第116話 初級階層 (4)

黒色のラージスライムを倒したと確信した後、ニルの方を見ると、少し苦戦しているようだ。


五メートルサイズの粘液の中を核が常に移動しているからか、狙いを定められないらしい。


白色のラージスライムは初級、中級の光魔法を細かく繰り出していて、ニルはそれを避けつつ、どうしようか悩んでいる様子だ。


助けに入ろうとしたが、何かを思い付いたらしい。

ニルの表情が変わった。


キュンッ!


飛んできた小さめの光球、初級魔法、ライトショットを黒花の盾で受け止めて横へと流すと、無形物特有の、水風船を割ったような弾かれ方をする。


そのタイミングで、盾の裏で描いていた魔法を発動させる。初級闇魔法、シャドウボム。

物理的な攻撃で発動するトラップ型の闇魔法で、ただ黒い霧が、爆散するだけのものだ。そんなもので何をするのかと思っていたら、シャドウボムを掛けていたのは盾ではなく、先程黒色のラージスライムが破壊した時に飛んできたであろう石柱の破片だった。

ニルはそれを思い切り白色のラージスライムの体内に向けて投げる。


ドプン!


粘液の中に入った石柱の破片。それだけならば、直ぐに溶かされて終わりかもしれないが、ニルの投げた欠片にはシャドウボムが付与されている。


ボユンッ!


粘液にぶつかった衝撃で、魔法が発動し、体内で黒い霧が爆散し、一気に膨張する。透き通った白色の粘液の中に、黒い霧が発生し、五メートルある体が更に大きくなる。


ここまで来て、ニルのやりたかった事が分かった。


ラージスライムの体の内部に黒い霧を発生させる事で、シャボン玉のような状態になる。すると、粘液の中でしか移動させられない核が、表面にまで押し寄せられてくるのだ。

今まで三次元移動していたが、これで核は二次元的な動きしか出来なくなる。これならば核の動きを読みやすいし、そこまで貫通力の無い魔法でも、核を捉える事が出来る。


ニルがもう一度魔法を描き上げ、作り出したのはシャドウニードル。これも初級の魔法だ。黒い棘が魔法陣から飛び出し、表面にあった核に見事突き刺さる。


ニルはやはりアイテムでも、魔法でも、通常与えられる以上の効果を工夫によって与えるセンスが抜群ばつぐんに有る。そのセンスは稀有けうであり、強い武器になる。


「良いぞ!ニル!よくやった!」


「あ、ありがとうございます!」


素晴らしいと思ったら、ちゃんと褒めないとダメだよね!

ニルは褒められた事が嬉しかったのか、満面の笑みだ。


「後は残ったスライム達を倒していくぞ!」


「はい!」


ラージスライムが居なくなれば、後はそれ程脅威ではない。

飛んで来る沢山の魔法は面倒だが、初級魔法ばかりだし、ホーリーシールドを掛けてあるから、気を抜かなければ最悪の事態にはならないはずだ。


多少面倒なアシッドスライムを、俺とニルで先に魔法で処理してから、残りのマジックスライム達を動きながら屠っていく。


「スライム三昧ざんまいだったな…」


「もうスライムは良いです…」


「なんだかんだ言って、この階層が一番時間掛かってるからな…」


結局最後の一匹を仕留めて、次の階層に続く扉の鍵が開いたのは、部屋に入ってから三十分後の事だった。


隙間すきまから攻撃してくるの嫌ーい!』


ラトがイライラするのも分かる。


倒し切ったと思って、扉を押してみたが開かず…鍵が掛かっていると気が付いた俺達は、部屋の中をくまなく探した。

探し回った挙句、数匹隠れていたスライム達は、部屋の隅。石柱と石柱の隙間に挟まっていた。

俺達に見付かったと知ったマジックスライムが隙間から魔法を撃ってきて鬱陶うっとうしいのなんの…やっと倒せた後、カチャリと扉の鍵が開いた。


まあ、部屋の中にいるモンスターを全滅させないと、次の扉を開けないという事が分かっただけでも良しとしよう。モンスターを無視して先に先に進むというずるい事は出来ないという事だ。

どんなダンジョンでも、階層式のダンジョンならば、その仕様は変わらないし、最初からそんなあわい期待など持っていなかったが。


ズズズッ……


やっと開いた扉の先は、第十八階層。


部屋の構造は変わらず。


部屋の扉を開けた瞬間から嫌な腐敗臭ふはいしゅうが漂ってくる。


この部屋のCランクモンスターはゾンビらしい。うーあー言いながらのそのそと歩いている。

因みに、ダンジョンのゾンビは、死体を媒体ばいたいにしない。完全リポップ制で、誰かの死体を使っているわけではない。


Bランクのモンスターはハードスケルトン。普通のスケルトンと違い、全身の骨が灰色で、硬質化こうしつかしていて、手には体と同じ骨の剣を持っている。と言っても、俺にもニルにも、そしてラトにも破壊出来る程度の硬さではあるが……それに、動きは普通のスケルトンと変わらない。八体程いるが、魔法も使わないし、脅威にはならないだろう。


Aランクのモンスターは……いない?

