第110話 知恵

くさむらから出てきた獣の足がゆっくりと地面を踏みしめると、ガサッと顔が出てくる。


真っ黒な毛に、目の周りと鼻筋の毛が琥珀色こはくいろになっているデカいおおかみ

ピンと立った耳と鋭い目。瞳は琥珀色。


ガサガサと音を立てて狼が出てくると、その全身が見える。


真っ黒な毛をベースに、琥珀色の模様。ちょうど虎の模様の黄色と黒を逆にしたような体毛だ。

体長は四つん這いの状態で高さ二メートル、全長で三メートル程ある。他のもっと大きなモンスターも数多く見てきたが、そんなの目じゃない程に威圧感がある。


俺の知らないモンスターだ。最近こんなのばかり続く…


その黒い狼は、クンクンと地面を嗅いで出てきた後、そのまま円形に刈り取った叢の中心まで来る。

そして、俺達の隠れている草の方をフッと見る。

狼相手にこの距離で隠れようなんて思い上がりもはなはだしいか。


草を退けながら出ていくと、狼は警戒するでも、威嚇いかくするでも無く、ただスっと首をもたげる。


「ニル…こいつは強いぞ……」


「はい……感じます。」


Sランクでも強い方…いや…こいつはSSランクに匹敵ひってきする相手かもしれない。


俺達を値踏ねぶみするように視線を走らせた狼は、グルルっと一度唸うなる。


このまま戦闘になるしかない、という雰囲気の中、狼が俺を見てグルルっともう一度唸る。いや、唸るというより喉を鳴らしただけ…のように感じる。


一応刀に手を置いたまま、待ってみるが、狼から動こうとはしない。


「ニル。少し待ってくれ。」


「はい…?」


この世界ではモンスターに会ったら攻撃するかされるか。どちらにしても戦闘は必ず起きる。

それがこの世界の摂理せつりであり、常識なのだが…


何故か、この狼には戦闘の意思が無いように思えてならない。


俺は一応警戒しつつも、ゆっくりと刀から手を離す。


狼は動かない。吠えることも唸ることもせず、ただ真っ直ぐに俺の目を見ている。

襲いかかって来る気配は無い。


「……………」


俺はゆっくりと足を前に出し、狼へと一歩近付く。


「ご、ご主人様…?」


「ニル…先に動くなよ。」


「危険です!」


ニルが声を抑えて、だが強く俺に注意をうながす。


だが、俺はもう一歩足を前に出す。


琥珀色の瞳は俺を見詰め、かすかにも動かない。


「ご主人様?!」


ニルは気が気ではないと俺を引き止めるが、何故かこの狼との視線を切る事が出来ない。

ただのモンスターでは無いような……何か不思議なものを感じる。

未知のジャングルが出来た影響で産まれてきたモンスターなのか…?


