第370話 フヨルデ

捕まえた三人からは、既に何度も吸血してもらっているし、いくら確率とはいえ、大体の記憶は読み取り終わっているだろう。


「色々と見た限り、他に有用な情報は持っていないみたいです。大切な情報は、全てザナのみが持っていたらしいです。」


ノーブルがザナのワンマン経営だった事は、間違っていなかったようだ。結局、最後に頼る連中にさえ、重要な情報を渡していなかったとは。いや、結局、俺達に渡らなかったと考えるならば賢いのかもしれないが…寂しい奴だ。


「そうか…もう情報が取れないというのなら、生かしておく必要は無いし、片付けてしまおう。それは俺の方で」

「いえ。」


ニルと同じで、やはりハイネとピルテにも、無抵抗の相手を殺して欲しくない為、俺がいつものように処理しようとしたが、それをハイネが強く止める。


「ニルちゃんはシンヤさんのパートナーだから別として、私達まで、そこでシンヤさんに頼る事は出来ないわ。いいえ。してはいけないと思うの。」


ハイネが言いたい事は、分からなくはない。

いくらわだかまりを無くそうと、仲良くなろうと、ハイネ達が、俺とニルの関係以上になる事は無い。それは俺自身がよく分かっている事だ。

俺とニル、ハイネとピルテ。そういう区切りが有る。

そして、俺達とハイネ達は、魔界を救う為に手を取り合い、共に戦う仲間だということ。そこにパーティリーダーとして以外の上下関係が有ってはならない。それでは共闘ではなく、最早庇護ひごになってしまうからだ。


「シンヤさん達に任せてばかりはいられないわ。私達にも、同じものを背負う義務があるはずよ。」


「お母様の言う通りです。あの男達の事は、私達にお任せ下さい。」


「……分かった。それじゃあ、任せるとするよ。」


彼女達は、彼女達なりに、俺達との関係性を築こうとしてくれている。それならば、とやかく言うより、同じ方向性で関係を築いていく方がお互いに上手くいくはずだ。


男達三人の処理は任せ、二人が戻って来たところで、ザナの元へ向かう。恐らく、ザナとの会話は、これが最後になるだろう。


「………………」


ザナは、正気に戻ってからも、定期的に禁断症状が現れ、叫び散らしたり、暴れようとしたり、意味の分からない事を言ったりしていた。それが落ち着くと、無気力な目でボーッとしている事が殆どで、今もその状態だ。これで生きていると言えるのだろうかと思わされる。


「おい。」


パシパシッ!


意識をこちらに向ける為、ザナの頬を軽く叩く。


「…………………」


ザナはこちらに目を向けるが、何を見ているのか理解出来ているのか…?


割としっかりしている時はしているのだが、山が有り、タイミングが悪いとずっとこんな感じだ。


バシャバシャッ!!


「………っ?!」


ニルが水魔法で生成した水を頭からぶっ掛けると、目の焦点が合ってくる。反応が鈍いが、気は取り戻した様子だ。


「随分と辛そうだな。」


「うるせえ……」


反抗的な態度を取ろうとしているのに、あまりにも元気が無い為、全く威圧感を感じない。


「さてと、俺達もそろそろ次の行動に移りたくてな。お前にずっと関わっている時間が無いんだ。これを最後の話し合いの機会にするつもりだ。

何も話さないならば、ここで死んでもらう。

だが、もし俺達にとって有用な情報を喋るならば…………こいつをやろう。」


俺は一本の葉巻を出す。甘ったるい香り。ザレインの葉巻だ。前にザナに見せたヨレヨレの葉巻ではなく、正真正銘、新品の葉巻だ。


「っ!!」


ハイネとピルテには、敢えて三人を連れ出す姿がザナに見えるようにと指示していた。ザナを置いて連れ出された三人が、戻ってきたハイネとピルテの元には居ない。それがどういう意味を持つのか、盗賊をやっているのだからよく知っている事だろう。

三人が居なくなった事で、ザナには手立てが無くなった為、自分を保とうとしていた精神が崩壊してしまった。故に、既にザナには余裕など一切無く、葉巻を見るや、目を輝かせる。


