第501話 狂人 (2)

私の肩に風穴を開けたアンナという女。あの女が未だに生きているとして、あの女がご主人様を狙った一撃が、大爆発であると仮定すると、ご主人様を爆発に巻き込めるであろう確実なタイミングを狙ったはず。


あれだけの爆発が起きて、味方に被害が出る作戦を、そこら辺の奴隷や雑兵が実行出来る権限を持っているとは思えない。少なくとも、パペット内でかなりの地位に居なければ、そういう仕掛けが施されている事さえ伝えられていない可能性すらある。

アンナがどんな地位でこの場に来ていたのかは、知らないけれど、あの女の態度や、共に居たシローという男の態度。そして、その二人に付き従ってる奴隷を見れば、パペット内でも一目置かれているような立場でここに来ていたはず。

つまり、新手が現れていないならば、あの場で爆破を指示出来る人間はアンナという女ではないかと考えられる。あれだけ魔法の使い方が上手く、先読みをしていたアンナが発動させた攻撃ならば……ご主人様が、爆発から回避出来るようなタイミングで攻撃には移らないはず。


色々な思考が、ゼノラスへと向かう為に足を踏み出した私の頭の中をグルグルと駆け巡る。


大丈夫。


ご主人様はご無事で、直ぐに後ろから現れて下さるはず。


そう強く思っていても、不安は消えず、怒りが増して行く。


抑えられない感情が、口から声になって飛び出し、冷たくなっていた全身が、一気に熱を帯びる。


「ガァァァァァッ!!!」

ズガンッ!!


人なのかオーガなのか分からない戦闘奴隷の一人が、雄叫びを放って走り出す。男が蹴った地面が抉れているのが見える。凄い力だ。


戦闘奴隷は、手に何も持っていない。つまり、武器を持っていない。でも、安心は出来ない。戦闘奴隷の動きは、私が予想していたスピードよりずっと速い。恐らく、体を弄くり回す事で、普通の人間には有り得ない強化が施されているのだろうと思う。


「ニル!」

「ニルちゃん!」

「ニルさん!」


後ろからはスラタン様達の声が聞こえて来る。


私は、出来る限り冷静に戦う事をいつも心掛けている。それは、私の恩師であるランカ様の教えであり、冷静さを保つ事こそ、柔剣術には必要な事だからである。


でも、ご主人様が大爆発に巻き込まれたのかもしれないと思うと、冷静でなんていられなかった。


体が燃えるように熱くなって、目の前でニヤニヤと笑うゼノラスを殺さなければならないという感情が、自分を支配していく。


「ガァァァッ!!!」

ブンッ!


戦闘奴隷の一人が、太く分厚い筋肉に守られている腕を、私に向けて突き出して来る。


私と男の体格を比較したら、オーガとゴブリンくらいの違いが有るのだから、正面からぶつかれば、誰が見ても私が負けると分かるはず。それは、私だって分かっている。でも、今直ぐにでも、ゼノラスの顔から、余裕と笑みを消し去り、絶望に染め上げなければならないと強く思っていた。


「はあああぁぁぁぁぁぁっ!!」

ブンッ!


戦闘奴隷の拳に対して、私も、同じように左手の盾を突き出す。

拳を突き出す男に対して、戦華ではなく、盾を突き出した私に対して、ゼノラスの口角は、更に持ち上がる。


その顔を見て、ブツンと自分の中の何か切れた感じがした。その時、抑えていた唯一の自制心が吹き飛ぶ。


ブワッ!!


その瞬間、私の体から黒い霧が現れ、それが黒花の盾へと集まって行く。


盾の表面に、黒い霧が膜のように集まり、それが戦闘奴隷の拳と触れ合う。


ゾゾッ!


私の左腕に、本来ならば当然来るはずの衝撃が一切感じられない。戦闘奴隷の拳が、黒い霧に触れた瞬間、消滅し、盾に触れる事が出来ていないのだ。


この黒い霧がどんな力なのか、未だによく分かっていないけれど、私を傷付ける事は無く、私の思うように動き、全てを消し去る力を持っている紋章眼の一種だという事だけは分かっている。

そして、今の私にとって、それだけ分かっていれば十分。


ゾゾゾゾゾゾゾゾゾッ!


左腕を前に突き出すと、私の盾ごと殴り潰そうとしていた奴隷の右腕が、黒い霧の中へと消えて行き、最終的に二の腕辺りまでが綺麗に消え去る。


ブシュウウウウゥゥゥゥ!!