もう一歩、二歩近付く。


既に俺は狼の目と鼻の先。手を伸ばせば届く距離だ。今グワッと口を開いたら、避けられるか分からない。


斜め後ろに居るニルを見ると、俺の言葉通り動いていないが、何かあれば即座に動くだろう。姿勢がかなり前のめりになっている。


「……………」


「………………」


ここまで近づいても尚、狼はただ俺を見詰めているだけだ。俺の中では、もはや疑う余地は無い。この狼に俺達と戦う意思は無い。


俺はゆっくりと左手を狼の顔へと持ち上げていく。


その手の動きに琥珀色の瞳を向けた狼は………


スっと顔を下げ、俺の手に擦り寄せる。


思っていたよりもずっと柔らかい体毛で、フワフワしている。


狼は両目を閉じて、撫でてくれと耳を倒して首を傾ける。


「ははは…」


俺は右手も使って首元や耳の辺りをワシャワシャと撫で回す。すると、狼はゆっくりと姿勢を落とし、伏せの状態へと移行する。


ハッハッと口を開いて舌を出し、撫でられるがままに身を委ねている。


「う、嘘……」


後ろからはニルの驚嘆きょうたんの声。


何故このモンスターがなついてくれているのか、俺もよく分からないが、襲われる事は無さそうだ。


一通り撫で回すと、満足したのか、俺の手をペロペロと舐める。サイズ的にペロペロという可愛い擬音語ではなく、どちらかと言うと…だが。

手が狼の唾液で大変な事になっている。


「だ、大丈夫なのでしょうか…?」


ニルも警戒しつつ近寄ってくるが、狼は別に気にしていないように見える。


「襲ってこないなんて不思議な奴だな……」


俺がそう言うと、ピクリと耳を動かした狼が、スンスンと左腕に鼻を持っていき、匂いを嗅ぐ。


「なんだ…?」


今度は鼻先を左腕に押し付けて来て、その後顔を離して俺の目を見詰める。


「………もしかして……」


狼が匂いを嗅いで、鼻先を押し付けてきたのは、ベルトニレイから貰った、聖魂魔法の紋章が刻まれている場所だ。


「この紋章の事を指しているのか?」


「ワフッ!」


短く返事をするように吠える狼。


「ご主人様の言葉を理解しているのですか?!」


「ワフッ!」


また一度吠えた。


間違いなく俺の言葉を理解している。この狼には、俺達の言葉が分かる程の知恵が備わっているらしい。


「驚きだな……」


狼は賢いという話はよく聞くし、実際相手にするとなかなか厄介なモンスターではあるが…ここまでの奴は初めて見る。


「理解出来ているとして…俺達を襲わないのは、この聖魂魔法の紋章が原因という事か?」


「ワフッ!」


「もしかして……お前も聖魂なのか?」


ペルトニレイから聞いた話の中に、大陸に残る聖魂がいるかもしれないというのがあった。


ベルトニレイが認知出来なかったという可能性もあるが、聖獣と呼ばれる存在は、後に出現することが有り得るとの話だ。


なんでも、精霊や妖精は、生まれた時から精霊であり、妖精なのだが、聖獣だけは違う個体も居るらしい。

例えば、俺達が最初に仲良くなったフーとクー。

あの二匹は、フェニックスだったが、最初の最初、元々この世に生を受けた時はファイヤーバードという炎を吐くだったのだ。

ロックバードというモンスターと戦ったが、あのモンスターの近縁種きんえんしゅであるファイヤーバードが、長い年月を生き抜き、聖魂となったらしい。長く生きれば良いというものでもないらしいが、その辺の詳細は聞いてもなかなか理解出来るものではないと言われた為聞いていない。

日本には九十九神つくもがみと呼ばれる存在が居るし、なんとなくだが納得出来る。道具でも百年経てば聖魂のたぐいに変化するのだから、動物やモンスターでも可能性があるのだろう。

ベルトニレイから聞いた話では、百年ばかりの話ではなく、数百年、聖獣によっては千年近く生きた後に聖獣として生まれ変わったものも居るらしいが…


何にせよ、聖魂となったものは、フーとクー同様、他者、つまり俺達のようなとも意思の疎通そつうが可能となる。

さすがに喋れる聖獣というのは珍しいらしいが、あの島では、俺達の言葉を理解していない聖魂は一体もいなかった。


ただ、今、目の前に居る狼は、あの島に居た聖獣達とは少し雰囲気が異なる。

どう異なるのかと聞かれると返答に困るが……聖魂独特の気配とかオーラみたいなものを感じない。超感覚的なものだが、聖魂には独特の存在感がある。存在自体が少し朧気おぼろげで、ここに居るのに居ないような、けれど凄い力を感じるような…そんな存在感。

だが、この狼は間違いなく目の前に居る。そこに存在している感じがする。

それで分かったが、恐らくこの狼は、半聖魂の状態なのだと思う。

ベルトニレイの話では、動物やモンスターが聖獣として生まれ変わる際、パッといきなり聖獣になるのではなく、徐々に変わっていくらしい。

完全な聖獣となるまでの間、その存在は聖魂と生物の狭間はざまに居る、半聖魂という状態になる。読んで字のごとく、存在の半分が聖魂となった状態だ。


「お前…半聖魂なのか?」


「ワフ?」


首をかしげて疑問形のワフ。器用な事が出来るものだ。


恐らく、この狼自身は、今自分がどういう状態なのかを把握出来ていないのだろう。死ぬわけでも、痛むわけでも無いし、把握する必要が無いという事もあるだろうが…

この狼は、自分の状況が正しく理解出来ていないが、半聖魂となっているため、ベルトニレイから貰った聖魂魔法の紋章に何かを感じ、攻撃して来なかった…と理解して良いと思う。


相変わらず伏せしてハッハッと息をしている狼。


ベルトニレイからは、もし聖魂の仲間を見付けたら、私達の事を伝え、出来れば共に過ごしたいと思っている事を伝えて欲しいと言われているが……完全な意思疎通が出来るわけでもないし、どう説明したら良いのか……とりあえず説明だけはしてみよう!


「えーっと、聖魂…は分からないよな……お前に似たような連中の事は分かるか?」


「ワフ?」


ダメでした。


「ワフッ!」


狼が俺の脇の下に頭を突っ込み、グリグリと動かす。


何をしたいのか分からなかったが、何度か同じ行動をされてやっと気が付いた。


この聖魂魔法の紋章は、あの島にいる聖魂達から力を借りるもので、ベルトニレイを通して常に皆と繋がっているらしい。普段は細い繋がりで、感じ取ることは出来ないが、聖魂魔法を使う時、彼らを強く感じる。そのお陰で彼らの意志を、紋章を通して感じる事が出来るのだ。

そして恐らくだが、この狼は、この紋章の対象として認識し、意思疎通をしたいと考えているのではないだろうか…?

