第526話 攻城戦 (2)

スラたんが両手のダガーを強く握り、足に力を込める。


タンッ!!


スラたんが地面を蹴ると、朝日の差し込み始めた草原の中を、一陣の風となって駆け抜けていく。


やはりスラたんは速い。いや、今まで以上のスピードだ。

農夫の皆と離れてからここまで、スラたんはスピードをかなり抑えて戦ってきた。なるべく体力を使わないように。

自分は体力の消耗が激しい戦い方しか出来ず、魔法も大して使えない。それならば、体力の使い所を見定めなければならない。スラたんは、そう考えて、そのタイミングをずっと待っていたのだ。


ザザザザザザザザザザザザザザザッ!!

「「「「「「ぐああぁぁぁ!」」」」」」


スラたんが走り出したと思ったら、目の前に居た盗賊達が、次々と切り刻まれていく。


「盾で押し込め!好きに暴れさせるな!」


スラたんが暴れているのは盾部隊よりも俺達側。どうやら、盾部隊よりも外側に立っている者達は、囮のような役割を担っているらしい。

あくまでも見た感じという話だが、盾部隊よりも内側の連中と、盾部隊の外で戦う連中では、格差が有るように思う。

装備もそうだが…テンペストに対する忠誠心とまでは言わないが、壁に近い者達の方が積極的にテンペストに関わろうとしているような雰囲気を感じる。

俺達を倒す事で、賞金が得られるのとは別に、テンペスト内での地位でも約束されるのだろうか?

ここまで戦って来た連中は、自分第一の盗賊が多くて、組織の事は二の次三の次という印象だったが、目の前に居る連中は少し違うように見える。テンペストの為なのか、バラバンタの為なのか、地位や権力の為なのかは分からないが…簡単に逃げ出したりはしない気がする。


何にしても、彼等の目的は許容出来ないものだし、俺達が戦うという結論は変わらないのだが。


「スラタン!使って!」


ハイネが叫び、発動させた魔法はウォールロック。

壁を作り出すだけの魔法だが、高速で走り回るスラたんが使えば、より素早い高機動戦を仕掛ける事が出来る。


「スラタン様の邪魔はさせませんよ!」


「「「「っ?!」」」」

ガンッ!ギンッ!ガンッ!


そこに加えてピルテの発動させた中級闇魔法、ブラックサイス。闇魔法の中では攻撃力に優れた魔法で、相手を刈り取る事が出来る。しかし、ピルテが狙ったのはスラたんの周りに居る連中ではなく、盾兵だ。言葉通り、スラたんの邪魔をさせないように、盾兵にブラックサイスをぶつけて、隙を突かせないようにしている。

スラたんのスピードで動き回っていると、ちょっとした環境の変化が、動きに大きな影響を与えてしまう可能性が高い。例えば、動き回るスラたんの近くで、ブラックサイスのような攻撃魔法が動き回っていると、寧ろ邪魔になってしまうのだ。

あまり近くに魔法を発動させてしまうと、スラたんの邪魔になると考えたピルテは、スラたんの動きを制限しないように、横から手を出そうとしている攻め手の方を制御しようとしたのだ。

ただ、流石に盾兵を、中級魔法であるブラックサイスで切り裂くのは無理だ。既に平原には太陽の光が入っており、闇魔法もよく見える。しっかりと見て盾を構えれば、その一撃を受け止める事はそれ程難しい事ではない。それに、相手の数は数えたくない程に多い為、中級魔法一発では止まる気配が無い。良くて数秒の遅延を掛けられただけに過ぎない。しかし、それでも、数秒もあればスラたんは何往復も出来るスピードを持っている為、援護としては上々だろう。


ただ……ハイネの言っていたように、本当に嫌になる。

先程までのようにバラバラな集団であれば、ハッキリ言ってそれ程恐ろしくはなかった。連携を取ったとしても数人の範囲を超えないし、数人のパーティの寄せ集めみたいなものだったから。

だが、ここの連中はそうではない。まだ雑ではあるが、全体的な連携を取れている。

前に出ろと言われれば、全員が前に出るし、止まれと言われれば全員が止まる。盾兵の後ろの連中は、盗賊ではなく、最早一つの軍隊だ。

衛兵や傭兵崩れが多数在籍していれば、そういう教育も可能だろうし、有り得ない話では無いという事は最初から分かっていたが、出来ればそういう奴等との戦闘は避けたかった。連携を取った大多数による進軍となれば、数だけの問題ではなくなってくるからだ。


ビュッ!ズガガッ!

