第35話 リョニート村
ニルは、今この状況があまりにも不自然だと言うことに気が付いていないらしい。
長年冒険者をやってきた者でさえ、Bランクに上がるのは難しいとされている。Cランクのモンスターまでなら、冒険者でなくても倒せるモンスターが多い。
しかし、Bランクのモンスターは、実力が無ければ倒せないモンスター。それを
どう考えても普通では有り得ない。俺がある程度戦い方を教えたとしても、有り得ない事なのだ。中級の魔法が使える事も含め…
「……いや。今はそんな事を考えている場合じゃないな。」
ピコンッ!
【イベント完了…タナルポ大洞窟内のダンジョンをクリアした。
報酬…無名の小太刀
報酬はインベントリに直接転送されます。】
出てきたウィンドウを乱暴に消して奥の扉へと向かう。
「急ごう。」
「はい!」
扉を開いた先に、ダンジョンのクリア報酬が置いてある。鑑定魔法を使い、一応確認しておく。
【火炎酒…アルコール度数が非常に高い酒。】
「酒を取りに、子供をこんな危険なダンジョンに向かわせるとはな…しかも、母親を人質にしてまで…」
「ご主人様…」
「後悔させてやる…絶対に。」
「………」
俺の顔は相当怖いものになっていただろう。俺を見ていたニルが口を閉じる程に。
「ダニル。今から見る事は誰にも言わないでくれ。」
「はい?」
インベントリを開いて火炎酒を中に押し込む。走っていくには邪魔過ぎる。
「い、今のは…?」
「大丈夫。消えて無くなったりはしていない。向こうに着いたら渡すから安心してくれ。」
「…分かりました。」
彼の中でも、今はもっと大切な事があると割り切ってくれたらしい。
「ダニル。姉は俺が背負う。さっさとお前達の母さんを助けに行こう。」
「はい!」
ダンジョンを出ると、目の前がタナルポ大洞窟の出口になっていた。
「……これは…」
他より少し高くなっている大洞窟の出口。そこから見えるのは、信じられない程に高く太く育った広葉樹ばかり。
平地を埋め尽くす広葉樹の青々とした葉と、澄み切った空気。こんな状況でなければ大自然を満喫したい所だが…
所々に、木々の間から上がる煙が見える。見た限り大洞窟側にはまだ神聖騎士団の手が伸びてきていない様だが、非常に
「想像以上に危険な状況だな…」
洞窟の出口付近には商人達が集まっていた。
聞こえてくる限りでは、この先では、商売どころか命を失う可能性があるから、引き返した方が良い。との事だ。
「ダニル。急ごう。」
「はい!」
ダニルの案内の元、リョニート村へ向けて走り出す。
森の中の動物や昆虫が騒ぎから逃げる様に逆方向へと流れていく。
「うっ…」
背中から声が聞こえてくる。
「起きたか?」
「ここは……」
背負っていた姉が目を覚ましたらしい。
「ダニル!姉が目を覚ましたぞ!」
「本当ですか?!」
ゆっくりと姉を降ろしてやると、フラつきながらも、なんとか自立する。
「姉さん!良かった!」
「ダニル……そっか…私……
助けて頂いたみたいで、ありがとうございます。」
意識がハッキリして状況を把握したのか、頭を下げる姉。
「気にしなくて良い。俺はカイドー。こっちはニルだ。」
「私の名前はパピルです。見も知らない私達を………………っ?!人族?!」
後ろに飛び下がってレイピアを抜くパピル。
「待って姉さん!!」
俺達と姉との間に入り、両手を広げるダニル。
「退きなさい!ダニル!」
「退かない!」
「退きなさい!」
「嫌だ!絶対に退かない!カイドーさんとニルさんは僕と姉さんの為にダンジョンに入って、今だって母さんを助ける手伝いをしてくれているんだよ!?」