「そ、それをくれ!頼む!」


「言っただろう。ちゃんと喋る事が出来たら…だ。」


「何が聞きたいんだ?!」


依存性が苦しいという事は、誰でも知っているような事だが…ここまで従順になるとは…

ニルが、昔の奴隷仲間に、依存性にされた者が居て、何でもするようになってしまったと言っていたが、きっと、本当になんだろうな…と思えてしまう。


「ハンターズララバイの事、バラバンタの事、そして黒犬の事についてだ。」


「黒犬?」


「名前は違うかもしれないが、最近、ハンターズララバイに接触して来た連中が居るだろう?」


「あいつら、黒犬なんて呼ばれているのか…悪いが、黒犬の事と、バラバンタについては喋れない。喋ればそいつを吸えなくなるからな。」


「……ハンターズララバイについては喋れるんだろう?」


「何が知りたい?」


「何でもだ。」


「……ハンターズララバイには、俺達ノーブルを含め、全部で五つの主要な盗賊団が存在する。」


「五つか…多いな。」


「いくらお前達が強かろうと、勝てる見込みなんて最初から無いんだよ…ぐひひひひ……」


「……残りの四つの盗賊団について知っている事は?」


「盗賊団の名前は、パペット、フィアー、ハンディーマン、そしてテンペストだ。」


操り人形に恐怖、何でも屋、そして嵐とは……


「パペットは奴隷盗賊、フィアーは殺害盗賊、ハンディーマンはどんな事でも金次第で請け負う盗賊、そしてテンペストは…嵐を呼ぶ者、と呼ばれている者が頭領をやっている。別名皇帝とよばれる盗賊だ。そこから、テンペスト盗賊団は、皇帝盗賊団とも呼ばれている。」


「バラバンタの居る盗賊団か。」


「そういう事だ。」


テンペストと書いて皇帝とは…盗賊団にしてはあまりにも分不相応な名前だ。


「それぞれを取り仕切っている奴らの名は?」


「パペットの頭領は狂乱のマイナ。フィアーの頭領は殺戮のガナサリス。ハンディーマンの頭領は黄金のロクス。」


それぞれ通り名のようなものが有るらしい。実に恥ずかしい通り名に感じるが…特定の者を指す言葉として定着しているのだろう。同じ名前でも、あー!あいつか!となるように。二丁目の誰々さんと言う時の『二丁目の』と同じようなものだ。

冒険者の中でも、実力が高い者達には、そういうものが付けられる奴も居るし、この世界ではそれが普通なのだろう。


「どんな連中なんだ?」


「それは知らない。顔を合わせる事なんて、ほぼ無いからな。基本的には互いに干渉し合わないって取り決めなんだよ…ぐひひ…」


嘘を吐いているようには見えない。演技をする余裕は無いだろうし、恐らく本当なのだろう。

盗賊団同士で、活動地域が被らないようにしたりするくらいの関係性なのだろうか…?それとも、ノーブルが蚊帳の外にされているのか…


「活動地域くらいは知らないのか?」


「俺が知っているのはハンディーマンの活動地域が、ここから北西に向かった先だという事だけだ。後は知らない……なあ、もう良いだろう!早くそれを寄越せ!」


「まだだ。まだ聞きたい事がある。」


「もう喋る事なんてねえ!早く寄越せぇ!!」


随分と従順になったと思っていたが、耐えられなくなったザナが、目を血走らせ、つばを飛ばしながら叫ぶ。


「まだだ。最後に、ザレインを手配した奴について聞きたい。」


「………知らねえ。どこぞの貴族ってだけだ。」


これは嘘だと直ぐに分かる。演技にすらなっていない。


「フヨルデ。」


「っ?!」


「その、どこぞの貴族ってのは、フヨルデの事だろう?」


「知らねえって言ってんだろ。」


「そこまでしてかばうような奴でもないだろう?それとも……報復が怖いのか?」


「うるせえ。俺は何も知らねえ。」


ここまでして知らないを通すような事だろうか…?

ザナの顔を見ているが、絶対に話さないと書いてある。何故そこまでして庇うのか。ハイネから聞いた、ちょろまかしていた事を知られるのが怖い…とは正直思えない。ザナは貴族相手に詐欺をし続けてきた男だ。報復が怖くては貴族盗賊などやっていられないはず。

ここまでザレインを欲していて、それでも隠す理由が他に有るのか……と考えていて、思い至る。

ザレインこそが話さない理由なのではないかと。

もし、ここでフヨルデを裏切ってしまえば、ザレインの入手が非常に困難になるはず。そうなれば、ザナがザレインを手に入れる経路が無くなってしまう。それを恐れているのではないだろうか。


「…そんなにザレインの入手経路か大切なのか?」


「……………………」


沈黙は肯定と取っていいだろう。ビンゴだ。


それにしても、実に哀れな男だ。まだ自分に助かる道が有ると思い込んでいるらしい。

入手経路を心配するのは、俺達から生きて解放される事を前提に考えているから。まあ、喋らなければ殺す、喋ればザレインをやるとだけ言って、生かすと言っていないのは、生きられるかもしれないと思わせる為であり、わざとそう思わせたのだが…