一応、ベルトニレイから、どこかで聖魂を見付けた時の為にこの紋章とリンクさせる聖魂魔法を教わっている。この紋章にリンクすれば、ベルトニレイからも、リンクした相手からも、互いに位置が認識出来るようになるらしく、望めばあの島まで行くことが可能となる為、教わっていた。


「良いのか?」


「ワフッ!」


狼は一度吠えると、俺の目をじっと見てくる。


「分かった。」


キィィーーン……


紋章が光り、いつもとは違って少しだけ左腕が温かく感じる。


左腕の紋章から、小さな光の粒が一欠片ポウッと出てくると、フワフワと狼の方へと飛んでいき、目と目の間へと向かっていく。


狼はゆっくりと目を閉じ、その光の粒を受け入れる。


光の粒が狼の中へと入っていき、所在が分からなくなると、紋章の光が消えていく。


「………おお……」


数秒後、俺の中に狼の感情が流れ込んできて、何を思っているのか分かるようになる。

かなり明確にこの狼の思っている事が理解出来る。言葉にし難い感覚だが、ゴーレムの種で生成されたチビゴーレムの時ともまた違う、もっと互いの繋がりを感じる感覚だ。


「どうですか?」


「分かる。こいつの考えている事が理解出来る。」


「ワフッ!」


「…ご主人様と…良いなぁ……」


今ボソッとニルが何か言った気がするが……聞こえなかった振りをしておこう。


不意に狼が頭を動かし、どこか遠くを見る。


「ベルトニレイの場所が分かるのか…?」


「…ァオォーーーン!」


口を上に向けて、高らかに遠吠えをする狼。


どうやらベルトニレイともしっかりとリンクが繋がっているらしい。


「まさかこんな所で半聖魂と会うとはな…」


「ワフッ!」


流れ込んでくる感情から狼の言いたい事を察すると……


『この辺りに美味しい木の実の匂いがするから来たんだ!』


って感じかな。


ちなみにこの個体はおすで、相当長い年月生きてきただろうに、伝わってくる感情は子供の男の子みたいな感情だ。聖魂は皆純粋だったし、それが聖獣になる為の一つの条件なのかもしれない。


「あー……それは多分例の木の実だな。行かない方が良いぞ。いや…お前なら別に問題は無いかもしれないが。」


こんなテンションの狼だが、リンクした事で更に明確に狼の強さが分かるようになった。


この狼は強い。それも半端ではない。恐らくSランクでも上位に位置する強さを持っているはずだ。

そんな存在ならば、あのヤバい食虫植物の実を食っても悠々と出てこられるだろう。


「お前、名前はあるのか?」


『名前?』


「皆が呼ぶのにお前とか、あいつとかじゃあ分かりづらいだろう。だから、お前を呼ぶ時の名前があった方が良いだろう?