「チッ!」


俺達が魔法陣を描こうとする度、盾兵の後ろから矢と魔法が交互に飛んで来る。無駄撃ちもしないし、俺達が防御しなければならない範囲に、的確な攻撃が飛んで来る。面倒だから上級魔法で一気に…というのも無理だ。


「スラたん!一旦下がれ!俺とニルが前に出る!」


魔法が使えるとしたら、後衛であるハイネとピルテ。スラたんの護衛が有っても、中級魔法陣を描くのがやっとだとは思うが、魔法による攻撃手段を今捨てるのは危険過ぎる。何とか魔法を使いながら、壁に到達したい。その為には、ハイネとピルテを守るナイト役が必要だ。


タンッ!


スラたんは俺の言葉を聞いて、冷静に一旦戻って来る。


「一気に突破しようと思ったけど、想像以上に守りが厚いよ。」


スラたんの体力はまだ大丈夫みたいだが、壁を超えてからの事も考えて、今は少し抑えてもらおう。


「うぅ…」


「ぐっ……」


スラたんが暴れてくれたお陰で、盾兵の前に居た連中の多くは倒れて動けなくなっている。しかし、まだまだ敵の数は多く、穴を塞がれてしまうと振り出しに戻ってしまう。ここは、俺とニルで一点突破が正しい選択だろう。


「ニル!」


「はい!」


俺の呼び掛けに応えて、ニルが走り出す。

俺は魔法陣を描きながら、走り出したニルの背中を追うように続く。


「矢を放て!」


ビュビュビュビュビュビュビュビュビュッ!


先程までの威嚇射撃とは違う、本格的な矢による面攻撃。


「はあぁぁぁっ!!」


ブンッ!


俺は矢に向けて刀を振り、神力を飛ばす。


パキパキパキッ!


俺とニルに降って来るであろう矢を吹き飛ばし、一時的に足を止める。矢を避けてからでないと先に進む事は出来ない。ハイネ達が今の俺とニルに防御魔法を使うとなれば、その分の攻撃魔法は飛んで来なくなってしまう。今は守るより攻める時。自分達の身は自分達で守り、ハイネ達には攻撃に集中してもらうのが良いだろう。ハイネ達自身も周りの連中や魔法部隊から狙われているし、それだけでも手一杯なのだ。こちらに回してもらう援護が有るというだけでも有難い。

ここは、俺とニルだけで何とか切り抜けるのが理想的な展開だ。


ザザザザザザザザッ!

カンッ!キンッ!


俺とニルの元に降って来る矢の殆どは、神力による飛ぶ斬撃によって打ち落としたが、全てではない為、いくつかを刀で斬り落とす。


「行きます!」


矢の雨が止んだタイミングで、ニルがまた走り出す。


敵陣の盾兵が居る位置までは、まだ数十メートル有る。

矢の次は魔法が来るはず。


「ニル!止まれ!」


数メートルも進まないうちに、正面の盾兵の後ろから、魔法陣の発光が見え始める。


俺は直ぐに走りながらも用意しておいた魔法を発動させる。


ズガガッ!


目の前に現れたのは石壁。使ったのは中級土魔法、ウォールロック。

先程はスラたんの足場として使っていたが、今度は盾として使う。ただ、あくまでも中級魔法である為、過信は出来ない。


敵陣に見えた発光色は恐らく茶色。外が明るくなって発光が見え辛くなっている為、確実にとは言えないが…土魔法が来るはずだ。


上級魔法を描いている時間が作れるならば、光魔法の白光の盾で強引に魔法を弾く事も出来たが、相手はデカい魔法をまとめて撃つのではなく、中級魔法以下の魔法をポンポン撃ってくる。それに合わせるとなると、こちらも中級以下の魔法でどうにかするしかないのだ。


こうして戦ってみると、やはり相手は今までの連中とは違うのがよく分かる。

今までは、火力重視で俺達を仕留めようとしていたが、ここの連中は数で火力を補う事を知っている。

要するにだ……上級魔法を使うとなれば、それなりの時間が必要になるし、その間に俺達は自由に動けてしまう。しかし、中級魔法と矢を交互に使う事によって、殆ど隙無く攻撃を連続させる事が出来る。しかも、数が多い為、一度に飛んでくる魔法の量を考えると、本来であれば単一の攻撃魔法だったとしても、最早範囲魔法と言っても良い程のものになる。

当然、俺達はそれを防御する為に、魔法を使うしかない。しかし、相手は中級魔法を回転させている為、こちらも対応するには中級魔法を使うしかない。上級魔法とは違い、個々の威力がそれなりの中級魔法では、数がそのまま威力の差に繋がる事が多い。

魔法には相性が有るのだし、上手く戦えば何とかなるかもしれないが、現状、盾兵の後ろに魔法兵が居る為、魔法陣を読み取る事が出来ず、対処が難しいのだ。描いている魔法陣が見えていれば、相性の良い魔法をぶつけられるのだが、見えないとなれば、予測と勘でどうにかするしかない。