正常な判断力が残っていれば、どちらにしろ殺される事くらい分かっただろうに。やはり、ザレインのような物は、色々な意味で、人を駄目にしてしまう物なのだろう。


「……良いのか?お前が喋らなければ、フヨルデとの取引で、お前がちょろまかしていた事をフヨルデに伝えるぞ?」


「っ?!」


「そうなれば、当然フヨルデは取引を止めて、お前を許さないだろうな。」


「この野郎……」


凄い形相ぎょうそうで睨んで来るが、ちょろまかしていた自分が悪い。


「喋れば、お前がちょろまかしていた事は黙っておいてやろう。」


「…………………」


「そうか。残念だな。」


俺はザレインを腰袋に仕舞おうとする。


「ま、待て!分かった!話す!」


「全て話せ。知っている事を全部だ。」


「っ………フヨルデってのは、ここから北西に向かった先に在るジャノヤという街を治める領主だ。」


「ジャノヤ…」


レンジビで聞いた事のある街の名前だ。かなり大きな街だと聞いている。そんな街の領主ともなれば、かなりの力と財を持っている事だろう。


「会った事は無い。顔も声も知らねえ。だが、奴の家紋だけは知っている。」


「家紋?」


「俺の手下をぶっ殺したのなら、知っているだろう。何人か同じようなマークを体に刻んでいる奴らが居たはずだ。」


「あのマークか。」


盗賊の中に何人か居た。『Σ』のタトゥーを入れた奴らの事だ。


「あれはフヨルデの手下なんだよ…ぐひひひひ…」


つまり、俺達はザナの手下だと思って殺したが、実はフヨルデという奴の手下だったという事だ。ザナの手下と行動を共にしていた連中も居たから、フヨルデ直属の部下と言うよりは、恐らく貸し出された兵士…みたいな扱いだとは思うが。


「フヨルデを敵に回したな…ぐひひ……」


デカい貴族を敵に回してしまったのは間違いないが、そもそも盗賊団に手を貸すような奴だ。ハンターズララバイと事を構えると決めたのだから、必ずどこかでぶつかる事になる。必然と言って良いだろう。

プラスに考えるならば…そういうクズな貴族を、神聖騎士団との戦争を前にして見付けられたのは幸運だったというところだろうか。

もし、こういう連中が、大同盟の中に入り込んでくると、色々なところで摩擦が増えてくる。かと言って、戦争には金が掛かるし、貴族の助力は必要不可欠なはず。全てのクズ貴族を排斥はいせきしてしまえば、資金的な面で非常に不利になってしまう。そうなれば、当然戦争に負ける。

そうならないようにするには、上手く資金を引き出しつつ、あまり重要ではない、影響力の無い地位に立たせる事で、上手くコントロールする事が必要になってくる。

詳しい事までは知らないが、そういうのは、各族王や、その付近の連中が上手くやっていると思う。しかし、クズ貴族かどうかというのは、少し調べたくらいでは分からないよう巧妙に隠されている。私は悪徳貴族ですよー!なんて大手を振って言っている奴など普通は居ない。中にはそういうのも居るが、大抵は成金のような奴か、親の七光だ。大貴族と呼ばれる程に上へ行く奴は、それだけ生きている。

そんな上手く生きている奴の一人が分かったのだ、プラスと取っても良いだろう。もし、俺達に対して、本気で立ち塞がると言うのならば、その時は事を構えるしかないが…族王の書簡が有れば、流石に大人しくしてくれるだろう。


「そんな事はどうでも良い。それより、他には何か知らないのか?」


「知らねえよ。別に知らなくて良いからな。」


「……そうか。」


話を聞く限り、かなり大きな貴族だろうし、ノーブルだけと手を組んでいると言うよりは、ハンターズララバイと手を組んでいるのではないかと思う。

『Σ』のタトゥーが入った連中から、記憶を抜き取らなかったのを後悔しているが、今更どうする事も出来ない。次に機会が有れば、ハイネとピルテに頼んで記憶を読み取ってもらうとしよう。


「もう良いだろう!?頼むよ!」


兎にも角にも、早くザレインを吸いたいらしいザナが、よだれを垂らしながら、俺の持っている葉巻を見詰めている。

俺達が必要とする情報は一先ず揃った。流石にバラバンタについては分からなかったが、ハンターズララバイの内訳や、フヨルデという貴族の関与について知る事が出来た。まだ不透明な部分も有るが、ザナに聞けるのはここまでが限界だろう。


