第136話 第九十四、九十五階層

俺が初級の土魔法、ストーンショットの魔法陣を完成させるまでの時間内に、リッチは闇の上級魔法、黒死砲こくしほうを描き上げる。


「速すぎるだろっ!」


「ジャァァァ!!」

ゴウッ!


独特の声を発しながら魔法を放つリッチ。


ゴガガガッ!!


黒く光り出した魔法陣から黒死砲が放たれ、飛んでくる。

前転しながら避けると、黒死砲はそのまま壁に当たり、石材の壁を抉り取る。


「次々来るぞ!」


黒死砲を撃ち終えた瞬間にはもう次の上級魔法が完成しつつある。


「範囲魔法だ!」


俺の声に反応したニルが、用意していた風初級魔法、ウィンドカッターを発動する。


ゴウッと風の刃が飛んでいくと、リッチはそれを感知して魔法を中断。素早くフワフワと上空に逃げる。


「ジャァァァァァァ!」


「面倒な相手でござるな!」


ラトが雷魔法で一気に決着…というのは難しいようだ。


ラトも俺たち同様、魔法陣を描いている時間が無いらしい。

さすがに俺が初級魔法を描く時間で上級魔法を描くモンスター相手に、ラトの魔法を描くスピードでは追い付けないのだろう。


「次が来るぞ!」


「ジャァァァ!!」


ゴウッ!!


赤く光った魔法陣から飛び出したのは獄炎球ごくえんきゅう。次から次へと上級魔法を、まるで魔力など消費していないかのごとく撃ちまくりやがって。


即座に退避すると、階段状の部分に着弾し、炎が巻き上がる。


「あちち!熱いでござるよ!」


火の粉が飛んできたのか、ゴンゾーがボヤきながら部屋の端を走っている。


「直ぐに次が来るぞ!」


「忙しいでごさるな!!」


「ジャァァァァァ!」


ザンッ!ザンッザンッ!


緑色に光った魔法陣からは大風刃だいふうじん


「ぬおぉぉっ?!」


風圧でゴンゾーが吹き飛んでしまう。


ギュンッ!


「気を付けて下さい!」


ニルがシャドウテンタクルでゴンゾーをキャッチして何とか着地出来たが…まだまだ攻撃は止まない。


「範囲魔法だ!」


描き上がっていく魔法陣の内容はギャザーサイクロン。竜巻が八方から集まってくる上級風魔法。


「させぬでござるよ!」


ゴンゾーが用意していた初級土魔法のストーンショットを解放する。


「ジャァァァ!」


またしても邪魔をされて、リッチが怒ったように叫ぶ。


「魔法陣を描いている余裕が無いです!」


「今はとにかく範囲魔法を撃たせないようにするんだ!」


初級魔法ですら描いている時間が無い程に連射される上級魔法。


『たぁー!』


「ジャァァァァァァ!」


ラトも速くは動けないが、壁を蹴ってはリッチの首を取ろうと頑張ってくれている。


それから…何度か魔法を避けたが、こんな動きはそう長くは続かない。どこかで隙を見付けて近寄りたいが…


「ジャァァァ!!」


リッチが叫ぶと、魔法陣が赤く光り、上級火魔法のフレイムキャノンが発射される。


獄炎球よりも小さいが、その分、数発撃てるという火魔法だ。


ボンッ!ボンボンボンッ!


部屋の中に炎の光が溢れ、一気に明るくなる。

部屋の中の温度も上昇し、暑くなってくる。


「はぁ…はぁ…」


数分間に渡る魔法の回避行動で、ニルとゴンゾーの息が上がって来た。

避けなければ、死なないにしても、即戦闘不能になる上級魔法の連発だ。通常の回避行動より体力を使う。こういうダンジョンの戦闘に慣れている俺でも疲れてくるのだ、慣れていない者にとってはかなりの精神的苦痛だろう。

何か手を打たないと、このままでは危険だ。見通しが甘すぎた。


『シンヤ!僕に乗って!』


走っているラトが俺に言ってくる。


「…分かった!」


ラトの思惑を精神的な繋がりで感じ取った俺は、こちらに走ってくるラトに向かって跳ぶ。


ゴウッ!


