エデンの花園 Ⅲ
~東雲巡の病室~
東雲梓が来た
俺は隠れて聞き耳を立てる
「あなたはもう起きて無くていいのよ
あなたは屑で無能で使えなくて
そんなのは家族にはいらないの
だから臓器の弱い妹の糧になってね」
俺はその言葉で確信を持ったのだ
こいつは屑だ…
娘を糧にするなんて論外
そうキレていると俺のよく知っている顔
胡桃が居た
「あら、胡桃さん来てたんですね」
「まぁー知りたいこともあったので」
「あの誘拐事故ですか」
「あれ、貴方が計画してましたよね」
「そうよ、なにか悪いかしら」
「悪いも何も実の娘にそんなことをするの!」
東雲梓はニヤリとした
だが声の音量を変えず ゆっくりと
「私にとっていらないのは無能な家族なの」
「何を言ってるの」
「だから私は優秀な娘に無能な姉の臓器を渡すのよ娘は有能だけど体が悪いから」
胡桃はそんなという顔をしている
「それじゃあ私は仕事があるから」
そうしたら梓が俺に気づいてたようで
声をかけてきた
「いるの分かってるわよ 零くん」
俺は隠れていたベッドの下から出て来た
「まぁ気づかれたか」
久し振りに見た胡桃さんの姿は
金髪ロングで肌のつやが前合ったときよりもあった
そして少し痩せたのだろう
「お久しぶりです、胡桃さん」
「お久しぶり」
「それでは俺は帰りますね」
俺は出口まで歩いて行った
「今回は私でも庇いきれないからね」
「分かっている」
「そっか、ならよかったよ」
悪いな胡桃さん、貴方にとめられても
今回だけは例外だ
俺にも許せる範囲と許せない範囲がある
今回は許せない範囲なんだ
21時 ~東雲巡の病室~
「行ってくる、終わったら存分に俺のことを恨んでくれ」
~東雲梓の経営会社の社長室~
回りには警察車両が沢山ある
「あの東雲社長」
「なにかしら?」
「ここまでの警備体制必要なのですか」
「そうね、多すぎるとは思うけどいるわ」
「そうですか」
「それじゃあお願いなんだけどいい」
「なんでしょうか」
「ケーキ買ってきて頂戴」
「分かりました」
この社長室は5階にある
秘書がエレベーターに近づいた時に
エレベーターが着いた
「貴方何者」
「あーケーキの配達を頼まれまして」
「ケーキの配達ですか」
秘書は呆れた顔をしていた
「そうなんですよー」
「取りあえず中身を確認する」
その箱の中には
振り向くな喋るな殺すぞ
そう書かれた紙があった
秘書はひっと言う声を上げた
1度目、
俺は帽子を取った
「そ、そんな なんであなたは」
二度だから秘書の頭を撃ち抜いた
「そんなの決まってるだろ」
社長室のドアを無理矢理開いた
「あら、秘書ちゃんもう帰ってきたの」
俺は秘書を投げつけた
「あなた、誰よ」
「ただの配達員ですよ」
東雲梓は近くにあったガラスを投げた
俺はそれを撃ち抜いた
東雲梓は逃げようとしたから
俺は左腹部を撃ち抜いた
そうすると転けて痛いと叫び悶えてる
「どうだ撃たれた気分は」
「どういうことよ!」
「お前は娘を殺す計画立ててたのは知ってる
隠せると思うなよ」
俺は東雲梓を蹴り上げた
俺は無感情で何度も撃った
だが死なせはしない
巡の痛みはそんな物じゃ無いだろうから
「やめて、やめて、やめてよ」
死なないために土下座をして慈悲を請う
その姿は、実に醜かった
「良いだろう、救ってやる」
「そ、それじゃあ解放してくれるのね」
「そんなわけがないだろ」
俺は振り向き扉の方に言った
「それじゃあな」
俺は何度も何度も撃ち抜いた
「地獄で過ごしな」
俺はとある人に電話をかけた
「ここからはお前の仕事だ」
東雲巡の退院の日を明日にすることにした、
ニュースでは東雲梓が死んだことに関することだらけだ
情報改ざんによるものではなく
自殺をしようとした青年がいた
彼は行き場のなくなっていた人だった
そいつは最後死ぬなら最後誰かを救いたいと言ったから俺は少女を救うことをいった
その結果巡は今
「やっと、外に出られるの」
「お疲れさま」
「あ、有り難う」
「いや、いいさ」
俺は胡桃さんに手を振った
そして
「帰ろうか、皆の家に」
「う、うん!」
俺も巡は家へと帰った
皆の居る寮という名の家に
「みんな、ただいま」
巡は恥ずかしそうにいった
みんなはお帰りといっている
そして俺も
「おかえり」
そういった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます