第135話 第九十三階層

「さすがにボスラッシュでは五階層ごとだと辛いから、配慮はいりょされているらしいな。」


安全地帯に関する記述もネットに公開されていたとは思うけれど…正直覚えていなかった。ゲーム時には安全地帯はトイレ休憩とか、ログアウトの時に活用する物で、実際にプレイヤー自身が満身創痍まんしんそういになっていることは無いからだ。

中には数時間にも及ぶ大激闘!なんてダンジョンもあって、精神的に疲れる事はあったが…


それにしても、この世界のダンジョンには、割と安全地帯が多く設置されている事が多い。急用とかあって、ログアウトする時の事を考えて設計されているのかと思っていたが……実際にこうしてダンジョン攻略を行うと、それ程多いとは感じない。

これがゲームとリアルのギャップというやつだろうか。しかし…鬼畜ゲーにしては、こうして安全地帯も配置されているし、変な所で優しいんだよな…この世界のダンジョンって。

即死トラップとかえげつないものまであるのに…クリアして欲しいという思惑おもわくでも有るように感じられてしまう。


「ゴンゾーの怪我は直ぐに治るだろうし、ちょうど昼食時だ。昼飯がてら少し休憩して行こう。」


「分かりました。」


二階層進むのに約半日。戦闘の前後に、これまでよりも入念に準備を行っている事を含めて考えても、やはり時間が掛かる。上級階層までを一気に踏破して正解だった。


「二階層ごとに安全地帯があるとしたら…もう二階層は進んでおきたいな。」


「上手く立ち回る為にも、準備はおこたれませんね。」


「そうだな。相手はSランク。ワイバーンのように攻撃を通すだけでも苦労する相手も沢山いる。簡単な事じゃないが、どんな状況にも対処出来るようにしておこう。」


特に、ニルが必要とするアイテム類は、予備の物も含めて多めに渡しておく。


昼食を摂った後、少し体を休めてから、九十三階層への扉を開く。


ズズズッ……


第九十三階層は、直径五十メートル程の円形部屋になっている。そのど真ん中、直径数メートルの部分だけが土になっていて、大きな広葉樹が立っている。

幹が垂直に立っていて、表面は成長と共に割れたように、縦方向のヒビが数多く入っていて、見た目はくすの木に似ている。

高さも五メートル程で、色も葉は緑で幹が焦げ茶色。特に何かおかしな所があるようには見えない。


しかし、他には特に何かが有るわけでもない。一応、床はレンガ程度の大きさの石材を使った、石畳にはなっているが、トラップ部屋という事でも無さそうだ。


「どういう部屋…なのでしょうか?」


「……分からない。見た限り木以外は何も無いし…これがモンスター…なのか?」


触れるのは怖いし…魔法…いや、アイテム…斬ってみるか…?


「このまま次の扉には行けないのでしょうか…?」


「さすがにそれは無いと思うが…この樹木が何か意味を持っているのだろうし…」


全員が樹木に目をやった時だった。


「そうですよね…」


「そうですよね…」


「………ん?」


今、ニルが二回そうですよねって言ったか?俺の耳がイカれちまった…?


「い、今のは私ではありませんよ?!」


「い、今のは私ではありませんよ?!」


目の前の光景に目をこすり、聞こえてくる声に耳をかっぽじりたくなる。


目の前に、ニルが居るのだ。


全く同じ見た目。綺麗なサファイアブルーの瞳に銀色の長い髪。そして透き通るような白い肌。

動きは鏡写しで、片方が右手を挙げると、もう片方は左手を挙げる。


「ニルが二人?!」


「ニルが二人?!」


「えっ?!」


「えっ?!」


左を見ると、俺と全く同じ姿のが立っている。自分と目が合うなんて鏡以外で初めての体験だ…


「ご主人様がお二人?!……天国…?」


「ご主人様がお二人?!……天国…?」


ん?なんでそうなった?


「真似しないで下さい!」


「真似しないで下さい!」


ダメだ。喋ると延々とオウム返しになって非常に騒がしくなる。必要な事以外は喋らないようにしよう。


「ぬおっ?!」


「ぬおっ?!」


ゴンゾーまで二人になった…


『僕も二人いるー!』


「ワフッ!」


あ、ラトだけはどっちが本物か直ぐ分かる。

偽物とはリンクしていないからか。


…偽物は…斬っても良いものなのだろうか…?


鬱陶しくはあるが、別に何かされたわけではないし、攻撃すると何か良くない事が起きる可能性もある。

そもそも、これは幻影げんえい…なのか?それとも、こういうモンスターなのか?


