第547話 本拠地へ

そうなると…唯一、この状況下で気を付けなければならないのは、氷魔法の弱点とも言える火魔法である。


氷を溶かす、急激な温度変化によって破裂させる等の現象が起きるのは目に見えているし、そもそも広範囲に炎が撒かれた場合、シールドだけでは熱を防ぐ事が出来ない。


そこまで考えが至れば、俺が準備しなければならない魔法も自ずと決まってくる。


俺が使える、火魔法に対して強い属性の魔法となれば、水魔法だと直ぐに思い付くだろうが、今回の場合、水魔法では


消火するという観点で見れば、水魔法が最も適しているのだが、迫り来る大量の炎から身を守るとなれば、俺とニルを守るように展開するしかない。そうすると、当然後ろのハイネ達は火に飲まれてしまうし、そもそも相手の数を考えると、一つの水魔法だけでは防ぎ切れない程の火魔法が飛んで来る。

では、土魔法で熱を遮断するか?それならば火魔法を防ぐ事が出来るのは確かだ。しかし、それではまだ


俺達は、ここから相手の中へと突撃する。その時、相手に対する攻撃が全くのゼロでは、余裕を持って突撃に対処されてしまう為、辛い状況からの立ち上がりとなってしまう。


防御と同時に、相手への攻撃をも行う為の一手。そんな魔法を発動させる必要が有るのだ。


防御と攻撃を同時に担う魔法となれば、この場合一つしかない。


風魔法だ。


相手が使っているのは火魔法のみ。風魔法を使わずとも、周囲一帯を焼き尽くす程の火力なのだから、必要無いと判断したのだろうが、それは間違いだ。

炎というのは、酸素が有ってこそ強く燃え上がる。風は、その酸素を送り込む為に必要なものであり、また、炎に指向性と勢いを持たせるものである。

風が有る場所に火魔法を撃ち込むのと、無い場所に火魔法を撃ち込むのでは、最終的な効果には大きな差が出るのだ。

相手の魔法使いの中には、その事を知っている者が居なかったらしい。いや、それは言い過ぎか…この世界でも、火というのは生活に根付いているし、知らないということは無いだろう。ただ、それを考えるだけの余裕が無かった。数で勝っているから、俺達が一つの魔法でどうにか出来てしまうとは思っていなかった。そんなところだろう。

俺達が魔法で千人近くを屠ったりしていたのを知っていながらも、彼等は数で勝っているが故に、思考し実行する事が出来なくなっているのだ。

周りの者達がそうしないから、自分もそうしない。というやつだ。集団心理…とか言っただろうか。集団に居ると、思考が周りに同調しようとしてしまうのだ。


もし、誰か一人でも、別の視点から見て、もっと効果の高い魔法となるように考え、行動し、俺達に魔法を放っていたならば、足を止めるくらいは出来たかもしれない。

だが、そうはならなかった。


俺が使ったのは上級風魔法、大風蛇。

魔法陣から水平に伸びていく風の渦が、飛んで来た炎を巻き込んで行く。


「ま、まずい!」


「防御魔法を展開しろ!!」


炎は大きく左右に広がっていた為、俺達の左右を抜ける炎までは巻き込めなかったが、俺とニルが走り抜ける為に必要なスペースは十分に確保出来ている。


俺達の目の前に迫って来ていた炎を、大風蛇が巻き込み、進行方向を逆にして敵兵へと襲い掛かる。大風蛇だけよりも、ずっと殺傷性の高い魔法になっているのは見なくても分かる。

これで敵を壊滅させられるとは微塵も思っていないが、少なくとも、相手は炎を巻き込んだ大風蛇が消えるまでは、防御に徹する必要が有る。

予想通りというのか、セオリー通りというのか、相手の陣営は、攻撃魔法部隊と、防御魔法部隊で分けられており、防御魔法を用意していた連中が即座に防壁を張る。使ったのは上級水魔法の水壁すいへきという魔法だ。

読んで字の如く、水の壁を作り出す魔法だ。ただ、設置型の防御魔法で、無形物、特に火魔法に対して相性が良く、流体ならではのに長けている。多少水壁を崩したとしても、水が流れるように即座に修復してしまう。

相手の防御魔法部隊は、どんな魔法が来ても防御出来るように、色々な属性の防御魔法を準備しているらしく、今回は水属性の防御魔法を準備していた連中が魔法を発動させたらしい。

人数が揃っているからこその戦法だが、属性ごとに分けるとなると、その分人数が分割される。闇と光魔法は準備していないとしても五分割。一属性の人数は十人に満たない。一人の使う水壁は横に五メートル、縦に二メートル。それを十人が使うと、簡単には突破出来ない水壁が出来上がる。


ジュウウウウゥゥゥゥ!


