第139話 第九十八階層

「大丈夫でござるか?!」


俺の熱さを堪える声にゴンゾーが反応する。


「大丈夫だ!さっさともう一体を倒すぞ!」


「承知したでござる!!」


ゴンゾーが俺の無事を確認した後、しつこく右手の個体に攻撃を仕掛ける。


外皮を削り切れてはいないが、それでもかなり鬱陶しく思っているのか、ゴンゾーに対する攻撃が多い。


「拙者は執拗しつこいでござるよ!」


ガンッ!ギンッ!


「グゴゴゴゴッ!」


バキャッ!


「当たらないでござる!」


嫌がる土龍をひたすら斬りつけ、尻尾の攻撃はしっかりと避ける。


『僕が左のを抑えるよ!』


ラトが左手の土龍にまとわりつき、ゴンゾーの邪魔をさせないように右に左にと移動しながら攻撃を仕掛ける。

スピードはラトの方が圧倒的に上だからこそ出来る芸当だ。


「私がラトの援護に入ります!」

ボンッ!


ニルもラトの援護に入る。爆発瓶を投げ付けて視界を散らしたりするだけで、土龍の足を止めることは出来る。


そうなれば、俺はゴンゾーの援護…をしたいが、怒涛どとうの連撃で土龍にぶつかっているゴンゾーに、下手な援護をすれば邪魔になってしまう。

もしもの時の為に魔法陣を描き、いつでも動けるように準備しておこう。


「グゴゴゴゴ!」


右手の土龍は、あまりに執拗しつような攻撃を仕掛けてくるゴンゾーに対し、魔法陣を描き始める。


「ぬぬぬ!そうはさせないでござる!!」


ガンッ!ギンッ!ガキャッ!


魔法陣を描いている土龍に、下がるのではなく、むしろ突っ込んで首元の外皮を削りきるゴンゾー。


「やったでござる!!」


「危ない!」


外皮は削り切ったが、土龍の魔法陣も完成している。


茶色に光り出した魔法陣を前に、ゴンゾーは動けないでいる。このままでは確実に死ぬ。


俺は用意しておいた魔法陣を発動させる。少しかもしれないが、死ぬよりマシだろう。


ボンッ!!


俺が使ったのはウィンドエクスプロージョン。


丁度ゴンゾーの斜め前の床面で破裂し、ゴンゾーを後ろへと吹き飛ばすように発射した。


「どぉわぁぁぁ?!」


ゴンッ!

「ぐへぇ!」


後方へ飛んだゴンゾーは、背中を壁にしたたかに打ち付け、面白い声で痛みをうったえる。


ズガガガガガガガガッ!


直後、土龍の目の前に現れた大小様々な石が波となって現れる。


上級土魔法のロックウェーブという範囲魔法だ。


巻き込まれたりしたら…想像したくない状態になる。


一通り石の波がうねった後、ガラガラと音を立てて動きが落ち着く。


「た…助かったでござるよ…」


その状況を目にして、ゴンゾーが俺に礼を言ってくる。


「無茶するな。死んでたぞ。」


「も、申し訳ないでござる…」


強気に攻めるのは悪い事ではないが、死ぬ危険をおかしてまで突っ込むのは話が別だ。


「想い人に会うんだろ。」


「…そうでござるな…気を付けるでござる。」


ゴンゾーのく気持ちも分かるが、高難度のダンジョンでは、たった一手のミスで命を落とす事など日常茶飯事さはんじ。ここまで来て、死にましたなんて結末は見たくない。


「グゴゴゴゴッ!」


ロックウェーブによって生成された石の向こうで、首元の外皮が削れた土龍が怒ったように叫ぶ。


「ご主人様!」


ニルの声に左手を見ると、怒りの声を出した右手の土龍を目指して、左手の土龍が移動している。

合流するつもりらしい。


「ゴンゾー!こっちの土龍を片付けるぞ!」


「承知したでござる!」


俺とゴンゾーは石の山を飛び越えて、右手の土龍へと肉迫する。狙うのは当然、ゴンゾーがこじ開けた首元の傷口一点。


まずは俺が先に土龍の首を狙って接近するが、土龍もそんなに簡単に首を取らせてはくれない。

尻尾を振り、それを避けられると、大きく口を開き、上下に伸びた長い牙を突き立てんと襲ってくる。


「グゴゴゴゴ!」

ガチンッ!ガチンッ!


