第131話 仲間

「近付くと悪寒がして…青白い顔が見える…ですか。凄く怖い相手に感じるのですが…」


姿は見えないが、ニルが珍しく怖がった声を出している。


「ただ…光さえ使わなければ、襲われない…って聞いたことがあるんだよな…」


実際に、今こうして喋っていても、シュプメナは近付いて来ていないし、襲ってくる様子も無い。


「…というか、ゴンゾーはどうした?」


姿が見えないため、声が聞こえないと、どこにいるのかさえ分からない。


シュプメナが攻撃してこないとしたら、怖いのはむしろ同士どうしちだ。なるべく、声を掛け合いながら、互いを攻撃しないように気を付けたいのだが…


「おーい。ゴンゾー?」


「ひゃい!なんでごじゃるかぃ?!」


「ゴンゾー…?」


変な言葉になっているし、声がこれ以上無いほど裏返っているし……もしかして……


「ゴンゾーはシュプメナが苦手なのか…?」


「しょ!そんな事は無いでごじゃるよ!!」


節々ふしぶしに変な言葉が入っている気がするのは気のせいか…?」


「うっ……」


「別に苦手でも恥ずかしがる必要は無いだろ?」


「……そ、その……小さい頃に、悪い事するとシュプメナに飲み込まれる…と教わって来たでござるから…」


ナマハゲとか、餓鬼がきとかそういうイメージなのだろうか…?シュプメナの正体や生態の事は、鬼人族にも分かっていないのか、その未知性が恐怖に繋がっているのだろう。

小さい頃にインプットされた恐怖が今でも残り続けているという事か。俺にはそういうのは無かったが、分かる。という人も多いのではなかろうか。

まあそれくらい、見た目や、悪寒がするという特殊な効果が、恐れられているという事だ。


「ほ、本当に暗闇のままならば、襲ってこないのでござるか?」


「ラトが単身で進んで行ったんだから、間違いないだろうな。」


シュプメナは、ほとんど現れないという希少性と、見付かった後に闇に飲まれて帰って来なかった者が多い事から、かなり危険視されているAランクモンスターの一種だ。

ラトがシュプメナの生態と、光を出した時の怖さを知っていたから良かったものの、もし、ラトがニルを止めなかったらと思うと違う意味で悪寒が走る。


「それにしても、本当に何も見えませんね…」


声が聞こえてくるだけで、ニルの姿やゴンゾーの姿は見えないし、自分の手でさえ見えない。


「っ!!」


左手の方からゴンゾーの息を飲む音が聞こえてくる。


数秒してから、衣擦きぬずれの音と、ブンブンという刀を振る音。闇雲やみくもに刀を振っているようだが…それでは俺達が危ない。


「おいっ!ゴンゾー!落ち着け!俺達に当たったら危ないだろう!」


「ででででで出たでごじゃるよ!!」


「分かったから!落ち着いて対処しろ!それだけ騒いでも襲われていないってことは、シュプメナには認識されていないはずだ!」


「うぅ……そ、そうでござるな……」


震える声で返事をしたゴンゾーが、深呼吸する時の音がして、その後、静寂が数秒に渡り訪れる。


「せいっ!」

ブンッ!


静かになった部屋の中に、短い気合いの声と刀を振る音。そして……


「ギィャァァァァァアアア!!」


女性の声と男性の声を合成したような、高い声と低い声が合わさった叫び声が部屋中に響く。


「す、凄い声ですね…」


「ゴンゾー?大丈夫か?」


「…………チビったかもしれぬでござる……」


「汚ぇなぁ?!」


「それぐらい驚いたって話でござるよ!」


真偽を確かめる気にはなれないな…


「っ!!」


今度は、ニルが悪寒を感じたのか、息をむ。


「やぁっ!」

ザシュッ!


「ギィャァァァァァアア!」


「す、少し怖いですが…倒せますね。」


少しおびえているみたいだが、ゴンゾーより全然マシだ。


次はお前の番だと、俺の全身を悪寒が包み込み、足先から頭の先まで全身の毛が逆立つ。


シュプメナに近付かれた証拠だ。


しかし、周りを見渡しても、それらしいものは見えない。


「……………」


何度見渡しても悪寒だけだ。不思議に思っていると、何かを感じて後ろを振り返る。


「っ?!」


思わず叫びそうになった。

振り返ったところ、数十センチの位置に、地獄に居るのだろうかと思う程の、苦悶の表情を浮かべる青白い顔があった。


本当に顔だけで、髪も眉毛もまつ毛もない。見開かれた目は血走り、瞳は穴が空いたように真っ黒。

表情は強く歪み、黄ばんだ歯が剥き出しになっている。


ビクッと肩を跳ねさせた後、直ぐにその顔を両断する。


ザシュッ!


