第140話 第九十九階層

バジリスク達を覆う風が消えた事で、バジリスク達自身も水に巻き込まれ、水の中をぐちゃぐちゃに動き回る。


「ラト!」


『分かった!!』


バチバチッ!!


上級光魔法一撃で倒せる程度の防御力ならば、この戦法はかなり有効なはず。


ラトが放った雷撃が、水を伝ってその中にいるバジリスク達を一気に感電させる。

全てのバジリスクではないが、残ったとしても数体程度のはず。


雷撃を受けたバジリスク達は、体をビクビクと痙攣けいれんさせて、水の中をのたうち回る。


『上手くいったね!』


「ああ。」


感電したバジリスク達は、一頻ひとしきり体をのたうち回らせた後、水に浮いて動くのを止める。


「残った奴らは俺が倒すよ。」


他の魔法でも倒せるかもしれないが、今は確実に効く光魔法を使って倒すべきだろう。

魔法陣を描いて、残ったバジリスク達を殲滅せんめつする。


他の階層に比べたら、簡単にクリア出来たように感じてしまうが、一番死の危険が近い連中だったと思う。倒しきった今でさえ、風魔法を解いたら、充満している毒によって、全員その場で死んでしまう。


「さすがにバジリスクの素材を持っていくのは難しそうだな。」


「そうですね…危険ですから、触れないうに先に進みましょう。」


強力な毒として使い道もありそうなものだが…さすがに危険過ぎる。大人しく先に進もう。


ズズズッ……


やっとの事で安全地帯へと入る事が出来た。


「ふぅー…さすがに今回は疲れたでござるな…」


「一階層ごとの戦闘が濃いからな…腹も減ったし、少し早いけど飯にしようか。」


『ご飯ー!』


嬉しそうにハッハッと息をするラト。


今回はトパーズバードの肉を煮込んでみよう。


カラフルな味なので、味付けはシンプルに……ポトフ風にしてみるか。


野菜とトパーズバードの肉を、ニャクの実ニンニク、塩で簡単に味付けして煮込んでいく。

その間にコルロと呼ばれる野菜を取り出す。

形はキュウリが一番近いが、味や色は完全にじゃがいも。形が違うだけのものだ。


「コルロを使うのですか?」


今まであまり使ってこなかった野菜なので、ニルは興味津々きょうみしんしんといった様子だ。


皮をむいて、塩茹でしてから、塩、胡椒こしょう、バター、そして醤油を入れて軽く炒める。細かくしたラッシュカウの肉も一緒に炒めてやれば、コルロの醤油バター炒めの完成だ。

一人暮らしをしている時によく世話になったなぁ…


「良い香りです!」


「バターと醤油ってのはこれまた合うんだよ。

パンと一緒に食べよう。」


「はい!」


出来上がった二品を全員で食してみる。


コルロの醤油バター炒めは、まあ想像通りの味だったが、トパーズバードのポトフは想像とは全く違う味になっていた。


焼き鳥の時は次々と味が変わったのに対し、ポトフ風に煮込んでやると、濃厚なブイヤベースのような味になっていた。


「何故に?!」


ついついそんな言葉が出てしまう程の味の変化…確かにカラフルだ…


煮込んだトパーズバードの肉質は極めて柔らかく、ホロホロと解けていく。しかも、何度か噛むと部位に関わらず全て口の中で溶けてしまう。


「うまー……」


「これは美味しいですね…」


ついつい幸せな溜息混じりに、感想を言ってしまうような料理に仕上がった。


「美味いでござるな!!」


『美味しいねー!』


食欲旺盛しょくよくおうせいな二名はガツガツ食べているが…


かなりの量を作ったつもりだったのだが、ペロッと全てを食べ尽くしてしまった。


「食ったなぁ…」


「これがこのダンジョンで食べる最後の夕食になる事を祈るでござるよ。」


「…そうだな。」


ゴンゾーは三年間の記憶を振り返っているのか、複雑な表情をしている。


彼をここに残していった者達の事もあるし、心中はゴンゾーにしか分からない。ただ……俺達と共にここを抜けられたならば、きっとゴンゾーが師匠と呼ぶゲンジロウも喜んでくれるはずだ。


「よーし!ニル!今日中に例の魔石陣を完成させるぞ!」


「はい!」


しんみりしそうな空気を変えようと、敢えて明るく振舞った。少しわざとらしかったかもしれないが…ゴンゾーは軽く笑って意図をんでくれた。


残念ながら、その日のうちに魔石陣を完成させる事は出来なかったが、少しだけ前進した。

ファイアの魔法の魔法陣を縦横で四分割し、その右上部分に『+』の文字を入れた時、物理的な衝撃でオンの機能が生じる事が分かったのだ。

入れ込む場所によって反応の善し悪しがあるみたいだが、それは何度か試していけば直ぐに良い場所が分かるだろう。


問題は、オフの機能だ。


魔法というのは、基本的に相手に対する攻撃なので、オフという機能が必要ない。つまり、魔法陣を並べて見比べてみても、何かヒントが見付かったりはしないということだ。

ただ、魔力を切断していたものが、べんのようなイメージならば、物理的な衝撃で開いた弁を、次の衝撃で閉じるようにするだけの話だ。

それがオンオフに繋がるのであれば、もう一つ、『+』の図形をどこかに入れ込めば良いのではないだろか…というところまで進んだ。


もし考え方が間違っていなければ、もう何度か試していけば、魔石陣の完成は近いだろう。


こうしてダンジョンで過ごす最後の夜は更けていった。


ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー



翌日。ダンジョン攻略七日目。


「準備は宜しいですか?」


「バッチリでござる!」


「俺も準備万端だ。」


『僕も大丈夫ー!』


「それでは…行きましょう。」


ニルが次への扉を開く。


ズズズッ……


第九十九階層。


部屋の構造は台形…というと少し分かりにくいが、直径四十メートル程の円形の床面から徐々に広がっていき、天井が直径六十メートル程。高さは三十メートル程だろうか。

富士山を逆さにしたような形だ。


壁が全て斜面で出来ていると、トリックアートのように不思議な感覚になってしまう。


そんな不思議な構造をした部屋の中には、特に変わった物もなく、そして……


「モンスターが見当たりませんね…?」


モンスターも見当たらなかった。


『……ううん。居るよ。』


ラトは耳と鼻をピクピクさせて俺達にそう告げる。


『見えないだけ。』


ラトの言葉に背筋が凍る。


ほぼ見えないウィークファントムの時でさえかなり苦労したというのに…今回は恐らく…のモンスター。


百パーセント視界に映らないモンスターという事だ。


その事実がいかに危険で恐ろしいものかは、言うまでも無いだろう。


ラトが居るから、たった今、この時に喉元に刃を突き付けられている可能性は無いだろうが……それでも、やはりそんな光景を想像してしまう。


「霊体系のモンスターか?」


『ううん。見えないだけで実体はあるよ。』


それはそれで凄いことだが…今はそんな事を論じている場合ではない。


「上手くいくかは分からないが…手筈通りにやってみるぞ。」


「……はい。」


ウィークファントムが出てきた時点で、不可視のモンスターに対する対策については、ある程度決めておいた。

問題が無いとは言えないが、思い付く事は話してある。


実体があるとなれば、まず、俺がやるのは上級水魔法、アクアグラウンドを使い、床に水を張る。


これで相手が浮いていたりしない限り、何らかの反応が水面に起きるはずだ。


もう一つはニルがミストフィールドを発動させる。


これによって、空気の移動も視覚化出来る。


こちらの視覚的情報も水蒸気によって制限されてしまうが、そもそも相手が見えないのであればあまり関係はないだろう。


魔法陣を描き、水と水蒸気によって相手の動きを探る。


この段階まで来て、やっと相手の名前を思い出した。


インビジブルハンター。確かそんな名前を付けられていたはずだ。


攻略組は魔法を惜しみなく使って倒したらしいが…魔法が効きにくく、ここまで辿り着けたプレイヤーは半数を切っていて、かなり手こずったとか。


「これで大丈夫でしょうか…?」


「どうだろうな…」


相手が動けば直ぐに分かると思うが…動かなければまず認識出来ないだろう。


「色を付けられる実は投げ付けますか?」


トラップ部屋で大活躍した色を出す実。これを不可視のモンスターに投げ付けて着色出来れば、視覚的にかなり分かりやすくなる。


「投げ付けてくれ。ただ…かなり期待薄きたいうすではあるがな…」


そんな事で見えるようになるならば、攻略組が手こずったとは考えにくい。そもそも色が付かないか、もしくは付いても直ぐに魔法で消されてしまう…のだと思う。


試さずに決め付けるのは良くないし、試すだけ試してはみるが…その前に、まずは相手が動き出すのを待たなければならない。


「…………」


