9 学校 研究室
ここは、コハルちゃんが通う高校。この俺、37歳のおっさんがいる場所じゃない。むしろ事案発生に繋がりそうな感じ。明らかに不自然。帽子とマスクをして、コハルちゃんの後ろに着いていく。
「あ、コハル、おはよう」
「みんな、おはよー」
友人に話しかけられながら、俺は怪しまれながらも、歩いて行くと、部屋に入る。中はパソコンが沢山ある。ここで買い物するらしい。どういうことだろう?
コハルちゃんは、パソコン全部の電源を入れる。勝手にこんなことして、良いの?なんで全台の電源入れるんだろう。そして、1台のパソコン画面が立ち上がると、モニターに。
現在 466 L
➡回復液 100
回復液大 500
弓矢 30
買いますか?Y/N
と出る。びっくりした。
「えーっと」
コハルちゃんは蓮賀さんに、渡されたメモを見ながら、選んでいく。
・・あれ?ちょっと待てよ?。この状況は、個室で2人きりじゃないか。コハルちゃんの横顔を見てると、凄い美少女。石鹼のいい香り。胸が高鳴って来る。なんか、今まで戦いの中でしか会ってないから、印象が違う。そこに居るのは美少女。やばい臨場感。正直、あっさりと惚れてしまう。
―――回復液×3と 弓矢5本購入。
「コハルちゃん・・このお店って何?」
「あのー・・」
「え?」
「近いんですけど・・!」
コハルちゃんは逃げるようにして、部屋を出る。つい接近しすぎてしまった・・。
―――食堂。時間は9:00。働くおばちゃん達が数人いるのみ。
「えーと、教えることは、まずこれ」
コハルちゃんに、A4用紙を渡される。そこには、さっきの買い物のやり方の手順。これをこれからは、俺がやるみたいだ。つまり雑用。じゃあ、今日ってただの引き継ぎって事か・・。残念。
「明日まで、これ覚えてくださいね。あたしは、学校だから」
そうか、コハルちゃんには学校があるんだった。俺は毎日午後まで寝てたから、解んなくなってた。
「・・あとさっきみたいに、意味なく近寄らないでくれます?怖いんで」
「あ。ご、ごめん」
まあ、おっさんが、美少女JKと、なんかあるって期待したのが間違いだけど。これは、勝手な妄想かもだけど、俺は主人公?なわけだから、補正が、かかって、強かったり、負けなかったりするわけでしょう。そして、美少女との恋愛も期待してしまう。目の前の、宇都宮コハルちゃんを見つめてると、つくづく思う。
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