「ジャァァァ!」


そのタイミングでリッチが放ったのは黒死砲。向かって来るラトの、更に後ろから黒死砲が迫ってくる。


ガシッとラトの背中の毛を掴むと、そのまま引っ張られながら方向転換する。跳んだ方向とはほぼ真逆に向かって引っ張られている為、腕に掛かる負荷ふかが凄い。この体でなければ腕が抜けていたかもしれない。


結構乱暴にラトの毛を掴んでしまった為、痛くないかと心配したが、痛くないらしく、ラトは全然気にしていない。


『しっかり掴まってて!』


「任せろ!」


ラトの背にまたがり、左手でしっかりとラトに掴まる。


タタッタタッ!


ラトはリッチがその後撃ってきたフレイムキャノンを華麗かれいに避けて走る。


戦闘中に背に乗るのは初めてだが…やはりラトの動きは人に真似出来るものではない。

俊敏しゅんびんに動く為に特化した体の構造が生み出す機動性は見事の一言だ。


最初に乗せてくれた時よりずっと揺れるが、この程度ならば大した事は無い。


『行くよ!』


「よし来い!」


再度ラトの背に強く掴まり、なるべく背中に密着するように上半身を倒す。


タンッ!


ラトが飛んできた魔法を避けながら、壁に向かって跳ぶ。


一瞬、重力が増した様に感じた後、次は一瞬浮遊感を感じる。


タンッ!


その後、壁に到着し、壁を蹴ってリッチに向かって跳ぶ。


リッチはラトの動きを見て、直ぐに回避行動に出た。ラトの攻撃が当たらない位置へ移動していくが、今回は俺が背に乗っている。


『シンヤ!』


「任せろ!」


ダンッ!


俺は空中でラトの背を蹴って、リッチへ向かって跳ぶ。

ラトのお陰でリッチはもう目の前。俺のジャンプ力でも十分に届く。


リッチの目の前に魔法陣が描かれていくが、この距離ならば、いくらリッチの描写スピードとはいえ、俺の刀の方が先に届く。


ザンッ!