向きを変えて炎の竜巻となり戻って来た火魔法が、水壁に当たると真っ白な蒸気を発生させながら、掻き消されていく。

しかし、防御魔法を展開した者達の人数的に、あまり広範囲には水壁を展開出来ず、特に上部から抜けた炎が、何人かの皮膚を軽く炙る。


「熱っ!!」


「陣形を崩すな!死にはしない!」


残念ながら、あまり被害という被害は出せなかったが、元々防御されてしまう事は想定していた為、俺とニルの足は迷い無く前へと進む。


完全に偶然だが、水魔法を使ってくれた事で、目の前には蒸気が立ち込めており、視界が不明瞭になっている。

相手に、俺達の動きが見え辛くなってくれたのは実に有難い。俺達も条件としては同じだが、相手は目の前を埋め尽くすような人数なのだ。何処へ斬り込んだとしても、誰かには攻撃が当たる。逆に相手からすると、適当に攻撃を仕掛けても、俺達を捉えるのは難しい。


敵の前衛までは、残り約二十メートル。

もう目と鼻の先だ。だが、この辺りから、トラップが怖くなってくる。有るかどうかも分からないが、注意するに越したことはない。


跳躍して一気に飛び込むならば、まずはニルを飛ばして…と考えていると…


ズガガガッ!


目の前から樹木が現れて、地面の少し上を広がって行く。


上級木魔法、ウッドグラウンド。範囲木魔法の一種で、攻撃性は皆無だが、こういう時の足場には持ってこいの魔法だ。

ハイネは俺達に対してダークシールドを展開し続けてくれているから、これはピルテによる援護だ。


「助かった!」


振り返る事無く叫び、俺とニルは現れた木の幹に足を掛け、地面に触れないように気を付けつつ、一気に距離を詰める。


「戦闘態勢!攻撃が来るぞ!」


ウッドグラウンドが発動した時の音を聞いたのか、俺達が突っ込んで来ると予想した敵兵の指揮官が叫んでいる。


この状況で、俺達が接近しない理由など無いし、敵兵達も接近戦に切り替わると踏んで身構えている事だろう。


残り十メートル。そろそろ蒸気が薄れ始め、俺達の姿を視認出来るようになるはず。そうなる前に、斬り込みたい。ニルもそう思っているらしく、一気に距離を詰める為に踏み切る足に力を込める。


ダンッ!ダンッ!


ニルが木の幹を蹴った僅か後に、俺が木の幹を蹴る。


相手は俺達が何処から襲ってくるのか、未だ明確には分かっていない。蒸気を抜けた瞬間から、激しい近接戦闘が開始される。


ここまで来たならば、後はやるしかない。


俺は両手で桜咲刀を強く握り、蒸気の中へと身を投じたニルの後ろへと続く。


真っ白な蒸気の中へと入ると、残っていた熱が皮膚を伝って来て、熱さを感じる。

ニルが盾を前に出して水蒸気を掻き分けてくれている為、ニルの背中はよく見えている。


ブワッ!


ニルが蒸気の奥へと飛び出し、俺がその背中に続くと、視界が開け、一気に敵前へと躍り出る。


「来たぞ!」


ニルは止まる事無く敵前の目の前へと迫る。


目の前には敵の盾兵。壁のように連なり、行く手を阻んでいる。


無理矢理中に押し込んで斬り込むか、引き寄せるか…どちらを取ろうかと僅かな時間で考えようとしていた時、視線の先にいる敵兵の一人の顔が見えた。その兜の下、盾の裏に見えている顔が、ニタリと笑うのが見える。


「「っ?!」」


ニルも気が付いたらしく、誘い込まれたと理解した瞬間、ニルがシャドウテンタクルに取り付けていたアイスパヴィースを地面に向けて叩き付けるように移動させる。


ズガガガガガガッ!!!


その衝撃に反応したのは、トラップ系中級土魔法、スピアトラップ。

圧力を感知した瞬間に、地面から石槍が突き出して来て、相手を串刺しにする魔法だ。


ニルの見事な反応によって、トラップによる攻撃はアイスパヴィースによって防ぐ事が出来たが…まさか、相手の目の前にトラップが仕掛けられているとは思わなかった。数センチずれていれば、相手の前衛部隊さえ巻き込んで串刺しになっていただろうに…相手はまるで怖がっていない。

恐らく、トラップ魔法の範囲を正確に把握しており、自分達には数センチ届かないと分かっていたのだろう。

トラップ魔法は、設置しても痕跡を残さない。故に、その範囲を数センチの単位で把握するのはかなり難しい。それが出来ているという事は、かなり念入りに訓練されている兵士達という事になる。

これは、一筋縄ではいかない連中だということに他ならない。


ニルが地面に向けて叩き付けたアイスパヴィースは、上級の魔法である為、いくら土魔法とはいえ、中級魔法のスピアトラップでは破壊されない。

逆に、地面から生え出てきた石槍の方が粉々に砕け散っている。


タンッ!


