夢の話。

@uji1026

第1話

夢を見た。摩訶不思議な夢だった。

忘れそうだ。一刻も早く書かねば。


目が覚めた、とはいえ夢の中でだが。

目覚めた先は進撃の巨人の世界のようであったが、何故か私たち(私の意識は何故か何処にあるのかわからなかった。取り敢えず私たちと書いておこう。)は兵士(?)を恐れており家に1歩ずつ近づいて来る様子を窓から観察し、入ってこないよう祈っていた。

ちなみに"私たち"は見覚えのない父娘とその父と同じくらいの年齢の友らしき人物だった。


しかし近づいて来ていた2人の兵士(?)は無情にも私たちのいる家へと足を踏み入れてきたのだった。私たちは危機一髪でその家の中にあった枯れ井戸の様な深い穴のようなところに身を潜めた。

穴、といっても大昔に塔であったものが地面に埋まりきってしまったもののようだった。

1本のロープがかかっていた。


そしてその塔だったらしきものに、娘を突き飛ばすように入れ、父の方も飛び入るように隠れたが慌てて隠れた為その友らしき人物が蓋を閉めるのが疎かになってしまっていたらしい。蓋がズレていた。


そのことに気がついたのは私の意識が家の空間となっていたからだった。

兵士(?)はこう言っていた。



兵士1「おーおー、隠れちまったんだろうが蓋がズレちまってるぜ」(ニヤニヤと笑いながら)


兵士2「とんだ間抜けだ」(同じような感じで)



そう言って去っていった。

しかしなんと兵士(?)は毒ガスの様なものを撒いて行ったのだ。

父娘は息を止めて耐えていた。けれど私がわかったのは父の方の様子だけで小さな娘の方はわからなかった。わかったと言っても自分がその父になっていたのだった。

段々と苦しくなり、最終的には毒ガスの影響かパッと意識を失うような感覚がした。


次に私の意識は空間となった。

兵士(?)が階段を使って下へ進んでいくと同時に私も下へ進んでいた。

途中途中に死体が転がっていた。古いものだった。同じように毒ガスのようなもので死んでいったのだろうか。

ロープは長く長く続いていた。

そして一番下にたどり着いた。兵士(?)はは特には話さず黙々と階段を降りて簡素な扉から出ていった。いや、何か話していたような。

兵士(?)が出て行く少し前ぐらいか、私の意識はまた変わった。

今度は長く続いていたロープの先だった。

首吊りをして死んだらしい。だが"私"は生きていた。私だって最初はこの肉体はもう既に死んだものだと思っていた。どうやら違ったらしい。


兵士(?)は最後の"私"にあだ名のようなものを付けて行った。


兵士1「こいつ名前なんだと思う。醤油だ。」


兵士2「あははそいつァ傑作だ。でも違ぇな。しょうゆ豆だろう。」(せせら笑っていた)


こんな感じだったと思う。

意味がわからない。

すると何か。"私"の体が動いたらしい。

らしい、というのは兵士(?)の話したことでわかった。

「なんだァ?こいつ今笑ったか?」

「そんなわかきゃねぇだろ」

そう言って塔を出ていった。


そのちょっと、ほんのちょっと間を空け、何故か3人目が通って行った。

そいつは何も話さなかった。

だがそいつが通った時、私の口角が緩みニヤニヤとするような笑みを浮かべていたのだ。

慌てて真顔に戻す。


3名の兵士(?)が出ていって暫くし、私は焦燥感に苛まれた。どうしよう、と。

思えば最初の目覚めた時からずっと思っていた。

タイムスリップしていると。

元の時代に戻らねば!

そう思い、まずは外の状況を知らなくては行けない。周りを見渡すと覗けるような小さな窓があることに気がついた。

首に巻きついたロープを外し、覗き込むとそこには、我が母校。大井中学校がそこにはあった。

戻ってきている!、と私は静かに歓喜した。


そうして意気揚々と扉を開け、塔であったもののような場所から脱出したのだった。

だが私は肝心なところを見逃していた。

今私の体はボロボロになった死体であった。

その事をすっかりと頭の中から抜け落として私は外に出た。


恐る恐る扉を覗くように顔を出すと、そこには扉の隣に見張りらしき軍服を着た女性が立っていた。兵士(?)らが着ていたものとはまた違った制服であった。より現代に近い、というか現代のもののようだった。

少し間が開き、前には同じように軍服を着た男性が立っていた。なんだか見覚えがあるような気がする。思い出した。最後に通っていった3人目の兵士(?)だった。

私は取り敢えず男性に話しかけようとした。

男性の怪訝な表情が見て取れる。


そこで夢は終わった。

この夢についての謎が尽きない。


何故進撃の巨人の世界の様だったのに父娘とその友らしき人物は殺されたのか。

私が最後に乗り移った(?)死体はなぜ首を吊っていたのか。そして生きていたのか。

あの時苦しさを感じなかったのはなぜか。

なぜ窓から外を見た時は大井中が見えたのに出ると軍隊の基地のようなところだったのか。

あの扉を開けた時にまたタイムスリップしていたのだろうか。




まだまだあるがキリがない。

ここでやめておこう。


終。

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