第九章 強者

第99話 南西へ

巨人族との晩餐会を行った翌日、まずはルファナを送り出す。


「本当にありがとうございました。」


深々と頭を下げるルファナ。まだ体は衰弱していて歩くこともままならないが、ナームの部下が助けてくれるだろう。


「まずはちゃんと食べて、体を戻せよ。」


「はい。次に会うまでに必ず。」


ナームの部下と共にルファナはもう一度頭を下げ、集落を後にした。


その後、集落にいる巨人達にもう一度別れを告げ、俺とニルは黒雲山に赴いた。


「ぶわっはっは!」

「ぐわっはっは!」

「どわっはっは!」


「あんた達うるさいよ!!」


ゴン!ゴン!ガン!


ミルナレがアンティとカンティ、そしてザンティの頭を殴る。


この光景ももう見慣れてきたな…


「はぁ…色々あったけど、やるからには徹底的にやって来るんだよ。」


「どわっはっは!そうだな!ミルナレの言う通りだ!」


「ミルナレ。ザンティ。世話になった。」


二人は気にするなと手をひらひらと振る。


「これで一旦お別れだな。シンヤ。」


「そうだな。アンティ、カンティ。」


「言いたいことは、既にこいつで語った。」


「ぐわっはっは!そうだね!兄者!」


金銀の戦鎚を持ち上げるアンティとカンティ。


「次会う時は、戦場だな。友よ。」


「待っているよ。友よ。」


「ああ。」


本当に豪快で、とても気持ちの良い連中だった。


こうして俺とニルは、巨人達と別れ、黒雲山を更に南西へと向かった。


ーー・--・--・--・--・--・--



巨人族との別れを済ませ、数時間後…


「ずーっと続いていますね…」


ニルがそう言って、終わりの見えない黒い山々を見回している。


「数日はこの調子のはずだ。一人で歩いていたらノイローゼになるかもしれないな。」


「私達は一人では無いので、安心ですね!」


「そうだな。」


振り返り笑うニル。彼女が笑うと、付近まで少し明るくなる気がする。


「あ。忘れてた。」


俺はインベントリを開く。


「イベント報酬で、新しい盾が手に入っていたんだったな。」


名称は黒花こっかの盾。


インベントリから取り出してみると、名前の由来が一目で分かった。


盾の表面に凹凸があり、正面から見ると、それが花弁のように見える。

花は薔薇ばら椿つばきを足したような形で、外周は花弁に合わせたようにランダムな凹凸が作られている。

大きさはニルが持っている黒盾より一回り大きい。


【黒花の盾…花を模した黒い盾。闇魔法と相性が良く、盾に取り込む事が出来る。】


鑑定魔法の結果を見ても、黒盾の時と違い、小盾とは書いていない。ここまでの大きさになると、普通の盾の扱いになるらしい。


「また黒盾と同じで、闇魔法を取り込めるらしいぞ。

上位互換…といった感じなのかな。」


「黒盾の時も感じましたが、不思議な能力を持った盾ですね?」


「そうだな。普通とは呼べないだろうな……

体も大きくなったし、こっちを使うといい。」


「はい!ありがとうございます!」


ニルは持っていた黒盾を俺に渡し、代わりに黒花の盾を受け取る。


ここまで使ってきた黒盾は、毎日手入れをされていたのに、全面に消えない傷が入り、かなり使い古されている。


ニルの目が赤く光った時、この盾も反応するように中心が赤く光っていたが…目をらして見ても、何かあるわけではなさそうだ。

叩いてみたりさすってみてもそれは変わらない。


ここまで頑張ってくれた盾に感謝しながら、インベントリへと入れる。多分、この盾を手放す事は無いだろう。


「持った感じはどうだ?」


「そうですね…少し大きくなった分、前より少しだけ重いですね。

ですが、大き過ぎず、私の体や力に合っていて扱い易いと思います。」


軽く振ってみたり、構えてみたりしながら、ニルは使い心地を確かめている。


「魔法を試してみても良いですか?」


「もちろん。」


ニルは盾の裏から魔法陣を描く。


手元が黒く光ると、お得意のシャドウテンタクルがニョロっと現れる。


「変わりは無さそうですね。はい!仲良くなれそうです!」


「ははは。それは良かったよ。」


こうしてニルの装備が更新され、俺達は止めていた足を動かし始めた。


結局、黒い大地を抜けたのは、それから三日間歩いた後の事だった。


久しぶりに土の上を歩き、空の黒い雲が徐々に晴れてくる。