「ジャァァァァァァァァァ!」


怨嗟の剣を付与した真水刀がリッチの体を縦に引き裂き、断末魔だんまつまをあげて消えていく。


「お…終わった……でござるか…?」


「はぁ…はぁ…」


ゴンゾーはその場で腰を落とし、ニルは膝に手を当てている。


「というか…高ぇー!」


リッチが居たのは部屋の上部。高さ五十メートルはある。魔法を使えば、着地くらい平気だが、さすがにこの高さで周りに何も無いと怖い。


『よっと!』


俺の落下スピードが上がり切る前に、ラトが方向転換して戻ってきて、背に再度乗せてくれる。


「お、おぉ…ありがとう…」


『さすがシンヤだねー!一発で決めちゃうなんて!』


「ラトのお陰で突破出来たよ。ありがとうな。」


背に乗りながら背中を撫でてやると、嬉しいという感情が流れ込んでくる。


『へへへー!』


床面に到着し、ラトから降りると、ニルもゴンゾーもかなり疲れているのが見て分かる。


「二人共大丈夫か?」


「さすがに…少し疲れてしまいました…」


「二度と半透明の敵とは戦いたくないでござるよ…」


「まあ間違いなくトラウマになるタイプの相手だからな。」


ラトの機転きてんが無ければ、もっともっと時間が掛かっていただろうし、更なるトラウマを植え付けられていたかもしれない。

普通の人やAランク以下の冒険者にとって、手も足も出ない相手というのもよく分かる一戦だった。


二人の息が整う間だけ少し待ってから、奥の扉を開く。


ズズズッ……


「やっぱり二階層ごとに安全地帯が設置されているみたいだな。今日はここまでにしよう。」


「助かったでござるよー…」


ニルは何も言ってはいないが、ゴンゾーと同じ気持ちだろう。息は整ったが、未だ額には汗がにじんでいる。


「夕食にはまだ早いから、体を休めておいてくれ。」


「私は大丈夫です!」


汗を滲ませておいてそんな強気に言われても、説得力は無いぞ。ニルよ。


「ニルも休んでおけ。」


「魔具を作るのですよね?魔力ならばまだありますし、それくらい…」


「ニルの気持ちは嬉しいが、今は休む時だ。後は炉の外側を完成させれば良いだけだし、これくらいならば一人でも出来る。」


「うっ……わ、分かりました…」


ニルの事だから、俺が動いているのに、自分だけ休んでいるとソワソワしてしまうのだろう。

あれ?なんかその感覚、元の世界で覚えがあるような……

なんて考えつつ、暫くの時間を掛けて小さめの炉を完成させる。


あまり大きな物は入れられないが、五十センチ四方の空間があるし、魔石を溶かすのはもちろん、大抵の物はこれで作れるだろう。常に火が入っていて暑いというのが難点だが…


【小型炉[魔具]…常に火魔法、ファイアによって熱せられた、石で出来た小型の炉。】


鑑定魔法でも、炉として認識してくれたらしい。これは成功だと言えるだろう。土魔法で作った石で作ったが、個人的には上手く出来たと思う。

石材は綺麗な形で作り出せば良いし、粘土で間を埋めて結構ガッチリした炉になった。見た目的には真四角で面白味は無いが、機能としては十分なはず。

土魔法で炉の形を継ぎ目無しで作る事も可能だが、それをしてしまうと、熱膨張ねつぼうちょうによって炉がバキバキにひび割れてしまう。

物質は熱されると必ず体積を膨張させる。常に火の入った状態の炉であればあまり関係は無いかもしれないが、石の中に埋め込んで設置しておいた魔石陣は取り外し可能にして、オンオフ切り替え式が出来た時に取り替える予定なのだ。

温度が上がったり下がったりする部分を大きな一つとして作ってしまうと、膨張と収縮しゅうしゅくの繰り返しでヒビだらけになって、崩れてしまう可能性が高い。それを防ぐ為に、わざわざ手間を掛けて石材と粘土で作ったのだ。