俺の考える仕草すら鏡写しに真似する


このよく分からない不思議な状況に至ってから、既に数分が経っているが、未だ何か攻撃を仕掛けてくる様子は無い。

ただ、入口側と出口側の丁度真ん中を境に鏡写しの状態になっている為、出口に向かおうとすると、どうしてももう一人の自分とぶつかってしまう。

つまり、この状況を打破だはしない限り、先には進めないという事だ。


幻影なのかは分からないが、どちらにしろ、この現状を作り出したのは、恐らく真ん中にそびえ立つ樹木だろう。それ以外にはこの部屋には何も無いし。

となれば、今調べるべきは樹木……


俺ともう一人の俺は樹木に近づいて行く。


幹に触れると、予想とは違う感触がてのひらに伝わってくる。


ふにふにしている。


低反発枕とか、マシュマロをイメージする柔らかさだ。

上を見上げると緑色の葉が所狭しと生い茂っている。柔らかさ以外にはヒントになりそうなものは無い。

葉や幹から何か特殊な毒のようなものが出ているかもと思っていたが、それも無い。

そうなると、俺達に干渉かんしょうして幻覚を見せているという線は、可能性が一段低くなる。ラトの鼻でも気が付かなかったし。

つまり、目の前に居るもう一人の俺は実在している、という事になる。


もう一人のニルの登場に動揺どうようしていて気付かなかったが、樹木がどうにかして俺達の偽物を作り出した…と考えるのが一番自然だろう。

となると、床面が石畳になっているのが気になる。この部屋だけ石畳というのは不自然な気がしていたが、理由が有るのかもしれない。

例えば、木の根の一部がこの偽物になっている…とか。石畳の隙間からぐにぐにと出て来て姿を真似たならば、いきなり出てきた説明も出来る。

木の根という予想が正しければ、この偽物を倒したところであまり意味は無い。石畳の下には、大量の木の根が張り巡らされていて、そのほんの一部だろうし、倒せたとしてもまた現れる可能性が高い。

もし名前を付けるのであれば、イミテーションツリー…というところか。


まだ解決策は思い付いていないが…これがSランクモンスター?攻撃もしてこないのだが…いや…もしかしたら、攻撃する事で厄介な相手になるのか…?


「皆。偽物に対して攻撃を仕掛けるのは少し待ってくれ。」


「皆。偽物に対して攻撃を仕掛けるのは少し待ってくれ。」


め、めんどくせぇ……いちいち復唱されると腹立ってくるな…


皆俺の気持ちが分かるのか、声を出さず、その場で頷く。


これがゲームという感覚だったら、ダンジョンによくある、真似してくるモンスター!と思って速攻で攻撃を仕掛けていただろう。

もし、このイミテーションツリーが、本人の身体能力や魔力でさえ真似出来る相手だとしたら…そして、攻撃を仕掛ける事で動きを真似するのではなく、独自に攻撃を仕掛けてくるとしたら……相当厄介な相手だ。Sランクのモンスターと言われても納得出来る程に。特に、ラトと同等の力を持つ相手が敵になるなんて何があっても御免だ。


さて…攻撃を仕掛けていない現状であれば、別の解決策も試す事が出来る。出来ることならば平和的に解決したい。


樹木自体に触れてみたが、あまり意味は無かった。

試すとしたら、次は、偽物に触れてみるか…


自分の偽物を見てから、右手を前に出す。


「ご主人様?!」


「ご主人様?!」


ニルが二人して俺の事を心配してくれる。


俺は部屋の半分より入口側に居るニルに向けて笑顔を向ける。

完全な敵対行動を取らなければ、戦闘そのものが始まらないはず。希望的観測ではあるが、もしこの樹木に意思があり、俺達を殺す気ならば、こんな回りくどい事はせずに即時戦闘を開始しているはず。

しかし、そうしないということは…あくまでもこれは防衛手段。本体である樹木を傷付けさせないために、全く同じ力を持つ偽物を作り出し、敵と判断した時点で襲いかかってくる。

そして、防衛手段ということは、好戦的なモンスターではなく、保守ほしゅ的なモンスター…と考えている。戦わず、事が終わるならそれも良しとするモンスター…であってほしい。


肩より少し低い位置に出した俺の右手と、偽物の左手がゆっくりと近付いて触れ合う。


バチッ!

「っ?!」


掌に電気が入ったような感覚と、弾かれるような感覚に手を引っこめる。


「ご主人様?!」


「ご主人様?!」


何だったんだ今のは…少し痛かったが、激痛ではない。静電気…?いや、それとはまた違う感覚だった。そんな表面的な何かと違って、もっと深くから弾かれたような…


俺はもう一度右手を出す。


バチッ!