「久しぶりの太陽だなぁ…」


「目がシパシパします…」


ニルはそう言って目を極細にして俺を見てくる。


「はは。変な顔になってるぞ。」


「ふふ。ご主人様も同じですよ。」


二人して目を細め、笑いながら歩いていくと、少しずつ草や木の姿が見え始めてくる。


「次に向かう場所は、かなり他とは違う文化とお聞きしましたが、実際にはどのような場所なのですか?」


「俺も行ったことは無いんだが、なんでも、俺の住んでた日本という場所の、ずっと昔の姿によく似ているって話だ。」


ゲーム時、ずっと訪れたかったが、最終的に訪れる事が出来なかった場所でもある。

この世界に刀という武器が存在する理由ともなっている場所で、昔の日本といった雰囲気の場所らしい。

そこでは人々の使う武器は刀が主流であり、他の武器を使っている者達は、ほぼ居ないとの事だ。


「ご主人様の故郷に似た場所ですか?!それは凄く楽しみです!」


「俺も楽しみだ。なんでも、刀が沢山あるらしい。」


「そ、それは夢のような場所ですね?!」


「うむ。そうなのだよ。って、遊びに行くわけじゃないから、それだけは忘れないようにな。」


「はい!」


格好付けて言ったが、結局のところ俺も楽しみにしているのだ。男ならほとんどの人が納得してくれるはずだ。刀とか、侍とか……カッコイイからね!


一応、ゲームでプレイしていた時には、色々と調べて、大方の情報は頭に入っている。


ここから更に南西へと進んでいくと、完全な外海へと辿り着く。そこから海底トンネルと呼ばれる高難度ダンジョンを抜けると、目的の場所へと辿り着けるのだが……その海底トンネルは、十人以上のパーティを対象にした巨大ダンジョンで、俺一人で抜けるのは到底不可能。

ならばと船を探しても、常時大荒れの海を渡らねばならず、そんな命懸けの渡航とこうを強行してくれる人は一人もいない。

俺が憧れていた地は、そんな場所にあり、ずっと見送ってきたのだ。


俺がこの世界へと渡るきっかけとなった最高難度のダンジョンをクリア出来たら、一人で海底トンネルダンジョンに挑戦してみようと考えていたが、結局こっちへ来てしまってそれもお流れに……という経緯だ。


今の俺とニルならば、恐らく渡れるはずだと考えての事だが、そんな場所にある為、基本的に人の往来は無い。

ゲーム時にその場所が発見されたのも、ファンデルジュがリリースされてから、かなり時間が経っていたと思う。確か、数十人規模の大きなパーティで、なんとか渡りきった者達が居て、その情報がネット上に公開されたのだ。

簡単に言えば、鎖国さこく状態にある場所なので、独自の文化として発展を遂げた…という設定だったはずだ。

公開された情報によれば、その場所にしか居ない種族……鬼人きじん族という者達が居るらしい。実に気になる響きだ。うん。

非常に強い種族らしく、鬼人族の助けを借りたいと言ったのは俺の案だ。行ってみたいのは確かなのだが、鬼人族は魔法とは違う不思議な力を使う事が出来るらしく、中には、高難度ダンジョンをクリアした猛者もさプレイヤー達でも、手も足も出なかった相手が居たとか。

そんな強い種族ならば、手を借りない手は無いだろうという流れだ。


刀が渡ってきている事からも分かるように、鬼人族の事を知っている者達も少数ながら居る。残念ながら魔界の外にあまり出ない魔族達には聞き覚えの無い種族らしいが、この話をしたらホーロー達も是非にと言ってくれた。

それもこれも、俺とニルが鬼人族の人達と上手く交渉して手を借りられれば…の話だが。


「刀かぁ……楽しみですねぇ……」


ほぅ…と息を吐きながら想像を膨らませるニル。

ニルもすっかり刀大好きっ子になってしまったらしい。間違いなく俺の影響だろう。


「高難度ダンジョンを潜り抜けないと辿り着けない場所にあるから、少しでも鍛えて挑戦するぞ。」


「分かりました!」


その日から俺もニルも朝の特訓時間を倍にしたり、剣技を練習したり、ニルとのコンビネーションを練習したりと、気合を入れて自分達の強化にはげんだ。


特にニルは、愛聖騎士達との一戦以来、鬼気迫ききせまる様子で訓練をしていた。

黒犬達との事を聞いた時に、随分と悔しそうな態度を見せていたから、それが原因だと思う。


その後、太陽の光を久しぶりに見てから三日が過ぎた日の朝。


「はぁっ!」


カンッ!


「やぁっ!」


コンッ!


