哀しい夏は人の心を奪っていく Ⅰ

夏、それは暑い季節だ

心まで溶けそうな暑さだ

俺達はそんな暑さの中ランニングをしている

健康のためとか授業だからとかでもなく

学園長からみんなと仲良くやるようランニングねということだそうだ

「どうだ、このランニング清々しいだろ」

「まぁ、うん」

全員が疲れ切って言葉が出なくなっていた

「もうちょっとで終わる、辛抱だ」

俺たちは全力で走った

「帰ったら水を飲み風呂に入り汗を流せ」

「わ、わかったー」

ゲハァゲハァと何度も呼吸をする

繰り返しゲハァゲハァと

そして呼吸が整ったところで自分の部屋に向かった

俺は自分の部屋に入り風呂にはいった

気持ちいいな、確かこれは前買って貰ったのだっけな

ふむ、これを選ぶのはセンスがあるってことだろうな

俺は髪の毛をゴシゴシと洗う

それをお湯で流す それを繰り返す

そして体を洗う

体を洗うとき最初は弱く、どんどん強くと

そういう順番と習った

だから俺はそうやって洗った


出るとリビングには俺以外の全員が揃っていた

「それでは授業を始めよう」

今日は自らを守る術の授業を教えるよう言われた

だから俺は教えているのだが霞だけはいない

「取りあえず詩織来い」

「わかりました」

詩織がこっちに来た

「詩織、俺を本気でビンタしてこい」

「わかりました」

詩織は全力で俺のことをビンタしてきた

だから俺はビンタをしてくる腕をつかみ

体の後ろに持って行った

「天城、これがビンタの対処法だ」

天城は目をキラキラさせながら分かったいった

「おう!」

「出来るだけ力を入れるのは駄目だからな」

「ただ正当防衛になるんじゃ」

俺は話しを遮って嫌われるぞと言った

「嫌われるのは嫌だな」

「そうだろ、だから力入れるな」

女性陣はちょっと引いていた

「なんで、そんなこと教えるの」

「それはな、ビンタでだって人を殺す事が出来るからだ」 

女性陣は驚いている


まずビンタは力を入れれば歯さえも折れる

歯が折れたところからばい菌が入ってくる

そうするとどんどんダメージが入り死ぬ

「ビンタって強いのね」

「そうだ」

時間が来て授業が終わりとした

「それではこれで授業を終わりとするね」

「すごい面白かったよー」

「それならば良かった」

俺はまだその時 霞に何か起きてることに気づいていなかった

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