「父さんの事を忘れたわけじゃないでしょ!人族は敵よ!父さんを騙して殺したんだから!」
「人族にだって良い人は居るよ!」
「ダニルは何も分かってない!人族は皆クズよ!良い人なんて居ないの!」
「居る!」
「ダニル!」
「僕と姉さんじゃあいつらに勝てないのは分かってるでしょ!?」
「っ!!」
「母さんを助ける為にはカイドーさんとニルさんの力が必要なんだよ!?」
「……」
「僕は絶対に母さんを助けたい!だから…」
「………」
「姉さん…」
「いつもは弱気のくせに、こういう時は頑固なんだから…」
ダニルの引き下がらない態度に、諦めたとレイピアを下げる姉。
「姉さん!」
「分かったわ。ダニルがそこまで言うなら取り敢えずは納得してあげる。
でも、少しでも怪しいと思ったら直ぐに殺すからね。」
「姉さん!?」
姉は姉で態度を崩さないらしい。今はそれで良い。
「ダニル。取り敢えず納得してくれたならそれで良い。今はそれよりも早くリョニート村に行くべきだ。」
「カイドーさん…」
「案内を頼む。」
「分かりました。」
ダニルが先頭、俺とニルを挟んでパピルが最後尾となり、リョニート村へと急ぐ。
一時間の道程だと聞いていたが、急いだお陰か、幾分か早くリョニート村付近へと辿り着いた。
「あれが僕達の村です。」
ダニルが指差した先には、村だったものが見える。
エルフ族は、自然を愛し、自然と共に生きる種族であり、モンスター以外の動物は基本的に殺さない。肉もモンスターの物以外は食べない。
そして、動物の活動を邪魔してしまう地上ではなく、木々の枝の上に家を造り住んでいる。
しかし、リョニート村の家々は一つ残らず地面の上でバラバラになってしまっている。家の数を見る限り、村人は多くても三十人程度だろう。
広葉樹の枝は折れていたり、焼けていたり、明らかに人為的な攻撃があったことを物語っている。
「村の人達はどこに?」
「…村の奥にある大木の
「見える所まで移動しよう。」
「はい。」
神聖騎士団の連中にバレないように、大木の見える位置へと移動する。
大木の根元に、数台の馬車が見える。荷台には鉄の檻。その中にはエルフ達が捕まっている。
ダニルとパピルに酒を渡す。
「一応母親の特徴を教えてくれ。俺達の方でも探してみる。」
「はい。青い髪と青い瞳のエルフです。この村には青髪青眼のエルフは一人しかいないので直ぐに分かります。」
「分かった。何かあれば直ぐに助けに入るから安心しろ。」
「…はい。ありがとうございます。」
ダニルとパピルは手に酒を持って神聖騎士団が立ち並ぶ方へと走る。
「ニル。見付からない様に近づくぞ。」
「はい。」
木々が作り出す死角を利用して徐々に大木へと近付いていく。村からここまでの間、死体は一つも見当たらなかった。
恐らく、最初からエルフ達は下手に戦う事を止め、降参したのだと思う。見た限り、ダニルやパピルと同じくらいの子供も何人か居る。子供を守る為に、戦わずに安全を確保しようとしたのだろう。
賢い選択だったのか、それとも愚かな選択だったのか…それが分かったのは、声が聞こえる程に大木まで近寄った時だった。
「……ご主人様…」
「あぁ……」
ニルと俺が見ているのは大木の根元。
そこには何人かの死体が見える。
肉体的に衰えている老人ばかり。後ろ手に縛られた状態で前のめりに倒れ、血溜まりが出来ている。
横一列に並んでいる所を見るに、無抵抗の老人達を並べ、無慈悲に殺したのだろう。
腸が煮えくり返る。
「ご…ご主人様……」
「………クズ共が!」
そして、その光景よりも、更に俺の感情を逆撫でした光景が、大木の影にあった。
数人の、大人の女性エルフが、全裸にされ、大木の幹に両掌をナイフで打ち付けられ、汚されたまま……死んでいた。