「ギィャァァァァァアアア!」


半分に切り離された顔面が、絶叫ぜっきょうをあげ、人では有り得ない程、口を縦に大きく開けて消えていく。


「小さな時からのり込みが無くても、怖いな…」


「ギィャァァァアアアア!」

「ギィャァァァアア!」


あちこちから悲痛ひつうな叫び声が聞こえてくる。ラトがシュプメナを倒し始めたらしい。


「こっちも倒していくぞ。」


「はい。」


「怖いでござるー!」


嫌がるゴンゾーも働かないわけにはいかず、それから暫くは、部屋の中に嫌な叫び声が木霊こだまし続けた。


「ラト。どうだ?」


『……うん!全部居なくなったよ!』


「分かった。」


ラトの確認を取ってから、ライトを使う。


部屋の中を照らし出すと、単純な四角形の部屋だ。

ハードスケルトンの骨が落ちているだけで、他には何も無い。ただ、初級階層の部屋より一回り狭い。


「嫌な部屋でしたね…」


「二度と御免ごめんでござるよー…」


こうして第八十一階層は制圧を完了した。

ただ、正直あまり喜べない。この先、少なくとも第八十四階層までは、この暗闇が続くはず。

扉を開いてもモンスターがどのような相手なのかさえ視認できない。そんな場所で戦うなんて、あまりに危険過ぎる。


「ラト。部屋に入ってすぐに、どんな奴が相手なのかを教えてくれないか?

もし危険そうなら、引き返して対策を立てる。」


『分かったー!』


と、確認を取っていると、部屋の中がゆっくりと明るくなっていく。


「あ、明るく…なっていますよね?」


「……そうだな…」


「もしかして、暗かったのはシュプメナの魔法でござったか?!」


ゴンゾーの言っていることが正しいだろう。恐らく、石材が放っている光を、シュプメナが闇魔法で遮断しゃだんしていたのだ。


「暗闇を好むモンスターだと思っていたが…暗闇をモンスターだったのか…」


闇が消え去った部屋。暗くて遠近感が掴めなかったが、大体四十メートル四方の部屋。特に変わった構造はしていない。


「シュプメナとハードスケルトンだったから良かったが…他のモンスターだったりしたらかなり危険だったかもな…」


「あの暗闇の中では、ラトの感覚が頼りですからね…」


恐ろしい相手だが、ここを踏破した者達は、多分光を灯して、寄ってきたシュプメナを倒したのだと思う。

ラトが居なかったわけだし、そんな感覚の鋭いプレイヤーが居たとは思えない。

となれば、力押しでも勝てなくは無い相手…という事になる。ヤバそうな組み合わせだった場合は、それも有りなのかもしれないな…


「それでは次に行くでござるよー!」


ズズズッ……


第八十二階層。


「グルルルルル……」


部屋に入った途端に唸り声が聞こえ、部屋の中には


ブラックウルフだ。


ラトが元々行動を共にしていたモンスターであり、ラト自身の元の姿でもある。


このダンジョンにはAランクのモンスターが大量に出てくる。どこかで出会うだろうとは思っていたが…やはり来たか…


『……………』


ラトは何も言わずにただ部屋の中を占有せんゆうしている三十匹近いブラックウルフ達を見詰めている。

高さ一メートル、全長一メートル半。美しいとも言える黒く艶やかな毛並みの狼だ。


感情は……言葉に出来ない複雑なものだ。


元々所属していた群れとは間違いなく違うとは思うが…それでも、同じ種であり、体が大きくなったり、毛色が変わらなければ今でも行動を共にしていたに違いない種。


その感情が直接伝わってくる。故に…敵だと分かっていても、素直に刀を向けられない気持ちになる。


『シンヤ。ありがとう。でも、僕はシンヤ達と出会って、もう乗り越えたから…大丈夫だよ。』


前に居たラトが顔を横に向けて俺の目を見る。


その琥珀色に輝く瞳には、迷いを感じなかった。


「……分かったよ。だが…せめて苦痛なく殺してやろう。」


『……ありがとう。』


バチバチと帯電するラトが消え、目の前に居たブラックウルフのうちの数体が首を折られて即死する。


ザシュッ!!


