第3話

「さあ、唄おう」

マーガレットは、たくさん曲を入れて行く。


「僕は、知らない曲のようだね」

「ううん。君も知ってる曲ばかりだよ」


そうすると、イントロが流れ始める。

あれ?

この曲は、確か・・・


「♪誰が鳴らすか~」


東京から、北海道に移転した球団の、球団歌。


マーガレットは、熱唱している。


「ファンだっけ?」

「特にファンじゃないよ」

「なら、どうして?」

「唄に罪はない」


確かにそうだが・・・

もしかして・・・


「ピンポン。あるだけ入れたよ」

「マーガレットのワンマンショーだね」

「違うよ。交互に唄う。唄えるでしょ?」

「まあ、歌詞を見れば・・・って、何故わかる?」


マーガレットは、即答した。


「いつも、見てたから。ここで・・・」

「ストーカーですか?」

「失礼ね。」


プロ野球の応援歌。

ある意味では、一番無難かもしれない。


「ところで・・・」

「どうしたの?○○くん」

「カラオケって、当然ジャスラックが関係しているけど」

「うん」

「歌手や作詞家や作曲家には、いくらはいるのかな」


ゴツン


「カラオケで、そんな現実な事言わないの。楽しめればいいんだから」

「ごもっとも」


こうして、最後の曲となる。

えーと、何球団唄ったんだ?


最後の曲は、これだ。

あらゆる人の人生の応援歌とも取れる、この曲。


「♪勝負は9回あるんだよ~先はまだ長い~」

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カラオケ 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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