見た限り、ゾンビとハードスケルトンしか見えない。


「Aランクのモンスターが見当たらないが…そんな部屋もあるのか…?」


ボーナスステージ的な部屋もあったし、無いとも言い切れない。

このダンジョンの情報はネットで一通り目を通したけれど、百層という階層の多さと、この世界に来てから色々な事があり過ぎてほとんど忘れてしまったからな…


「ご主人様…あのスケルトン。胸部に魔石のような物がありませんか?」


動きの遅いゾンビを斬り付けながら、ニルが奥にいるハードスケルトンの一体に目を向けて言ってくる。


カタカタと音を立てて、かくついた動きをしているハードスケルトン達。その中に三体、ルビーのような赤い魔石を持ったハードスケルトンが居る。


魔石はAランク以上のモンスターからしか手に入らない。

これはいくら特異性にんだダンジョンの中でも変わらない絶対原則だ。何故ならば、魔石を持ったモンスターはAランク以上とギルドが設定したからだ。

魔石を持っていないAランク以上のモンスターは存在する。例えば先の部屋のラージスライムがそうだ。だが、逆は有り得ないのだ。

ハードスケルトンはダンジョンでよく見かけるBランクのモンスター。俺も何度か見たし、魔石を持ったハードスケルトンは見たことが無い。


「なんだ…?あのスケルトンだけ何か違うのか…?」


気になって、よくよく観察してみると、他のハードスケルトンより骨の数が多いように見える。ハードスケルトンの原型は人型。骨の数は決まっていると思っていたが、本来、人には無い骨が魔石持ちのハードスケルトンにはいくつかある。


例えば肋骨同士を縦に結ぶ細かい骨や、腰骨から左右に飛び出している尖った骨。そんな骨少なくとも俺には無い。


その魔石持ちのハードスケルトンを見ていると、何か嫌な予感がする。


「確か……情報ではヤバそうなスケルトンが居たよな…」


ゾンビの頭を飛ばしながら考えていると、ふと記憶が蘇り、そのスケルトンの名前を思い出す。


「……スーサイドスケルトン……」


スーサイドとは、自殺を意味する。

自殺スケルトン。そんな名前がリストにあったのを思い出した。


その時だった。


魔石を持ったハードスケルトンの魔石が淡い光を放ち、胸部に魔法陣が描かれていく。


「ニル!ラト!」


声を掛けながら急いで魔法陣を描き、ウォールロックを展開する。


ニルは直ぐに俺の後ろに移動し、ラトは石柱の後ろに隠れる。


ズガァァァァン!