顔には青アザがいくつも残され。
半開きの目の下には涙の後。
腹部や胸部には切り傷や刺し傷。
何をされたか…一目で分かる。
そして何より……
一番奥に張り付けられていたのは、青髪青眼の女性エルフだったのだ。
自分の感情をコントロール出来そうにない。
ふつふつと沸き上がる怒りの感情が身体中を支配していく。
ダニルとパピルの前でニタニタと笑う、白い信者服に銀色の刺繍が施された人族の男。そいつが口を開く。
「おー。よく持ってきたなぁ。ご苦労様。」
「こ、これで、母さんを解放してくれるんですよね…?」
「そうだな。解放してやろう。」
銀騎士の男が目配せをすると、手下の一人が、乱暴に遺体を引っ張る。手に刺さったナイフがブチブチと掌を切り裂いて、ダラリと両手が下がる。もう血は出てこない。
二人がダンジョンに向かって直ぐに、死んだのだろう。
ドサッ…
「さあ。持って行くと良い。」
「そ……ん…な……」
「母…さん…?」
ダニルとパピルは、信じられないのか、動けなくなっている。
「約束通り解放してやっただろう?まあ、死んでいるがな。殺す前に少し使ったが、それは約束に含まれていないし、別に良いだろう?」
ニタニタと笑い、二人の子供を見下す銀騎士。
「母さん!」
「キサマァァァァァ!」
ダニルは母に駆け寄ろうとする。パピルは叫び、レイピアを抜き取ろうと手を伸ばし、それに反応した銀騎士も腰の剣に手を伸ばす。
ブォン!
パピルと銀騎士の間を大きな何かが素早く通り過ぎていく。
バンッ!
特大の水風船が弾けた様な音がする。
パピルと銀騎士が音の方向を見ると、木の幹に蚊を潰した様に張り付く神聖騎士団員の一人。
本当ならば、しっかりと数を確認して、慎重に行動するべきだ。バレないように慎重に。
だが……誰がこのゴミクズ達を許せるのだろうか?
この光景を見て怒りを抑えられるだろうか?
俺には無理だ。
こういった蛮行を許せないからこそ、俺はここに居るのだ。
怒りのあまり、全力で目の前に居た一人を蹴り飛ばしたら、木にぶつかって破裂してしまった。
失敗だ。
完全な失敗だ。
怒りで我を忘れ、俺が殺してしまった。
怒りをぶつけたいのは、俺よりもむしろ、檻の中に居る憎悪の目を神聖騎士団に向けているエルフ達だ。
「な、なんだお前は?!」
俺に気が付いた銀騎士が焦りながら、震えた声を出す。
「十二…十三………十五人か。」
「殺れ!あいつを殺せ!」
ドゴッ!
「ぐっ……ぁ……」
ドサッ…
腹部にめり込んだ拳が一人の団員を気絶させる。
「十四。」
バキッ!べキッ!
死なないように細心の注意を払って団員達を気絶させていく。
「十二。」
「魔法だ!魔法を使え!」
銀騎士の言葉に何人かが反応し、魔法陣を描き始める。
ドゴッ!ボコッ!
「十。」
「死ねぇ!」
いくつかの初級魔法が飛んでくる。焦って素早く撃てる初級魔法に頼ったらしい。
ゴゴゴッ!
目の前に現れた石の壁がその全てを弾き返す。
「ニル。」
「はい!」
「檻を開けてやってくれ。」
「はい。」
ニルは直ぐに檻の方へと走っていく。
「おおおお前!俺を銀騎士と知っての事か?!」
ドゴッ!バキッ!
汚物が、何か言葉を発している様だが、何を言っているのかよく分からない。
ボゴッ!
「七。」
「お前達!俺を守れ!」
バキッ!ゴキンッ!
「一人殺してしまったか…残り五。」
「ひ、ひぃっ!」
銀騎士が恐れで鳴き声を発している。
「お前達には、魔力を使う事さえ惜しい。」
「ま、待て!待ってくれ!欲しい物はなんでもやる!なんでもやるから!許してくれ!」
バキッ!べキッ!ボコッ!
