8 脱出

現役JK 宇都宮コハルちゃんが仲間になる。


「結構ヤバイ感じ?」


どうなんだろう。コハルちゃんのステータスは?腕時計には


レベル2 HP 19 ATK 14 DEF 7


俺より強いじゃん・・なんか情けない。


――バトル中。


蓮賀さんのムチで攻撃。(20ダメージ)。虫モンスターを、1匹倒した。

やった!あと1匹!


コハルちゃんの弓矢で。虫Bに(4ダメージ)


モンスターのターン。蓮賀さんに体当たり!(13ダメージ)


3ターン目。


蓮賀さんの攻撃。ムチがとぐろを巻いて(40ダメージ)虫を倒した。


勝利!時計に 200L 。と出る。これは、お金みたいなものかな?詳しい単位は不明だけど。


(レベルアップ!)


腕時計に表示が出る。それから、ダンジョンを見ると、通路があって、

そこにアイテムが落ちてるのが見える。拾おうと向かうと。


「待て!」


と、大声で蓮賀さんは俺を止める。


「え?アイテムがありますよ?」


「・・帰ろう」


そう言うと、十字路の最初の位置に、戻り始める。えー?もったいない!なんで?せっかくアイテムがあるのに・・。何がいけないんだろ?その時(ピーピー)と音がする。え?腕時計を見ると、普段は青い液晶なのに、赤く点滅している。


「なにこれ?」


気になったけど、蓮賀さんとコハルちゃんの走るスピードに着いていくのがやっと。


―――入った場所の十字路に立って、現実の住宅街に戻る。


「蓮賀さん、なんで、慌てて帰ってきたんですか?」


「タイムリミットだ。赤く点滅しただろう?」


「アイテム取りたかったですよ・・近くにあったのに」


「でも帰らなきゃダメだ」


なんだろう?ダンジョンに居る限界でもあるのかな?


「助かったよ、コハル」


「間に合ってよかった!蓮賀さん、アイテムは補給出来そう?」


「ああ、なんとかな」


さっき手に入れたもの。

回復液、400L、素材A。



――― 段ボール小屋の、ワスプ基地に戻り、打ち合わせ。


「今日は2人ともお疲れ様」


「さっきの虫のモンスターは、強敵でしたね?俺ダメかと思いました」


「いや、ラッキーだった。アレは最も雑魚だよ」


「え?」


弱いモンスターなの?そういえば俺の腕時計(アナライザー)は、倒したモンスターのデータも見れるようだ。比べてみる。


虫モンスター レベル5 HP 55 ATK 25 DEF 10 

堀田圭弥   レベル2 HP 19 ATK 14 DEF 7


く、比べると、勝負にならない。しかもさっきはレベル1だったし。


「あの、聞きたいことがあるんですけど?負けるとどうなるんですか?」


「それは、想像に任せる」


想像?って事は。予想では死ぬかも、と思った。だって始めのモンスターに殴られた時はやばすぎた。俺にとってトラウマ。


「明日は、コハルと2人で買い物に行ってもらう。俺は次の基地を探す」


(え?コハルちゃんと?まじで?やった!)

一気にテンションが上がる。実質デートじゃないか?


「・・はーい」


なんか少し間があったけど、まあいいや。しかし、こんな可愛い子が、

モンスターと闘うなんて、どういう理由だろう。見とれながら思う。

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