俺の刀も、向かってくるブラックウルフの首を綺麗に切り落とす。

それはゴンゾーも、ニルも同じだ。急所を確実に狙い、全てのブラックウルフを倒していく。

苦痛の中でもだえ死んだ個体は居ないだろう。


一応、Bランクのモンスターとして、アシッドスライムが配置されていたが、あまり関係無かった。


『素材は大事に使ってあげてね。』


「分かっているさ。」


ブラックウルフの毛皮や肉、骨や牙に至るまで、全ての部位をインベントリに保存する。


ラトに大丈夫かと問おうとして、口を無理矢理つぐんだ。


大丈夫だと、ラトがそう言ったのだ。これ以上聞くのは良くないと判断した。


ズズズッ……


俺達は八十三階層へと進んだ。


第八十三階層のモンスターは、たったの一体のみ。


「こいつは……」


部屋の中心に凛と立っているのは、トパーズバード。


ロックバードの希少種。


俺も見るのは初めてだ。


ロックバードよりも全長は少し大きく、大体三メートル。

表皮に纏った石が、全てトパーズと呼ばれる鉱物で出来ているのが特徴だ。

トパーズは元の世界でも有名な宝石の一つで、十一月の誕生石であり、一般的には黄色から琥珀色の宝石をイメージする人が多いだろう。

しかし、トパーズというのは、含有がんゆうする微小金属の違いによって多種多様な色を示す。


褐色かっしょく、ピンク、黄色、琥珀色、茶色、緑、無色など、その色合いは実に豊かだ。


そして、それは目の前に立っているトパーズバードが体表に纏っているトパーズも同じ。

ランダムに散りばめられた違う色のトパーズが、表皮をいろどり、石材から放たれる柔らかい光に照らされてキラキラときらめく。


ホーンラビット希少種が出てきた時と同じような状況。ここは多分ボーナス部屋の一種だろう。

トパーズバードは、希少性が超高く、プレイヤーの間では『幸せの鳥』と呼ばれていた。

単純に四葉よつばのクローバー的な存在という意味合いもあるが……その体表に纏っている全てが宝石という事からも分かるように、別の意味でもそう呼ばれていたのだ。


ゲーム時代、このトパーズバードを討伐したプレイヤーは数人しかいなかったはずだ。


「綺麗なモンスターですね…」


見た目は派手で、キラキラしていて綺麗だが…相手はAランクのモンスター。いくらボーナス部屋とはいえ、反撃もしてくるはず。


そして、このトパーズという鉱物は想像よりずっと硬い。


元の世界で言うところの、モース硬度。

定められた鉱物で引っ掻いた時に傷が付くかどうかの相対的な硬度なのだが、この硬度の最高点がモース硬度十の硬さを誇るダイアモンド。その下にサファイアやルビーのようなコランダムが来て、その下、つまりモース硬度八がこのトパーズである。

あくまでも引っ掻いた時の硬度であり、ハンマー等の衝撃によって砕けるかどうかの指標ではない。勘違いしている人が多いが、ダイアモンドをハンマーで殴ると、普通に砕ける。衝撃に対して強いわけでは無いからだ。

しかし、俺達が使う武器は刃物。砕くと言うより引っ掻いた時の硬度が大切になってくる。

つまり、モース硬度において、銅メダルを獲得するトパーズに刀で挑む…という事だ。


であれば、ハンマーのような衝撃で砕いてしまえば良いだろうと思うかもしれないが…それはあまりにも。そんな事をしなくても、倒せるからだ。


どうするのか。それは……


『美味しそー!』


「食うなっ!?」


またしてもラトの食欲の餌食えじきになる所だったが、何とか止めて、俺は魔法陣を描いていく。


使うのは中級木魔法のウッドバインド。イヴィバインドの上位互換魔法だ。


黄緑色に魔法陣が光ると、それを見て飛び立とうとしたトパーズバードの足元から柔軟性のある木がスルスルと伸びて、その体に巻き付いていく。

ウッドバインドはトパーズバードの羽をも巻き取り、そのまま首元へと寄っていくと、首を締め上げる。


窒息死。それがトパーズバードの討伐方法だ。


トパーズバードは土魔法を得意としているが、ウッドバインドで生成される木は柔軟性に富んでいるため、土魔法ではなかなか切り離す事が出来ない。

事実、目の前でウッドバインドに向かっていくつかの土魔法を使っているが、その全てが不発に終わっている。


一度で成功しなくても、この密室であれば何度か挑戦出来ると思っていたが…一発で成功した。


「な、何故か凄く可哀想な気がするでござるな…」


一方的に無抵抗なモンスターを殺しているように見えるし、気持ちは分からなくは無いが…俺が討伐方法を知っていたから簡単そうに見えるだけで、本来はAランクに指定されているモンスターだ。