「グガアアアアアアァァァァァ!!!」


「なっ?!なんだ?!何が起きているんだ?!なんだその眼は?!」


私が潰されるところでもイメージしていたのか、ゼノラスの表情が驚愕に変わり、なんだなんだと騒いでいる。


戦闘奴隷の男は、消え去った右腕に左手を当てて、吹き出す血を止めようとしている。獣のような生き物でも、その怪我が重症だということは分かるらしい。

叫び声を聞く感じ、思考能力が著しく落ちているように感じられたし、痛みさえ感じていないかもしれないと思っていたから、怯む相手を見て少し驚いたくらい。全身に鉄板を打ち込まれているような体をしているとなると、かなり痛みを伴うはず。私の知る奴隷の中には、そういった痛みを受け続けた事で、体が痛み自体を感じなくなってしまうという者達も居た。ご主人様が仰られるには、そういう痛みを感じなくなってしまう事を、無痛症と言うらしい。人は耐え難い痛みを受け続けてしまうと、脳が痛みを遮断して、精神を守ろうとするとの事だった。

私は、私の全てを知って頂きたくて、夜眠る前によく自分の話をご主人様にしている。その中で、ご主人様に買われる前の、奴隷商を渡り歩いていた頃の話をした事があった。その時に、痛みを感じない奴隷が居たという話をして、ご主人様が無痛症について教えて下さったのである。そういう人は珍しいという事はなく、割と多かったという話をすると、ご主人様は悲しそうな顔をして、『そうか…』としか仰られなかったけれど、その時の顔をよく覚えている。


目の前に居る四人の奴隷は、そういう痛みを感じない者達かと思っていたのに、そうではないみたい。痛みを感じる体で、全身に杭を使って鉄板を打ち込まれているなんて……想像したくもない痛みを、常に味わっているはず。それそこ、気が狂ってしまうような状態だと思う。


こんな事を平気でするなんて、クズの中のクズというのは、ゼノラスのような奴の事を言うのかもしれない。


「もし……」


「…???」


私が口を開くと、ゼノラスが驚愕した表情のまま、私の顔を見る。


「もしも、ご主人様が掠り傷一つでも受けていたら。お前を捕まえて、足の先から一ミリずつ輪切りにしてやる。」


「は…ははは!やれるもんならやってみるが良いさ!こいつらに勝てるなら」

ゾゾゾゾッ!ドチャッ……


「……は?」


私は黒い霧を纏わせた盾を、片腕が無くなった男の腹部を横から抉るように振る。

腹部が削れて、腸が出てくる程度に殴り付けようとしたけれど、未だにコントロールが上手くいかなくて、少し攻撃範囲が大きくなり、戦闘奴隷の胴体が完全に消失し、腰から下は地面に立ったまま、上半身だけが後ろへと傾き、そのまま地面に落ちる。


「ガ…アァァァ……」


右腕と、胸から下が無くなった戦闘奴隷は、血を大量に流出させながら、そのまま動かなくなる。


「っ……」


紋章眼を、随分とコントロール出来るようにはなったけれど、未だに燃費が悪過ぎて、長くは使えない。

ゴリゴリと減って行く魔力を感じて、私は紋章眼を解除する。一人を削る事が出来れば、後ろのスラタン様方にまでは被害が及ばないように立ち回れるはず。


紋章眼を解除すると、盾にまとわり付いていた黒い霧が、薄くなり消えて行く。


「す、凄い……一瞬で……」


ハイネさんが私の攻撃を見て、唖然としているみたい。紋章眼については話していなかったし、驚かれてしまうのは仕方ない。また詳しい話をした方が良いかもしれないけれど、今は取り敢えず、目の前の敵に集中しなければならない。


「僕の最高傑作が……一瞬で……なんだその力は!?」


「教えてやると思いますか?」


ゼノラスの驚愕した顔を見て、いくらか溜飲が下がったとはいえ、怒りはまだまだ溜まりに溜まっているから、言葉遣いが変な事になっているけれど…別に関係無い。この男に対する態度なんてどうでも良い。


それより、今はご主人様の事。


大丈夫。ご主人様は私なんかよりずっとずっとお強い。あの天狐とさえ殺り合って勝ったのだから、あの程度の爆発くらい、涼しい顔で抜け出して来て下さるはず。


不安は有る。今直ぐにでもご主人様の元へ駆け付け、御身の代わりに私が攻撃を受け止めたいとさえ思う。でも、それをしてしまえば、恐らくご主人様はお怒りになるはず。何故来たのだと。