「っ!」


分かっていても驚いてしまう。しかし…次は手を引っこめず、そのまま偽物の左手に押し当てる。


バチバチッ!


掌に斥力せきりょくを感じる。


本来、触ってはならない何かに触ってしまっている感覚……


バチバチバチッ!


掌が完全に合わさった時、何故そんな反応が起きたのか、不意に理解した。


魔力というのは、人によってそれぞれ僅かに違う。言うなれば、指紋しもんみたいなものだ。

つまり、この世界に全く同じ魔力を持った相手というのは存在しない。

その理由までは分からないが、もし、全く同じ魔力を持った相手が居たとして…その二つが触れ合うと、どうなるのか……


その結果が今の状態だ。


完全に同じ魔力は互いを受け入れる事が出来ず、斥力が生まれる。

本来、世界の摂理では有り得ない同一の魔力。それが触れ合う事で、摂理的な拒絶反応が起きる…といった感じだろうか。

何故そんな事が分かったのか…それは俺にも分からない。不意にそう思ったのだ。


「っ?!」


そして、その拒絶反応は更なる反応を見せる。


拒絶反応が進行すると、その体の魔力に刻まれた情報…つまり、を読み取ってしまう。


俺の場合、この体の…つまりシンヤの過去を。


ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー



暗い部屋の、水の中。


薄らと見える視界の中に、気泡がプクプクと登っていく。


ガラス張りの入れ物……その中に、この体は入っている。


不思議と苦しくは無い。


むしろ心地よい気さえする。


「ーーーーー」


何か…音のような…声のようなものが聞こえてくる。


ボヤけた視界の奥。ガラス張りの容器の外に、誰かが立っている。


それが男性か女性かも分からない。


輪郭りんかくさえはっきり分からない。


「ーーーーー」


ぼんやりとしたその人影の口が動き、何かを言った気がする。


でも、何を言ったのかは分からない。


ガラスの表面に一瞬だけ手が触れ、その直ぐ後に人影は離れ、部屋から出ていってしまう。


……眠い……


どうしても開けていられないまぶたが閉じていく。


ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー



「ぐっ!!」


我に返った時、激しい吐き気がして口を手で抑える。


今のは……?


ぼんやりとした意識の中、この体が入っていたのは、この世界に来た時に入っていた容器だ…


あの時、容器に見覚えがあると思っていたが……もしかして、海堂 真也としての記憶ではなく、この体の記憶…?


思考がぐちゃぐちゃで上手くまとめられない。いや、そもそもまとめられるような内容ではないが…


あの人影は…?この体は…?あの容器は…?


「ご主人様!!」


「ご主人様!!」


相変わらず二人のニルの声が聞こえてくる。


「だ、大丈夫だ…」


……ん?


俺は復唱が無いことに気が付いて、目の前を見る。


ぐにぐにと動く焦げ茶色の塊が、床の上にある。


「これは…」


恐らくだが、拒絶反応に耐えられなかったのだろう。


「倒した…という事か?」


走り寄って来たニルに目を移すと、ニルが頷く。


「…他の偽物が敵対していないという事は、これが一番平和な解決法…かな。」


「なれば拙者も!」


「なれば拙者も!」


説明も聞かずにゴンゾーが自分の偽物と手を合わせる。


バチバチッ!


ゴンゾーの手と偽物の手が完全に合わさる。


たった今、ゴンゾーは自分の過去を見ているだろう。


『僕もやるー!』


「ワフッ!」


こいつら、他人の話を聞こうとしないな…


バチバチッ!


ラトのぷにぷにの肉球が偽物の肉球と触れ合う。


「うえぇぇ…気持ち悪いでござる……」


どうやら、ゴンゾーも無事帰ってきたらしい。


『僕も気持ち悪いー…』


ラトも無事だ。


俺のように体と中身の過去が別という特殊な環境でなければ、超鮮明なアルバムを開いて見ている感覚だろうし、変な反応は示していない。


「それでは私も…」


「それでは私も…」


ニルも同じように右手を差し出し、偽物と触れ合う。


バチバチッ!


結局ニルも話を聞かずに触れてしまった。


この回想かいそうは、恐らくランダムで過去のどこかの場面を切り出してくる。


奴隷としての辛い時期を思い出してしまうかもしれないが…既に触れ合ってしまった。今更だ。


「………」


ニルの掌が完全に合わさった数瞬すうしゅん後、明らかにニルの様子がおかしくなる。


僅かに前屈みになり、右手で左の二の腕を、左手で右の二の腕を強く掴み、微かに震えている。


そして、全身から黒いモヤが現れる。


「これはっ!!」


愛聖騎士ジェイクとの戦闘でニルが見せたものだ。よりによってその瞬間を思い出してしまうとは!