魔石陣を埋め込んで固めた石材を、炉の中の中央下面にはめ込んでやっと完成する。


「これでやっと準備が完了だな…」


あくまでもこれは、オンオフ切り替え式魔石陣を作るための準備であり、目的のものではない。


「そろそろ夕食に致しましょう。」


俺が思っていたよりも時間が過ぎていたらしい。いつの間にかニルが簡単な夕食を作ってくれていた。


「夕食後に炉を使ってみますか?」


「せっかく作ったし、オンオフ切り替え式魔具も早く作れるようになりたいからな。いくつか試してみるか。」


「私もお手伝いします!」


「はは。それじゃあ頼むよ。」


「はい!」


余程魔具作りが手伝いたかったのか、かなり嬉しそうにしている。

ゴンゾーは魔具を作る過程で何かする度に、へぇーとかほぉーとか感心している。

ラトは完全に興味が無くなったのか、魔具を作っている時は眠ってしまっている。


夕食を済ませた後、オンオフ切り替え式魔具を作ろうといくつか試してみたが、うんともすんとも言わず…何をしたら良いのかさえよく分からないままその日は終了した。


そして、翌日。

ダンジョン攻略六日目。


「百階層あったダンジョンも、残りは六階層となりましたね。」


「その六階層が鬼畜仕様なんだがな…今日で四階層、明日二階層を突破しよう。」


「分かりました。」

「承知したでござる!」

『分かったよー!』


「それでは!行くでござるよ!」


ズズズッ……


第九十五階層。


「うぉぅ…」


扉を開けて直ぐにそんな声が出てしまった。六十メートル四方、高さは八十メートル程ある大きな四角柱の空間が広がっていて、その空間の殆どを白い糸が埋め尽くしていた。


糸の太さはまちまちで、太いものでは数十センチ、細いものでは数ミリの細さのものまである。


「この部屋全体が蜘蛛の巣って事か。」


器用に作られた蜘蛛の巣が一番上まで続いている。


「アラクネ…ですよね。」


「そうだろうな。」


ギシギシ…


部屋の中に張られた糸のいくつかがきしみ、不気味な音を落としてくる。


「キィィ……」


女性の声帯せいたいが発したであろう高い声が上から聞こえてくる。


黄色と黒の縞模様の八本の足が糸の上を動き、その度に僅かに糸が揺れる。


アラクネ。蜘蛛女という言葉がこのモンスターを表す言葉としては最も適切だろう。


上半身は人族の女性に類似るいじしており、下半身は女郎蜘蛛じょろうぐものそれ。鮮やかな黄色と黒が縞模様を作り出している。足と、蜘蛛が糸を貯蔵している楕円形のような形の腹。

上半身の女性部分は、緑色のウェーブが掛かった長い髪に、緑色の瞳。薄い唇。異様な程に白い肌は暗闇の中でもボンヤリと浮かび上がる程だ。

首から下の部分には、真っ白な蜘蛛の糸を服のように巻き付けていて、パッと見は変わった模様の服…に見える。

全長はおよそ五メートル。


「キィィ…」


もう一度鳴いたアラクネ。唇が上下に開き、見えた歯は人のものと大して変わらない。しかし、そこからチラリと見えた舌は、人のものとは大きく異なる。

先端が尖っていて、空洞状になっているのだ。言うなれば尖ったストローみたいな形をしている。


これがアラクネというSランクモンスターの姿だ。


スタバーが似た形をしているが、全く別だと言っていた理由は、このアラクネの前に立てば分かる。


昆虫界における、蜘蛛という生き物は、狩る側の生き物だ。

そして、その種は信じられない程に居る。罠を張り、獲物がかかるのを虎視眈々こしたんたんと待ち構える。そんなイメージが強い蜘蛛だが、そうではない蜘蛛も沢山いる。例えば、日本にいるアシダカグモ等は、その脚力のみで獲物を捕え、巣は作らない。

何が言いたいかと言うと、それ程までに、蜘蛛というのは相手を殺す事に特化した生き物なのだ。


その姿を見るだけで、その強さが分かる程に。


一応、アラクネはSランクのモンスターの中では、よくダンジョン等で見掛ける事が出来る。つまり、それなりに情報ならば有るし、既に全員に共有してある。

ただ…Sランクのモンスターともなってくると、あくまでも、というだけの話だ。攻略方法なんてものは基本的に無い。こうすると比較的簡単に倒せるだろう…程度のものはあるが、その通りにやって勝てる事はほぼ無い。

その場の環境や戦闘する個体のクセ、もっと言えば仲間の僅かな調子の違いなんて些細ささいなもので結果が全く変わってくる。

それがSランクモンスターなのだ。


さて、そのアラクネは、二つの糸を使い分ける事が知られている。一つは硬質な糸で、金属のように硬い。これはスレッドスパイダー亜種の糸より更に硬く、ある程度の柔軟性も持ち合わせている。ただ、こっちは刃物で簡単に断つことが出来る。

問題はもう一つの糸の方だ。粘着性の糸で、切ろうとすると絡みついて張り付いてしまう。当然、普通に触れてもネチャネチャと張り付いてしまう。

糸の見た目的差異さいは無く、どちらの糸かは分からない。


その上、両方の糸は火にも強く、燃やすには上級の火魔法が必要になる。更にアラクネは木魔法と土魔法を使い、本体もそれなりに戦える。ただ、アラクネ自身の移動速度はそれ程速くはない。