「そうだな。そろそろ良いだろう。」


俺は葉巻をザナの口に咥えさせて、魔法を使って火を着けてやる。


「ああ……」


うっとりとした目で葉巻と火を見詰めるザナ。


火を葉巻の先端に近付けると、大きく息を吸い込み、煙を肺へと送り込む。


「ああぁぁぁ………」


口と鼻から甘ったるい臭いの煙がゆっくりと漏れ出てくる。


「…………うぅっ!」


ザナが、もう一度煙を吸おうとする直前、顔を歪めて苦しみ出す。


「お、お前……ゴホッゴホッ!ゴポッ!」


ザナが咳き込み、大量の血を吐き出す。


「死ぬ程吸いたくて仕方無かったザレインを吸って死ねるんだ。本望だろう?」


新しいザレインの葉巻は、ハイネとピルテが情報収集の為に色々な街へ行った時に手に入れてくれた物だ。何かに使えるかもしれないと思い、数本手に入れておいたのだ。

そして、その葉巻の内の一本に、菌糸の森に咲くチハキキノコの胞子を混ぜておいたのだ。

チハキキノコは、即効性の猛毒。それを思いっ切り吸い込んだのだから、こうなるのは当然だ。


「殺っ…っ?!ゴポゴポッ!」


喋ろうとするが、吐き出す血が気道を塞いで声ではなく音を出すだけだ。

ザナの口元、あご、首が真っ赤に染まっていく。


ザナがよく喋ってくれたから、ご褒美にザレインを渡し、その後解放する?有り得ない。

この男は詐欺を働いた上に、衛兵を殺したような男だ。その犯行以外にも、被害は数多く出ている。殺す理由なら腐る程有るが、生かしておく理由など皆無だ。


「火は消しておくぞ。」


ジュッ!


俺は魔法を使い、葉巻に着いた火を消す。

因みにだが、着火した直後、俺達には煙が来ないよう、後ろからニルが風魔法で防いでくれている。


「火事になると怖いからな。」


ザナにとっては、どうでも良い事を、屈辱を与える為に敢えて言う。大悪党と呼ばれるような奴の死にしては生易しいかもしれないが、騙し続けてきた人生の終わりが、騙されて終わるのだから、悪くはないはずだ。


「ゴポッ…………」


恨んでやるとでも言いたげな顔で、血を吐きながらも睨んで来るザナ。だが、俺はそれに付き合ってやるつもりは無い。直ぐに視線を切り、立ち上がる。恨む相手にも相手にされず、寂しく死んでもらう。


まだ若干の息が残っているが、既に毒は全身に巡り、その上縛られたまま。生き残る事はどう足掻いても無理だ。俺達はザナをそのままにして、その場を立ち去る。アンデッド化したとしても、ここはノーブルの本拠地だった場所の近く。人はほぼ入らないし、モンスターだらけの場所である為アンデッド一体増えた程度では変化など無い。


「随分と色々な情報を喋ってくれたわね。」


ハイネ、ピルテ、そしてニルは、一緒に居てくれたが、ザナとの会話は全て俺に一任してくれた。四人で話し掛けるより、俺に任せた方が良いだろうという判断で、ハイネが提案して、俺が受け入れた。

ハイネの提案は、情報の錯綜さくそうを考えての事だ。


「それだけ、ザレインの効果が強いって事だろうな。なかなか危険な薬だ。薬の影響下の会話だから、どこまで信じて良いか分からないが、大した情報ではないし、裏取りも直ぐに出来るだろう。」


「そうね。それも私達が調べるわ。

それにしても……ザナの姿を見ると、ザレインは手に入れたけれど、使う気は全く起きないわね。別に使いたいわけでもないけれど。」


「何があっても使うなよ。」


「分かっているわよ。ダメ、絶対。でしょう?」


「ああ。」


ダメ、絶対。を布教しておいたから、ハイネ達は大丈夫だ。間違いない。


「それにしても…ザナにザレインを支給していたのはフヨルデだと分かりましたが、黒犬との関係は有るのでしょうか?」


「有ると考えた方が良いだろうな。ザナも黒犬の事は知っていたみたいだし、ハンターズララバイと黒犬が繋がっている事は分かった。となれば、タイミング的に、黒犬がフヨルデに、フヨルデからザナにとザレインが渡ったと考えるべきだろう。」


「記憶を読ませない為にというのが、今一番濃厚な可能性よね?」


「そうだな。上手いやり方だ。フヨルデがザナを薬漬けにして、意のままに操ろうとしている…と外からは見えるからな。黒犬の事を知らない者には気付かない仕掛けだな。」


「嫌なやり方ですね…」


「賢いやり方でもあるわ。自分達の存在を隠せるのだからね。黒犬らしいやり方とも言えるわね。」


「本当に厄介な連中ですね。絶対にいつかここまでのツケを払ってもらいます。」

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