「ニル!」


「うっ…うぁぁ!」


小さく叫ぶニルの肩を掴む。


黒いモヤは、まだ量も少なく、薄い。早くニルを正気に戻さないと大変な事になる。


「ニル!!」


もう一度ニルの肩を揺さぶる。


ニルは顔を上げると、青い瞳が、認識出来るか出来ないかの一瞬だけ赤色に変わる。


「ニル!!」


その瞳を見ながらもう一度大きな声で呼ぶと、ニルの目が焦点しょうてんを取り戻していく。


「…ご…ご主人様…?」


「戻ってきたか。」


「わ、私は…?」


自分がどうなったのか理解出来ていない様子だ。


「確か…愛聖騎士とご主人様が戦っていて……」


やはりあの場面を思い出していたのか…なんという凶運……


「体は大丈夫か?」


「は、はい。特におかしな感じはしませんね。」


黒いモヤの出現量が少なかったから、魔力もほとんど消費していないのだろう。良かった……


「また…ご迷惑をお掛けしてしまったみたいですね……」


この世の終わりみたいな顔をして落ち込むニル。


「何も無かったし、そんなに気にするな。」


「はい…」


ただ…ニルの、よく分かっていない力。これの対策は、割と急務きゅうむかもしれないな…


『僕達は別に迷惑掛けられて無いよ?』


「そうでござるな。何があったのかは分からぬでござるが………先に進めるようになったでござるよ。」


全員の偽物が消え去った部屋の奥を見て、ゴンゾーが笑顔で言う。

ゴンゾーなりに気を使ってくれたらしい。今は有難く乗せてもらおう。


「そんなに落ち込んでたら、Sランクのモンスターは相手に出来ないぞ。」


ポンポンと頭を撫でてやると、ニルは少し気分を立て直してくれたらしい。


「そうですよね…はい!もう大丈夫です!」


「よし。それじゃあ気を取り直して、第九十四階層に向かおう。」


「はい!」


色々と疑問が増えてしまったが…考えるのは今でなくても出来る。

他の事に気を取られていて相手が出来るほどSランクモンスターは安くない。


一度、頭の中を空っぽにして、今はダンジョン踏破に集中する。


ズズズッ……


続いての部屋は六角形。一番長い対角線で五十メートルくらいだろうか。

部屋の隅を一周、ぐるりと囲むように六段の階段が設置されている。中心が低く、壁際が高くなっている…と言えば理解し易いだろうか。

階段と表現したが、別にどこかに続いているわけではなく、装飾としての意図だけのものだろう。


壁には青白い炎のランタンがぐるりと取り付けられていて、その光が周囲を照らしている。光がある事で、他の部屋より少し薄暗い気がする。


そんな部屋の中央に、フワフワと宙を漂う半透明のモンスターが一体。


こいつは知っている。リッチ。Sランクの死霊系モンスターとして有名で、厄介極まりない相手だ。

姿は紺色こんいろのローブを着た青白い肌の、骨と皮だけの人…のような何か。


リッチの戦い方は至ってシンプル。


上級魔法をとにかく撃ちまくる。それだけだ。


怨嗟えんさの剣を付与していない物理攻撃が無効なのは、他の死霊系モンスターと同じだ。

リッチは、基本的に魔法しか使わない為、接近する事が極めて難しい。フワフワと空中を漂い、常に一定の距離を保ちながら上級魔法をこれでもかと撃ってくる。


基本的には近接タイプのモンスターと共に配置される事が多いが、共に配置されるモンスターの種類によっては、諸共もろとも、上級魔法で吹き飛ばす事さえある、とても冷酷な奴。

単体で現れても、十分に脅威となる。


使ってくる魔法は闇、火、風の三属性。


魔法陣を描くスピードはSランクの中でもトップクラス。魔法陣を描かせずに倒すのはまず不可能と言える。

つまり、俺達はこの部屋の中で、上級魔法を掻い潜り、フワフワ逃げるリッチに近付くか、魔法で撃ち落とす必要があるわけだ。


「走れぇ!!」


俺の声が皆に届くよりも早く、皆が走り出す。


魔法を描くなり、怨嗟の剣を付与した武器で斬るなりする前に、とにかくリッチの魔法を回避する事から始めなければならない。止まっている所に上級範囲魔法なんて撃たれたら、まず避けられない。

とにかく動き回って照準しょうじゅんを絞らせないようにして、範囲魔法の魔法陣が見えたら、即座に魔法を撃って邪魔して阻止。これで隙を見せるまで時間を稼ぐ。

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