受けてしまうと、アイスパヴィースも耐えられません。」
ニルのアイスパヴィースは、分厚く、硬く、それなりに重い。
但し、アイスパヴィースは無敵というわけではないし、防御力を上回る衝撃を受ければ、当然一撃でも破壊されてしまう。
ニルは、アイスパヴィースを盾術の延長上として捉えて、上手く扱っている。アイスパヴィースと黒花の盾との間にシャドウテンタクルを挟む事で、ニルが受ける衝撃を緩和したり、離れた位置でも防御出来るという利点が有るものの、当然ながら不利な点も有る。
それは、自らの手で直接操作しているわけではなく、あくまでもシャドウテンタクルを挟んでの操作になる為、どうしても繊細な操作が難しい事だ。
シャドウテンタクルを多用するようになってから、ニルが使うシャドウテンタクルは、非常に緻密な動きを行えるようになったが、それでも、やはり自分の腕や手と全く同じというわけにはいかない。
その上、アイスパヴィースは非常に重い。本来であれば、ニルが片腕で操作出来るような重さではないし、それだけの重さが有ると、流石のシャドウテンタクルも動きが遅くなる。更に、ニルがアイスパヴィースを操る時は、シャドウテンタクルを一度地面へ落としてから持ち上げる事で、重さが直接自分に伝わらないような工夫をしている。分かり易く言うと、シャドウテンタクルは『U』の字のような状態になっているという事だ。
アイスパヴィースを振り回す時も、勢いを利用したり、自分の体勢を上手く使って、なるべく自分が支えなければならない重さが最小限になるようにしている。本来であれば持てない物を持とうとしているのだから、それなりの枷は有るという事だ。要するに、操作する盾として使うアイスパヴィースのデメリット…というか弱点は、スピードと操作性が低いというところだろう。
そんな状態でアイスパヴィースを扱うのだから、当然ニル自身が反応出来ても、それがアイスパヴィースに伝わるまでにはタイムラグが発生するし、反応出来ても
ある程度の相手までならば、そんな事は無視して圧倒的な防御力で抑え込む事が出来る。しかし、今目の前に居るような、異様なパワーの持ち主が相手となると、反応が遅れたアイスパヴィースでは、衝撃を受け流し切れず、アイスパヴィース自体が破壊されてしまう。
作り出しても、直ぐに壊されてしまうとなると……アイスパヴィースは上級魔法である為、魔力消費量は多く、再度準備するまで時間を要する。その魔力と時間を、無駄に消費してしまっているも同然ということになるわけだ。
どうせ受け止められないのであれば、敢えてアイスパヴィースを作り出すよりも、もっと他にやれる事が有るはず。変に魔力と時間を使うのは無駄では…?という事だ。
「分かっている。一度か二度受けられれば良い。」
「…分かりました。」
俺が言っているのは、要するに、一度か二度、敵の攻撃を受け止めた後壊れるとしても、その間に大男を消せば問題は無いという事だ。
ここまで、とにかく敵陣を突っ切って来た為、敵兵はまだまだ残っているし、周囲は敵だらけ。それに加えて、目の前に居る大男は、ニルの言っていたギガス族。
簡単に倒せるような状況ではない事くらい、俺もニルも分かっている。
だが、そろそろ、ハイネ達がハンドの連中を潰し、こちらへと向かって来ているはず。
状況的にはかなり厳しいかもしれないが、敷地内の敵兵は、俺とニルに注力していて、ハイネ達への注意が薄くなっている。
この状況ならば、ハイネ達が上手く敵兵達を掻き乱してくれるはずだ。その間に、何とかギガス族の男を仕留める。
「時間は俺が作る。まずはアイスパヴィースだ。」
「はい!」
俺の言葉に、ニルは直ぐに反応して、魔法陣を描き始める。
「あらあら。私が飼ってあげるって言っているのに、いきなり攻撃しようだなんて、野暮な真似をするわね。」
「魔法を使わせるな!」
「取り囲め!」
周囲に居た敵兵が早速動き出す。
ニルは、動きながら魔法陣を描く事は出来ない為、集中してその場で魔法陣を描いていく。
敵に囲まれた状態での強行。ハッキリ言って、普通ならば絶対にやらない手段だ。目と鼻の先に敵が居て、取り囲まれている状態で、ギガス族も居る。誰が見ても絶望的とさえ言える状況で、魔法陣を描くなんて、自殺行為だと言わざるを得ない。
だが、だからこそ、ここで魔法陣を描くしかない。相手が、絶対に無理だ、魔法陣を完成させるなんて事は出来るはずがない。そう思っているからこそ、慢心が生まれるのだ。
相手の心の中に芽生えた小さな慢心が有るうちに、ギガス族の一撃を受ける為の手段を確立しなければならない。
「はあああぁぁぁっ!!」
ギィンッ!ザシュッ!
「ぐはぁっ!」
「おおぉぉぉっ!」
ガンッ!ガシュッ!
「ぐあぁっ!」
ニルの体にピッタリ張り付くように位置取り、近付く奴には容赦無く刀を振り下ろす。
「槍で突け!全員同時にだ!」
「突けぇぇ!」
全周を囲まれているのだから、当然、全周囲からの同時攻撃という手を使って来る。それは当然予想していた。俺が相手の立場でも、間違いなくそうするから。
ニルは、そんな状況の中でも、全意識を魔法陣にのみ集中させており、周りの事は一切気にしていない。
目の前で剣が右に左にと振られていても、全く動じない。とんでもない胆力だ……俺の事を信用してくれているからこその集中力なのだということは分かっているが、それでも、普通は気になって集中出来ない。思い切りが良いというのか……
しかし、流石に全周囲からの槍攻撃となると、俺一人の攻撃では防ぎ切れない。
槍兵が俺達に槍先を向けて構えた瞬間、これは防げないと判断し、後ろで魔法陣を描き続けるニルに手を伸ばす。
攻撃を防げないのであれば、避けるしかない。
俺は魔法陣を描いているニルの肩と膝裏に腕を回し
ガガガガッ!
「なんだと?!」
直上へと跳んだ俺達の足元で、突き出された槍が交差する。人を一人抱えての跳躍で、攻撃を避けられる程に跳べるとは思っていなかったらしく、指示を出していた男の驚愕する顔が目下に見える。まあ、神力が無ければ、簡単には出来ない動きだから驚くのも無理はない。
こうして戦っていると、改めて神力という力の存在がどれだけ強力なのかがよく分かる。
目に見えない力で、風魔法とは違いかなり色々と応用が出来る。聖魂魔法も力技としての威力で言えばチートクラスだが、制限が比較的少なく、恩恵を大いに得られる神力もまた、かなりのチートだと思う。身に付けるにはかなりの努力が必要だったり、神力自体の攻撃力は低かったりと、色々な弱点を考慮したとしても、十二分に強い力だ。
何だかんだ言ってはいたが、神力操作の師匠であるムソウ…もとい。エロジジイには感謝しなければならないな。
ニルを抱えたまま、そんな事を考えていると、体の上昇が止まり、落下が始まる。
ニルの手元に見えているアイスパヴィースの魔法陣は、半分程が描けている状態だ。
下で槍を外した連中が、一度槍を引き戻し、上に向けて突き出そうとしているのが見える。
視線を俺達が来た方へと向けると、黒い霧のようなものが見える。
ハイネとピルテが吸血鬼魔法、フェイントフォグを使っているらしく、周囲の敵がバタバタ倒れている。少ししたら、俺達の近くまで到着するだろう。それまで耐えて、五人で一気に屋敷の中へと入りたいところだ。
そうする為にも、まずはこの窮地を脱する必要が有る。
真下に居る連中は、槍を俺とニルの方へと向け、いつでも来いという体勢が整いつつある。
このままニルを抱えて落下しては、流石に危険な為、俺は両腕に力を入れて、ニルをそのままの体勢になるように、上へと向かって投げる。
それと同時に、俺は真下に居る槍兵達へと視線を向け、突き出される槍先を見極める。
俺に対して突き出される槍のうち、十本程が俺に届く槍だ。それ以外は俺には届かない為、対処する必要が無い。
「はあああぁぁぁっ!!!」
俺は、神力を桜咲刀に纏わせ、なるべく広範囲に攻撃出来るように長く幅広く形状を整える。
攻撃範囲にのみ特化した形状である為、攻撃力はかなり低い。しかし、俺の体が槍に貫かれなければそれで良い為、槍先を上手くいなせればそれで良い。
ガガガガガガガガッ!
本来、届かないはずの位置に突き出された槍先が、次々と一方向へと流れて行く。
「何がっ?!」
ダンッ!!
かなり無理矢理な感は有ったが、何とか無傷で着地。
俺はそのまま刀に付与した神力を出来る限り長く伸ばし、一回転しながら周囲の敵へと走らせる。
ガガガガガガッ!
残念ながら、神力を長く伸ばしてしまうと、その分先端の方は弱くなる為、防具を纏った連中にダメージを与えるのは難しいが、体勢を軽く崩す程度の衝撃を与える事が出来た。
敵兵達がよろめいて、俺への次の攻撃を繰り出す事が出来ないのを確認し、両腕を前へと差し出す。
ドンッ!
上から降ってきたニルを、再度抱き抱えるように受け止める。
ニルは空中に投げ出されたというのに、体勢すら変えず、魔法陣を描き続けていた。自分で言うのも何だが、俺への絶対的な信頼が無ければこうはいかなかっただろう。だが、ニルが俺のやる事を疑わない事は分かっていたし、その自信も有った。
「ご主人様!」
「よし!」
ニルは俺の腕の中で魔法陣を描き上げ、魔法を発動させる。
パキパキパキッ!
ニルを立たせると同時に生成されていくアイスパヴィース。あれだけ強力だった盾が、再度ニルの前に現れる。
「何やってやがる!」
「クッソ!!」
ブンッ!!
ニルの魔法が完成し、敵兵達が焦りを見せた時だった。
彼等の頭上に大きな影が落ちる。
「「「っ?!」」」
グシャァッ!!
登場してから静かだったギガス族の男が、俺達ではなく、焦りを見せた男達を、持っていた棍棒で押し潰してしまった。
潰された男達は、俺達の近くに居た為、血や臓物の一部が、俺達の足元に飛んで来る。
「なにやってんのよ。それだけ人数が居て、目の前で魔法陣を描かれるなんて、怠惰としか言えないわ。」
扇を開いて自分の口元に当てる影武者の女が、汚い物かのように潰れた男達を見ている。
ギガス族の男は、マイナの命令に従って、男達を殺す為に棍棒を振り下ろしたのだろうが…酷い事をさせるものだ。
「まったく…これだから使えない連中を迎え入れるのは嫌なのよ。」
「「「………………」」」
いきなり背後からギガス族の男に潰されてしまうという状況に、敵兵達が固唾を飲んで押し黙る。後ろからの攻撃も気を付けなければならないという状況では、俺達との戦闘にも集中出来ない事だろう。敵兵の士気は著しく下がり、誰一人として俺とニルに対して攻撃を仕掛けて来る者は居ない。
「さっさと捕まえなさいよ。それとも…潰されたいの?」
マイナの影武者が扇を閉じ、冷めた目で敵兵達を見る。
俺ならば、早々に逃げ出していそうな状況なのに、敵兵は一人も逃げようとしない。ギガス族の男が怖いのか、バラバンタが怖いのか、逃げ出した後の事が怖いのか…
何にしても、逃げない敵兵達は、武器を強く握り締めて、俺達に視線を向ける。
「ニル。大男の動きに注意しろ。あの一撃だけは貰わないようにしないと、一気に押し切られるぞ。」
「はい。」
マイナの影武者は、ギガス族の後ろに隠れるようにして立っている。出来れば、影武者をさっさと殺して、ギガス族の男を無力化したいところだが…影武者と命で繋がっているとしたら、ギガス族の男も死ぬ気で俺達を止めるはずだ。簡単にギガス族の脇を抜ける事は出来ない。
ザシュッ!ガシュッ!
「「ぐあぁっ!」」
俺達の来た方向から、ハイネ、ピルテ、スラたんが迫っている音が聞こえて来るが、合流までは、もう少し時間が必要みたいだが、少しずつ周囲の者達の意識がハイネ達の方にも向き始めている。
ここで意識が分散してくれると、俺達としては非常にやり易くなる。ここからが勝負所だ。
「か、掛かれぇ!!」
指揮を執っている者の一人が、全体に対して指示を出す。
「「「「おおおおぉぉぉぉっ!!」」」」
死に物狂いで俺とニルに武器を振り下ろして来る敵兵達。
「それで良いのよ!あはははは!」
影武者の女は、何がそんなに面白いのか…俺達に突撃する敵兵達を見て大声で笑っている。自分がこれだけの数の者達を自由自在に操れていると思って、優越感にでも浸っているのだろうか…
カンッ!ガンッ!ギィンッ!
「ダメだ!突破出来ねえ!」
「男の方を狙え!」
ギィンッ!ザシュッ!ガンッ!
「ぐあぁっ!」
「クッソ!強ぇ!側面を取るんだ!」
ニルの作り出したアイスパヴィースが、振り下ろされる様々な攻撃を次々と弾いている。そのお陰で、雑兵連中の数は多いが、何とかギリギリで捌けている状態だ。ただ、やはり手数の違いが大きく、時折攻撃が掠め、付与していた黒防砂が発動してしまう。
このままではジリ貧だ。無理にでも影武者の女を落としに行くしかない。
「ニル!アイスパヴィースを使って道を切り開けるか?!」
ガンッ!
「ぐはぁっ!」
俺は、盾を持った男を蹴りながら、ニルに声を掛ける。
ガンッ!ギィンッ!
「っ!!やってみます!」
ニルは、敵の攻撃をアイスパヴィースで弾きながら、答えてくれる。
ニルの視線が影武者の女へと向くと、その視線を切るように、ギガス族の男が間に入る。
「ぐおおおおおぉぉぉぉっ!!」
「「っ!!」」
ズガァァァン!!
無理矢理進もうとした俺達に対して、ギガス族の男が、またしても仲間を押し潰しながら、棍棒を振り下ろす。仲間も敵も、まるで関係無しだ。
進もうとしていた足元を、棍棒が叩き、石畳を割る。
「っ!!」
しっかりと、俺とニルの動きを見ているギガス族の男。無視して通り抜けるのは…やはり難しいか……
「「「はあああぁぁぁ!」」」
「「っ!!」」
ギガス族の男が豪快な一撃を地面に当てたタイミングで、周囲の敵兵達が俺とニルに突っ込んで来る。
「はぁぁっ!」
「やぁぁっ!」
ギィンッ!ザシュッガシュッ!ガンッ!
何とか攻撃を耐えているが、黒防砂の防御魔法が切れて、攻撃のいくつかが腕や足を掠めていく。
「チッ!」
「今よ!やりなさい!!」
影武者の女が叫ぶ。
「ぐおおおおおぉぉっ!!」
ブンッ!
その声を聞いたギガス族の男が、今までは垂直に振っていた棍棒を、水平に振る。
ガンッゴシャッ!グシャッ!べキャッ!
「「「「がぁっ!」」」」
ギガス族の前に居た何人もの敵兵達が、棍棒に巻き込まれ、体を異様な形に曲げ、血を吹き出す。
それでも、棍棒は止まらず、遂にはニルのアイスパヴィースへと到達する。
バキャッ!!ガンッ!
「くっ!」
ズザザ……
激しい音が響き、棍棒とアイスパヴィースに挟み込まれた敵兵達が爆ぜ、体内の物が周囲に花火のように飛び散る。透明で美しかったアイスパヴィースは、血や臓物で赤黒く染まり、半分程が破壊されてしまう。
しかも、シャドウテンタクルだけでは力が足りず、それでも止まらなかった棍棒によってアイスパヴィースが押し込まれて、ニルがシャドウテンタクルと共に自力でアイスパヴィースを押さえる事で何とか止まった。とんでもない力だ。
アイスパヴィースも、防御力だけで言えばかなりのものなのに、たった一撃で半壊させてしまうとは…いや、ギガス族の一撃を止められたアイスパヴィースを誇るべきなのかもしれない。
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