5 はじめてのたたかい

俺(堀田)は、ダンジョンの中へ。目の前の広間の扉が、開くと、そこには、中に目玉の入った、ゼリー状の生命体が入ってきて、迫って来る。


「うわああ!!」


全力で逃げる。しかし背後は壁で塞がれてる。蓮賀さんは?姿がない??

どうすればいいんだ!あ、俺の手には、剣がある。さっきまで(アイドルのポスター)だったのに。モンスターを見ると、目の前に来て、こちらを見て、高くなってくる。こいつは ~渦~の、スライムだ、見たことがある!上から身体で包む気だ!溶かされる!やるしかない!斬った。白く傷がついて、スライムの目玉は真っ二つになる。

しかし


「熱い!?」


手を見ると、そこにくっつく、スライムのゼリー状の身体の一部。ブンブン振ると、床に落ちた。張り付いた手の平が所が、赤くなってる!痛い!割れた体も元に戻ろうとする。慌ててスライムを、


「くそ!」


もう1度斬り付ける。命中して、割れたスライムの片方は、白く塗りつぶされて、そのまま消えた。でも、残る半分のスライムは俺の足に引っ付く。


「あつい!!」

ダメージがある。足を振って、なんとか振り落とすと、


「うあ!!」

斬る。すると、白くなって消えた。


「はあはあ・・」

やったか?(バタン)後ろの扉が開く。


「?!」


「お見事」


立っていたのは、蓮賀さん。拍手してる。安堵で腰が砕ける。


「い、今のは、どういうことですか!?」

まさか騙してここに閉じ込めたんじゃないか?そう思った。


「覚えるには実践が1番だと思って」


「な・・なんてことするんです!」


「これからやってもらうことだから、仕方ない」

俺が?なんでそんなこと、しなくちゃいけないんだ?


「嫌だ!マジで死んでいまいますよ!」


「昨日言った通り今日は勉強だ。今のは、俺が用意した練習用のモンスターだよ」


「え?な、なんでそんなことを?意味あるんですか?」


「さっきコハルにも言われてたけど、まず逃げない事。どうだ?最初のモンスターと比べて?」


「そういえば・・」


「かなり慣れてきただろ?」


「そ、そうですかね?」


「うん。最初は逃げようとしたけど、今は1人で倒したわけだ。遥かに強くなったよ、堀田ちゃん」


「え?ほんとですか?」

ちゃん付けは気になるとこだけど、俺は褒められて嬉しい。なんか、やる気が出てきたかも?


―――「さて、ひと段落したとこで、食事にしようか」


さっきのように、色が塗り替わるように、ダンジョンが駅前に戻った。

どんな原理だろう?俺は、人が大勢いる中、アイドルのポスターを手に持ったまま、立っている。恥ずかしくて、慌てて隠す。

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