だから、私はここを離れようとは思わない。


私はここで、自分のやるべき事をやる。


「よくも僕の最高傑作を………ん?」


どうやら、ゼノラスは、私が紋章眼を解除した事に気が付いたらしい。


「は…はは…はははは!!分かったぞ!あの力は限定的なものなんだね!」


間違ってはいないけれど、この男が笑うと、本当にイライラする。


「そんな局所的な力なんて、使えても意味が無い!僕の最高傑作達の方が優れていると証明してやろう!」


そう言うと、ゼノラスが視線を送り、一人の戦闘奴隷が前に出てくる。


私よりも、戦闘奴隷が優れていると証明したいのならば、一対一で仕留めなければ意味が無いというのは分かるけれど、自分から人数を制限するなんて…

私としては楽で良いけれど、やはりこの男は戦闘というものを分かっていないらしい。


獅子は兎を狩るのにも全力を尽くす。という格言が、ご主人様の世界には有ると聞いた。

気を抜かず、自分よりも弱いと思う相手にも、全力で当たらなければ、痛い目を見る。というような意味らしいけれど、戦闘において、この格言はまさに的を得ている。

どんなに自分との実力差があったとしても、手を抜いて戦いに挑み、必死に足掻く者達に足元をすくわれてしまうなんて事はよくある話。


ご主人様は、何よりもその事を私に強く教えて下さった。


ご主人様がこの世界に来た後、とても良くして下さった方が、自分の油断のせいで死んでしまったらしい。全力を尽くしていれば、その方は死ななかったかもしれないのに……といつも悲しそうな顔をして悔やんでいるご主人様を見て来た私にとって、命を取り合うような戦闘で、理由もなく自分の力を制限するなんて事は、有り得ない事である。

もし、力を無駄に制限して、誰かが死んだ時、私は後悔で死にたくなるだろうと思う。そうならないように、最初から最後まで、全力を尽くすのが私の戦闘に対する考え方である。


きっと、戦闘奴隷達を殺し、このゼノラスという男を捕らえたら、彼は最初から全員で戦わせるべきだったと後悔するのだろう。ううん。違うかな。


必ず後悔させてやる。


カチャッ……


私は、手に持った黒花の盾をしっかりと構えて、戦華を強く握る。


まずは、一人を確実に仕留める。


問題は、戦闘奴隷の分厚い筋肉。

恐らく、私の力では、あの筋肉を断ち切る事は難しい。それは、戦華が硬質化していても同じ。単純な腕力の話だから。

でも、私にとって腕力で劣る相手なんて、敵の殆どと言って良い。私は黒翼族であり、魔族である為、魔力は多いけれど、腕力に関しては人族の女性とそれ程変わらない。

戦闘や訓練を通して、普通とは呼べない腕力くらいにはなったけれど、それでも女という枠を超える程ではない。ひたすら腕力を鍛えていけば、それ以上になれるかもしれないけれど、柔剣術において、筋肉の付け過ぎは、寧ろ柔軟な動きの邪魔になってしまう為、良しとされていないのと…あまり筋肉ムキムキは女として……とにかく、私の腕力の限界値は今とそれ程変わらないと思う。

要するに、相手の筋力がどれくらいだろうと、私よりも優れている事はいつもの事。それが人外のような腕力でも私より優れている事に変わりはない。

腕力で劣る私が勝つ為に必要な事は、いつも変わらない。


「ガァァァァァ!!」

ドスッ!ドスッ!


オーガのような巨体が走り出すと、足が着地する度に、重そうな音が聞こえて来る。


「グガァァッ!!」


ブンッ!ズガァァン!!


戦闘奴隷が右腕を振り下ろし、私を潰そうとするけれど、それを左へと躱す。

巨体にしては攻撃スピードや動きが速いけれど、私が避けられない程ではない。


「はっ!」

ザシュッ!


避けたタイミングで戦闘奴隷の腕を斬り付けてみたけれど、やはり斬れるのは表面だけで、分厚い筋肉には刃が通らない。右肩が治っていれば、多少深く斬れるのかもしれないけれど、あまり変わらないと思う。

やはり斬撃で倒すのならば、もっと筋肉が無い急所を狙うべきだけれど……そこには金属板が打ち付けられている為、簡単にはいかない。


「ガァァァ!」

ブンッ!