どうしても俺の事が食いたいのか、何度も口を開け閉めして歯を鳴らしてくる。


「っ!!」

ガギンッ!


首元に刃を突き立てたいが、なかなか回り込めない。


『この!こっち向けぇ!』

ガギガギッ!


「止まりなさい!」

ドガァァン!


背後からはラトとニルが、もう一体を止めようと奮闘している音。早くしなければ…と思っていると、ゴンゾーが側面に回り込むのが目の端に映る。


ここはゴンゾーの一撃に任せよう。


「はぁぁっ!」

ガギンッ!


土龍の注意を引き付ける為に、敢えて派手に土龍の顔面を斬りつける。

硬質な外皮と刀が触れ合うと、火花が散って、土龍の顔が一瞬照らされる。


「グゴゴゴゴ!」


ズガンッ!


斧状の尻尾が床を打つと破壊音と衝撃が伝わってくる。


そのタイミングで側面から飛び込んだゴンゾーが、先程作った傷口に、刃を突き立てる。


「隙ありでござる!!」

ザクッ!


外皮の奥にある柔らかい肉を切り裂く音が、やけに明確に聞こえてくる。


「グゴ……ゴ…」


先の個体と同じように喉元を切り裂かれた土龍は、苦しそうな声を出す。


「硬いってだけでここまで厄介だとはな…っ!」

ガギンッ!


恐ろしい生命力によって、未だに息のある土龍が噛み付いてきた。牙を真水刀で受けた後、数歩分跳んで下がると、今度はゴンゾー目掛けて尻尾を振る。


「ぬおっと!」


ズガガッ!


ゴンゾーは刀を土龍の首元から抜き取りながら距離を取る。尻尾は狙いを定められないのか、床を削るだけに終わった。


「ご主人様!」


ニルの焦った声に振り返ると、土龍が四足をばたつかせて走ってくる。顔の正面には魔法陣が描かれ始めている。


「ゴンゾー!」


「一旦退避するでござるー!」


ズガガガガガガッ!


茶色に光った魔法陣は、スピアレインを発動し、俺とゴンゾーの元に次々と石槍いしやりが降ってくる。


「ぬおぉぉぉぉ!」


ゴンゾーが叫びながら、迫り来る槍の雨から全力疾走で逃げる。

俺も九十度違う方向へと走って逃げる。背後では石槍が床とぶつかる激しい音が響き渡っている。


スピアレインの範囲内から脱出し、ゴンゾーを見ると、丁度ゴンゾーも範囲内から飛び出してきたところだ。


「グゴゴゴゴ!!」


降り注いだ槍をバキバキと小枝のように踏み付けて走って来る土龍。完全にゴンゾー狙いだ。


『僕を無視するなー!』

ガリガリッ!


後ろから走ってきたラトが土龍の頭に爪を立てる。


浅い傷が残るが、ブルブルと頭を振るだけで、ラトを引き剥がしてしまう。ただ、残りは一体で、どうやら頭に血が上っているらしい。こうなれば、ゴンゾーをニルとラトが援護しつつ、俺が上級魔法を放てば外皮を簡単に削ることが出来る。


俺が上級魔法の魔法陣を描いているのに、土龍は完全に無視。いや、俺の事が見えていないらしい。


ワイバーンも土龍も、群れを作るタイプのモンスターでは無いため知らなかったが、仲間意識が強いモンスターのようだ。いや……最初の一体を倒した時とは反応に差があるし、先程倒した土龍と、残った土龍は、もしかしたらつがいだったのかもしれない。


「グゴゴゴゴッ!!」

ズガンッ!ズガンッ!


「ぬぬぬっ!」


「ゴンゾー様!援護します!」


『僕を見ろー!』


ゴンゾーに向かって何度も振り下ろされる斧型の尻尾。

ラトとニルの援護を受けていれば、簡単には当たらないだろう。


「全員下がれ!」


俺の指示で三人が土龍から一気に離れる。


手元が白く光ると、上級光魔法、落光が放たれる。


ズガガッ!!


土龍の真上から落ちてきた光の柱が、完全に土龍を包み込む。数秒で光が中心に収束し、消えていく。


「グゴゴッ…」


落光を受けた土龍の背中はジクジクと音を立てて赤く光り、泡立ち、背鰭が無くなり、外皮が半分以上溶けている。死んではいないし、外皮が溶けただけで大したダメージにはなっていない。

だが、最初から上級魔法の一撃で殺せるとは思っていないし、落光に当たった部分が溶けただけで十分だ。


「柔らかくなったでござるな!」


ゴンゾーがお返しだと、刀を土龍の側面から振り下ろす。


ガシュッ!


「グゴゴッ!」


まだ外皮全てが溶けたわけではなく、硬いは硬いようだが、傷を負わせることに成功し、血が出てくる。


ガリッ!

『あちちっ!』


ラトも爪で傷を負わせるが、未だ熱を持った土龍の表皮は直接触れられる温度ではないらしい。


「ニル!」


「はい!」


俺ととニルも土龍に向かって走り、刃を突き立てる。


「はぁぁっ!」

ザシュッ!


「やぁぁっ!」

ガシュッ!


後頭部の左右から突き刺した刃は、土龍の意識を完全に刈り取る。


「グッ…………」


ドシャッ…


床に倒れてやっと動かなくなる土龍。


「や、やっと倒れたでござるか…」


「この強さのモンスターを三体配置されると、辛過ぎるな……」


「最初の一体を素早く倒せなかった場合、危険でしたね…」


あごが痛いよー!』


「あれに噛み付いたからな…俺達が岩に噛み付いたみたいなものだろうな…」


歯が折れていないだけ良かったというものだ。下手したら全部の歯が折れてたかもしれない。


「次で今日の最後でござるな。」


「ああ。行こう。」


ズズズッ……


第九十八階層。


開いた部屋の壁際には、つたのような植物がビッシリと張っていて、三角形の葉っぱが成っている。

その蔦は全て、部屋の中心から伸びていて、蔦は渦巻き、台座のような形になっている。


最初は植物型のモンスターかと思ったが、違った。


台座のような蔦の集合場所の上に、小さな蛇が一匹、とぐろを巻いて眠っていた。


『小さいね…?』


「ああ…」


ここまでデカいモンスターばかりだったからか、やけに小さく見える。

蛇のサイズは、とぐろを巻いていて正確には分からないが、恐らくは三十センチ程度。

後頭部辺りから尻尾の先まで、体の外側にはカミソリのように鋭く、小さな暗緑色あんりょくしょくの鱗が生え揃っている。逆に、内側、腹側の方には、鮮やかな黄色のツルッとした鱗。


俺達が入ってきた事で目を覚ましたのか、頭を持ち上げてこちらを見る。


瞳は真っ白で、どこを見ているのか分からない。


「……知らないモンスターだな……」


小さな蛇。そう呼ぶしか無いモンスターだが…記憶を辿たどっても、戦闘した経験も、遭遇した経験も無い。

ここに居るのだから、Sランクのモンスターだとは思うが…


蛇は頭を持ち上げたままこちらを見続けるだけで、動いていない。


『シンヤ。あの小さいの…危険だよ。』


ラトが一歩下がって俺に言ってくる。


「シャー!」


ラトの声に反応したのか、小さな蛇が小さな声で鳴く。


『シンヤ!風魔法で僕達を囲って!!』


ラトの焦りが伝わってくる。


言われた通り、直ぐに全員を風魔法で囲う。


『あ、危なかった…』


「どういう事だ?」


「あの小さいの。毒を使うんだけど…」


「シャー!」


もう一度小さな蛇が鳴いた時、口元から一滴の毒液らしきものが落ちた。


シュッ…

.

しかし、毒液は床に触れるより先に、気化して消えてしまう。


「……毒液を気化して空気中に毒を蔓延まんえんさせているのか…」


揮発性きはつせいの高い毒液を作り出せるのだろう。それに、弱い毒は効かないラトがかなり焦っていた様子から、毒自体も相当強いものだと思われる。

周囲に生えている蔦のような植物は、特殊なものなのか、毒の中にあっても、ピンピンしている。


「毒自体は危険かもしれないが…本体が特別強そうには見えないし…」


初見しょけんごろしのモンスターではあるが、毒の対策が間に合ってしまえば、それ程脅威には見えないし、サクッと斬っても良さそうか…?と思って近付こうとすると…


『ダメ!シンヤ!』


凄い形相ぎょうそうでラトにしかられた。


『近付いたりしたら死んじゃうよ!』


「えっ?!」


凄い事を言われた気がするが…


『あの小さいのの周りに風が渦巻いてる。近付いたりしたらこっちの魔法と打ち消し合っちゃう。』


「直ぐに斬って魔法を張り直せば良いだろう?」


『ダメ。多分一瞬でも触れたら即死するよ。』


「嘘だろ…」


汚染おせんされた空気に一瞬触れただけで即死するとか…とんでもない毒じゃないか…


「ご主人様…?」


俺はラトとの会話をニルとゴンゾーに伝える。


「そこまで凄い毒でござるか…」


「もしかして……昔どこかで似た話を聞いた事があったような気がします……確か…バジ…バジ……バジリスク?」


「なるほど。それで猛毒なのか。」


バジリスク。元の世界では、ヨーロッパの想像上の生き物とされていた。名前の由来は確か…小さな王とかそんな名前だったような…

蛇の王と呼ばれる存在だったはず。視線が合っただけで人を死に至らしめるとか……


目が白くて視線が合っているのか分からないが、恐らく、そんな特殊な力は持っていないだろう。


視線が合っただけで死ぬなら俺達は入って数秒後に死んでいるはずだ。

その話の由来となったのは、恐らくはこの異常なまでの毒性の強さのせいだ。空気中に散布された毒に触れただけで即死するという毒性から、目が合うだけの時間があれば、それは死ぬまでの時間がある…という事なのだろう。


「近付けないとなると、近接戦闘は無理そうですね…魔法か、アイテムを使って…という事ですか…」


「しかし…何故動かないでござるか?」


未だ小さな蛇の王は定位置から動こうとしない。


「受け身なタイプのモンスターなのでござろうか?」


「そうだな…毒で死ぬのを待っているのかもしれないな…」


ほとんどの生き物は、毒を散布さんぷしただけで死に至る。

死なない相手の方が圧倒的に少ないだろう。


「風魔法は使えるみたいだが、他の魔法も使えるかもしれない。様子見をしてくれている間に、確実に仕留められる手を見付けたいところだな…」


「普通に土魔法で押し潰せば倒せそうな気がするでござるが…?」


「そんな簡単に倒せる相手が、第九十一階層以降に出てきたか?」


「うっ…確かにそうでござるな…」


「火魔法が一番効きそうなイメージですが…どうでしょうか?」


「どうだろうな…Sランクのモンスターともなると、順当な考えで倒せるモンスターは少ないからな…」


「私も話に聞いた事があるだけで、詳しい事までは分かりません…」


『僕もこの小さいのは知らないけど……多分、火はダメだと思う。』


「なんでだ?」


『んー……分かんない。』


野生のかんというやつだろうか?俺達の倍以上の年月を生きてきたラトの勘を軽んじるわけにもいかない。ここはラトを信じよう。


「火が駄目だとなると、残りの属性で一番効きそうなのは…」


「光魔法でしょうか…?

もし…ですが、あの蛇は、動かないのではなくて、動けないのだとしたら…」


「そういう事でござるか。」


真っ白な目。もし、その目が見えていないのだとしたら、動かない理由は説明できる。

そして、光魔法を選択する理由は、目が見えないのであれば、光魔法を感知出来ないのでは…ということだ。

土、及び水の魔法の場合、どうしても音が出るし、闇魔法と比較した場合、光魔法の方が攻撃力に勝る。


俺達はニルの案に乗って、光魔法、速光を発動する。


攻撃範囲は直径一センチだが、相手が三十センチの蛇ならば、十分な効果範囲だろう。範囲は小さいが、速く貫通力のあるこの魔法が一番良いと考えての事だ。


魔法陣を描き切ると、白く光り出し、速光が放たれる。


キュンッ!!


俺の放った速光は見事にバジリスクの頭を貫き、ほぼ完全に頭が無くなったバジリスクは、体を蔦の上に下ろし、動かなくなる。


「………」


「……………」


ピクリとも動かなくなったバジリスク。それを見詰める俺達。


「お、思っていたよりも簡単に倒せたでござるな…?」


「そ、そうだな。」


ダメージは入ると思っていたが、まさか倒せるとは思っていなかった。こんなに簡単に倒せても良いのだろうか……?


そんな胸中きょうちゅうさっしたのか、渦巻き状の台座のような蔦の集合体のから、これでもかと全く同じ姿形のバジリスクが出てくる。


「いやいや…別に出てこなくて良いぞ…」


その数、約五十。


大量のバジリスク達が、口を開き、そこから垂れ流された毒液が、瞬時に揮発し、空気中に拡散していく。

色は無い為、どれだけの濃度で毒が散布されているのかは分からない。


「ラト!悪いが雷魔法を使ってくれ!」


『分かった!』


俺は急いで上級水魔法、アクアグラウンドを展開する。


アクアフィールドの上位互換で、この部屋全体であれば水で覆うくらい出来る。


ザパァァ!


魔法陣が完成すると、部屋の中に大量の真水が出現する。俺達も、そしてバジリスクも、風魔法によって守られている為、水に触れてはいない。

感電させようにもこのままでは雷魔法の撃ち損だ。


『これで使っていいの?!』


「いや!まだ待ってくれ!」


『早くしないとバジリスクがこっちの風魔法の中に入ってきちゃうよ!!』


「分かってる!」


風魔法に守られている状態のバジリスクを感電させるのは無理だ。そこで必要なのはバジリスクの風魔法を打ち消す為の風魔法だ。


必死に指を動かし続けて、やっとの思いで完成した魔法陣を発動させる。

その時にはバジリスクの先頭集団がすぐ目の前にまで迫ってきていた。


上級風魔法の刃風陣じんぷうじんを発動させる。半球状の範囲に風の刃がグルグルと回り、相手を傷付ける範囲魔法だが、バジリスクの体を覆っている風魔法が、邪魔をして刃は届かない。

しかし、それで良い。それは予想の範囲内だ。


刃風陣の風と、バジリスクを覆っている風が相互そうごに絡み合い、乱気流となっていく。

これで風魔法を維持出来なくなり、完全に消え去るはずだ。


ゴウッ!


激しく、指向性の無い風が周囲に吹き荒れ、バジリスク達も動けない状態に陥る。


数秒間に渡りそんな激しい風が吹き荒れた後、フッと風が完全に消え去る。


ザッパンッ!


俺達の周りを囲む風魔法以外の風魔法が、その部屋の中から消え去り、押し退けられていた水がバジリスク達を襲う。

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