「突けぇ!!」


ニルがアイスパヴィースの上に乗るように着地するとほぼ同時に、盾兵の後ろから長槍が突き出される。

地面から出てくる石槍を無理矢理上から押さえ込んだような形になっている為、アイスパヴィースは水平とは言い難い形で接地しており、その上に着地したニルは体勢がかなり悪い。


「くっ!!」


ガンッキィン!


黒花の盾で突き出された槍をどうにか弾いたが、ニルの体が後ろへと傾く。このままニルが後ろに倒れたりしたら、立ち上がる前に全身穴だらけにされてしまう。


タンッ!


しかし、直ぐ後ろには俺が居る。


「潰せ!」


ニルの目の前に居た盾兵達が、一斉に進み出ようとしたタイミングで、俺がニルの背後に着地。左腕で背中を抱きとめながら、右足を盾に向かって伸ばす。


ガンッ!!

「ぐっ!」


俺達を盾で囲んで動けなくしようとしていたみたいだが、その前に盾兵の一人を押し戻す事が出来た。


「引けっ!突出するな!」


一人が押し戻されただけだというのに、周りに居た連中は俺達を取り囲もうとせずに、陣形を整える事を優先する。


随分と俺とニルに対して警戒心を高めているようだ。突出してくれれば、端から斬り落とせるのだが、そうはさせないと陣形を崩さない敵兵達。

誰も冷静さを失っておらず、常に俺とニルの挙動に目を光らせている。こうして見ると、ニルが言っていたように、ここには精鋭達が揃っているというのがよく分かる。


敵兵の目の前にトラップ魔法が設置されていたとなると、左右と俺達の背後側にもトラップが仕掛けられていると考えた方が良い。つまり、俺とニルには、ここから前に出るしか道が無いのだ。

それを分かっているから、相手は敢えて突出して取り囲むよりも、陣形を崩さず、正面からのぶつかり合いに警戒しているという事だ。


「チッ…隙が無いな…」


俺は抱きとめていたニルを立たせ、直ぐに構える。


「突けぇ!!」


ビュッ!ギィン!


俺達を取り囲めないと判断してから、次の攻撃へ移るのが早い。しっかりと訓練された兵士達だと、ここまで厄介になるのか…

ここには、ブードンが個人的に抱えていた私兵も混ざっているだろうし、傭兵の類も居るはず。雑兵の一人一人が強いかもしれないというのは、最初から覚悟していたが、ここまでの練度になると、人数差が厳しくなってくる。


数を減らしたいのに、魔法も防がれるし、近接戦闘では数と連携で対処される。

このままじっくりと数を減らす為に戦うというのは…危険だろう。城の目前で騒いでいるのだ。今現在はプレイヤーらしき姿は見えないものの、いつ現れてもおかしくはない。いきなり頭上から防ぎ切れない魔法が大量に降って来てもおかしくはないのだ。

それに、壁の外側には、他にも部隊が配置されていて、それが徐々に合流し始めいる。時間を掛けると、なかなか敵の数を減らせないのに、相手の数だけが増えてしまう。


何とか長槍の攻撃は弾いたが、使われている武器や防具は、どれも高品質な物ばかりで、簡単には破壊出来ない。

ここでごちゃごちゃとやり合うより、全力の一撃によって、壁をこじ開けるしかない。


「ニル!ぶち抜く!」


「はい!」


主語も無く、叫ぶ俺の言葉を、ニルは正確に理解し、俺の動きに合わせられるように軽く膝を曲げる。


「はああああああああぁぁぁっ!!」


俺は刀を垂直に振り下ろす。剣技、霹靂。神力を大剣のような形状にして刀に纏わせての斬撃だ。

高い品質の防具を切り裂くのは難しい。であれば、神力を飛ばしたところで、相手を傷付けられないのは明白。手元を離れてしまう使い方ではなく、刀に纏わせて破壊力、攻撃力を増加させるべきだ。


ブンッ!バキィィン!ガギャッ!!


俺の振り下ろした刀は、一人の盾兵の頭に、真っ直ぐ、垂直に振り下ろされる。


刀の刃先が触れるより僅かに早く、纏わせていた神力の刃が、付与されていた防御魔法を破壊して、兜に当たる。


男の首が縮まり、兜と胴が擦れ合って嫌な音が鳴る。だが、それだけでは良くても脳震盪を起こす程度の衝撃しか与えられない。

しかし、俺の攻撃は神力だけではない。


ガンッ!