俺とニルは日課にっかとなった朝の訓練を行っていた。


ニルの気合いの入った掛け声と、練習用に作った木剣が打ち合う音だけが辺りに響く。


人の寄り付かない黒雲山から、人の寄り付かない海底ダンジョンへ向かうので、道と呼べる道は無く、草を掻き分け掻き分け進んでいる。

風景は僅かな木と雑草。特に、伸び放題の草が多く、場所によっては俺の身長を超えるような背の高いくさむらもあった。どこへ行っても草ばかりで、鼻で息をすると、濃厚な緑の青臭あおくささが肺に流れていくのを感じる。

野営をする際は、魔法を使用して付近の草を十メートル程円形に刈り取って場所を確保している。


そんな叢地帯の一角で今日も戦闘訓練を行っている。


「はぁ…はぁ……やっ!!」


カンッカンッ!


ニルが短めの木剣を振り、俺がそれを木剣で受け止める。


「もう一度!」


「はい!」


カンッコンッ!


もう一度打ち込んで来るが、威力が無く、弱い。


今は、ニルが懇請こんせいしていた、海堂家流の剣術を教えている。つまり、一般的な剣術ではなく、俺が父親から教わった剣術だ。

ニルは誰かに習ったのか、最初からそれなりに剣が振れたので、変に俺が使う剣術を教えないようにと気をつけていた。俺が父から教わった似非えせ剣術より、自分の過去と繋がるかもしれない剣術を大切にして欲しかったからだ。

しかし、毎日のようにお願いされ続け、遂に自分で考えて俺の動きを取り込み始めた。まさかそこまでするとは思っていなかった。

こうなってしまうと、変な癖がつかないように、しっかりと教えた方が良いと、指南を決めたのだ。


海堂家流剣術とか大層な名前で呼んでいるが、一般的な日本の剣術とそれ程大差はない。いかにして無駄な動きや力を削るか。これは剣道でも同じことだろう。ニルにも最初からそれは教えている。

この世界の剣術はあまり知らないが、どんな武器を使おうと、結局そこに行き着くものだ。

ただ、海堂家流剣術にはそれが色濃く出ている事と、独特な姿勢、足運び等があり、それが他の剣術と違う部分となっている。

しかし、それをいきなり教えたりすると、体を痛めたりする為、まずは剣術を教える前に、剣術を使う為の体を作るところから始める。


カンッ!

「っ!!」


俺が振り下ろした木剣を短い木剣で受け止めたニルが、痛みをこらえる。


「あっ!」

カランカラン……


ニルの手から滑り落ちた小太刀を模した木剣が、軽い音を立てて地面の上に落ちる。

その木剣の柄は、異様に細くなっている。


「今日はここまでにしよう。」


「まだやれますっ!」


「ニル。」


俺はニルを真っ直ぐに見て言葉を続ける。


「前にも言っただろう。毎日続ける事が大事なんだ。今日無理したからといって、明日いきなり強くなるわけじゃない。」


「………はい。申し訳ございません。」


ニルは少し悔しそうな顔をするが、素直に従ってくれる。

少し焦っているようにも見えるが…多少の焦りがあった方が訓練に身が入る。焦りが度を越さないようにだけ注意していれば問題無い。


俺は落ちた小太刀の木剣を拾い上げる。


「これだけ細いと握る手に力が入らないだろう。」


「…はい…ご主人様の木剣を受け止めると、耐えきれずに、手から離れてしまいます。」


「だろうな。」


ビュッ!ビュッ!


軽くその木剣を振るが、俺が握ってもかなり振り難い。


「受け止める時、振る時…最低限の、一瞬だけの力で刀を振る…とても難しいです。それに…いつも使わない筋肉を使うので、全身筋肉痛です…」


「ははは。俺も最初はそんなだった。いや、ニルより酷かったかもしれないな。」


ポンポンと頭を撫でてやると、いつものように擽ったそうに笑うニル。


「ご主人様が…ですか?」


「なんだその反応は…俺が産まれた時から剣術を使えたとでも?」


「あ、いえ。そのようなことは…ただ、想像が出来ませんから…っ!」


筋肉痛に苦しんでいるらしい。何度も体を動かそうとして眉を寄せている。


「今筋肉痛になっているところは、普段刀を振る時に意識していない筋肉のはずだ。

しかし、こうして力が伝わり難い木剣を使うと、より効率的に力を伝えなければならず、自然とそれに適した握りの形、姿勢になっていくんだ。頭から爪先まで木剣を強く振るために必要な筋肉を使うんだよ。」


