12 十字路ダンジョン

住宅街の指定地点。3人で(~渦~ 内、十字路ダンジョン)へと入る。予定より、少し遅れてる。


・参考ステータス


雁部   レベル9 HP 99 ATK 44 DEF 11

堀田圭弥 レベル2 HP 20 ATK 13 DEF 8

コハル  レベル2 HP 19 ATK 14 DEF 7



「俺が守ってやるよ」

雁部はコハルちゃんに言うと、触って後列へと促す。


「あ、ありがとうございます」

くそ!負けないぞ!コハルちゃんは渡さない。


十字路を予定通り、東へ向いてゆっくり歩きだす雁部。蓮賀さんと違って随分ゆっくりだな、と思っていると、


「コハルちゃんは彼氏いるの?」

こんな時にどんな話題だよ?!


「え?どうしてそんなこと聞くんです・・?」


「いやー可愛いからさあ、聞きたかったんだ」

空気読めよ!


「・・ここを出てからでいいですか?」

そりゃそうだ。


「うんいいよー。来たな?」


雁部は構える。地響きが鳴って、目の前の地面の穴から、大きな白い芋虫みたいな、モンスターが現れる。口が赤くて以上に大きく。不気味だな。ダンジョン~渦~のグロさが出てる。


「お前、後列だろ?」

俺にバカにするように言う、雁部。俺は弱いからだとでも言いたいのか?


「いや、ぜ・前列だ!」

悔しくて言ってしまう。


「無理しない方が?」

コハルちゃんが言うけど、下がれない。前列は、まともにモンスターに、攻撃される。


――バトル開始。 


雁部の攻撃。斧でモンスターに(39)ダメージ。

コハルちゃんは攻撃しようとするけど、


「身を守ってろ」

雁部が言う。くそ!かっこつけやがって!


モンスターの攻撃。俺、堀田に(18)ダメージ!


「!!」

激痛で気が遠くなる。HP 2/20 しかない、死にかけ。バカなことしなきゃよかった。


「だから言っただろう?」

雁部の声も届かない。


雁部の攻撃(36)ダメージ。モンスターを倒した。

勝利。


「うう」

俺はそこに倒れこんでいる。目がかすむ。回復液を使って助けて・・。


「回復、要らないだろ?」

雁部が言う。なんだって・・?


「後で助けるからな、行こうコハルちゃん」

待ってくれ・・。

その時、回復液が使用される。HP全回復。使ったのはコハルちゃん。


「あ、ありがとう!」


「あーあ」


雁部!何があーあ、だよ!危なかった・・。


俺は後列に下がる。

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