「おおおぉぉぉっ!!」


桜咲刀本体の刃が、神力の衝撃で少しだけ凹んだ兜に当たり、それを更に強引に押し込む。


グシャッ!!


盾を動かす時間も無く、盾兵の頭は兜と共に潰れ、頭が胴体にめり込む。


「なっ?!」


その光景を見ていた左右の男達が、戦慄している。

まるで戦鎚で頭を打ち下ろされたかのような衝撃を受け、頭を潰された仲間。武器や防具はほぼ変わらないのだから、それを自分と重ねてしまうのは仕方の無い事だ。俺にとっては、たった今潰した男も、その真横に居る男達も、大した差は無い相手なのだから間違ってはいない。


「ク…クソッ!」


生きている盾兵達は、俺が一人の頭を叩き潰したのを見て、自分達はそんな事にはならないようにと、盾を構える。誰だってそうするだろう。目の前で、全身に高品質な鎧を纏った男が簡単に殺されてしまったのだから、恐怖しない方が精神的におかしいと言える。


盗賊達の表情が、少しずつ、自分達は確実に勝てるという自信から、殺されるという恐怖に変わり始める。


防御力が全ての盾兵にとって、それを上回る攻撃力というのは、これ以上無い程の脅威だろう。防御が意味を持たないのだから。

怖いという感情は、自然と恐怖の対象…つまり俺に視線を向ける事になり、彼等の視界の中からニルという存在が消える。


「馬鹿野郎!横に付かれてるぞ!」


「「っ!!?」」


俺の動きを見逃さないようにと集中すればする程、彼等はニルの事を注意出来なくなる。確かにニルの方が力は無く、簡単には全身鎧の中の者を殺す事が出来ない。だが、簡単ではないというだけで、出来ないわけではない。


シュィン!


ニルの持っている戦華が、盾兵の背後から、脇腹付近に有るであろう鎧の隙間に入る音がする。刃を研ぐ時と同じような音だ。


ザシュッ!


そのままニルが戦華を隙間に沿うように走らせる、


「ぎぃああああぁぁぁぁ!!」


脇の下には太い血管が通っている。そんな部分を斬られれば、痛いだけでは済まない。直ぐに治療しなければ、数分後には死に至る。


「クッソ!」


ガギッ!!


「っ!!」


ニルの側面を取りに来た男が、大剣を振り下ろすが、ニルが未だシャドウテンタクルに装着しているアイスパヴィースがその刃を止める。


ブンッ!

「っ!!?」


アイスパヴィースの形状は独特であり、下手に打ち込んでしまうと、刃が捕らえられてしまう。ニルはそうなるようにアイスパヴィースで受け止めた後、アイスパヴィースを回転させる事で大剣を男から取り上げる。

咄嗟の事で、大剣を握り締め損なった男の手から、大剣がすっぽ抜けると、そのまま盾に巻き込まれ、後方へと飛んで行く。


「握りが甘いと、ご主人様に叱られますよ?」


「っ?!」


ザシュッ!


ニルの戦華が、兜の隙間へと走り、丁度目の辺りに突き刺さる。


「ぐああああああいいいいいぃぃぃ!!」


脳までは達しなかったのか、兜の上から自分の顔を手で押さえて転がる男。


正直な話、ニルがアイスパヴィースを使う事で、ここまで防御力が上がるとは思っていなかった。

矢だろうと魔法だろうと大剣だろうと、その殆どを防いでしまう。シャドウテンタクルに繋げた事で、アイスパヴィースが受ける衝撃の殆どは、ニルに伝わる前に吸収されてしまうからだ。パワー重視の攻撃も難無く受け止められる。

それでも、アイスパヴィースも無敵ではない。最初は冷気を纏っていたが、それは無くなり、少しずつ表面から溶け始め、攻撃を受けると少しずつ削れている。何度も攻撃を受けていれば、いずれ破壊されてしまうだろう。だが、もしアイスパヴィースが破壊されたとしても、ニルにはまだ左手に持っている黒花の盾が有るし、もう一度アイスパヴィースを使えれば、また防御力が上がる。

ニルは、俺が予想していたよりもずっと頼もしい魔法の使い方を思い付いてしまったのかもしれない。ニルも、自分が盾役として必要な防御力が手に入ったと喜んでいるようだ。見た目にはほぼ分からないが、自信を持って前に出ているのが分かる。


「なんて奴等だ…」


「狼狽えるな!陣形を整えろ!」

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