「残り二。」
「い、嫌だ……嫌だぁ!」
銀騎士を置いて走り出す男。
「待て!逃げるな!私を守れぇ!」
バキッ!
「逃がすわけないだろ。」
ドサッ…
遂に意識のある者は銀騎士一人となった。
「たたた頼む!助けて…助けて下さい!何でもします!何でもしますからぁ!」
涙と鼻水を垂れ流し、尻餅をついた体勢で叫び散らす銀騎士。
その耳元に顔を近付けて答えてやる。
「それなら、これ以上無い程の苦痛を感じながら死んでくれ。」
「ひぃっ……」
ジョーっと音がすると、銀騎士の股の間が薄黄色に濡れていく。
「うあ゛ぁぁぁぁぁ!」
腰に差した剣に手を伸ばす銀騎士。
ザクッ!
その掌に刺さったのは、矢だった。
「あぁ……あぁぁ!俺の手がぁ!」
横を見ると、弓を構えたまま立ったダニルの姿。その顔には、一片の優しさも感じない。
「お前達は、村人達を
「嫌だ……嫌だぁ!」
矢が刺さった手を庇いながら立ち上がる銀騎士。
地面から現れた植物の蔦が銀騎士の両足を絡め取る。
エルフ族の人達が得意とする木魔法。その初級の魔法、イヴィバインド。植物の蔦で相手を拘束する魔法だ。
魔法を発動したのは、パピル。
涙で濡れた頬を拭いながら、それでも銀騎士を真っ直ぐに
その後ろからゾロゾロと檻を抜け出してくるエルフ達。
男も女も、周りに倒れた神聖騎士団に怒りの眼差しを向けている。
「ニル。」
「はい。」
「後は彼らに任せよう。」
「…はい。」
ニルを連れて少し離れる。少なくともニルに、これから起きる事が見えない場所まで。
魔法陣を描き、風魔法でニルの耳に音が聞こえないようにして、座らせる。
それから暫くの間、俺の耳には神聖騎士団員の苦痛の絶叫が届き続けた。
「カイドーさん…」
銀騎士達の声が聞こえなくなってから暫くして、ダニルが声を掛けてきた。
「……助けられなくて…すまなかった…」
それ以外の言葉が見付からなかった。
「カイドーさんのせいではありません。」
「……パピルはどうした?」
「…母さんの所に居ます…」
「…そうか。俺達も少しだけ良いか?」
「…母さんも喜ぶと思います。」
ダニルと共にパピルの元に向かう。
大木の傍から離され、横たわるいくつもの遺体。その横に遺族達が膝をつき、声を漏らしながら泣いている。
「母さん……母さん……」
何度も母親を呼び、涙を流し続けているパピル。
遺体は綺麗に汚れを洗い流されているが、服さえ無く、地面に横たわっている。
目を伏せたくなる光景に言葉が出ない。
インベントリを開き、小人族に貰った織物を取り出す。
織物を切って、そっと遺体の上に掛ける。
その織物を見たパピルが、俺を見上げる。
「……ありがとう…」
返せる言葉が見付からず、顔を戻したパピルから離れ、一人一人の遺体に、同じ様に織物を掛けていく。
ほんの少しだけだとしても、亡くなった彼女達が、残された者達が、安らかになる事を願って。
ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー
「カイドー様…で宜しかったでしょうか?」
ニルと、邪魔にならないように離れた場所で座っていると、一人の男性エルフが声を掛けてくる。
腰まである金髪に、黒い瞳。恐ろしく美形の男性だ。
「あなたは…?」
「私はガナライ。この村の村長です。」
俺と変わらない歳に見えるが、エルフにとって外見は宛にならない。子供より若く見える親や祖父母なんて当たり前の種族だ。
「俺達だけの時はシンヤと呼んでくれ。」
「分かりました。シンヤ様。この度は本当にありがとうございました。」
エルフはプライドが高く、他の種族に対して頭を下げる事はまず無い。そんな事が起こり得るのは、彼らにとって、それだけの感謝を示すべき事をして貰った。という時だけだ。
