哀しい夏は人の心を奪っていく Ⅱ

俺は心配になって霞の部屋にいった

だが反応が無かったから鍵をピッキングして開けた

部屋は荒らされていて血が付いていた

その血は色んな所に付着をしていた

そこをたどってみると裏口に繋がっていた

床の引っ掻いた後、これは確実に誘拐だと思った



私は今、どこにいるんだろうか

そこは檻だった

手と足を縛られていて口にガムテープをつけられている

そこには兎の仮面を被った男が居る

怖い、怖い、怖い、怖い、怖い

まただ、また誘拐された

どうせ誰も助けてくれない

私が1人で逃げるしか無いんだ

「君は、黒羽グループの次期社長候補でしょ」

違う、それは私の姉私は社長候補を辞退した

だけど喋れないガムテープが邪魔だ

「取りあえず金を要求するかな」


その頃学園では

俺は学園長室に急いで向かった

「学園長!」

学園長は着替えてたようでブラとパンツだけの状態だった

「なにかね、人が気分良く着替えてるときに」

「それはすみませんってそんなことはどうでもいいんですよ」

「どーでもいいだって!!」

「黒羽霞が誘拐されました」

「冗談はよしたまえ」

そういうと俺は写真を見せた

「この床の引っかき傷、引っ張られたときにひっかいた物だと」

「ふむ、そうかであれば命令を出すよ」

俺は安心して学園長室から出ていった

ここで驚いたことが起きた学園の前を黒服達が囲ってる

そのせいで生徒である俺達も出れず学園長も命令を出せない

これはどうしようもないぞ、俺が車で行こうとしても邪魔してくるだろうし

どうすれば良いんだ


22時

俺は外に出て校門から出ようとした

「お前何者だ、なんで外に出ようとする」

俺は銃口を頭に突きつけられた

「俺は、ただの高校生です」

「ただの高校生ならなんでこの時間に出ようと考えるんだ」

「バイトだからです」

正直この言い訳は通用しないと思ってる

その時だった、俺のスマホに電話がかかってきた、それもよく俺に依頼をしてくる女だった

「大事なときなんだが、なにかようだ」

「なによ、情報教えようと思ったのに」

「それは気になるが、すこしまってくれ」

俺はスマホのミュートのボタンを押した

「桂葉胡桃からのバイトで、急がなきゃ行けないので」

「か、桂葉」

その男は驚愕していた

桂葉胡桃は色々な意味で有名なのだ

「それは」

そしてそこから顔をみてその男が誰かを知った

それは現在誘拐されてる黒羽霞の父親であり現議員の黒羽遼野くろばねりょうやだった

「私の娘黒羽霞は今ここにいるのか」

「いますよ」

「今から連れて帰る邪魔はするな」

「それは学園長に問い合わせてください」

「わかった」

黒羽遼野は学園長室に向かった


俺は蕾を連れて急いで車に乗り込んだ

「急いで迎えに行ってやるからな」

俺は全速力で現場に向かった

車はBluetoothを繋げてある

胡桃に電話をかけたら3コール目で取った

「なにかしら、乙女のバスタイムに」

「バスタイムだったか聞きたいことだけ聞いたら切るから安心しろ」

「あっそつまないの」

「では聞くが、黒羽霞の誘拐された場所はどこだ」

「長淵家のどこかよ」

俺は蕾に胡桃が嘘をついていないのかを確認した

「うん、嘘はついていない」

「あら蕾ちゃんもいるのー?」

「勿論いる」

長淵家は警備員が多いから近づくのは難しいだとしても近づなきゃいけない

「それでは電話は切る」

ブチっと電話を強制的に切った

「蕾、今回はお前の力が必要だ」

「そっか」

蕾は車の中でスマホを触りながら居る

俺は勢いを出して運転している


長淵家に近くを車で走っているその時だった

車を銃で撃たれた、確実にライフルだろう

それでも車は進んだ

目の前には長淵家の門がある

蕾は能力の発現のため眠った

蕾の能力は彼方の悪魔ラプラスと呼ばれている ラプラスは本当の能力を封じる枷なのだ 本当の能力は全ての不幸パンドラだ ラプラスを使うとき蕾は本当の姿になる

それは17歳の姿だ、力が強すぎるあまりにも抑えられてたのもあるが殺しの才能がありすぎるのだ

そして蕾は本当の姿になってラプラスを発動した


俺と蕾はいつも通りの突撃するときの言葉を告げた

「ショータイムだ!」

「ショータイムよ!」






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ファントムリベリオン  綾来タリ @akabanemike

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