「……………」


数秒間、じっと空間内を見詰めていたが、水面にも、水蒸気にも動きは見られない。


「……ラト。」


『まだ動いてないよ。』


「どこにいるか分かるか?」


『正確には分からないよ。』


ラトは顔をあちこちに向け、耳を動かしているが、正確に位置を把握出来てはいないようだ。


「このまま動かれないと厄介だな…」


動かなければ俺達が攻撃される事もないが…逆に攻撃する事も出来ない。


「イライラするでござるなー…」


「気持ちは分かるが…落ち着け。」


ゴンゾーが言いたいのは、イライラする…とは少し違うだろう。

いつ動き出して、その瞬間に死ぬかもしれないという恐怖が付きまとう状態で、動かずに待つというのは精神的な苦痛をともなう。

それをイライラ…と表現したのだろう。


『静かに……動くよ。』


ラトの言葉を俺がゴンゾーに伝えると、ピタリと静かになる。


ピチョン…


俺達の正面やや左側の水面みなもに波紋が走る。


「………」


ピチョン…


波紋が消えるより先に、もう一歩分左側に次の波紋が現れ、霧がフワッと動く。


「そこっ!」


ニルが色の付く実を投げ付けると、ビシャッと中の果汁かじゅうが弾けて、空中に色を付ける。


「見えました!」


ニルが声を大にして教えてくれるが、次の瞬間、スっと空中に付いたはずの色が消えていく。


「…やはり駄目か。」


見た限り洗い流しているのとは別で、付いた色も共に透明化の対象になったような…そんな感じだ。

触れている物が透明になるような能力だろうか。


「色を付けるのは諦めるぞ。」


「…分かりました…」


「自分達が立てる波紋と混じって分からなくならないように気を付けるんだ。」


「言う程簡単ではないでござるよ…」


こんな事を実際にやれるのは、映画の世界だけだろうと思っていたが…まさか自分でやる事になるとは夢にも思わなかった。


「ゴンゾーは左から頼む。ラトは右。ニルは真ん中右を頼む。俺は真ん中左から行く。」


「分かりました。」

「承知したでござる。」

「分かったー!」


皆返事は素晴らしいが、歩く時はそーっと水面を極力荒立てないように歩いている。見る人が見たら変な光景に見えるかもしれないが、俺含め、全員至って大真面目だ。


ピチョン…


俺達が動くのと同じように、インビジブルハンターもゆっくり動いていく。

霧もそれに釣られてゆっくりと動く。

霧の動いている部分を見るに、インビジブルハンターの高さは小柄こがらな男性くらいの大きさだろうか。それ程大きくはない。


ピチョン…ピチョン…


波紋が何度か広がった後、インビジブルハンターの動きが止まる。


「………」


「…………」


他のSランクモンスターとは違い、声も出さず、恐らく水が無ければ足音すら無い、とても静かな戦いだ。


俺達四人の立てた波紋と、インビジブルハンターの立てた波紋が交差していく。


パシャッ!!


インビジブルハンターが動いた!


今までとは違い、大きく水が跳ねて、霧がブワッと巻き込まれていき、インビジブルハンターの存在感を主張する。


パシャッパシャッ!


人型かは分からないが、二足歩行なのだろう。


一歩、二歩と水が跳ねながら、ニルの方へと進んでいく。


『させないよ!』


ラトが水飛沫も上げずに、ニルへ迫っていくインビジブルハンターに飛び掛かる。


ガンッ!

バシャッ!


ラトの爪が当たったらしく、硬質だが、金属とは違う音が響く。

一番近いのはグリーンマンの居た森で出会ったクワガタの外殻の音だろうか。もしその感覚が間違っていなければ、斬れなくはない。


ラトに弾かれたインビジブルハンターが、吹き飛ばされたのか、水が三メートル程、線上に割れる。


「ここでござるかっ?!」


ブンッ!


ゴンゾーが横から迫り、刀を横薙ぎに振るが、外れたらしい。風切り音だけが鳴り、微かに霧が揺れる。


「なぬっ?!」


手応えを感じなかったゴンゾーは直ぐに後ろへと跳ぶ。


パシャッパシャッ!!


それを追うように水が跳ね、霧が動く。


ニルに近寄った時より速い。


「さっきのは誘いか!」


このままではゴンゾーが着地するのとほぼ同時にインビジブルハンターがゴンゾーを捉えてしまう。


俺がゴンゾーの援護に入ろうとするより早く、ニルが援護に入る。


霧の中でニルが魔法陣を茶色に光らせる。


ズガガッ!


ゴンゾーとインビジブルハンターを遮断するようにウォールロックを発動させたのだ。

Sランクのモンスター相手に、ウォールロック一枚ではほとんど時間は稼げないが、ゴンゾーへの攻撃を遅らせる意味では十分だろう。


かたじけないでござる!」


ニルが援護に入ってくれた為、援護を任せて、俺はインビジブルハンターへの攻撃へと移る。


「こっちだっ!」


ガンッ!!