ウォールロックが出来上がって一秒もしないタイミングで、爆発音が鳴り響く。


「……危なかった……」


ウォールロックのこちら側に、割れて尖った太い骨が数センチ突き出して来ている。


「な、何ですかあのスケルトン…?」


『爆発したぁー!』


ラトは驚き、ニルは青い顔をしながら、突き出した骨を見て聞いてくる。


「思い出すのが遅れていたら危なかったな…

俺達プレイヤーの中で、スーサイドスケルトンと呼ばれていたモンスターだ。自爆するんだよ。」


「じ、自爆ですか…」


何が起きたのか聞いて、より一層青くなるニル。


スーサイドスケルトンは、俺の知る限り、このダンジョン限定のモンスターだ。最高難度のダンジョンまでクリアした俺だが、一度も見た事が無い。

そもそも自爆して相手を倒すモンスターというのは本末転倒ほんまつてんとうも良いところ。そんなモンスターは存在が間違っているとしか言えない。


ウォールロックを迂回して奥を見ると、なかなかに酷い有様ありさまだった。


五体満足ごたいまんぞくだったゾンビ達も、体の各部位が欠損し、中には頭が吹き飛んで死んでいる奴もいる。

ほとんどのゾンビは体のあちこちに吹き飛んだスーサイドスケルトンの骨を突き刺し、そのままノロノロと歩いている。

残ったハードスケルトンの骨も所々破壊されて欠損している。

予想していた通りと言えばその通りなのだが…ウォールロックの裏側を見ると、無数の細かい骨がめり込んでいる。よく見ると石柱や壁、床にもめり込んでいる。

ラトは石柱の裏に隠れていて無傷のようだ。俺の声掛けが間に合って良かった…


「あれはヤバいな…ニル。また自爆する前に俺が倒す。他のモンスターを頼むぞ。」


「はい!」


ニルはハードスケルトンの魔石を持っていない奴らとゾンビを相手取り、戦闘を再開する。ラトも同じくだ。


石柱の上に飛び乗り、眼下にゾンビを見ながらスーサイドスケルトンとの距離を魔法陣を描きながら一気に詰める。

柱の上のような、曲面的な足場は、ゾンビには少し不安定過ぎるため、登っては来れないらしい。


魔法で押し潰しても良いが、魔法陣を描いている間にまた自爆されては困るし、一気に刀で切り刻みに行く。


石柱の直上を走り、スーサイドスケルトンの近くに寄って行くにつれて、少しずつ側面に向かって体を倒していく。

重力に負けて体が柱から落ちてしまう直前に、強く踏み切り、二体残っているスーサイドスケルトンの近い方一体の真横に着地する。


ブンッ!


俺の着地に合わせて振り下ろされた骨の剣を、避けつつ転がって背後に回り込み、振り向きざまに真水刀を横薙ぎに振る。


ガシュッ!


硬質な物を切り裂いた音と感触が伝わってくると、スーサイドスケルトンの体が真っ二つになり、コロコロと魔石が飛び出して床に転がる。


それを目の端で見てから、もう一体のスーサイドスケルトンへと描き上げた魔法陣をかざす。

茶色に光った魔法陣から生成された石の槍が放たれ、自爆を試みようと、魔法陣を描き始めた残りのスーサイドスケルトンの胸部へと飛んでいく。

中級土魔法のロックスピアだ。


ガツンッ!


石の槍はスーサイドスケルトンの左右の肋骨の間を通り抜け、奥に見えていた魔石に切っ先を当てる。

ハードスケルトンは魔法を使わない。骨を繋ぎ合わせる為に使っているとか、そもそも魔力を持っていないとか、色々と説はあるが……そんなスケルトンが自爆した。あれは間違いなく爆発系の魔法だ。先程の自爆の時に、魔石が光っていた事と合わせて考えると、魔石を使った爆発魔法だと分かる。つまり、自爆の大元である魔石が機能しなくなれば、自爆も不可能となるはずだ。


ロックスピアが魔石に当たると、魔石はバラバラに砕け散ってしまう。魔石自体にはそれ程高い耐久力が無いため、直に当てられれば、ロックスピアのような中級魔法でも十分に破壊できる。

勿体ない気もするが、魔石一個の為に命を賭けるなんて御免だ。


自爆しようとして描かれていた魔法陣がフッと消えてしまい、スーサイドスケルトンはキョトンとしているように見える。骨しか無いからそう見えるというだけかもしれないが…

魔石が破壊されれば本体もバラバラに崩れ去ると思っていたが、心臓の様な役割では無いらしい。


自爆が不可能になれば、ちょっと骨の多いハードスケルトンというだけの事。


「覚悟は良いだろうな?」


スーサイドスケルトンはたじろいだように見える。


ガシュッ!ガシュッ!


後は単純に斬り伏せていくだけだった為、数分で部屋の中が片付く。


「自爆攻撃は危険でしたね…」


「もしまた出てきたら何より先に倒さないとな。」


「はい。」


自爆する敵というのはどんなゲームでも厄介だと相場は決まっているが、自分を炸裂爆弾にする奴は、更に厄介だ。最優先モンスターとして把握しておこう。


続く第十九階層は、ケイブリザード、ハングリーマンティス、久しぶりのトロールだったが、既に倒しているし、難なくクリア。そして二回目の中ボスエリアである第二十階層の扉に向かう。

第二十階層のモンスターは……覚えていない。


ズズズッ……


扉を開くと、部屋の構造は変わらず、その中に三体のモンスターが居る。


見た目は人型の影。小柄な男性程度の大きさで、体を形作っている影は常にユラユラと揺らめいている。手…に見える部分にはダガーの様な形をした影の刃を左右一本ずつ持っていて、顔の中心には黄色の小さな光がポツンとある。