そんな中で、土魔法は、全ての属性の中で最も質量が大きく、物質としての性質が一番色濃く出る魔法であり、他の属性の魔法全てに対して、ある程度の効果が期待出来る。それ故に土魔法を使って、防御壁を作り出したのだ。

しかし、俺がそうするだろう事を、相手側も容易に予想出来てしまう為、同じく質量が大きな土魔法を使って、防御壁を物理的に破壊しようとしているわけだ。


ウォールロック一枚に対して、相手が放って来たのは、中級土魔法、ロックスピア。一本、二本ならばウォールロックで防げる魔法なのだが、それが数十本となれば話が変わってくる。

これが、数の暴力というやつだ。


数の少ない俺達には絶対に真似出来ない事であり、また、簡単に止める事も出来ない事である。

俺達から攻撃を仕掛けたとしても、相手の攻撃の合間に放てる攻撃となると、最大の効果でも大爆玉程度が限界だろう。被害数で言えば、十人程度。魔法使いは火力の肝だと理解しているならば、周囲の連中が防御に入るだろうし、魔法使いを削れたとしても一人か二人。数十発も飛んでくる魔法のうち、一つか二つ減ったところで、全体的な攻撃に影響はほぼ無いと言える。

戦闘において、数の差がどれだけ厄介なものなのかは、この事だけで十分に理解出来るだろうと思う。


ズガガガガガガガガッ!


飛んで来たロックスピアが、俺達の前に立っているウォールロックに当たり、次々と砕けていく音が聞こえて来る。同じ中級魔法同士のぶつかり合いで、数は圧倒的に相手が上。そうなれば、ウォールロックが耐え切れなくなるまで、そう時間は必要無い。


「崩れるぞ!」


「私が受け止めます!」


ウォールロックにヒビが入り、崩れようとしているのが裏側から分かる。それを見たニルが、俺の前に立ち、盾を構える。


バゴォッ!


そして、遂に石壁が破壊されてこちら側へと破片が落ちて来る。崩れると分かった時点で、壁から少し距離を取っていた為、破片が俺達に当たる事は無いが、遅れて射出されたロックスピアが、俺とニル目掛けて飛んで来る。


「はっ!」

ガンッ!ゴンッ!


飛んで来ているロックスピアを、ニルが盾を上手く使って逸らしているが、数が多過ぎる。


ビュッ!

「っ?!」


対処の遅れたロックスピアの一本が、ニルの胸辺りに飛んで来る。


「はぁっ!!」

ガンッ!


ニル一人に対処させても、全てを無効化するのが難しい事は分かっていた。それくらいの数なのだから、処理しきれないのは当然とさえ言える。それなのに、後ろでのんびり待っているなんて事はしないし、ニルに飛んできた魔法を刀で打ち落とす。

桜咲刀の変色が僅かに進み、もう一度刀を振り魔法を落とすと、更に変色が僅かに進む。まだ三分の一程度しか変色していないし、壁まで到達するまでに一度百花桜刀を発動出来れば良い方だろう。あまり期待せずに、魔法を斬れるタイミングが有れば斬る程度の気持ちで進んで行こう。


俺が二度、ロックスピアを破壊したところで、全ての魔法をやり過ごし、やっと前へ進めるようになった。


ニルが走り出し、俺はまた魔法陣を描きながら、ニルの背中を追う。


「矢が来ます!」


「さっきと同じ方法で突破するぞ!」


「はい!」


ビュビュビュビュビュビュビュビュビュッ!


俺は右手に持った桜咲刀を振り、斬撃を飛ばし、矢を吹き飛ばす。そこまでは良かった。先程までと同じだったから。しかし…


「ご主人様!二射目が来ます!」


「っ?!」


最初に飛んで来た矢の数より少なく感じたが、弓使いの攻撃を二度に分けて連射して来たのだ。

一度目よりも距離が近くなった事で、矢の狙いを定め易くなり、降って来る矢の密度が高くなった事で、全員が射出したのだと錯覚してしまった。いや、もしかすると、最初に矢を射掛ける時、そもそもが半数しか射撃していなかったのかもしれない。


もう一度神力を使って矢を吹き飛ばしたいところだが、一撃目の矢もいくつか直接斬り落とさなければ射抜かれてしまう。俺一人では、どちらかにしか対処出来ない。


「私が落とします!ご主人様は二射目の方を!」


「分かった!」


俺一人で突っ込んでいたら、この時点で手傷の一つくらいは負わされていたかもしれない。

やはり、統率の取れた大軍との戦いは厄介であり、俺とニルもそこまで経験値が有るわけでもないから、予想が外れ易い。上手く俺達五人で連携を取りながら、互いの穴を埋めつつ進まなければ…


「はぁっ!」

カンッ!パキッ!キンッ!