「つまり、今痛い筋肉を使えば、より効率的に、無駄の無い動きや力で刀を振ることが出来るという事ですか?」


「そうだ。これを乗り越えなければ、次に進む事は出来ないぞ。」


「………はい!頑張りぃたたたた!」


両手を胸の前で握ろうとして、筋肉痛に阻まれるニル。


「ははは!」


「うー…痛いですー……」


可愛く口を尖らせるニルの頭をもう一度だけポンポンと撫でてやる。


この訓練を始めてからは、ニルは全身筋肉痛なので、襲ってくるモンスターの処理は俺がしている。

人が通らない場所である為、モンスターは割と多い。ただ、サラマンダーやワームのようなSランク級モンスターは居ないため、一人でもなんとかなっている。


旅路のの中で、他にもやっている事はある。例えば、日が暮れてからおこなっている、カビ玉や瓶の補充や開発もその一つだ。


そしてその日の夜。俺とニルは新しいアイテムの開発を行っていた。


「ニル……気を付けるんだぞ。下手をしたら…死ぬぞ。」


「は、はい……」


皮の手袋を装着し、服はボロに着替えた。これで準備は万端だ。


ニルが風魔法を展開した後、俺はインベントリからある物を取り出す。


瓶に詰めた、粘度ねんどの高い、ねっとりとした透明の液体。その液体に取り込まれている小さな気泡が、瓶を揺らす度に焚き火の光に照らされてオレンジ色に光る。


「……良いか?始めるぞ?」


「…ゴクッ…はい。」


恐る恐る蓋を開ける。


「まずはこれを水にいて、ゴミなんかを取り除く。」


魔法を駆使して言った通りに作業していく。


「水分を飛ばし、残った物を粉末状にしてみよう。」


残って塊となった物をゴリゴリと粉末状にしていく。


「………ニル。」


「…はい。」


ニルは風魔法を止める。


「…………」


「……………」


「……成功したぞ!ニル!」


「はい!」


俺とニルは手を合わせて喜ぶ。


「しかし…問題はこれからだ…」


「うっ…はい…」


俺は出来上がった白色粉末を、一撮み焚き火の上に持っていく。


「行くぞ…」


「はい……」


パラパラと火の中に粉末を落とすと、パチパチと爆ぜるような音がする。


「…………」


「………………」


「くっっっっさぁぁぁぁぁぁ!!臭ぁぁっ!!ゴホッゴホッ!おえぇ!!」


「うーー!ゴホッゴホッ!鼻がっ!目がっ!!」


俺とニルは即座に風魔法を展開し臭いから身を守る。

においが強すぎてくさいを通り越して痛い。目からは涙が止まらず、鼻水もドバドバと出てくる。


俺達が加工していたのは、聖魂達の島にあったデビルツリー。その樹液を瓶に詰めた物だった。


あまりの臭さに、何かに使えるだろうと持ってきたが、そのままでは使い難かった為、色々と試行錯誤しこうさくごしていたのだ。

普段からくさいとなると、腰袋に入れておくことも出来ないため、使用時にのみにおいを放つように加工できないかと色々試し、今回、この方法に行き付いたということだ。

粉末状にしておけば、臭いは感じなかった。しかし、火に触れ、気化した瞬間、樹液の時と比較しても、更に強い臭いを放ち、もはや凶器と言って良いレベルだった。


「風で臭いを追いやっても、まだ鼻の奥に残っている気がします…」


「臭いって、酷すぎると息が出来なくなるんだな……」


「これはかなり強力なものになりそうですね…」


火気厳禁かきげんきんで、色々と作ってみようか。」


「はい。」


こうして俺とニルの新しいアイテムが追加された。

出来る事なら使いたくないアイテムだが、鼻の良いモンスターや種族ならば、気絶してもおかしくないだろう。いつか使う事もありそうだ…


その翌日。草を掻き分けて辿り着いた場所は、想像もしていなかった風景だった。


「……ここを通るのですか?」


「ああ…そうみたいだな……」


目の前に広がる光景を一言で例えるならば、ジャングル。だろうか。


多種多様な植物が群生ぐんせいし、地面は泥濘ぬかるんでいる。

少し目を走らせただけで、昆虫や小動物の存在も確認出来る。


「俺が調べていた時は、こんな地形にはなっていなかったはずなんだが…

十年近い歳月さいげつが流れたとなれば、これくらいの変化はある…ものなのか?」


右を見ても、左を見てもジャングルの切れ目は見えない。


「行くしかなさそうだな。」


「はい…」


気が進まないと言いたげなニルの顔。気持ちは分かる。こんな命の宝庫みたいな場所では、俺やニルの方が捕食される側になる。米粒のような昆虫にさえ殺されることだってあるだろう。それが恐ろしいのだ。

ただ、迂回うかいしている時間も無いし、このジャングルを抜けるしか道は無い。


「気が進まないのは分かるが、慎重に進む以外に道は無い。行こう。」


「…分かりました。」


ニルは一度気合いを入れるように、大きく深呼吸をした後、ジャングルの中へと足を踏み入れた。

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