第147話 セナ

「そうなると、それなりの素材が必要になってくるの。」


「土龍の鱗があるでござろう?」


「土龍の鱗で作った素材は、硬いけれど、刀にするには粘りが無さすぎるの。分厚くても大丈夫な武器、例えば戦斧せんぷとかなら使えなくは無いけど…」


「俺が使うのは刀だからな。」


「刀の傷を見たところ、シンヤさんは素早く刀を振るタイプだから、あまり分厚くて重い刀だと合わないと思うの。」


「確かにそうでござるな…」


「そうなると…あれを使って…ううん。あっちの方が良いかな…」


「え?新しく刀を打ってくれるのか?」


「当然。置いてある刀も全て自信作だけど、シンヤさんに渡すには、少し役不足ね。」


「全部良さそうなのに…」


「普通の刀なら、一、二回で潰れてしまうけど、ここにある刀なら三十回くらいなら持つと思うわ。でも、それだけよ。」


「残念…」


「もしシンヤさんが本当に私に任せてくれるっていうなら、絶対に満足してもらえる子を作るわ。」


セナの目はやる気に満ち満ちている。


「それなら、セナに頼もうかな。」


「本当にっ?!やった!」


ガッツポーズを取って喜ぶセナ。


「値段の事は気にしなくていいから、好きに打ってくれ。」


「ほぁー…太っ腹ねぇ…

ゴンゾーとは大違い。」


「せ、拙者だって出し渋った事は無いでござるよ?!」


「心持ちの問題よ。未だサクラに贈り物一つ出来ないゴンゾーとは大違いってことよ。」


「なっ?!それとこれとは話が別でござろ!」


「へぇー…ふーん。」


「ぐぬぬぬ…」


ゴンゾーは多分、一生セナには口で勝てないだろうな…


「セナはサクラって女性の事を知ってるのか?」


「知ってるよ。友達だからね。」


鬼士きしとの関わりまであるのか?」


「父さんがね。父さんがサクラの両親と仲良くて、小さい頃はよく一緒に遊んだのよ。御両親はあまり平民に対する偏見の無い人達からね。」


「だった?」


「もう亡くなったの。随分昔の話。」


「そうだったのか…」


サクラという女性も、かなり大変な人生を送っているらしい。


「それより、今はこっちでござろう?」


ゴンゾーが置かれた蒼花火を指して言う。


「そうだね。こっちはニルさんの小太刀だよね?」


「…あ、はい。」


ニルは直接問い掛けられるのに慣れていないからか、一瞬間を置いて返事をする。


「これをニルさんがねぇ…」


蒼花火とニルを交互に見てそんな事を呟くセナ。


「な、何か手入れが間違っていたでしょうか…?」


不安そうに問い掛けるニル。


「あー!違う違う!」


両手をブンブン振ってニルの不安を取り除くセナ。


「手入れは完璧だよ。ただ、この傷からするに、ニルさんの実力も相当なものだし、まさかこんなに綺麗な人が小太刀を振り回しているなんて…って。」


「きっ?!」


またしても奇声を発するニル。不意打ちだったな。


まあ、和装のニルは、女性から見ても綺麗だとは思うが。


「でも、随分と無理をしたみたいだね。」


「うっ……」


ダンジョン内では、かなりハードな使い方をしたからな…


「まだ使えなくはないけど、そろそろ替え時って感じかな。」


「それは大丈夫だ。既に新しい武器は用意出来ている。」


実は、イベント報酬の中に小太刀が既に入っていたのだ。ダンジョンに挑む前に欲しかったところだが…攻略出来たし良しとしよう。


「まだ一度も使っていないから、判断材料にはならないと思ってな。」


コトッ…


ニルの新しい小太刀は、戦華せんかという名の小太刀。


鞘は、鯉口辺りが赤色で、先端に行く程黒くなるグラデーション。柄糸は赤と黒の二色。俺が見た限りでは、真水刀とほぼ同等の質を持ち合わせている。


「ちょっと拝見するよ。」


「どうぞ。」


ニルがセナに戦華を手渡すと、慎重に受け取り、鞘から引き抜く。


みねの部分が黒く、刃先に行くにつれて赤くなるというグラデーションの刃。表面が黒く、中が赤色の石で出来たものらしい。石と言われるともろそうなイメージがあるが、粘り強さも持ち合わせた石材らしく、上質な金属と何ら変わらないとの事だ。