硬い…が、斬った感触は土龍よりも、刃が通りそうな感じだ。


バシャッ!


俺の攻撃を受けたインビジブルハンターが、少し後ろへと下がる。ゴンゾーの危機は脱したと言えるだろう。


「くそっ!」


俺は一度大きく下がる。前に出たは良いが、相手が動かないと、何をしているのかさっぱり分からない。

正面にボーッと立っていては殺してくれと言っているようなものだ。


バシャッ!


インビジブルハンターは俺から一度離れる方向へと動く。


「もっと斬り込んでおけば良かったか…」


相手の動きが詳細しょうさいに分からないという事がどれ程怖い事か、実際に見えない敵を前にすると、よく分かる。


今もし、相手が攻撃を仕掛ける最中だったら…と、悪いイメージが先行してしまい、どうしても最初の一撃で離れざるを得なくなる。

最悪の想像をして回避に徹するわけだが、それは仕方の無い事だ。もし、本当にそのな展開になっていたとしたら、死んでしまうのだから。


唯一の救いはインビジブルハンター自身の戦闘力がそれ程高くないという事だ。

弱いわけではないが、全体的にそこそこといった感触だ。防御力も突破出来ない事は無さそうで、速さも、騙されはしたが、とてつもなく速いということも無い。

動きを見る限り、魔法は使わないようだし…見えないだけで十分強いが、戦える。


「慎重にいくぞ。時間が掛かっても良い。」


「はい。」


確実に攻撃出来るタイミングでのみ攻撃、怪しい時は手は出さずしっかり回避。これを徹底して戦闘を続ける。

ゴンゾーが途中でしびれを切らすかと思ったが、そんな素振りは今のところ一切無い。


バシャッ!


「シンヤ殿!行ったでござるよ!」


「任せろ!」


ガンッ!


「次はラトの方だ!」


『任せてー!』


ゴンッ!


「次は私がいきます!」


最初はかなり透明な敵に戸惑っていたが、途中からは声を掛け合って、なんとかインビジブルハンターの対処が出来るようになってきた。

俺達の不可視のモンスター対策が見事に噛み合った結果だろう。このまま無事に討伐出来れば良いが…相手が今どれだけのダメージを受けているのか分からない。何度か良い一撃が入った感触はあったのだが…


『シンヤ!集中しないと危ないよ!』


「す、すまん!」


ラトに怒られてしまった。


今のところ危ない場面は無く、相手にダメージを与え続けられているから、集中して、ポカをやらかさないようにしなければ。


こうして、インビジブルハンターを終始抑え込みつつ、俺達はひたすら攻撃を続けた。


もう何度刃を見えない相手に当てたか分からない。数えるのはとうに諦めた時。


ビシャッ!


突然、インビジブルハンターの居る周辺の水面に、何かが落ちる。


落ちた直後は色が無かったが、数秒経つと、透明な水に赤色が滲んでくる。


まっさらな水に、赤い絵の具を落としたようにフワフワと滲んで消えていく。


「どうやら、やっと俺達の攻撃が効き始めたみたいだな。」


「血が流れ出しましたね。」


「もう一息だ。」


「やるでござるよー!」


結局、あと少しと言ってからが長かった。


斬り付ける度に少量の血が飛び散るが、それだけでほとんど動きは鈍らず、想像以上に時間が掛かってしまった。


「はぁ……はぁ……」


「これは…意外と大変だったでござるな…」


ニルは息が上がり、ゴンゾーも疲れた肩を回している。


「思ったように攻撃出来ない事が、これ程大変だとは思わなかったよ…」


俺も正直、結構疲れてしまった。戦闘は数時間にも及び、体力も気力もごっそり削られた。


「このまま進んでも良い物なのか迷うところだな…」


頼ってしまうことになるが、最悪、あと一回聖魂魔法が残っているし、何とかなるとは思うが…

時間は昼前。使った聖魂魔法が回復するまでにはまだまだ時間が掛かる。


ここまで来たなら分かるとは思うが、この高難度、巨大海底トンネルダンジョンの最後のダンジョンボスは優しい相手ではない。


結果的に攻略組の中で、たった三十人しか通さなかったダンジョンボスだ。弱いわけがない。


元の世界で見たダンジョンボスの内容が印象的でよく覚えている。

見た目は完全な人型で、頭に二本の短い角。

全身が影のような真っ黒な何かで出来ていて、目の部分だけが青く光っている。

影の輪郭りんかくは日本にあった甲冑かっちゅうのようになっていて、まさに俺がイメージしている、鬼人族のよそおいそのものなのだ。


そして、その強さは四鬼の後継者としての試練に用いられる程の強さを持っている。

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