俺ならシンヤ、こっちはニルって名前がある。」


『シンヤとニル……うーん……無い!』


「無いのかよ…」


因みに、ニルから見ると、ワフワフ言っている狼と、俺が会話しているように見えている。非常に危険な人の香りがする行為だ……

ニルはそんな事は思っていないらしく、凄いなぁ、とでも言いたそうな顔をして見てくれている。


『シンヤが決めてよ!』


「俺がか?!そんな大役を何故俺に?!というかそもそもなんで襲ってこなかったんだ?」


一応紋章が何か影響したのだと思うが、聞いておきたい。普通なら襲ってくるタイミングだったからな。


『シンヤ達の匂いはずっと気が付いてて、様子を見に近くに来たら、シンヤの腕から暖かいものが伝わってきて…』


「ベルトニレイのやつ……近くに居たら分かるようになっているから。とか言ってたが…

俺じゃなくて聖魂には分かるようになっているという話だったのか……分かっていて敢えてあんな言い方をしたな。」


『……ベルトニレイが、嘘は言っていない、って言ってるよ。』


また狼が遠くの方を向いてから、俺に向かって感情を飛ばしてくる。


「えっ?!分かるのか?!」


『うん!よく聞こえるよ!』


ベルトニレイの力ってマジハンパねぇ…かなり遠くに居るはずなのに、よく聞こえるのかよ……

というか、確かに嘘は言っていないが、俺の最初の緊張感を返して欲しい…


『半聖魂は襲ってくる事もあるから、緊張感を保つ為って言ってるよ!』


「全部お見通しかよ……恐れ入るぜ…」


いつか絶対ギャフンと言わせてやる。


『シンヤとニルなら、聖魂に好かれると知っているから、心配はしていなかったって!信じていたからってさ!』


「くっ……」


ギャ、ギャフンと……言わせて………仕方ない。今回は許してやるか。


『それより!名前決めてよ!』


名前なんて俺が決めて良いのだろうか…と考えながら狼を見ていると、独特の模様に目がいく。


「名前かぁ………そうだな。ラトはどうだ?」


『ラト……ラト!ァオォーーーン!!』


嬉しいという感情がドバッと流れ込んでくる。

どれだけ喜んでいるのか一瞬で理解し……一瞬で後悔した。もっと真剣に考えてやるべきだったかもしれない…安直過ぎてそこまで喜ばれると申し訳ない…


「あ、安直過ぎて申し訳ないから、他のも考えるぞ?!」


『ううん!ラト!気に入ったよ!』


もう一度遠吠えをした後、フサフサの尻尾をブンブンと振る。


「よ、喜んでくれて良かったよ…」


ちょっと申し訳ないが、こういうのは分かりやすい方が良い…と無理矢理納得しておこう。うん。


「ご主人様から名前を……うー……」


ニルは眉を寄せ、目を細めてラトの方を見る。

目からバチバチと何かを発している気がする…

ラトは気が付いていないが…俺が名付けたらニルバーナなんて絶対出てこない名前だから、俺に名付けられるよりずっと良いと思うが…


「ラトはこれからどうするつもりなんだ?」


『これから?』


野生の動物やモンスターに今後の計画を聞いても仕方ないわな。自由気ままに生きているもの達だ。今後の計画など立てているはずがない。


『これからかー……シンヤとニルに付いていく!』


「俺とニルに?付いてきても仕方ないだろう。これからダンジョンに潜るつもりだし。

それより、ベルトニレイの所へ行ったらどうだ?あの島なら色々な美味い実も沢山あるし、仲間も沢山いる。半聖魂だとしても、こころよく受け入れてくれると思うぞ?」


『やだ!暫く付いていく!ァオォーン!ァオォーーーン!』


ダメだ…聞いちゃいない。


「あのな…俺達が今から行くのは、危険な所で、美味いものも無いし、一緒に来ても良いことなんか一つも無いんだ。分かるか?」


『ァオォーーーン!』


ダメだ。これは聞いてくれないやつだ……


「ご主人様のお話を聞いていないように見えるのですが、私の勘違いでしょうか…?」


「待て待て!他の聖魂と同じで無邪気むじゃきなだけだから!」


見えない負のオーラを感じさせるニルを制し、ラトの安全を確保しておく。いや、この場合相手が相手だからニルの安全を確保したことになるのか。

いつもは大人しいのに、こういう時だけ相手が誰であろうと強気に行くニルさん怖し…


『ダメなの?』


「いや、ダメじゃないし、俺達としては心強い味方だけど…」


「ご主人様。もし連れて行くとなったら大変な事になりますよ。確実に。」


当然だろう。こんな災害級のモンスターを引き連れた男と奴隷。目立たないわけがない。ただ、この先のダンジョンに潜るならば、これ以上の戦力もない。一緒に行けば随分と楽にダンジョン攻略に挑めるだろう。

イーグルクロウの皆が教えてくれた情報では、この難易度の高いダンジョンには、今ほとんど人が寄り付いていない。当たり前と言えば当たり前なのだが…こんな危険なダンジョンに潜って、生きて帰れる保証などないし、得られる物も多いとは言えないのに挑戦する者はゼロだろう。となれば、人目は無いわけだし、連れて行っても大丈夫かもしれない。


「ご主人様。今、連れて行っても大丈夫かもしれない。と考えていますよね?」


「えっ?!いつの間にニルとリンクが?!」


「それくらい分かりますよ。ご主人様の顔を見ていれば。」


「そんなに俺って表情に出るタイプではないはずなんだが…」


自分で見た自分と、他人から見た自分というものにはギャップがあるものなんだな…


「それより、本当に連れて行く気ですか?」


「ニルが言っていることが正しい。正しいのは分かっているのだが……」


他の聖魂達もそうだったが、こうしてつぶらな瞳で見られると、どうしても心が揺らいでしまう。つぶらと言うにはデカ過ぎる気もするけど、純粋な瞳には違いない。


「ニルー。」


俺も右へならえの精神で同じようにつぶらな瞳でニルを見るが、やった後の羞恥心しゅうちしんにより精神を病みそうになる。だが…


「うっ……わ、分かりました。どうにか出来ないか考えてみましょう。」


ニルには有効だった。


また使う時が来るかもしれないが、自分の精神力と相談して決めるとしよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る