加えて、面白い能力も備わっている。


【戦華[小太刀]…表面が黒く、中が赤い石で作られた小太刀。上質な金属と同等の質を有する。

斬り付ける事で、相手の血液を吸い取り、一時的に表面を覆い更に硬化する。】


血液を吸い取って硬化する…一時的にとは書いてあるが、対人戦では攻撃を与え続けている限り、常に硬化し続けている状態となるわけだし、血液を持ったモンスター相手にも有効だ。

一時的に…というのがどのくらいなのかは使ってみないことには分からない。


「これもまた私が作れる武器とは思えない子ね…本当に一体どこからこんな武器を持ってきたの?」


「いやー…まあ色々と縁があってな。」


「ふーん…」


俺にまでジト目を使ってくるが、営業スマイルを返す。


「まあ良いわ。この業界は詮索せんさく御法度ごはっとだからね。

それより、小太刀も打って欲しい…って事で良いの?」


「頼めるか?」


「ドーンとこのセナに任せなさい!どっちも最高の物を作ってみせるわ!」


ドンと…いや、ポヨンと胸を叩くセナ。


「それは頼もしいな。任せるよ。」


こうして、俺とニルはセナから武器を作ってもらう約束を取り付けた。

一から打つため、それなりの時間が掛かるとの事だが、俺達もやらなければならない事があるし、気長に待とう。


ここまで触れてこなかったが、ダンジョン攻略報酬とイベント報酬。これについて触れておこう。


まず、ダンジョン攻略報酬についてだが、これはかなり量があった。


その原因となったのは、各種金属や鉱石等の素材アイテムが大量にあったからだ。

恐らく、このオウカ島での生活に用いられているのは、多くが、この報酬で手に入る素材なのだろう…と思える程の量だ。インベントリが無ければ運ぶだけでも大変だ。

これは今後、夜な夜な使っていこうと思う。


次に、魔法書が全部で三種、手に入った。その内容は、まず中級魔法が…


【魔法書[黒原こくげん]…中級闇魔法、黒原を覚えることが出来る魔法書。】


【魔法書[闇手裏剣やみしゅりけん]…中級闇魔法、闇手裏剣を覚えることが出来る魔法書。】


どちらもダークデーモンが使っていた魔法で、床面から生えてきた黒い草が、ラトに絡みついて動きを鈍らせていた。あの魔法が黒原。

そして、ニルが避けた手裏剣。あれが闇手裏剣だ。

どちらも見た事の無い魔法だし、特殊な魔法だと思う。恐らく、魔法書でなければ覚えられない類のものだろう。


そしてもう一種が…


【魔法書[黒防砂こくぼうさ]…上級闇魔法、黒防砂を覚えることが出来る魔法書。】


この魔法については…恐らくだが、二段階目のダークデーモンが使用する魔法…だったのではないかと考えている。


一度使ってみたが、シールド系の魔法で、相手の攻撃を五回まで、黒い粒子が、盾となって守ってくれる。というものだった。

ホーリーシールドと同タイプ、防御系の魔法らしい。


因みに、この三種の魔法書は全て三つずつ手に入った。


何故三つかというと、恐らく、ラトは頭数に入っていないのだと思う。一応分類としては、モンスターだし。


俺とニルは直ぐに魔法書を使用したが、ゴンゾーは適性が無いため反応しなかった。

とはいえ魔法書は魔法書。高く売れるだろうし、ゴンゾーもそのつもりらしい。


そしてもう一つ、よく分からない物が手に入った。それが…


【共鳴の数珠じゅず…不思議な力を感じる数珠。】


説明がザックリ過ぎて何に使うのか全く読み取れない。


見た目は菩提樹ぼだいじゅの数珠みたいなもので、木を削り出した玉が連なっただけの物のように見える。

不思議な力を感じる…とか書いてあるが、全く感じない。

これを持って念仏ねんぶつでも唱えれば良いのだろうか…?俺は念仏なんて覚えていないぞ。南無阿弥陀仏なむあみだぶつ…とかか?

と、色々と試してみたが特に反応は無い。魔力を込めてみたりもしたが、うんともすんとも言わないのだ。


これも一応三つ揃っていた為、俺とニル、そしてゴンゾーで分けた。


ダンジョン攻略報酬はこれで全てだった。


次に、イベント報酬の方だが、こっちもいくつか手に入った。


一つは先程セナにも見せた、小太刀の戦華。


他にも二つのアイテムが手に入った。どちらも一つずつ。


【身代わりの護符…致命的な攻撃を一度だけ無効化してくれる護符。所持者にのみ有効。】


【真紅の鏡…真紅の金属を研磨して作られた鏡。】


身代わりの護符は、かなり有用なアイテムだ。

見た目はトランプ程度の大きさの、白い紙に何やら朱色の文字や図形が色々と書いてある。

見た限りでは魔法とは違うみたいで、不思議なアイテムだ。これはニルに持たせた。俺が無理矢理…と言った感じだったが、そうしてくれた方が俺としては嬉しいと言ったところで受け取ってくれた。


