英雄になりたかったⅢ

21時、俺は天城の部屋に向かった

天城の部屋をノックしたが反応が無い

俺はドアに銃口を突きつけた

そして俺は開けなきゃ撃つと言った

そしたら急いで天城はドアを開けた

「撃つとか、危ない話をするなよ」

「それで話してくれるんだろうな」

「勿論だ、まぁー昔話だと思って聞いてくれ」

そう、それは四年前の話だった


四年前 天城蓮は阿同中学校に通っていた

「よぉ、みんな!!おはよう!!」

中学三年生の卒業式の日まで三日

俺はみんなの中心的人物だったろう

だから俺はつまらないことをしない

みんなで楽しめるようにする

それを目標に掲げていた

先生の誕生日が近づいてきて

みんなで誕生日会をしようと話になった

ただ、楽しい日常を過ごしていただけなのに

それなのに災厄が訪れた

阿同高校教師テロ事件

教師1人と大勢の人によるテロ事件

教師は沢山の生徒を殺した

そこには俺も入ってた

「なぁ、お前ら俺のこと弄って楽しかったろう」

その頃の生徒会長もいた

「あの、何を言ってるんですか」

「小馬鹿にしやがって!」

そういい生徒会長の首が切られた

その結果回りは地獄絵図

叫び人もあれば吐く人も居る

まずは叫ぶ人を殺していた

その結果

俺と彼女以外の人間は全員殺された

その時の俺は必死でその頃付き合っていた彼女だけでも逃がそうと思った

「おい、先生こっちだ!!」

俺が身代わりになって彼女を逃がす手立てだった

俺は廊下を走り抜け化学室に入った

俺は化学室にあった塩酸を先生の近くに投げた

そして俺は化学室から出て

教室に向かった

だが走って教室まで来た

そして俺は撃たれたんだ

だが、弾が当たったのは彼女だった

俺を庇った彼女に包丁が刺さった

「なんで!なんで俺を庇ったんだよ!」

「だって、好きな人を守るのは当然でしょ」

「にしてもだ!お前は生きてて欲しかった」

俺は泣いていた

なんで、なんでと考えながら

「ふっ、お前ら恋人だったのか最初に殺しとけばよかったな」

俺は怒りが頂点へと達した

「ふざけんじゃねー」

「あ?何だその口の利き方は」

そういって俺は元先生のテロリストが包丁を持って襲ってきたから

近くにあった椅子で頭を殴って殺した

「お前が悪いんだからな、お前が俺達を殺したから」

俺は急いで救急車と警察を呼んだ

だけれども何も駄目だった

彼女は病院で息を引き取った

何も悪くなかった彼女が

生き残ったのは俺だけだった

失敗した、失敗したんだ

俺は誰も守れないヒーローにはなれない

俺はどう足掻いてもヒーローには、

ヒーローには…なれないんだ…

「だから俺はこの学園でヒーローになることにしたんだ」

「そういうことか」

「あー、つまらない話だろう」

つまらない、何を言っている

「お前はもうヒーローさ」

「何を言ってるんだよ、俺はヒーローじゃないさ」

「いや、存分にヒーローだってお前は

そのテロ事件で犠牲になった方々の魂を背負ってるからな」

「どういうことだよ」

「ヒーローは必ず何かを失う光を失い闇と出会うだろう、きっとお前その闇がそのテロだっただけのことだ、今のお前はどうだ

お前は守れてるだろ、この学園の皆を

正直俺だけじゃ無理なところもあるからな」

それは天城の心にしみたのか泣き始めた

これまですっぽりと開いた穴が塞がり

天城は自分を認めるようになった

そしてこれまで嫉妬していた汐谷に対して

謝った

「すまない、これまで俺が嫉妬していたあまりに面倒をかけて」 

「いや、大丈夫さ」

「これからは友人って事でいこうな」

「当たり前だ」

俺はやっと天城の力の正体を理解した

「お前の力の正体を理解したよお前の力は守る炎なのだろう」

「それは」

「お前が守れなかったことを浄化する炎だ」

「それじゃあ」

「お前の心の中には彼女は生きてるだろう」

「そっか、そっか」 

天城は涙を流し続けて俺のことも頼ってくれよ、これからもと言われた

俺は有り難うといって自分の部屋に戻って

俺は眠りにつこうとした

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