ハンマーのような打撃系の武器以外ではなかなか傷付ける事が出来ず、アタフタしていると、土魔法で蹂躙じゅうりんされてしまう。それに……


「俺達が食ってる肉だって、同じようにモンスターを殺して食っているんだ。武器や防具、生活の色々なところにだって素材は使われているし、同じ事だ。」


「そ、それは確かにそうでござるが…」


身もふたもない話だと言われればそうかもしれないが、それがこの世界の現実…いや、それは元の世界でも同じ事だった。ただ、それをこっちの世界ではとても身近に感じるというだけの話だ。


「それに、倒さなきゃ前に進めないからな。」


カチャン……


扉の鍵が開いた音が聞こえてくる。


『これ食べられるの?』


「そのキラキラしているのは宝石…石だから食えないぞ。肉は食える。」


『お肉ー!』


喜んでいるラト。ホーンラビット希少種のサイズではラトの一口にも満たないが、このサイズなら分けて食べられそうだし、夕食にしてみようか。


聞いた話では、とてもカラフルな容姿と同じく、な味らしい。因みに、肉も高級品だ。


「こいつを食う為にも、行けるところまで行くぞ。」


『はーい!』


トパーズバードの素材を全て回収し、俺達は更に先へと進む。


第八十四階層。


ここに出てきたのはAランクモンスターのレッドスネーク。全部で十体と、Bランクモンスターハングリーマンティス二体。

どちらも戦った事があるし、これまでの上級階層の中では比較的楽にクリアできた。


続く第八十五階層は中ボス部屋。


ズズズッ……


「ブフゥー!」


部屋に入ると、激しく息を吐く音が聞こえてくる。


部屋の中心に立っているのは、二体のミノタウロス。


頭が牛の人型モンスターだ。

頭部のみならず、全身を覆う毛は茶色で、太く力強い捻れた角が特徴的なモンスター。全長は大柄な男性をもう一回り大きくした程度。しかし、その強さは人のそれとは掛け離れている。

Aランクのモンスターの中でも、パワーとスピード、どちらも持ち合わせたモンスターとして有名なモンスターである。

パワーもスピードも突出した…とまではいかないが、高次元でまとまり、何より、ミノタウロスは武器を使う。

目の前に居る二体も、手には壁や床と同じ石材の石斧いしおのを持っている。石斧…というと語弊ごへいがあるかもしれない。サイズは石斧とよばれるとは比較にならない。斧の刃の部分だけで何キロあるのか分からない程にデカい。


「ミノタウロスですか…」


ニルが少し苦い顔をする。


俺から見ても、ミノタウロス相手にニルが単独撃破出来るかと問われると…少し微妙な所だ。


パワー重視の相手にはスピードで、スピード重視の相手には防御で上手く合わせ、敵を倒すのがニルのスタイルの基本だ。だが、ミノタウロスは全体的にステータスが高くまとまっている相手。スピードで押すにも、防御で押すにも少し辛い相手だ。

恐らく、ニルが今単独で相手を出来るかどうか…ギリギリのラインだろう。


「大丈夫。今のニルなら出来る。」


「ご主人様……」


少し不安そうではあるが、俺が言葉を掛けたことによって、ニルは深く一度頷く。


「分かりました!」


シュイン!!


ニルは蒼花火を黒花の盾に擦り付け、火花を散らす。

モンスターを威嚇いかくする時によく使う手だ。


「ブフォー!!」


目を血走らせ、ニルの事を見ている二体のミノタウロス。この二体が、同時にニルを襲うとなると話が変わってきてしまう。


「うぉぉぉぉぉぉおおおおお!」


それを理解しているゴンゾーがえる。


その声量に、ミノタウロスも無視は出来ず、一体がゴンゾーの方を向く。


俺はニルの、ラトはゴンゾーの援護に入る。


ニルがミノタウロスの攻撃を真正面から受けるのは辛いものがある。上手く足、魔法、アイテムを活かして翻弄ほんろうし、倒したいところだろう。


「行きます!」


ニルが前に出る。


「ブフゥー!」


鼻息を荒くしたミノタウロスが、石斧を構えてニルの攻撃に備える。


まずはニルの初動しょどう


腰袋からアイテムを取り出す。まずはアイテムで牽制けんせいといったところだろうか。


「はぁぁっ!」


しっかりと右手の動きを黒花の盾で隠して、何をするのか分からないように気を付けている。自分よりも強いと思っていた相手にかなり冷静に対処出来ているし、良い滑り出しだ。


そのまま盾を構えながら突っ込んでくると判断したミノタウロスは大きく石斧を振り被る。


それを見たニルは、全力で後方へと飛びながら、腰袋から取り出した小瓶を投げる。


俺がよく使うフェイントだ。少し荒いが、ミノタウロス相手なら十分だろう。


投げた小瓶は爆発瓶。ダメージ目当てというよりは、目潰し目当てといったところか。

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