更に不思議なのが真紅の鏡というアイテム。


見た目は凹凸の激しい金属の一部が、フラットになっていて、鏡面研磨きょうめんけんましてある。


こいつも魔力を込めたり色々としてみたが、特に反応無し。

ただの鏡…という事はないと思うが、今はまだ使い方が分からない。


報酬はこれで全部だ。


身代わりの護符はかなり素晴らしいアイテムで、ニルの新しい小太刀も手に入ったが、少し頑張りに対する報酬としては少ない気がする。

途中手に入った羽衣等も含めると…まあ納得出来るか…という感じだ。


セナとの商談を終えた後、ゴンゾーのすすめで大通りを歩き、買い食いや装飾品、その他色々な物を見て回った。


俺達が一通り見て回り、満足してゲンジロウの道場へ帰る頃には、既に日が暮れ始めていた。


「ふぅー…」


自分達が泊まる部屋に全員で戻ると、ニルが疲れたと一息吐く。


「下駄は歩き慣れていないし、着物も大変だったろ?」


「下駄は独特な履き物ですね…少しだけ足が疲れてしまいました。」


自分の脹脛ふくらはぎさするニル。

二本下駄も慣れていないと疲れる。それは女性物の下駄でも変わらない。


「それでは、風呂にでも入って疲れを落とすでござるよ!」


「おっ!良いなそれ!賛成!」


ゴンゾーが帰ったらやりたいと言っていた事でもある。ここはゆっくり疲れを落としたいところだ。


ラトも入って大丈夫な湯船があるから、一緒にどうぞと言われ、俺達は早速風呂へと向かう。


「ここの風呂は広くて良いでござるよー。久しぶりで楽しみでござるなー。」


向かっている風呂に思いを馳せるゴンゾーと、ラトと共に男湯に向かう。


元々は大浴場として使われているのか、脱衣所には沢山の人が使えるように棚がいくつもあり、かなり広い。

これを貸切とは…なんとも贅沢ぜいたくなことだ。


「では……行くでござるよ。」


「ああ。」

『うん!』


ガラッ…


引き戸を開くと、湯気が立ち上っていて真っ白。その奥に見えるのは、岩で囲まれた温泉。端からはチョロチョロと半分に割られた竹の先端から湯が流れ落ちてきている。


「おおー……」


正直ここまでのものは想定していなかったが、かなり広くて良い感じ。

屋根が付いているが、塀が広く取ってあり、屋根の無い部分にも少し小さいが湯が流れ込んでいる。

塀の際には竹が少し生えていたり、灯篭とうろうに火が灯してあったりと、風情の極みだ。

これが元の世界ならば、信じられない程の値段を払って泊まるような場所だろう。


「すげぇー…これは圧巻だな…」


「そうでござろう!ここの風呂は素晴らしいでござろう!」


『わぁーい!』


「ラト!止まれ!」


俺はラトを引き止める。