ニルは、極力俺の近くに立ち、降って来る矢の中で、俺とニルへ降って来る矢を盾と戦華で打ち払う。


「屈め!」


ニルが矢を打ち落とした後、直ぐに指示を出し、膝を曲げたニルの背後で、刀を振る。


パキパキパキッ!


二射目の矢にも飛ぶ斬撃が当たり、面攻撃に穴を穿つ。


「「はぁっ!」」


その後、飛んで来る矢を二人で何とか打ち落とし、息付く暇も無く奥へと進行する。


「魔法が来ます!」


続いてはまたしても魔法攻撃。相手の盾兵までは残り十メートル程。ここで魔法を耐え切れば、相手に張り付く事が出来る。


「もう一度ウォールロックを出すぞ!」


「はい!!」


魔法陣の光の数は、恐らく変わっていないし、先程と同じような量の魔法が飛んで来るはず。相手の魔法はまたしても土魔法だ。全く同じ魔法を同じ数だけ放って来るととは考え難いが、相手の魔法が何なのかを確認出来ないとなると、こちらとしては無難な防御をするしかない。結局、同じ魔法を発動して対処するしかないという事だ。


しかし、魔法兵が放ったのは、ロックスピアではなかった。中級土魔法、ロックフォール。

ただ大きな岩を作り出して落とすというだけの魔法で、非常に簡潔な魔法なのだが、この場、相手の人数を考えると恐ろしい光景となる。


俺が発動させたウォールロックは、ただの石の壁で、上部を守ってくれる形はしていない。いや、していたとしても、無数に落ちてくる岩を耐えきれる程の防御力は無い。何にしても、俺とニルの頭上に次々と現れる大きな岩を視認した瞬間に、俺とニルは左右に分かれて走り出した。分かれようと思って分かれたわけではなく、咄嗟に走り出した方向が逆だったのだ。ここでニルと分断されたのはかなり痛い。

恐らくニルも走り出した瞬間に後悔したとは思うが、引き返す時間は無い。


ズガガガガガガガガッ!


後ろで鳴る重たい石がぶつかる音。振り返る余裕も無く、ただ平原の上を走り抜けた。


ズガガガガガガッ……


何とかロックフォールは避けられたのを聴覚で確認し、俺達の居た場所に目を向けると、落ちてきた岩が重なって、小さな山が出来ている。逃げるのが一瞬でも遅れていたならば、ミンチになっていたところだ。

相手は、一度目にウォールロックを発動させたのを見て、ウォールロックが意味を成さない魔法に切り替えてきた。指揮官の能力も優秀らしい。一体、どれだけ貴族との癒着ゆちゃくが有るのか気になるところだ。ここで勝つ事が出来れば、後々、その辺りの事も明らかになるはず。今はそれよりも、ここを切り抜けなければならない。


ロックフォールで大きく移動させられてしまったが、敵までの距離はほぼ変わっていない。ニルと分断されたのは痛いが…敢えてニルとの合流を急ぐよりも、ここは盾兵に近付いて遠距離攻撃から晒されるリスクを避けたい。


ダンッ!!


俺が盾兵に近付いて走り出したのを見て、ニルも意図を汲み取ってくれたらしく、同じように俺の方ではなく、盾兵の方へと向かって走り出す。


「来るぞ!構えろ!」


十メートルという距離は、走るとそれ程遠くはない。近付いてしまえば遠距離攻撃は打ち止めになる為、近接戦闘へと移行する。


相手の陣形はオーソドックスな陣形。


大盾を持った男達が最前線。その後ろに槍兵。盾で受けて槍で突くという形だ。


その後ろには、ここまでは見なかった騎馬隊と剣や手斧等の近接武器を持った連中が居て、その更に後ろに弓兵と魔法兵が居る。


ここまで盗賊達との戦闘で騎馬隊を見なかったのは、そもそも人が多い集団である為、人を養うのに手一杯で馬を養う余裕が無かったのか、騎馬兵としての訓練を行えなかったのか…まあ色々と理由は有るだろう。

戦場において騎馬というのは非常に強力であるが、その分育てるのに苦労する。盗賊には扱い切れなかったのだろう。ただ、唯一、テンペストだけはそれが可能だったという事に違いない。いや、騎乗出来る者を集めたと考えた方が妥当か。


「盾兵で奴等の足を止めろ!!」


指示を出しているのは騎乗している奴等。数はそれ程多くないが……それでも見えるだけで二十は居る。

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