どちらの糸も飛ばす事が可能で、落ち着いて上級魔法を描いている暇は無いだろう。

突破口としては、アラクネ自身の防御力があまり高くなく、攻撃が当たれば倒せる…というところだろう。


「糸には触れるなよ!」


「はい!」


『僕は体が大きいからなかなか大変だよー!』


ラトが通れる隙間はそれ程無い。ラトの移動が制限されてしまうと結構痛い。


「キィィィィィ!!」


「来ます!」


アラクネが叫び声を発した後、こんにちはとでも言うように目の前に魔法陣を展開する。

アラクネまでの間にはいくつもの糸が交差していて、視界が悪い。魔法陣が見えず、どんな魔法を使うのか分からない。


「とにかくまずは避けろ!」


アラクネの使う魔法は基本的に上級。連発はしてこないし、リッチのように描写速度が速いわけでもないが、ここからでは手が出せない。


「来るぞ!!」


ズァッ!


茶色に光った魔法陣から二十本近い量の石の槍が降ってくる。


上級土魔法、スピアレイン。


いくつかは自分の巣に当たって絡め取られるか砕けていく。しかし、半分以上はそのまま真っ直ぐに落ちてくる。


ガンッ!ガギンッ!


ニルは盾で、俺とゴンゾーは刀で落ちてくる石の槍を弾く。

ラトは上手く糸と糸の間を抜けながら槍を避けている。


「ニル!ゴンゾー!サンドブロウだ!」


スピアレインを上手くしのいだところで、ニルとゴンゾーに魔法の指示を出す。


硬い方の糸はさすがに刀で斬るしかないが、柔らかい方の糸ならば、初級土魔法のサンドブロウで、ある程度無効化出来る。

名前の通り、砂を作り出して、放出するだけの魔法だが、ネチャネチャな糸の表面に張り付いてくれれば、粘着性は落ちる。触れても大丈夫になれば、切っても乗っても良い。


「はい!」

「承知したでござる!」


三人で一気にサンドブロウを使うと、ザァーと視界が砂で埋め尽くされていく。


『うぇー!ジャリジャリするー!』


「我慢してくれ!」


ラトの気持ち悪いという思いは大いに伝わって来ているが、他に手を考えている時間は無さそうだ。

アラクネはギシギシと糸を揺らしながら、またしても魔法陣を描いている。


「次が来る前に近場の糸は切っておくぞ!」


「承知したでござる!」


アラクネの魔法を防ぐのは難しい。であれば、自由に動ける場所を確保しておきたい。


ブチブチッ!


刀を糸に振り下ろすと、良い音がして切れていく。

砂のお陰で柔らかい方の糸も、刀に張り付くことは無さそうだ。


『随分動き易くなったよ!』


「そろそろ来るぞ!」


「キィィィィィ!!」


糸を切られて怒ったのか、歯を剥き出しにしているアラクネ。


黄緑色の光が魔法陣から出ると、大量の木の葉が魔法陣から現れる。木の葉はヒラヒラと落ちずに、空気を切るように素早く落ちてくる。


「範囲魔法か!」


直ぐにウォールロックを発動させて壁を作るが、何枚かの葉は、壁が出来る前に内側へと侵入する。


「ぬおっ!」


避けきれなかったゴンゾーの腕を、葉っぱの一枚が掠めると、服を裂いて皮膚を薄く切る。


「切れたでござるよ?!」


シャープリーフと呼ばれる上級木魔法で、放出される木の葉は普通の木の葉ではない。


全周が鋭い刃物のようになっていて、当たると深々と突き刺さってしまう。


「ウォールロックじゃあ長くは持たないぞ!」


ガラガラッ!!


俺の言った事が現実になる。アラクネの飛ばした硬質な糸がウォールロックを砕いたのだ。

どうにかして上級火魔法を発動させる事が出来れば、楽なのだが…難しいようだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る