ラトが入れる風呂というのは、もう一つ真四角に取ってある風呂の事だ。ラト様…と書いてある。


「ラトはそこの風呂に入るようになっているみたいでござるな。」


『じゃあこっちー!』


「ラト!止まれ!」


再度ラトを引き止める。


『なにー?』


「良いか?風呂っていうのは、入るのに最低限のマナーというものがあるんだ。」


『マナー?』


俺は、先に体を洗うことや、タオル…というかここでは手拭いだが…それを湯船に入れない事とか、ラトには関係ないことまでしっかりと説明する。


「拙者が説明する必要など無いほどに完璧な指導でござるな…」


『なんで?そんな面倒な事するの?』


「皆が気持ちよく利用出来るようにだ。

誰かが入って、湯船が汚れているのを見たら、誰でも入りたくない!って思うだろう?」


『そっかー。そうだね。汚い水に入るのは嫌だね。分かった!』


「良い子だ。ほら。先に体を洗うぞ。」


『はーい!』


ラトは俺の近くに来ると、早く洗ってと足をバタバタさせる。


「落ち着け落ち着け。」


全身を洗ってやって、流してやると、ブルブルと体を振って水滴を飛ばすラト。


『もう良い?』


「よし!」


『わぁーい!』


ラトは走らず、飛び込まず、ゆっくりと湯船に入る。


マナーをしっかりと守っているようだ。


『熱ーー!……いけど気持ちいいーー……』


へにゃーっと顔を歪ませて湯船に浸かるラト。面白い絵だ。


俺とゴンゾーも自分達の体を洗った後、まずは屋根のある方に浸かる。


「う゛あ゛ぁぁぁ……」

「ぬ゛あ゛ぁぁぁ……」


二人してオヤジ臭い歓喜の声を出しながら肩まで湯に浸かる。


「ぎも゛ぢい゛ぃー…」


気持ち悪い声で気持ち良さをゴンゾーに伝える。


「ぞう゛でござる゛な゛ー…」


ゴンゾーも気持ち悪い声で応答してくれた。


この世界に来てから本格的な温泉に入るのは初めてだ。

日本人はやはり湯船という魔性の力に囚われているのだろうか…肩まで浸かると出たくなくなってくる。


「いやー。本当に最高だな。」


「そうでござろう。拙者も久々に疲れが溶けていくのを感じているでござるよ。」


肩に湯を流し掛けると、独特のツルツルした感触がする。効能とかはよく分からないが、温泉!という感じがして実に良い。


「俺は外の風呂にも入ってみるよ。」


「拙者はここでじっくり入っているでござるー…」


目を閉じて上を向いているゴンゾー。幸せそうだ。


静かだなと思って、ラトを見たら、風呂の縁に顎を乗せて目を瞑り、ぐでーっとしている。温泉が気に入ったようだ。


俺は屋根のある湯船から屋根の無い方の湯船に移動する。


初めて入る温泉の湯船には全て浸かりたくなる衝動しょうどうというのは、一体どこから来るのだろうか…?