奴隷は腕を振り回して攻撃してくる。私は、それをしっかりと避けて、後ろへと一度飛び退く。


戦闘奴隷には一応の意識が有るとはいえ、自分の腕力を無闇に振り回しているだけで、体術を知っている感じではない。

力は馬鹿みたいに強い。一撃目の攻撃は、私が避けた後、地面に当たったのだけれど、拳の形に地面が凹み、地面が割れている。

攻撃が掠っただけで、私の体なんて簡単に粉々になってしまうだろうと思う。


「どうかな?!僕の最高傑作は!凄いだろう!」


「……………」


両手を広げて、自慢してくるゼノラス。


確かに、普通の人族の男性には、なかなか到達出来ないくらいの馬鹿力だとは思う。恐らく、力だけならば、フィアーの頭領ガナサリスより強いと思う。

でも、こうして攻撃されてよく分かった。

確かに彼等戦闘奴隷達は、驚異的で脅威的なパワーを持っていて、大抵の者達ならば近寄る事さえ恐ろしいと思うに違いない。

でも、この者達は莫大な腕力を手に入れる為に、膨大な筋力を強制的に付与されている。恐らくだけれど、骨等の人間の内部的な部分も、かなり弄り回されているはず。そのせいで、戦闘奴隷達は、本来の体格から、かけ離れた体格になってしまっているのだと思う。その為か、戦闘奴隷達は、自分達の体の動かし方を上手く調整出来ず、ギクシャクした動きになってしまっている。これが、しっかりと自我と精神を保った状態ならば、自分で考えて調整出来るのかもしれないけれど、思考能力が落ちてしまっていて、それも出来ない状態。結果的に、彼等は、腕や足を振り回すしか出来ない状態になってしまっている。

これならば、体術に優れていたガナサリスの方が余程怖かった。


「はっはっはっ!行け行けー!やってしまえー!」


何やら楽しそうに笑っているみたいだけれど、いつまでも続くと思っていては大間違い。こちらも早くマイナの居場所と容姿を知る為に、ゼノラスを生け捕りにしたいし、一人ずつ確実に、素早く処理していこう。


「皆様。あの男が逃げないようにお願いします。」


私は後ろを振り返ること無く、ハイネさん達に頼む。


「デカい連中は任せても大丈夫なのね?」


「はい。」


「ふふふ。ニルちゃんの自信の有る返事を聞くと、安心するわね。

分かったわ。あの男のことは私達に任せて、思いっ切りやってやりなさい。」


「はい!!」


私は、ハイネさんの言葉に頷いてから、戦闘奴隷に向かって走り出す。

この相手には、斬撃はあまり効果が無い。そうなると、少し頭を使った攻撃が必要になる。私は、腰袋に手を回し、アイテムを一つ取り出して握り込む。


「ガァァァァァッ!!」


ズガァァン!


戦闘奴隷は、私に近寄らせまいと腕を振り下ろすけれど、私はそれを見切ってヒラリと躱す。

攻撃はしない。したところで何の意味も無いから。


「ガッ!ガァッ!」


ブンッ!ブンッ!ズカァン!


右腕、左腕、右足。

次々と攻撃を仕掛けて来るけれど、よく見て避ければ、実に簡単に避けられる。


「どうしたの?!攻撃しないの?!あー!攻撃しても効かないからか!ははははははは!!」


ゼノラスの笑い声はしゃくさわるけれど、それももう少しの辛抱。


「ガァッ!」


ブンッ!


何度も攻撃を仕掛けて来る戦闘奴隷。その全てを綺麗に躱し続け、やっとその時が来る。


「グガァァッ!」


バキッ!


戦闘奴隷が左足を打ち下ろし、地面を割ったところで、私は一度後ろへと下がる。


「手も足も出ないじゃないか!だから言ったんだ!僕の最高傑作だってね!」


「……最高傑作だか何だか知りませんが、彼にこれ以上動かないように言った方が良いですよ?これ以上私を攻撃しようとすれば、彼は間違いなく死んでしまいます。」


「は?何言ってるの?勝てないからってそんな嘘で僕を騙そうなんて。せめて、もう少しまともな嘘を吐けないかな……やっぱり、奴隷は奴隷って事だね。」


私は奴隷だという事に間違いは無いし、そこに侮蔑ぶべつの感情が入っていたとしても、その言葉は、私の感情に一切の波風を立てない。

私にとって、ご主人様の奴隷である事は、最早誇りである。この体に取り付けられている枷は、ご主人様のものである証拠であり、ご主人様との絆でもある。そこには一片の心疚こころやましい気持ちは無い。それ故に、ゼノラスが私を奴隷だからと軽蔑の言葉を投げ付けて来たところで、私自身は何も思わない。

ただ、それは私に対する侮辱という意味での話であり、ご主人様のものとしての私を侮辱した事に関しては別である。

自意識過剰でも何でもなく、自分でも、自分はご主人様に大切にして頂いていると思っている。それはつまり、ご主人様にとって、私は大切なものだということ。

ご主人様の大切にしているものを、馬鹿にされて黙っている従者が居るはずがない。それはつまり、ご主人様への侮辱と同じ事。であるならば、奴隷である私のやらなければならない事はただ一つ。このゼノラスという男の放った言葉の重みを、その身に刻み付ける事。

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