ゲーム時代に一度だけ戦った事のあるモンスターで、シャドウハンターという名前だ。


「シャドウハンターだ。身軽で三次元的な動きをしてくる。見た目は人型だが、本質は影。姿形は自在に変化させられる。ただ、分裂は出来ないから、斬れる相手だ。」


「強そうですね…」


「強いぞ。Aランクのモンスターだが、その中でも強い部類だ。」


真水刀を構えてシャドウハンターの動きを見る。


「闇魔法も使ってくるから気を付けるんだ。」


「分かりました。」


『僕の方が速いもんね!』


シャドウハンターは一対一を望んでいるらしく、それぞれバラけて襲ってくる。


「望む所だ!」


俺は地面を蹴って中央の個体に向かっていく。

シャドウハンターは、柱から柱へと飛び移り、この入り組んだ部屋の構造を最大限に利用している。

しかも、その動きの中で闇魔法も放ってくる。


「それが出来るのはお前だけじゃないんだよ!」


飛んできたシャドウニードルを避けて、横にある柱へ跳び、即座に別の柱へ。俺の身体能力があれば、同じか、それ以上の動きが出来るし、俺だって動きつつ魔法陣を描ける。


シャドウハンターに対して、魔法はどれも効くが、特に有効な魔法は光魔法。中級光魔法、ホーリーショットを放つ。


俺とシャドウハンターの丁度中間点辺りで、細分化さいぶんかされた光の筋が、シャドウハンターを襲う。


ジュジュッ!


シャドウハンターの腹部と左足部に当たったホーリーショットが、影を焼く。いくら動きが軽快たとしても、このホーリーショットを全て避けるのは難しい。俺はそれをヒョルミナで体験済みだ。


ニュルっと体をタコのように柔軟じゅうなんに動かしてその場から離れようとするが、逃がさかない。


ギンッ!


逃げられる前に、真水刀で斬り付ける。

背中を向けていたのに、その背中から出てきた腕部が俺の刀を弾く。一撃目は上手く受け止められた。

腕は引っ込まず、そのままグニャリと体が歪み、いつの間にか俺に対して正面を向けている。


このまま素直に戦っても良いが、そろそろ真水刀の力を試してみても良いだろう。


真水刀に魔力を流し込むと、ポポポッと三つの水滴が現れる。


「はっ!」


下から上に刀を斬り上げると、シャドウハンターはグニャリと歪んで切っ先を巧みに躱す。

しかし、水滴がピュンと飛び出し、避けたシャドウハンターの体に三つの穴を開ける。


「まだまだ!」


もう一度魔力を込めると、今度は四つの水滴が現れる。


ブンッ!


斬り上げたところから今度は斬り下げる。


シャドウハンターは水滴の動きを警戒してか、今度は大きく回避行動を取る。しかし、俺が刀に込めた力は弱い。水滴は飛ばず、未だ真水刀の近くを漂っている。


「オラッ!」

ザンッ!


斬り下げた勢いのまま体を横に一回転させて、横薙ぎに振ると、体をくの字…いや、つの字型に湾曲させて刃は避けた。しかし、この一撃は剣技、霹靂へきれき。斬撃が飛び、腹部から真っ二つになり、それだけでも勝負ありだが、そこから更に水滴が恐ろしいスピードで射出される。水滴はシャドウハンターの体に四つの穴を空けた上、後ろの石柱にも穴を穿うがった。

思っていたより高い威力の水弾だ。それに、かなり使い勝手が良い。


ブワッとシャドウハンターの体が散り散りになって消えていく。


ズシャッ!


音がして左の方を見ると、ラトがシャドウハンターの半身を喰いちぎって咥えている。


『ふっふーん!やっぱり僕の方が速かったね!』


ラトより速いモンスターを探す方が大変だ。


ザクッ!


聞き慣れた蒼花火が敵を仕留めた時の音がする。


ニルの方を見ると、丁度シャドウハンターの頭部に刃を突き立てた所だった。足元にはいくつかのシャドウニードル。逃げ道を限定して先読み、からの一撃といったところだろうか。


「こちらも終わりました。」


小太刀を鞘に入れながら歩み寄ってくるニル。


多少危険なシーンもあるが、概ね安定した進行が出来ている。初級階層も残り十階層。今日中に目標の第三十階層まで行けそうだ。

昼食を摂り、今度は少し長めに一時間の休憩を挟み、扉を開く。


ズズズッ……


第二十一階層。


「…………」


「……何も無いですね?」


ニルが言ったように、部屋の中には先程までの石柱も無ければ、モンスターさえ居ない。


『何も居ない部屋なの?』


「……いや。ちょっと待った。ラト。入るなよ。」


前に出ようとしたラトを引き止める。

扉を開けただけで、部屋の中にはまだ足を踏み入れていない。

もうだまされない。このダンジョンで、何も居ない階層?そんな甘い考えは捨てなければならない。


今までと違うのは……


「……石材に切り込みが入っているな。」


縦横に直線的に等間隔で入っている切り込み。一見すると四角い石材が敷き詰められているように見えるが、入口からここまで、壁や床は全て継ぎ目の無い石材で作られていた。


俺の危険に対する嗅覚がげている。


ここはトラップ部屋だ。

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