「ふぅー…こっちも気持ち良いなー…」


「ご、ご主人様?!」


「え?ニル?」


ニルの声が真横にある木の塀の向こうから聞こえてくる。


「女湯は隣だったのか…」


さっきの気持ち悪い声…聞かれてたらちょっと恥ずかしいな。まあニルだし良いか。


「温泉はどうだ?」


塀の向こうに居るニルに話し掛ける。


「すっっっっごく気持ち良いです!ご主人様が入りたいと言っていた意味がやっと分かりました。」


「ははは。そうだろう。」


「それに……ス…スベッスベです…」


チャプッ…


水音だけが何度か聞こえてくる。


見えないと……いかん!煩悩退散ぼんのうたいさん!!


「あまり長く浸かってのぼせないようにな。」


「はい!気を付けます!」


チャプッ……


俺はその後数分間、何かと戦いながら湯船を堪能した。


風呂から出て部屋に戻る。


『また入りたいねー。』


「そうでござるなー。やはり風呂は良いでござる!」


「確かに最高だったな。」


まだ体が火照ほてっているのを感じながら、温泉の感想を言い合っていると…


スッ……


ニルが浴衣ゆかた姿でご登場。


白を基調とした生地に薄い水色の模様と、藍色あいいろの帯。

昼間に買った、青色の石が嵌め込まれた銀色のかんざしで、髪を頭の後ろに纏めている。

しかし、まだ上手く纏められないのか、いくつかの髪のふさが首筋や、肩口に流れ落ちている。長い髪は濡れそぼっていて、やけに扇情的せんじょうてきだ。僅かに見える首筋や頬が未だ紅潮こうちょうしているのも、それを強調している。


「おぉ……」


「何かおかしかったですか…?」


俺が思わず感嘆の声を出すと、心配そうに自分の姿を見るニル。


「いや。やっぱりニルって綺麗だなぁ…と。」


「ご、ご主人様!?」


「入ってもよろしいでしょうか?」


俺とニルの会話に割り込むように、外から女性の声。


「どうぞ。」


スッ……


引き戸を開けた女性は、両膝を床についたまま、一度頭を下げる。


「夕食のご用意が出来ましたが、お運びしてもよろしいでしょうか?」


「是非お願いします!」


今日一日歩き回ってかなり空腹だったから、待ってました!状態だった。


「では。」


女性が後ろの方に目をやると、次々と料理が部屋の中へと運ばれてくる。


「おぉー……」


薄くスライスされた霜降しもふり肉や、新鮮な魚介類、青々とした野菜にと、豪華絢爛ごうかけんらんな夕飯達。

こんなに食べられるのか…?と心配していたが、ラトとゴンゾーが居るから大丈夫だろう。


「こちらは本日採れた、近海の魚介類になります。こちらを…」


と、料理の説明と美味しい食べ方を聞いているが、立ち上ってくる料理の匂いによだれが止まらない。


「最後に…こちらが、シンヤ様からお預かり致しました、ホーンラビット希少種を使った料理になります。」


コトッ……


背の低いテーブルの中心に置かれた皿。


「肉の方が非常に良い物でしたので、表面をカリッとするまで焼き、中は柔らかく仕上げました。

味付けは塩だけとなっておりますので、お好みで、デントビ大根おろしたもの、醤油、ベーイフすだち等をお使い下さい。」


丸々一匹分のホーンラビット希少種の肉…見るだけで唾液腺だえきせんがガバガバに開いてしまう。


コンガリとキツネ色に輝く皮…そこから立ち上るこうばしい香り…喉を鳴らさずにはいられない…


「ごゆっくりどうぞ。」


スーッと引き戸を閉めて出ていく女性達。


『早く食べよう!』


「待ちきれないでござるよ!」


「私もお腹が空いてしまいました!」


さすがにこの料理を前に、待て、は可哀想だし、俺だって待てそうにない。


「いただきます!」


「「『いただきまーす!』」」


やっぱり、まず最初は、ホーンラビット希少種の肉からだろう。

これは待ちに待った肉だから、皆目が釘付けになっている。


一切れ取って口に入れてみる。


パリッ!


皮が口の中で弾けた?!

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