「もっと早く来ていれば…」
「いえ。十分です。我ら一同。シンヤ様には感謝しかありません。」
ガナライが後ろを見ると、遺族達が皆、こちらへ向けて頭を下げる。
「それに、あの織物。小人族の物ですよね。とても高価な物だと聞いています。」
「貰った物だし、気にする事はない。」
「……人族にもこの様な方がいらっしゃるのですね…」
「……」
「あ、いえ!その…今のは再確認したという意味でして!」
焦ったように手を振るガナライ。
「人族がエルフ族に色々とした事も、そういう奴らが多いという事も事実だ。すまない。」
「謝らないで下さい!今のは失言でした!忘れて下さい!」
「はは。別に怒っているわけじゃないから、そんなに焦らなくても大丈夫だぞ。」
「うっ…やはり村長になったばかりで不慣れが出てしまいますね。」
「……これからどうするつもりなんだ?」
「馬車があるので、皆でヒョルミナへ入ろうかと思っております。」
「ヒョルミナはまだ大丈夫なのか?」
「分かりません。ですが、ヒョルミナには戦える者達が集まっております。恐らくはまだ大丈夫かと。」
「なるほど。それで俺達に護衛を頼みたいって事か。」
「……これ程までに図々しい願いを口にする自分が許せませんが…」
「分かった。」
これを断るなんて選択肢は、俺には無い。
「え?」
「ダニルとパピルのことも心配だからな。
それに、もしヒョルミナがまだ制圧されていないなら、俺達だけで走り回るより余程効率良く神聖騎士団と戦える。」
「……ありがとうございます!」
「そうと決まればさっさと行こう。長居は無用だ。」
「はい!」
他の村からも煙が上がっていた。それはつまり、ここと変わらない状況が広がっているという意味だ。全ての神聖騎士団の連中を根絶やしにしたいが、場所も分からない村々を探して走り回るのは得策ではない。
今はヒョルミナへ入る事を優先させるべきだろう。
煙が上がる為、火葬出来ない遺体を馬車に乗せていく。
「カイドーさん。ニルさん。」
「ダニル。パピル。」
「……改めて、ありがとうございました。」
「…ありがとう。」
移動前、ダニルとパピルが頭を下げにやってきた。
「……あぁ。二人も人前でない時は、俺の事をシンヤと呼んでくれ。仲の良い人達は皆そう呼んでくれるんだ。」
「…はい。シンヤさん。」
「シンヤ……分かったわ。」
「そろそろ出発します。」
「行こう。」
ヒョルミナへ向けて馬車が走り出す。
ヒョルミナはここからそれ程離れておらず、俺が先行して周辺を確認。馬車はその後ろを付いてくる手筈となっている。
こちらにはエルフ達が付いているし、土地勘では有利。
なるべく戦闘は避けてヒョルミナまで急ぐ。
何も無い場所をフラフラしている神聖騎士団員達は少ないらしく、危険な場面も無くヒョルミナの門前まで辿り着く事が出来た。
首都ヒョルミナ。
エルフ族の多くが住むこの街は、エルフの領土のド真ん中に位置しており、とても面白い構造をしている。
直径十メートルはあろうかという大木が隙間なく生えており、天然の防壁となっている。この防壁の役目を果たしている大木は、他の場所では見られない特殊な木で、防壁樹という。
【防壁樹…世界樹の周りを囲む大木。非常に硬く、燃えないという性質を持っている。切り取れたとしても灰になる為加工は出来ない。】
防壁樹は、隣の防壁樹と絡み合いながら高さ数十メートルにまで達している。また、半径数キロメートルの円形を構成しており、その内側に街が造られているのだ。
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